2009年6月30日火曜日

緑のじゅうたん

梅雨のころ

雨上がりの田んぼ

曇天下の稲 ぬれた緑をしている

晴天下の明るい緑ではない

ややしんみりと そして落ち着いた気分にさせる

緑のじゅうたん

2009年6月27日土曜日

さあ、練習

「男は、どれくらい修羅場をくぐってきたかよ」

以前勤めていた職場の上司(女性)の言葉である。

僕自身が苦しいとき、よく頭の中に浮かび上がってくる。
あとひと山ふた山あると思うが、なんとか越えていこうと思う。


明日はジュライ・コンサートに向けた日曜練習。

練習時間割みたいなものをこの前から考えている。、どの曲もじっくり時間をかけていきたいが、そうすると深夜になっても終わらない(苦笑)
どれをどう削り、時間内に収めるかを考えている。

先週の音楽発表会で高校生の演奏を聞き、気合が入った。
4,5月でエンジンはトップギアに入っているが、さらにターボが搭載された感じだ。明日の練習ではエネルギーを振りまこうか(笑)

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2009年6月26日金曜日

西郷と大久保


今月前半は海音寺潮五郎の「天と地と」にどっぷり浸かっていました。

再読し、いくつか感想をまとめてブログの記事にしようと思っていましたが、それよりも他の海音寺潮五郎の作品が読みたい思いが勝りました。

そこで、我が所有の数少ない海音寺作品から「西郷と大久保」を取り出し読み始めました。実は買ったまま本棚に直行して、読まれずに眠っていた本です(苦笑)

この本はいつ買ったのだろう?と黄ばんだページをめくりながら思い巡らしました。
たぶん『翔ぶが如く』(原作:司馬遼太郎)がNHK大河ドラマで放送された頃だろうかと・・・、1990年だから19年ほど前に買ったことになりますが・・・、そんな前とは思えず、しかし紙の変色具合からいくと、そんなものかと思ったり・・・

それはそうと本書は、主人公が西郷隆盛と大久保利通。『翔ぶが如く』も西郷と大久保が主人公です。
司馬遼太郎の『翔ぶが如く』は征韓論から西南戦争あたりを書いていますが、大河ドラマでは幕末、島津斉彬が生きていた頃から始まっています。
脚本家は幕末部分を書くのに、海音寺の「西郷と大久保」をかなり参考にしているように思われます。

さて、まだ半分ほどしか読めていませんが、感想を一言でいうと

   大久保はすごい男です。

どんなにすごいかは、これからちょこちょこ書いていけたらと思います。

2009年6月25日木曜日

手が痛い

Ⅰ小学校の校歌の編曲、スコアとパート譜を同時並行で書いています。

楽譜作成ソフトを使わず、手書きでやっています。
練習に間にあわさないといけない、とあせりながらやっています。

音符を書く手が痛い・・・

2009年6月24日水曜日

マーラー/交響曲第5番


マーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調

ハイティンク/ベルリン・フィル (1988年5月の録音)

ここ数日聞いた中で最も心に残ったもの。
マーラー特有の生々とした感情の表出は抑え気味で、一見派手さ(?)はないが、音楽の中身がぎっしり詰まっているという印象だ。


Ⅰ小学校の編曲が今週の練習に間に合いそうもありません。
ピンチです。ブログをやっている暇はないのですが、でもこれなくば僕の生活が成り立たないので ・ ・ ・ 大袈裟な表現ですね、でも何割かは当たっています(苦笑)

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2009年6月23日火曜日

樽屋雅徳2曲

音楽発表会で樽屋雅徳さんの曲を2曲聞きました。

アトランティス と ペドロの奇跡の夜 です。

両曲ともここ1~2年で作曲されたのではないかと思います。僕にとっては初めて聞く曲です。

アトランティス」については、レンタル楽譜のCAFUAのHPに作曲家自身による解説があったので引用します。

今から約1万2千年前、大西洋に『アトランティス大陸』と呼ばれた巨大な大陸が存在したと言われています。当時アトランティスは、同じく大帝国であったアテネと領土争いになります。その争いを見ていた神ゼウスは、国同士が争い合うことを良いとは考えず、双方に罰を与えます。そして、天から罰を下されたアトランティスは、大洪水・地震でその姿を消します。
曲は、大洪水の前兆、雨がポツリポツリと降り始める雰囲気から始まります。
やがてテーマが現れ、洪水の様子をテンポの速い部分で表し、後半トランペットソロにより、今もアトランティス帝国を探し続けている探検家たちのロマンを表現しています。
この曲は宝塚市吹奏楽団の委嘱により作曲しました。


