2007年12月31日月曜日

おおみそか

今年締めの1曲は、酒井格「おおみそか」 

英語名で“New Year's Eve” 

作曲者のHPによると大阪音楽大学作曲学科三回生の作品。
大学生でよくぞこんな曲が書けるのかと驚くほどの作品である。

ABA’の3部形式。聞いていてはっきりとわかる見通しのよさがある。   
[A]
カッコよく始まる冒頭部分に続き、2つの主題が登場(楽譜を見ていないのではっきりわからないが・・・)
第1主題(と勝手に呼んでおく)は、シンコペーションが特徴的なメロディ。
第2主題はリズミカルなもの。
この2つもメロディを中心に音楽は進んでいく
新年を迎えようとする大みそかの夜の“そわそわ”“うきうき”した気分を表わしていると思う。
個人的なイメージでいうと、何かのイベント会場で新年のカウントダウンを前にして集まった人達の賑やかな様子を表している。

[B]
中間部は穏やかな曲調。「大仏と鹿」「七五三」の中間部と共通する雰囲気を持つ。これは酒井さん独特のもので、ずっと浸っていたくなるほど魅力がある。
ここでは静かに新年を迎えようとする様子を表しているのだろうか。

Bの真ん中あたり、たっぷり歌って盛り上がるところも申し分ない。

[A’]
Aの2つの主題をもとに音楽が進む。 はなやかな雰囲気を持ち、最後はダイナミックに終わる。


僕の大好きな作曲家の作品で今年を締めくくります。
それでは皆様、よい年をお迎えください。

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2007年12月30日日曜日

今年を振り返って

今年も終わろうとしています。1年を振り返って思うままに書きます。

<まずはブログを始めたこと>
7月から初めて約5ヶ月半、まだまだひよこだが、ずっと続けていきたいし、文章力アップと内容を深めていきたい。


<吹奏楽関連で進歩したと思えること>
・バトンテクニックがわずかでも技術向上したと思う。
具体的にいうと、力を抜くことが少しばかりできるようになった。指揮をする時の腕の振りに、余分の力が入っているとよくないので、不必要な力は抜かなければならない。それが少しばかりできるようになった気がする。

・編曲が少し上手くなった。
11月下旬の記事で書いたが、2年前の編曲と今年秋にした編曲と比べて上手くなったと思う。といっても小学1年生レベルが3,4年生レベルになったぐらいかな。

この2つは、あくまで自己満足。

進歩していないのは、僕の音楽性。これが一番の問題だ。


<聞くことに関して>
クラシックを記事にしているブログを見て触発された。
紹介されている曲のCDを持っていれば、引っ張り出してきて聞くことが多くあった。埃をかぶって何年も聞いていないCDが聞けたのは感謝なことだ(笑)
また、CDの購入数が増えてしまった(苦笑)

ブログに書こうと決めた曲は何回も聞いた。
ながらで聞くことがこれまで多かったのですが、耳を傾けて聞く様になった。
初めての曲にチャレンジするようにもなった。プロコフィエフ、シベリウスなど。

<その他>
歴史やスポーツを記事にしようと考えたことは、深く考えるようになった。
歴史関連の本は好きでよく読むが、読書スピードが落ちてしまって、冊数が減った。一方深く読むようになったけど・・・、両立するいい方法はないかなと思ってしまう。

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2007年12月28日金曜日

燃えよ剣(2)

ちょっとご無沙汰していました「燃えよ剣」の感想シリーズ。
今回は『組織』について

「組織」を司馬遼太郎は次のように定義している。
「ある限定された目標をめざしてナイフのようにするどく、機械のように無駄なく構築された人為的協同体である」 (「司馬遼太郎が考えたこと10」P24)

同書に『奇妙さ』という題名の文章によると、
「新選組以前には、日本に組織といえるほどのものはなかった」「新選組は、文化史的にいって、日本の組織の最初ではないか」(同書P24)と漠然と考えていたと。
司馬さんは「組織」について“閑思案”をめぐらし、新選組のあたりをうろうろした。そして新選組を作り、維持したのは誰かということで、土方歳三に行き着いたようである。(ただ、これが「燃えよ剣」の直接の執筆動機ではないと断っている)

