2014年3月17日月曜日

水墨画

3月16日の夜に放送された水戸室内管弦楽団の演奏会。

小澤さんがタクトをとりました。1公演すべてを振るにはまだ体力がないので、1曲のみとなります。

曲はベートーヴェンの交響曲第4番。

1楽章の導入部、緊張感がありましたね。ひとつ前の曲がメンデルスゾーンの「イタリア」だったので、なおさら際立ちました。
以下非常に完成度の高い演奏をしていたと思います。

全曲を通して感じたことですが、音色パレットという点からいうと、水墨画のような味わいでした。

ベートーヴェンその人が、オーケストレーションをカラフルにしようとしていたのかは僕にはわかりません。

しかし演奏する側が、音色の多様性に気を配ることはできると思います。
曲想の表現にも色合いを感じさせることはできるような気がします。(なんとなく・・・)

そこからいうと小澤/水戸室内管は水墨画のような色彩を感じました。
カラフルでないからダメだといっているわけではありません。水墨画には水墨画の味わいがあるでしょ!


2014年1月25日土曜日

クラウディオ・アバド

クラウディオ・アバドが20日朝、伊北部ボローニャの自宅で死去したというニュースを聞いて絶句しました。

80歳とはいえ、まだ早いだろう!

見逃した年があったいえ、ルツェルン祝祭管弦楽団の映像をいつも楽しみにしていました。昨年の「英雄」は名演でした。今年は何をする予定だったのでしょうか。


僕はお世辞にもアバド・ファンといえません。レコードやCDも少ししかありません。若かりし頃やベルリン・フィルのシェフになってからもそんなに関心を持ちませんでした。けれどもルツェルン音楽祭のオーケストラの芸術監督に就任してからのルツェルン祝祭管弦楽団は注目していました。

すごく良かったと言えるのが、マーラー/交響曲第2番
そしてブルックナー/交響曲第7番

ビデオテープに録画していましたが、再生不能になたので廃棄しました。
(地デジ化されていなければ、今も見れたのに・・・)


CDは恥ずかしいほどの数しか聞いていませんが、その中でよかったと言えるのが、
ヴェルディ/オペラ合唱曲集

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この類では2,3種類聞いたような記憶があります。たしかムーティとシャイ―だったかな? それから・・・・
比べてダントツにアバド盤がいいですね。


そして、ブラームス/交響曲第2番

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ベルリン・フィルのシェフになる少し前のレコーディングです。
明るいブラームスです。こんなに明るいブラームスはないでしょう、というぐらいで、強い印象を与えました。
この曲のマイ・ベスト3に入る演奏です。


以上、追悼の意を込めて。