ペドロの奇跡の夜」については、レンタル楽譜のfosterに樽屋さんの解説があります。これも引用します。

ペドロの奇跡の夜… それは、心優しい少年に訪れたある一晩の物語です。ペドロの住む町の教会には、大きくて立派な鐘があります。ところが、まだ一度も、この鐘がなる音を聞いた人はありませんでした。その鐘を鳴らす方法はただ一つ、クリスマスの夜に神様に贈り物をすることでした。
クリスマスの夜、ペドロは小さな弟と教会へ神様に贈り物をしようと出かけますが、途中で女性が倒れているのを見つけます。楽しみにしていたクリスマス… しかしペドロは、女性を助けるために弟に一人で教会へ行かせます。
一方、教会は鐘の音を聞きに来た人々でにぎわっていました。キラキラとまぶしく光る宝石、山のような金貨、立派な銀食器…。だれもがすばらしい贈り物をして、鐘を鳴らそうと考えていました。けれど、どんな贈り物をしても鐘は鳴りません。
誰もが諦めかけたその時…突然、美しい鐘の音が鳴り響きました。贈り物をしたのは、たった一枚の銀貨を兄から預かったペドロの弟でした。神様への贈り物とは、金貨でも宝石でもない、ペドロのような優しい心だったのです。
曲はこの心温まる物語をもとに映画音楽のように進んでいきます。雪の中の街の教会へと続く道や、ペドロの優しい心、それによって街中に鳴り響く鐘の音、それぞれのシーンをイメージしながら演奏するよう心がけていただけたらと思います。

樽屋雅徳さんは僕の大好きな作曲家の一人、最近の曲が聞けてとてもよかったです。
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2009年6月20日土曜日

音楽発表会

昨日あたりから、梅雨を飛び越して一気に夏になった感じです。

今も湿度の低いさわやかな朝です。

うれしいのですが、雨が降らないのも困りもの、夏の水不足のことを考えると雨乞いをしなければならないのかもしれません。

さて、今日の午後近隣の高校が集まって、音楽クラブの演奏会があります。吹奏楽以外にも合唱等ありますが、僕は吹奏楽部が演奏する時間めがけて出かけます。
注目は我が母校の隣の2校です。昨年はコンクール自由曲(樽屋雅徳八木澤教司の曲)をやってくれましたが、今年もやってくれるのでしょうか。楽しみにしたいと思います。


昨夜、フランツ・ウェルザー=メスト指揮によるクリーヴランド管弦楽団演奏会を少しばかり見ました。
ウェルザー=メストの指揮は肩や腕に不要な力が入っていない振り方をしていましたね。
これを見て、最近の振り方は力が入りすぎているなと気づかされ、余分な力を入れずに、リラックスした感じで振らないといけないなと思わされました。

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2009年6月19日金曜日

ピーターと狼

I さんが貸して下さいました。

久しぶりに聞く
プロコフィエフ/交響的組曲「ピーターと狼」 Op.67

この曲はプロコフィエフが子供のために作った音楽物語。 親しみやすくて楽しい作品だ。

この曲の特徴として、物語の登場人物はそれぞれがオーケストラの特定の楽器によって受け持たれている。
ピーター(弦楽合奏)  お祖父さん(ファゴット)   小鳥(フルート)  アヒル(オーボエ)  猫(クラリネット)  狼(ホルン)  猟師の撃つ鉄砲(ティンパニや大太鼓) といった具合だ。
だから音を聞いただけでどの動物や人物が出ている場面かがわかる。

