2010年1月28日木曜日

こうもり

いや~、楽しいですね!

こうしてオペラをDVDで見れるのは幸せです。
しかも日常の瑣末なことから離れて、豊かな気持ちでいられるのは嬉しい事です。

ところで、この「こうもり」はカルロス・クライバーが指揮をしています。

入場から礼をして拍手が鳴り止まないのに序曲を指揮をし始めるところから、序曲を振っている指揮姿が堪能できます。

いつ、どの曲のどんな場面であっても、惚れ惚れしますね。
僕もあんな風に振ってみたい、動作の猿真似でなく、音楽を見事に表し人を惹きつけてやまない指揮をしてみたいと思います。
またオペラの途中でもクライバーの指揮を映してくれるところがあります。
このサービスは嬉しいですね。

「こうもり」「魔笛」を見て思うのは、ドイツ語がわかればどんなに素晴らしいだろうか、もっと楽しめるのにということ。
セリフは字幕がでるので内容がわかりますが、言い回しの妙やおかしみ、ユーモアがわからないのです。

それからセリフは舞台によってちがうのでしょうか?
「こうもり」をドミンゴが指揮したDVDを見た事がありますが、かなり曖昧な記憶ですが、内容がハッキリ違うところがありました。
演出家によってセリフは変える事ができるのでしょうか?素朴な疑問です。

それはさておき、どちらも楽しい場面でしたよ。

演出:オットー・シェンク
バイエルン国立歌劇場におけるライブ録音 《1986年収録》

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2010年1月26日火曜日

シューベルト/交響曲第4番

いい演奏にはいろいろなタイプがあると思います。

ジュリーニ/ニュー・フィルハーモニア管によるシューベルト/交響曲第4番は、至福の時を与えてくれるものでした。

演奏分析して文章を書こうと思うなら、満たされた思いが白けたものになりそうなので、そうせずにいます。

弦楽器のやわらかくて気品のある響きがいいですね。

(1968年8月31日のライブ録音)
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2010年1月21日木曜日

並行して聞く

一昨日買ってきたオペラコレクションは「ドン・ジョバンニ」。

3大オペラのなかではなじみが薄い。
これまで聞いた回数、あくまでテープ、レコード、CDで音だけを聞いた回数だが、1位は魔笛、2位はフィガロの結婚だ。この2つはわりとよく聞いている。
ところがドン・ジョバンニはエアチェックしたカセットテープだけで、聞く回数はうんと少ない。そして10年以上は聞いていない。

昨日DVDを見始めたが、すんなり僕の中に入ってこない。
同じ見るのなら十分に楽しみたいので、途中で止めることにした。
いったん中断して、音だけ何回も聞いて馴染みができてから見直すという作戦(?)を考えた。

未聴CDの山の中から「ドン・ジョバンニ」を探し出して、今朝から聞き始めた。

するとどうだろう。DVDで見たところまで、細切れながら映像とセリフの大まかな内容がわかって、自分としてはいい感じで聞けたし、それなりに感情移入できたと思う。
DVDで見ていないところは、ただ音だけが通り過ぎていく。あらすじや歌詞の内容がわからないと、右から左へと聞き流されていく音になってしまう。


馴染みの薄いオペラは、CDとDVDで並行しながら、あるいはどちらかを先に全曲通して次に他方で全曲をという見方聞き方をしてみるのがいいのではないだろうか。
ちょっと自分を実験台にして試してみようかなと思う。

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2010年1月19日火曜日

シベリウス/交響曲第1番

初めて聞く演奏がマゼール/ウィーン・フィルだったら、シベリウスの対するイメージがかなり違っていたでしょう。
シベリウスの交響曲第1番をマゼール盤で聞いての感想です。

ロシア音楽に近いような印象を受けました。
といってもロシアの作曲家の作品はあまり聞いていないので(プロコフィエフは別格)、そのなかでも割と聞いているチャイコフスキーに近い。そう思わせる演奏でした。
チャイコフスキーも交響曲は4番以降しか知らない(恥)ので、いい加減と言えばいい加減な感想ですね。

なぜロシアか?
全体的に爆演型であること。
そして金管の鳴らせ方が、特にトロンボーンバリバリとやるあたりが、そう思わせるのだと思います。

ところで1番を初めて聞いたのはデイヴィス/ボストン響なんですが、オケの鳴らせ方というか、響きの作り方がすごく違いますね。
マゼール盤が正当かどうかなど僕にはわかりません。けれども好き嫌い云々を超えて面白く(?)聞かせてもらいました。こういう演奏もありだなと。

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2010年1月16日土曜日

トゥーランドット


「トゥーランドット」

もう心がいっぱいになりました!

僕にとってプッチーニは相性がいいみたいです。
乱暴な比較ですが、
泣かせるオペラなら「椿姫」より「ラ・ボエーム」の方が泣きました。
スペクタクルなら「アイーダ」より「トゥーランドット」の方が感動しました。

演出が「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」ともにゼッフィレッリというのが関係しているのかな?