さて、僕のイメージの中にある新選組は、「ある限定された目標」の為に設立され、その目標を見事なまでに遂行している。目標とは過激浪士を殺すことである。
「燃えよ剣」では、土方がこの組織をいかに統制し、どう機能させるかに心を砕いている様子が書かれている。幕末動乱期の京の都にあって、周囲の状況が変わっても新選組を強くすることが土方の思考の中心になっている。
この小説に描かれる土方歳三は、周りに左右されず現実をしっかり見つめて、目標にぶれがない。ここが凄いことだと思うし、魅力のひとつだと思う。

また、新選組の「副長」というポストを作って、これを務めている。実質的に新選組を支配しているポストだ。トップになろうとする野心を一切持たず、副長の任務を全うする。
分をわきまえ、自己の能力を最大限に発揮している。ここが見ていてかっこいいのだな。


組織についてもう少しありますが、次回にします。

2007年12月27日木曜日

プロコフィエフ/交響曲第3番

順番に聞くプロコフィエフ交響曲~第2弾~
初めて聞いた交響曲第3番の印象と、何回か聞き込んだ後の感想をあわせて書きます。

[1楽章] 冒頭部分、「ん!2番と同じ感じか!?」と身構える。「もう驚きませんよ。2番を聞いて免疫があるから」と予防線をはる。ところがだんだんデクレッシェンドしていく。なんか違うなと思っていると、弦楽器と木管楽器を中心とした響きに変わる。「ふーん、2番と違うな」と思ったのが第一印象。

曲の構造がわからないが、聞きこんでいくながで、ところどころ感じたことを書くと
・メロディのバックで、ヴァイオリンがハーモニクス(だと思うが)を使い、弱音で細かい動きをしているのが印象的 。
・盛り上がるところは聞いていて熱くなる。(聞く回数を重ねるごとに思わず腕が動いてしまって熱くなってくる。そういう惹きつけてやまないところがある)
・楽章の最後で、PかPP細かい動きが、やや尻切れトンボみたいに終わるのが面白い。そこは1番の3楽章の最後に似ている。

[2楽章] 穏やかに始まる。1楽章が激しい曲調なのでほっとする。そして神秘的な雰囲気を漂わせる部分にいたる。あえて言えば「春の祭典」第2部の始めの部分に似ているところがあるかな・・・

それから、メロディの後ろでいろんな動きをしている。スコアを見ながら聞くと面白いだろうなと思う。これはすべての楽章にあてはまると思う。

[3楽章] なんかグロテスクだな・・・と書きながら、やっぱり違うと思う。うまく表現する言葉が見つからないので、これ以上書けません。

[4楽章] 悲劇的な内容の劇音楽、または映画音楽としてもピッタリはまってしまう、と自信を持って言えるような曲。
激しく突進力があり、生で圧倒的迫力の演奏を聞いたら「ブラボー」と叫びたくなるだろう。

【データ】
交響曲第3番ハ短調作品44
1楽章 モデラート(13:27) 
2楽章 アンダンテ(6:55) 
3楽章 アレグロ・アジタート(8:25)  
4楽章 アンダンテ・モッソ(6:40) 
演奏:小澤征爾/ベルリン・フィル

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2007年12月25日火曜日

クリスマス・オラトリオ

今日はクリスマス。それにちなんで、バッハ作曲「クリスマス・オラトリオ」。

クリスマスはイエス・キリストの誕生日(とされている)。キリスト教にとって喜ばしい日である。
解説がないので詳しいことはわからないが、キリストの誕生を祝っている曲かと思われる。

6部からなっている。
第1部は、喜ばしい気分で始まる。
第2部の1曲目は僕のお気に入りでとても美しい曲。疲れた心を癒すにはこの曲が最適と思わせるほど。
この曲にしろ「G線上のアリア」にしろ、バッハは美しい曲を書く。
オーボエ・ダモーレが使われているが、これが実にいい雰囲気を醸し出し、魅力あふれるものにしている。

全体を聞いていて、バッハの他の作品からの引用が見受けられるのが面白い。

演奏は、カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団その他
これ1枚しか持っていないが、名盤の一つだと思う。

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2007年12月23日日曜日

第九

12月は「第九」のシーズンである。
明日24日、我が地方で初めて市民参加の合唱団(第九を歌うためだけの合唱団)とプロのオーケストラによる、ベートーベン/交響曲第9番「合唱付き」が演奏される。

昔、山本直純が「一万人の第九」とかいう名前で、有志による合唱団とプロのオーケストラで、この曲を演奏したことがあり、話題になったことを覚えている。何年か続けてやったように記憶しているが・・・、はっきりと思い出せない。
その後こういう類いの演奏会が、どういう展開をみせたかは全くわからないが、田舎である我が地方で持たれることに大変な意義を感じる。


僕は生で「第九」を聞いたのは、学生の頃だと思う。
小澤征爾/京都市交響楽団その他の演奏。
今でも記憶に残る素晴らしい演奏だった!