今日取り上げるCDは、小澤さんがナレーションを担当。冒頭こそ固さがあるが、音楽が進むにつれてリアルさが出てきて、聴く者を引き込んでいく。なかなかうまいものだ。
また日本語だから物語の展開がわかって作品がより楽しめる。
演奏しているボストン交響楽団もうまい。

[データ]
録音: 1992年2月14&15日 ボストン、シンフォニー・ホール
ナレーション録音: 1992年3月15日&18日、1993年3月9日&13日 スタジオ東急ファン

何回も書いているが、僕はプロコフィエフが大好き。
メルヘンチックな方面からのプロコフィエフへの入り口は、「ピーターと狼」と交響曲第1番が最適かと思う。

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2009年6月17日水曜日

6つの古代墓碑銘

ドビュッシーの「6つの古代墓碑銘」は、高校生か大学生の頃FMで聞いてたちまち好きになった曲。

タイトルにある「6つの古代碑銘」は週刊FM(当時僕がよく購入していたFM雑誌)に記されていた。今はこのタイトルが「6つの古代碑銘」や「6つの古代のエピグラフ」となっているものもある。

僕が初めて聞いたのはオーケストラ編曲版だった。オリジナルがピアノ連弾曲のだと知ったのはかなり後のこと。でも未だに連弾で聞いたことがない(涙)

曲は6つの部分よりなる
1.夏の風の神、パンに祈るために (Pour invoquer Pan, dieu du vent d'été)
2.無名の墓のために (Pour un tombeau sans nom)
3.夜が幸いであるために (Pour que la nuit soit propice)
4.クロタルを持つ舞姫のために (Pour la danseuse aux crotales)
5.エジプト女のために (Pour l'Egyptienne)
6.朝の雨に感謝するために (Pour remercier la pluie au matin)

僕が持っているCDは、アンセルメの編曲で彼自身がスイス・ロマンド管弦楽団を指揮したもの。
ドビュッシーのオーケストレーションには無知であるが、素晴らしい編曲だと思う。ドビュッシーがピアノ連弾曲を自ら編曲したといわれれば、すんなり納得すると思う。また、始めからオーケストラ曲として書かれましたと言われても疑問をさしはさまないだろう。

演奏も素晴らしいと思う。6曲それぞれの雰囲気を感じながら聞くのが好きだ。
ふわりと浮いて、ドビュッシーの響きの中にすべり込みたくなる。

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2009年6月15日月曜日

長尾景虎


NHK大河ドラマの「天地人」の原作者は、著書のタイトルを海音寺潮五郎の「天と地と」を意識してつけたのだろうか

「天地人」は直江兼続(上杉景勝の家来)を主人公にしている
「天と地と」は上杉謙信を主人公にした小説。景勝は謙信の養子だ。

上杉謙信が上杉氏の名跡を継ぐ前は、長尾景虎であった。

「天と地と」は景虎出生時の長尾為景(謙信の父)の苦悩から始まる生まれ出てくる子をわが子でないのではないかと疑い、この疑惑を誰に言うわけでもなく、一人で抱えている。そうなると当然子供(幼名は虎千代)に対して愛情がわかない。それが憎悪のようなものに変わり、時とともに増してくる。

これは史実に基づいたものか、作者のフィクションかは知らない。父から疎まれたことは事実のようだ。

「天と地と」は文庫本で3冊。そのうち2冊半ぐらいの分量が、虎千代と長尾景虎時代になっている。執筆の依頼に、時代と人物はまかせるが、人間の成長の過程を書いてほしいとあったからそうなったのであろう。
少年時代から家督を継ぐまでは史料は少ないと思うが、その分筆者の想像力を自由に駆使しているのだろう。かなりおもしろい。
読んでいて感じたことがいろいろあるので、何か書けるようだったら書こうと思う。

2009年6月13日土曜日

延期

ジューン・コンサートが延期になりました。

本来なら今日が演奏会の日ですが、新型インフルエンザの関係で延期になりました。
拙ブログでは今日発表ですが、地域への延期のお知らせは数週間前に行っています。

また、7月に延期になったので、本ブログでは「ジュライ・コンサート」と名称変更します。

明日は本来なら脱力の1日になるのですが、急遽日曜練習をすることにしました。時間帯はいつもを同じ午後1時から10時まで。よりよい演奏をするため頑張ります!!