そうあっても僕はメロディに反応する人間なので、プッチーニのメロディの方が僕の心になかにすっと入ってくる。これが一番の理由だと思っています。
もっともヴェルディをもっとたくさん見たり、同じ作品を繰り返し見ていく中で、その良さがわかってくるかもしれません。そうあったら嬉しいですね。
さて「トゥーランドット」ですが、いろんな要素がいっぱいつまっていますね。それらが総合されて聞くもの見るものに迫ってきます。
要素一つ一つを書いてみたいと思うのですが、いかんせんオペラの知識とこれまで聞いてきた絶対量が少ないため書く事ができません。
数年後には滔々と書けるようになりたいです。

<演奏データ>
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
カラフ…プラシド・ドミンゴ
トゥーランドット…エヴァ・マルトン
リュー…レオーナ・ミッチェル
ティムール…ポール・プリシュカ  その他
メトロポリタン歌劇場 におけるライブ映像《1987年収録》


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2010年1月13日水曜日

素顔のカラヤン

眞鍋圭子 著 「素顔のカラヤン」  

昨秋買って少しずつ読んでいましたが、新年になって一気に読みました。
なので前半の方はあまり覚えていません(苦笑)

コンサート開始前、非常階段での眞鍋さんとカラヤンの衝撃的な出会いから話は始まります。
そして1973年のインタビュー。それ以降カラヤンの死までの著者が身近で接した記録です。(家族についても書かれています)

「私の秘書」と言わせるほど絶大な信頼を得ていた真鍋さんは、カラヤンの素顔を知る数少ない人でしょう。
この著書を読むと、いかにカラヤンが虚像で語られているかを思い知らされました。

真鍋さんの接したカラヤンは、「人一倍シャイな人間で、他人との接触は不得意、また、言葉によるコミュニケーションもきわめて不得意」(p229)な人間でした。それゆえに誤解される事が多いと。

頭の回転があまりにも速く、それが話すスピードがついていかず、ずれてしまい、主語と述語が一致しないことがあると書いています。(ここから僕の推察ですが)聞いている人は話のつじつまが合わず理解できない。そういう事が積み重なっていくと周囲に誤解がうまれ易くなり、本人も話をするのが億劫になる。


それ以外では、人に優しく、紳士的な人柄、質素な邸宅に住み、お金には淡白であることなどのエピソードが語られています。

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2010年1月11日月曜日

2年半

ブログを始めて2年半になりました。

細々であってもなんとか続いいます(笑)

2010年1月9日土曜日

ベートーヴェン/交響曲第2番

アバド指揮ベルリン・フィル演奏によるベートーヴェン/交響曲第2番

2001年2月12日ローマ聖チェチーリア音楽院ホールでのライブ映像を見る。

交響曲第1,2番がベートーヴェンの創作前期、3番が中期と分類され、2番と3番の間には質的に大きな差、ないしは飛躍があるというイメージを持っていた。

ところがアバドの演奏を聞くと、2番はスケールが大きく、3番はもうすぐそこまで来ているという印象を受けた。
2番にそんな感想を持ったのは初めてで、新鮮な気持ちで聞かせてもらった。


アバドの振り方に関してはいつもと同じ。
どこに音が出てくる打点があるのだろうか?オケはどこを見てあわせているのだろうか?ひょっとしてほとんど見てないのでは?
アバド自身振っていて違和感がないのか?僕の場合、自分の打点と奏者の出る音が合わないと気持ちが悪い。

一つ発見があった。アバドは曲想は細かく振り分けていること。

オケのメンバーは、曲想の変化だけを感じ取りながら、あとは周りの音を聞きながら合わせている。そんな想像をしてみた。

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2010年1月4日月曜日

野田 恵

野田恵こと“のだめ”の演奏は、日本人演奏家へのアンチテーゼだ。

これは僕の思いつきです。

こんなことを思ったのは、昨年末の新聞に中村紘子デビュー50周年記念対談(相手は養老孟)で中村さんが、

「国際コンクールでも日本人は全員共通してミネラルウォーターみたい。浄化された水。きれいでさらさら。過不足なく技術は高いけど、こころを打つものがない。」

と語っているのを読んだからです。

こうした若手音楽家の没個性的な演奏と対極を行くのが、個性的な「のだめ」の演奏という図式が僕の頭の中にポッと浮かんできたのです。
(勿論のだめの演奏を聞いた人は誰もいません。しかし、このマンガを読んでいる人は日本人離れした個性的な演奏というイメージを持っているのではないでしょうか)

正確な技術で楽譜に書いてあることを音にすればいいという考え方に対するアンチテーゼ。これをのだめが示している。
そんな解釈を「のだめカンタービレ」から引き出すのは可能ではないかと思いました。

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2010年1月1日金曜日

Happy New Year

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

ブログを始めて約2年半、日記を書けば三日坊主だったものがよくぞこれだけ続けることができなたなと驚いています。

一方で、昨秋あたりから更新ペースが落ちました。

弟分となるブログ「風のように」を始めましたからです。
http://4ba4a1da.blog63.fc2.com/

それによって「司馬氏のアイーダ」はクラシック中心に吹奏楽をプラスした内容のブログになりました。
いいように言えば「純化された」となるかもしれません。

風のように」は、歴史・スポーツ・読書・雑感etcを勝手気ままに書いています。


今年は「広く、深く、そして高く」なればいいなと思っています。
クラシックはオーケストラ曲が中心でしたが、それ以外の分野をもっと聞いていきたいです。
オペラはディアゴスティーニのオペラコレクションを定期購読しているので、隔週ペースで新しいオペラを知っていくことでできます。
あとは室内楽や独奏曲を幅広く聞いていく事を心がけたい。

広くするばかりではダメでで、一つの曲を深く聞きこんでいきたい。

吹奏楽で言えば、スコアを深く読み取れるようになりたい。
そして「高み」の音楽に少しでも近づきたい。

そう思うのであります。


それから、音楽を言葉で表すことの難しさを感じています。
いろんなブログを読ませていただいていますが、皆さんの文章の質と量には敬服するばかりです。
自分もそれに近づきたいと思うのであります。

今年も決意新たに(ちょっと大袈裟・・・)、それ以上に楽しくやっていきたいと思います。

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