年末は多忙のため、なかなかブログを更新できません。なんとか努力しますが、どうしても不定期になってしまうと思います。

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2007年12月21日金曜日

目で指揮

先週金曜日TVで、エッシェンバッハ/パリ管弦楽団の演奏を放送していた。録画しておいたのもをやっと見ることができたので、遅ればせながら感想を少し。

一番印象に残ったのが「ボレロ」
演奏は勿論素晴らしいが、そのことではない。指揮棒を振らないのである。

「ボレロ」 (この曲ほど不思議な曲はないと思っているが、このことについてはいずれ取り上げるつもり)
曲が独特であるが故、これを指揮するときはいろいろな指揮の仕方があるようだ。
エッシェンバッハは意図して指揮棒を振らなかった。直立不動のままで目だけ動かしていた。
TV画面がほとんど奏者を映していて、指揮者の動きをほとんど捉えていないので細かいところはわからないが、指揮者がわずかに動くところだけを映していた。
その動きもほとんど目とその周辺だけが動く感じで、顔の表情や首の動きはほとんどなかった。

そして指揮棒を振ったのは、唯一転調するところから最後までの14小節のみ。

この曲は、最初から最後まで小太鼓がボレロのリズムを刻むからできることだと思う。
もし僕が同じようにやれと言われたら、どうなるだろう。
99%無理だと思う。理由は2つ、
・音楽に合わせて自然と腕と体が動いてしまう
・指揮台に立って、腕や体を動かさずに直立不動でいるのは、かなり緊張を強いられると思う。この緊張に耐えきれないんじゃないだろうか。

一方、奏者の方はどのように感じているのだろう。

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2007年12月20日木曜日

岡田JAPAN

「○○の星のもとに生まれる」とは、言い古された言葉だが、サッカー日本代表監督に就任した岡田監督にはそう言わずにはおれないものがある。

2度目の監督就任であるが、どちらもピンチヒッターとしての登板である。
1度目は9年前(?)は、アジア最終予選のまっただ中、加茂監督(当時)が更迭され、コーチから昇格。見事アジア予選を突破した。そして初出場となったワールドカップを戦った。
今回はオシム監督が脳梗塞で倒れた後の後任としてである。アジア第3次予選は2月から始まるのである。
どちらも最初からの監督就任ではない、途中からの、しかも準備期間のほとんどないところで、結果を出さなければならない大変な仕事だ。まさに「火中のクリを拾う」ような役目だ。

日本代表監督をやってみたい人はいくらでもいるだろうが、それらを差し置いて2度も務めることになる。しかもピンチヒッターとして。
そういう星のもとに生まれた、と言わずして何というのだろう。

今回は2度目、前回の経験がある。貴重な財産だ。経験のことを言えば日本人の中では突出している。今後に期待したい。

2007年12月19日水曜日

浦和レッズ3位

浦和レッズのクラブW杯3位は文句のない素晴らしい成績だ。
アジアの戦いを制し、アジア王者になったこと。ACミランに対しいい戦いをしたこと。そしてアフリカ王者に勝ったこと。
クラブW杯はヨーロッパ王者か南米王者が1位か2位になり、アフリカ王者が3位というこれまでの指定席を奪ったことの意義は大きい。
浦和がJリーグチャンピオンだけではなく、アジアや世界に対してしっかりとしたヴィジョンを持っていたのが要因の一つだと思う。
Jリーグの他のチームもこれに刺激されるのではないかと思う。狭い日本の中だけではなく、アジア基準、世界基準を目指してレベルアップしてほしいものだ。

ところで3位にはなったけど、世界のクラブチームの中で、浦和はどれくらいの強さだろう。
FIFAランキングは国の順位はあるが、クラブチームの順位はないと思う。
もしつけるとしたらどうなるか。

僕の独断と偏見で50位とした。

アジアで1位でも、ヨーロッパや南米に強いチームはいくらでもある。アフリカや北米中米にも強いチームはあるはずだ。
さて、読者の皆さんがつける順位はいかに。

2007年12月18日火曜日

エキシビション(GPファイナル)