ところで新型インフルエンザについて、WHOは警戒水準をフェーズ6へ引き上げましたね。
日本では5月のような大騒ぎをしていませんが、じわりじわりと感染区域が広がっています。今は弱毒性ということで、そんなに心配しなくてもいいのでしょうが、秋以降の第二波が心配です。

2009年6月12日金曜日

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第2,3番


ズスケ・カルテットによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集より第2,3番を聞く。

昨年 rudolf2006 さんのブログでこの全集を知りすぐ購入。全部聞いてベートーヴェンの弦楽四重奏曲の素晴らしさを知った。

その後しばらく棚に眠っていましたが、取り出して1枚目(1~3番)から聞くことにする。
初期の作品はいいですね!
中期や後期の作品の深みがわからない僕には、初期のさわやかな肌合いが好き。なんとも心地よく、繰り返して聞いてしまう。これは曲が素晴らしいのか、演奏がすばらしいのか ・ ・ ・ たぶん両方だろう。

最近オーケストラ曲やピアノ曲ばかり聞いていたから、弦楽四重奏曲は清涼剤のようだ。

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2009年6月11日木曜日

Ⅰ小学校

7月にⅠ小学校で演奏をする。

毎年いくつかの小学校から演奏依頼がある。ありがたいことで今年もⅠ小学校を含め3校ある。

数年前から小学校校歌を僕が編曲して、当日演奏することになった。勿論Ⅰ小学校もそうする。

ただいま編曲中だが、なかなか筆が進まない(苦笑)
来週の練習には間にあわさないといけないのだが、このペースだと苦しいな・・・

これまでの編曲と同じことをしたくない。ちょっとでも変えたい。わずかでも編曲技術の進歩のあとをとどめたいと思い、書きかけのスコアを前に呻吟するばかりだ。

2009年6月9日火曜日

ブルックナー 交響曲3番


ブルックナー 交響曲3番を

テンシュテット指揮 バイエルン放送交響楽団の演奏で聞く。

これは1976年11月4,5日ミュンヘンでのライヴ録音

強く訴えかけてくるブルックナーだ。
テンシュテットの溢れんばかりの感情がオーケストラを通してこちらの伝わってくる。もう1楽章冒頭からこちらを音楽に引き込むものがある。

テンシュテットは「奏者たちの情熱を呼び覚まし、最初から一生懸命演奏してもらうようにしています」 (「マエストロ第Ⅱ巻P276) と言っている。
だから曲が始まってすぐ釘付けになるのだろう。そして最後の一音までこちらをとらえて離さない。

テンシュテットは感情の器が桁外れに大きいのだろうか? 
たぶんそうであろうと思い込んでいる。でもそれだけではこのような演奏にはならない。オーケストラといい関係を作り、語った言葉のように演奏してもらっているのだろう。


さてこの3番は、ブルオタといわれる人からは、異質なブルックナーだと言われるかもしれない。一般的には「熱い」と表現されるのであろう、このライヴ録音、ただのブルックナー好きの僕は「それもよしだ」と思う。

録音は残響がよく録られていると思う。
特に1楽章第1主題で効果的だった。ブルックナーも残響をイメージして主題のメロディを書いたのだろうかと思ったりした。

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2009年6月8日月曜日

モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番、19番


昨日棚からごそごそ取り出してきた中の1枚
モーツァルト
 ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
 ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
 マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:カール・ベーム

1976年4月、ウィーン・ムジークフェラインザールでの録音だ。

ジャケットの写真で見るポリー二は若いですね、34歳ですよ。
年齢からいくと録音当時は若手のバリバリという感じだったかもしれない。それが晩年のベームと組んでいるわけだ。お互いどんな思いで演奏しているのだろうと思い巡らした。

ピアノのことはよくわからないが、ポリーニの音はきれいだなと思うし、生き生きとしている。モーツァルト演奏におけるピアノは、音の美しさが必須条件になるのかな・・・と、ポリーニの音を聞いて思った。
どう表現していいかわからないが、一つ一つの音がハッキリ聞こえ、かつ水晶のような音、明るさや透明感のある音。その音を駆使して様々なニュアンスを表現する。そんな感じだろうか・・・

クラシックを聞き始めた頃から、モーツァルトはベームでよく聞いていたので、両曲とも安心して聞ける。ベームのモーツァルトは本当に素晴らしいと思う。僕におけるモーツァルトのスタンダードの一つだと再認識した。

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2009年6月7日日曜日

南アフリカへ!

