2011年7月28日木曜日

ジュリーニ・サウンド

ジュリーニ・イン・アメリカの2つのBOXセットをずっと聞いていて感じたこと。

弦楽器の音が独特なこと。

どう形容していいかわからないけど、他にない音色になっている。これってジュリーニの音なんだろうな。

そこで、ふと頭に浮かんだのが

“ジュリーニ・サウンド”

という言葉。

俗に“カラヤン・サウンド”という、カラヤン独特の音。強烈な個性のなせる業だと思う。
ジュリーニが強烈な個性の持ち主とは言いずらいが、まさに独特な音。

カラヤンがベルリン・フィルという手兵を得て、というよりも自分の楽器を得て作り上げたもの。

ジュリーニは特定のオーケストラの主席指揮者とか音楽監督になっていなかったと思う。(僕の記憶に間違いがなければ)
もし、手兵となるオーケストラを率い10年、20年熟成させていたら、香り高い“ジュリーニ・サウンド”を作り上げていたかもしれない。


こんな空想をするのも楽しい。

2011年7月23日土曜日

ジュリーニの振り分け

ジュリーニ・イン・アメリカを購入しました。

ロス・フィルを振ったものとシカゴ響を振ったものの2セットとも買いました。

おおよそ聞き終えようとしています。
ここで思ったこと。オーケストラによって曲を選んでいるのではないか?ということ。

シカゴ響は深さを表現することを重視した場合。

ロス・フィルは若いメンバーが多いようなので、若さを打ち出したい場合。

でも物事はこんな単純な割り切りはできませんね。

2011年7月12日火曜日

ベートーヴェン/交響曲第5番

買いました!ジュリーニ・イン・アメリカ























1枚目がベートーヴェン/交響曲第3番

2枚目がベートーヴェン/交響曲第5番と第6番

この5番がびっくるするほどよかったです。
特に1楽章は出色の出来栄えですね。

数年前にスカラ座フィルを使っての全集を聞いたのですが、ほとんどの曲のアレグロ楽章が遅いテンポで、いまいち好きになれませんでした。
なので、あまり期待せずに聞いたのですが、この5番は冒頭から別人かと思わせる演奏でした。
オーケストラの鳴りっぷりと勢いのよさ、あぐっと息をのむばかりです。

2楽章のカンタービレもいいし、3楽章の主題を吹くホルンも気持ちいい。
4楽章も盛り上がりますね。


5番はほとんど聞きません。
敬して遠ざける感じです。

久々に聞いて、しかもすごいいい演奏だったので大満足です。

2011年7月10日日曜日

4年

2007年7月10日にブログを開設して4年たちました。



どれくらい書いたでしょうか?

クラシックブログの難しさを痛感し、しばらく休止。

どうしようもなく苦しくて書くことができなくなりました。

もう背伸びせず、書けるときに書こう。というスタイルに変えて、細々と再開。

そして今日に至っています。


客観性などありません。もう独断と偏見で書いています。

立派な文なんか書こうと思っていません。

思うがままに書くことが「司馬氏のアイーダ」長続きの秘訣だと考えています。

2011年7月8日金曜日

いろいろと聞こえる9番1楽章

ここのところマーラーの交響曲第9番1楽章をよく聞きます。

テンシュテットが水墨画みたいな演奏で、印象が強かった。じゃあ、シノーポリはどうだったっけ?と思って、全集から取り出してきました。

シノーポリのマーラー全集は数ヶ月ぶりです。

1楽章が始まってしばらくして、そうそうこれがシノーポリの特徴だ。いろんな音が聞こえる。スコアにいろんな動きが書き込まれています。それらをいっぱい見せてくれます。(違った・・・)聞かせてくれます。

こんな音があったのか?と新鮮な驚きと楽器の原色が活かされて色彩感が生まれます。

こういう演奏もいいなぁ

と思ったのであります。



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