番組の後半から見た中から

ダブルスかアイスダンスかどちらかわからないけど
男女2人になると、そこで表現されるドラマ(愛をテーマにしたものと受け取ったが)は、完全なストーリーとなっていて、見ているものに届くと思った。


男子1位のステファン・ランビエル
映画「ロミオとジュリエット」を音楽に使っていた。
あの映画懐かしいな!
オリビア・ハッセーはきれいだった!。
この曲は高校生の時、吹奏楽部の練習でやった。懐かしい。
と音楽を聞いて思った。
演技は1輪の花をジュリエットに見立てて、ロミオを演じる滑りをしていた。
切なさを感じさせ、きゅっと胸に迫るものがあった。

浅田真央
今年のテーマが「大人の滑り」だったかな? (すごく曖昧な記憶)
そういえば、しなやかな動きは大人を感じさせてきたなと思った。

キム・ヨナ
ハイティーンの女の子の生き生きとした感じや茶目っ気のあるところが表現されていたと思う。
見ていて楽しかった。

2007年12月17日月曜日

ネルロ・サンティ

昨夜のN響アワー

ネルロ・サンティは暗譜でリハーサルをしていた。
本番を暗譜で指揮するのは見慣れた光景なのでなんとも思わないが、暗譜でリハーサルをするのははびっくりしてしまった。
完璧にスコアを把握している人でも練習にはスコアを置いている。小澤さんはそうしている。カラヤンもそうだったと思う。

リハーサルを暗譜でできるのは、どの楽章の何小節目に、どのパートがどんな音を出すかが、すべてわかっているわけだ。

凄いものだ!その記憶力を少しでもいいから、僕に分けてくれ!

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GPファイナル

高橋大輔は僅差で2位。
フィギュアは好きでよく見るが、技術的なことはさっぱりわからない。「細かいミスが多かった」と語った高橋だが、こちらはそうなのかと思って聞く。

浅田真央は素晴らしい演技をするも2位。新聞でしか知らないがSPが最下位だった。そこからの2位浮上は見事。
解説は荒川静香で、ジャンプの時の飛び出しや着地の細かいミスを指摘していた。審判はそういう細かい見ているのだろう。

技術面のことを少し書いたが、もう一つ思ったのは、メンタル面の重要さだ。
こちらが想像できないくらい、選手は緊張しているのだろう。
その点、緊張から解放された「エキシビション」、十分にフィギュアの素晴らしさを表現してくれるだろう。今夜7時から放映される。途中からしか見られないが、楽しみにしている。

追伸
ジャンは14歳、20歳前後の選手の間にあって、年齢の差からくるなんともいえぬ違和感があった。(少し別世界に来たように感じだ。すごく個人的な主観)
でもスピンはきれいで光るものがあった。ジャンプは滞空時間が短いが、そのぶん小気味よさを感じた。

2007年12月15日土曜日

雪おこし

今日、雪おこしがありました。
近くに落雷しました。あの音と地響きはなんともいえません。

いよいよ冬到来です。

寒いのは苦手です。

2007年12月14日金曜日

フランコ・チェザリーニ


12月10日のところで書いたが我が吹奏楽団に入って5年、いまだに吹奏楽の作曲家を知らなさすぎることを感じている。
高校の頃は、ほとんど知識はゼロだった。5年前の入団当時はアルフレッド・リードとあとわずかしか知らなかった。20年近くのブランクはあまりにも大きい。以来少しずつ開拓しているところである。書籍は楽譜カタログなどで名前だけは知るようになったが、曲は聞いたことがないのがいっぱいある。

この秋、初めて聞いたのがフランコ・チェザリーニ。聞いたアルバムは「青い水平線」(Blue Horizons)。
簡単な感想を書きます。
1.セリシオ ・・・ん?コンクール課題曲?と思わせる曲の雰囲気。だけど断然こっちの方が楽しい!

