2008年2月5日火曜日

プロコフィエフ/交響曲第5番

1番から順に書いていますが、確か5番は、彼の交響曲の中で一番有名だった・・・
というだけで、足がすくんでしまってなかなか文が書けませんでした。
知らないものの強みで書いてきましたが、有名曲というだけで弱気になってしまいます。
「えいっ」と思いきって好き勝手を書きますが、いろいろとご指摘いただくとありがたいです。

<1楽章>
楽章を通しての印象は音楽に余裕があるように感じた。そして音楽の内容がいっぱい詰まっていて、単一の曲としても成立するのではないかと思った。

さて冒頭のメロディ、これが穏やかなんだな。第2番1楽章冒頭の度肝を抜いた激しさから、順を追ってだんだん穏やかになってきている。2番のおかげで1楽章冒頭が常に注目になっている。
このメロディが楽章の随所に現れ、最後にも登場してこの楽章を閉じる。
そのつどオーケストレーションを変えていく、つまり表情も変わっていく。ここがうまい!

<2楽章> 
リズムにおもしろさがある。
リズミカルな伴奏部分の作り方がすごくいい。これにのる旋律側は気持ちよく演奏できるだろうなと思う。
思わずスポーツカー(その当時にはないと思うが・・・)を乗り回して、うそぶいているプロコフィエフを連想してしまった。ユーモア感覚の表れだと思う。

<3楽章>
静謐さと神秘。
悲劇的に盛り上がるところがある。そこにべっとりとした感傷がないのがいい。

<4楽章>
2楽章と同じように、リズミカルな伴奏部分の作り方がすごくいい。うまいなァと感心してしまう。

コーダのトランペットの細かいリズムを中心に盛り上がるところは覚えていた。
20年ぐらい前(?)に聞いて、それ以来聞いていない。記憶に残るというのは、やっぱりインパクトがあるという証拠だと思う。たしかに独創的だ。

【データ】交響曲第5番変ロ長調 作品100
1楽章 : Andante [11:51]
2楽章 : Allegro marcato  [8:50]
3楽章 : Adagio [11:13]
4楽章 : Allegro giocoso [9:49]

演奏:小澤征爾/ベルリン・フィル   

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4 件のコメント:

  1. こんばんは。

    私もこの演奏持ってます。
    昨年の夏に聴いて以来、ここのところ聴いてませんでした。

    また引っ張り出して聴いてみますね。

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  2. ニョッキさん、こんにちは。
    同じ盤をお持ちですか、それは嬉しいです。

    他の演奏を知りませんので、演奏の良し悪しや特徴はわかりませんが、個人的にいい演奏だと思い、気に入っています。

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  3. こんばんは。

    この曲は複数CDを持っています。小澤盤は未聴ですが。
    デュトワ盤の美しさ、オーマンディ盤は語り口の巧さ、ゲルギエフ盤は厳格さ、フェドセーエフ盤は民族色の強さが各々優れていますが、チェリビダッケ盤は別格の存在です。
    言葉でうまく説明できないのですが、他のディスクと違う凄みを感じとる演奏に思えます。

    個人的には3・4楽章が印象的ですね。

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  4. たっくんさん、こんにちは。
    たくさんCDを持っておられるんですね!
    各盤の特徴を述べておれれますが、どんな音が出ているのだろうとぼんやり想像しますが、やっぱり実際の音で聞いてみたいです。

    お気に入りの曲を複数枚持って、聞き比べるのは楽しいことで、この曲の2枚目を選ぶ時に参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。

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