やりました!

ワールドカップ出場を決めました!

サッカーの話です。
2010年南アフリカW杯出場が世界最速で決まりました。

昨夜11時から午前1時頃までTVに釘付けでした。
なんとも厳しい試合だった。セカンドボールを奪われることが多く、イライラが増すことも多かった。でも勝ててよかった。


岡田ジャパンの試合は全て見れるわけではないが、見た中では数試合前から攻撃面の変化を感じた。縦パスの数が多くなってきていると思う。
ジーコの頃は横パスばかりで、縦のパスを送るのは中田英寿と中村俊輔ぐらいだった。相手にすれば横パスは怖くない。見ている方も面白くない。
それがここ数試合見た感じでは俊輔以外でも、縦パスを送っている数が格段に増えている。相手に取られるというリスクはあるが、そのリスクは犯してでもやらないといけないと思う。

ワンタッチでの素早いパス回しと縦パス、岡田ジャパンの攻撃面の進化だと思う。

2009年6月4日木曜日

ベートーヴェン/交響曲第1番(2)

ジュリーニのゆっくりとしたベートーヴェンの1番を聞いた後、手持ちのCDの中で一番速いのが聞きたくなった。

フリッチャイ指揮RIAS交響楽団の演奏  1953年録音(モノラル)

1楽章ではフリッチャイが最も速い。ジュリーニの1.5倍くらい速いのではないだろうか。
ただ速いだけではない、ノリがいいのだ。思わず手が動き、体が動き出す。

3楽章はメヌエットとなっているが、スケルツォみたいなもの。ここでの演奏はスケルツォそのものだ。

4楽章の疾走感がたまらなくいい、そして楽しい。ああ好きだな、この演奏。

曲それぞれにいろんなアプローチがあり、聞き比べてみるとおもしろい。
だけど気に入るかそうでないかは別の話。1番に関してはテンポが速めの方が好き。だけどこれは今の好みであって、今後変わるかもしれない。

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2009年6月2日火曜日

ベートーヴェン/交響曲第1番

「ジュリーニのベートーヴェンは遅くて止まりそう」

と友人Ⅰが面白おかしく言っていた。もう5年以上前のことだが、なぜかしら覚えていた。今回「ちょっと聞いてみたい」と無理をお願いしてCDを4枚貸してもらった。

まずは第1番から聞いてみた。(1番は大好きな曲でいろいろとCDを集めていて、聞き比べをするのが楽しみ。だから1番から聞いた)

オーケストラはスカラ座フィルハーモニー管弦楽団
録音は1991年

ジュリーニ77歳の時である。晩年になってテンポが遅くなる指揮者とそうでない指揮者があるが、ジュリーニは遅くなった指揮者に分類されるのだろうか?
ジュリーニのCDはあまり持っていないので、なんともいえないが、ベートーヴェンでは今のところ1番、6番、7番と聞いたがやはり遅かった。

聞くほうの好みの問題だが、僕としては1番は軽快さほしいので、1楽章と3楽章は遅く軽快さに欠け、おもしろくない。4楽章が標準的な(あくまで僕が感じる標準的な)テンポに近く、かろうじて軽快さがあったかなと思う。

でも一つ一つの音の意味を考え、味わいつつ聞くにはなかなかいいと思う。表情のつけ方やバランスのとりかたを僕の頭で反芻しながら聞くにはいいテンポだった。

2楽章が一番よかった。歌わせる楽章はジュリーニの美質が最大限に表されるように思う。僕が持っている1番のCDの中では最高ランクに入るのではないだろうか。

さて、ジュリーニのベートーヴェン、友人が言っていたように本当に遅い。あと数日かけて4枚を聞くが、どのような演奏なのか、それに対し僕がどう感じるか、両方が楽しみだ。

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