2.ギリシア民謡組曲 ・・・ギリシア民謡を使ったものか、民謡風にその特徴を出して作ったものかわからないが、楽しい曲だ。こういう○○民謡組曲には弱いのだ。ぐぐぐっときてしまった。

3.ソレンニタス ・・・技法的に凝っている感じがする。副題が「スイス民謡によるバリエーションとフーガ」とあるように、テーマとなっているメロディを手を変え品を変え、いろいろと変化していく。音楽の料理の仕方がおもしろい、そして最後の盛り上がりがいい。

4.トム・ソーヤ組曲 ・・・この曲には、一発でまいってしまった。再来年以降の6月にある演奏会の候補曲にしようと思ったぐらいだ。5曲からなる組曲でそれぞれが特徴のあって、全体のまとまりもよい。なんとなく古きよきアメリカという雰囲気を感じさせ、トム・ソーヤやハックルベリー・フィンなどの登場人物が生き生きと活動している情景が目に浮かびそうな曲だ。

5.青い水平線 ・・・海の中の神秘を感じさせる1曲目、とても美しい。
2曲目はタイトルの中に「クラーケン」の文字があるが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」第2作目にでてきた、あのクラーケンのことだろうか?戦闘的でドラマチックな曲だ。
3曲目は、ゆったりと抒情的なメロディを大きく包み込んでくれる。クジラの声を真似た効果音がたまらなくいい。
マーラーの交響曲第2番「復活」の終楽章のもりり上がりや、「大地の歌」の曲の最終部分の雰囲気によく似ている。

「ああ、いい音楽聞いたな」が一番の感想。


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2007年12月13日木曜日

クラブW杯

サッカー・クラブ・ワールドカップがいよいよ佳境になってきた。
昨夜はボカ・ジュニアーズが順当に決勝進出を決めた。
今夜はアジア王者の浦和レッズとヨーロッパ王者のACミランが対戦する。
実力差はあるが、どれくらいの差かわからない。いい戦いをして、願わくば勝利が与えられますように。

先ほどいろいろとHPを見ていたが、そこに中村俊輔が浦和が勝つ可能性があると話した記事があった。さてどうなるか。


TVで「新撰組!! 土方歳三最期の一日」があるが、見ることができない。残念。

2007年12月11日火曜日

プロコフィエフ/交響曲第2番

プロコフィエフ交響曲シリーズ第1弾。
以前第1番を取り上げたから第2弾としてもよいが、続き物の始めということで第1弾とする。

交響曲第2番
ニ短調の曲、作品番号は40。この前後にどんな曲を作っていたのか、作曲家がどんな生活をしていたのかわからない。あえて調べないのは前回書いた通り。

さてどんな音楽なんだろうと楽しみにして、CDの再生ボタンを押す。

冒頭の音を聞いて、目の玉が跳び出そうなほど驚く!

1番と全然違うじゃないか!

1番は「古典交響曲」という名の通り、ハイドン風のいかにも古典派という雰囲気を持った曲。
ところが2番は同じ作曲家の作品かと思うほど違う。あまりのギャップについていけない。

すぐ頭に浮かんだ言葉は“ラディカル”

どう表現したらいいんだろう・・・、不協和音炸裂でもないし、不協和音オンパレードでもない。
“不協和音鳴りやまず”がまだ近い表現かな・・・
ほとんどがフォルテかフォルティッシモという印象で、聞いていて心休まることがない。

プロコフィエフはここで何が表現したいのだろう?
「荒れ狂うもの」か「荒ぶるもの」なのだろうか? それとも狂乱か?
12分間唖然として聞いていた。


2楽章は変奏曲(主題と6個の変奏による)。
主題は穏やかなメロディだが、伴奏部分がなにやらうごめいている。
各変奏では、いろんな性格をもった音楽に姿を変えるが、プロコフィエフの才能を感じた。
最後は主題が戻ってきて穏やかに終わる。

対照的な性格を持つ2つの楽章からなる曲、感想を一言では表せない。僕の中でまとまらないのもあるが、無理にまとめてしまうと、変な固定観念になってしまいそうな不安がある。あえてそのままにしておこうと思う。

楽器編成でいえば、ピアノがオーケストラの1パートとして入っているのが、軽い驚きである。 (そういえば、近現代の曲にそんなのがあったなと思い出した)

演奏は小澤/ベルリン・フィル
このCDしか持っていないので、残念ながら演奏比較できません。

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プロコフィエフ開拓

プロコフィエフ(1891~1953)は、以前から関心があったが、僕にとってほとんど未開拓の作曲家。
これまで聞いたことがあるのが、
・ 交響曲第1番 ・・・以前ブログで取り上げたが、お気に入りの曲でよく聞く。
・ 交響曲第5番 ・・・10年か20年か前にFMで聞いたことがあるだけ。
・ 交響曲第6番 ・・・友人にCDを借りて聞いたことがあるが、たぶん1回しか聞いていない。
・ 交響曲第7番 ・・・ (同上)
・ ピアノ協奏曲第3番 ・・・友人に借りていて、今我が家にある。早く返さなければならない。
・ ピーターと狼 ・・・ たぶん高校生の頃聞いた。
・ のだめカンタービレで流れたロミオとジュリエットの一部分

たったこれだけである。何度も聞くのは交響曲第1番だけ。
プロコフィエフで最初に聞いたのは「ピーターと狼」。物語に合わせた楽しい曲だったと覚えているが、この作曲家の第一印象を決定的によくした作品だ。
次に聞いたのは「交響曲第1番」か「第5番」。5番はほとんど覚えていない。1番はとても聞きやすくて楽しい曲。
つまり、プロコフィエフに対する好感度は、ピーターと1番のおかげといえる。

そこで今秋、意を決して「交響曲全集」を買うことにした。HMVの輸入盤25パーセントオフがそれを後押しした。演奏は迷いに迷って、小澤征爾/ベルリン・フィルにした。

先月CDが届いて聞き始めた。聞き方は、
1番から順に聞く。
一切の予備知識や先入観なしに聞く。
流れてくる音にじっと耳を傾ける。(仕事しながらやパソコンをしながらもあるが・・・)

何回か聞いて受けた印象をブログにアップしていく予定です。

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2007年12月10日月曜日

土方(写真)

この白黒の方が、イイ男に見えますね。

「微笑すれば凄味がある」と言われた土方歳三です。

ちょっと微笑されてみたいですね(笑)

ふたつの「5」について

・ ブログを始めて5ヶ月

何とか続いている。年末の超多忙期は毎日更新は難しいかもしれないが、なんとか頑張ろうと思っている。半年継続を目ざす。


・ 我が吹奏楽団に入団して5年

5年前の定演の後、11月下旬だったと思う。母校吹奏楽部の大先輩のSさん(我が吹奏楽団の設立からのメンバーである)から電話があり、「指揮者をしてもらえんだろうか」と。
高校卒業後、吹奏楽の現場から離れていたので、悩んだが引き受けることにした。
初練習は11月末か12月の始め。それから5年になる。

長い5年だ。

2007年12月9日日曜日

燃えよ剣

「燃えよ剣」読後感想(1)

まずは極めて主観的な感想から。
上巻を読んでいて、「司馬遼太郎は土方歳三という人物が好きなのだろうか」という疑念が、常に頭の中にあった。
小説は「男の魅力を書く」としている司馬遼太郎のイメージが強くあって、魅力ある人物=作者が好きな人間という図式を、僕が勝手に作り上げているのかもしれない。

ただ何度も繰り返される「無愛想」 という言葉に、司馬さんは土方が好きではないと思ってしまったのだろう。
小説はある人物が好きだから書き、嫌いだから書かないという単純なものではないと思う。いろいろな人物を描きたいから書くのだろう。小悪魔から巨悪まで書きたくて書くこともあろう。それが好きだろうとそうでなかろうと。

司馬さんの好き嫌いはわからないが、「司馬遼太郎は」という仮面をつけて、僕の好みを無意識的に言っているのかもしれない。

ところが下巻になると印象が変わってくる。
「奇妙な」という表現を使っているところがあるが、土方へ情が移っているような感じがする。
そして五稜郭を官軍(明治政府側)が攻めるあたりになると、「哀切」の情がものすごく迫ってきた。
体の奥底からぐぐっとこみあげるのもがあった。

以上が主観的な感情をまとめました。次回は「組織」について

土方歳三

これは土方歳三の写真である。
司馬遼太郎「燃えよ剣」の主人公だ。
この写真は何度も見たことがあるが、つい最近まで名前と顔が一致しなかった。
なかなかのハンサムだと思う。今でいうイケメンか。
ようやく「燃えよ剣」を読み終えることができた。
そこで書いてあったことだが、この写真は新撰組の頃の写真ではない。
大政奉還後、五稜郭(北海道函館市)での戦いの前の写真である。

2007年12月8日土曜日

第2ヴァイオリン

11月25日のN響アワーは「第2ヴァイオリン」の特集。 (2週間も前だが・・・)
第2ヴァイオリンがいかに重要かということがテーマで、ただ言葉で説明するだけではなく、実演によって示していた。

曲はモーツァルトのディベルティメントK136の一部。演奏は弦楽四重奏(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)。
同じ部分を解説を交えて3通りの演奏をする。つまり第2ヴァイオリンの弾き方のみを変え(本来の弾き方と、別の弾き方が2通り)、他の3人は常に同じ弾き方をするやり方。

わかったことは第2ヴァイオリンの弾き方で音楽が変わること。
<1楽章の出だしで>
第2ヴァイオリン元気よく音を出し過ぎると → 主旋律の伸びやかさをこわす
おとなしくすると → 全体として生き生きとした感じが出ない

<細かく動いて彩りを加える部分で>
音を大きくして出しゃばりと → 品の良さがなくなる
逆に音量を抑えてしまうと → 単調な感じになってつまらなくなる

数週間前に見たブログ(どのブログが忘れてしまった…)にも、ベート-ベンは内声が大事というないようのことが書いてあった。内声は弦楽器でいえば、第2ヴァイオリンやヴィオラになる。そこのパートがいかに演奏するかで、音楽の表情が変わってくるという内容だった。
こういったことは知識としてあっても、実演で示されると説得力が違う。目の開かれる思いがした。

中音域は大事という意識はあったが、もっと意識しなければならないことを教えてくれた番組だった。 

吹奏楽でいうと、木管ならクラリネット2nd、3rd、アルト・クラリネット、アルト・サックス、テナーサックス。金管ならホルン、トロンボーン、ユーフォニュウムあたりになるだろう。 
僕は、中音という言い方をしている。(高音域、中音域、低音域のうちの中音域のこと、またその音域を担当する楽器群のこと。)
ここをどうすか。僕にかされた課題である。
まずは、スコアの睨めっこから。


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2007年12月6日木曜日

歌う

遠藤浩一「小澤征爾」より
「<歌う>というのは、楽曲に奏者なりの解釈をほどこし、演奏に表情をつけること」(p30)

表情をつけることが大事だが、気をつけなければならないのは、独りよがりだったり、自己陶酔になったりしないこと。
オーケストラや吹奏楽の場合は、奏者が歌うことを意識しないといけないが、歌い方は十人十色なので、指揮者が歌い方の方向性を示したり、統一させていかなければならないと思う。

「オーケストラの場合は指揮者の<歌>に左右される」(P39)

あるオーケストラの例をあげて[
「自らの<歌>をしっかりと持った指揮者が振るときは、素晴らしい音楽を奏でるが、そうでもない指揮者が指揮台に立つとこれが同じオーケストラかと首を捻るくらい凡庸な演奏しか出てこない。

指揮者によって、<歌>が聞こえてくるとき、聞こえてこないときがある。」

指揮者の責任はとてつもなく重い。

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2007年12月5日水曜日

歌って!

オシム監督はようやく意識が戻ったようである。

オシム語録からひとつ
  「レーニンは『勉強して、勉強して、勉強しろ』と言った。
   私は『走って、走って、走れ』と言っている」

これをもじって
  「オシムは『走って、走って、走れ』と言った
   僕は『歌って、歌って、歌おう』と言う」


オシム監督が「走れ」と言っているが、むやみやたらと走れと言っているはけではない。“考えて”走るのである。「走る」という言葉にいっぱいの意味を込められいる。(これについてはオシムに関する本を読んでください)

同じように「歌う」ことにも、いっぱい意味が込められると思う。
今のところ考えていることは以下のことだ。

・ 主旋律や対旋律などのメロディ部分を、表情豊かに演奏すること

・ 伴奏部分の表現力が曲に深みをあたえるので、ここだけでもひとつの音楽になるくらい豊かな雰囲気を作ること

・ 無造作に音を出さない。
小学校校歌などを編曲していて思うのが、どのパートのどの音にも作曲者や編曲者の意志がある。ここではこういう音という明確なイメージがあるはずだ。これをできうる限り表現すること。

・ 何よりも心をこめること。


とりあえず考えていることを列挙しました。これ以外に思うことがあれば後日追加します。


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2007年12月4日火曜日

北京へ

星野ジャパン、やってくれましたね!

昨夜TVをつけたのが6回裏、ちょうど逆転ホームランを打たれたイニングでした。
もう半分負けたような気分・・・、ところが7回表の大逆転。ほっとしました。
なんといっても大村の同点スクイズでしょう。その後の連打も見事でした。


スモールベースボール、正確な定義を知らずになんとなく使いますが、これが日本人の特性にあっていると思う。ここに徹したのが今回の勝因の一つではないかと思います。

しばらくおまつり騒ぎが続くかもしれないが、マスコミその他には、星野さんや選手たちをあまり引っ張り出さずに、ゆっくりオフをすごせるように配慮してほしいな。

2007年12月3日月曜日

堪能

昨日(12/2)の夜のTVは堪能しました。

<野球>
韓国戦、こんなにドキドキしながら野球の試合を見るのは久しぶりだった。
いやー、勝ててよかった。今日も勝って、北京行きを決めてもらおう。

<フィギュア>
以前も書いたが、エキシビションがいい!
武田奈也は初めて見たが、はちきれんばかりの笑顔が魅力、見る者をハッピーな気分にしてくれる演技が素晴らしい。高橋大輔の転倒はちょっとしたご愛嬌。
ペアとアイスダンスが何といっても最高。シングルより表現される内容が2倍、3倍も増し、「美しさ」「優雅さ」もいろんな形で表わされ、バリエーションが多い。満喫させてもらった。

<N響アワー>
ネヴィル・マリナーを映像で見るのは初めて。とても83歳には見えない。アンドレ・プレヴィン(78歳?)の外見と比べて、なんと若々しいことか。
曲は「ブラームス/交響曲第4番」
野球が気になっていたので、ちょっとだけ見てチャンネルを変えようと思っていたが、演奏の素晴らしさに最後まで聞いてしまった。(失礼な言い方ですね)
弦がしっとりしているが印象的で、久しぶりに聞くけど「本当にいい曲だな」と、しみじみ感じさせてくれる演奏だった。


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長持ち

さてこの花はなんでしょう?
11月18日にK小学校で演奏した時にいただいた花です。
丈夫で長持ちです。まだきれいに咲いていますよ。
毎日少し眺めて愛でています。

2007年12月2日日曜日

スポーツあれこれ

書ききれないほどあるスポーツネタから。

「鹿島優勝」
2,3週間前に予想できなかった、サッカーJ1の「鹿島アントラーズの逆転優勝」
浦和レッズは、アジア王者になってから、モチベーションが下がったのだろうか?
過密日程で疲労のピークを超え、本来の力を出し切れなかったのか?
水曜日の天皇杯でJ2のチーム相手にまさかの敗戦、下降気味だったムードがさらに悪くなり、そのまま引きずってしまったのか?

それにしても鹿島はどうしたのだ!
小笠原の復帰は大きいと思うが、そればかりではないだろう。
ガンバ大阪や浦和レッズの失速にも助けられた。

鹿島について
Jリーグ元年、ジーコやアルシンドを擁して前期優勝を果たして、世間をあっと言わせた。
ヴェルディが弱くなってくると、鹿島は常に優勝を争うチームとなり、磐田と並んで2強時代となる。
ここ5年ほどくすぶっていて、今年は上位にはいっても優勝争いには絡めないと思っていた。
ところがところがである。

まあいずれにせよ、優勝おめでとう。


星野ジャパン
昨日の初戦は順当勝ち。今夜は最大の山場韓国戦。
オリンピック出場がかかる戦い。何が何でも勝ってほしい!

とりあえずこれだけにしておきます。

2007年12月1日土曜日

過剰反応

今朝、Y里へ演奏に行ってきました。(N丘は隣の施設名でした)
障害者の方を前にしての演奏。演奏前はどんな感じになるか不安でした。つまり小学生や一般のお客さんのような反応があるのだろうか?どんな反応を示されるのだろうか?という、未知の分野に対する不安でした。案ずるより産むがやすし。杞憂に終わりました。
反応の仕方は多少は違いました。それがまた楽しいものになりました。

さて本題

この前、新聞1面にある書籍の広告に
「脳にうれしい音楽のチカラ」(佐藤富雄著)という本がありました。
宣伝文句に、過剰反応してみました。

・音楽好きの人は、表情豊かなイイ女、イイ男が多い!? 
 → そうか、表情豊かなイイ男か!オレってイイ男かな?
 
・楽器のうまい人は、頭がよくて優しい人が多い!? 
 → 棒は振り回しているけど、楽器は何一つできない。
    じゃあ、頭が悪くて優しくないのかよ・・・

・名指揮者には長寿の人がいっぱい!? 
 → 迷指揮者の僕は短命か!

・音楽が脳に直接作用するって本当!? 
 → 薬が効くように何か効き目があるのかな…?
    音楽は、別の勧められなくても毎日聞いてるよ。
    でも、ちょっと気になるよな・・・

   さて皆さんは、この本を買いますか?


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