2008年12月30日火曜日

感謝の1枚

今年購入したCDの大半は、愛読しているブログの記事を参考にしました。そのほとんどに「はずれ」がありませんでした。

その中で感謝の1枚を (と言いつつ、何枚もあります)

・ 好きになれなかった曲、これから先も好きななるかどうかわからない曲。だけどこの演奏なら、ずっと聞いていけそうな1枚。いや、それ以上に慈しんで聞き続けていくと思われるもの。

ヴァントのブラームス/交響曲第3番
ブラームスの交響曲は1番2番は好きなんだが、3番、4番はなぜか好きななれない。
3番だけ単品で買うことは、まずあり得ない。
ヴァントによるブラームス/交響曲全集を、やったくんさんが勧めておられるのを読み、全集をCDで持っていなかったので検討を始める。ヴァントのものは1枚も持っていなくて、どんな演奏をするか知りたいという興味もあって購入を決める。
商品が届き、1番から順に聞く、3番は「せっかく買ったのだから、1回ぐらい聞いておかないと」と思い聞くことにする。
それが、それがである!   ・・・どう言葉にしていいかわからない・・・   とにかくよかった。

チェリビダッケのブラームス/交響曲第4番(ミュンヘン・フィル東京ライブ)
yoshimiさん絶賛のCD。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-909.html#commenttop

HMVウィッシュリストに居座っていた並みいる強豪を押しのけての購入である。

すばらしい演奏!
しかも僕にとっての、初チェリビダッケ。
記念の1枚になります。

この曲で唯一好きなのはケンぺ/ミュンヘン・フィルの1枚のみ。これにチェリビダッケが加わることになる。偶然であるがどちらもオケがミュンヘン・フィルである。教えてくださったyoshimiさん、ありがとうございます。

・ 関心はあったけれども、ブログの後押しがなければ買わなかった1枚

カラヤン/新ウィーン楽派管弦楽曲集
rudolf2006さん、その他数人の方(ちょっと思いだせない、ごめんなさい)ありがとうございます。「新ウィーン楽派」を現代音楽と言っていいかどうかわからないけれども、僕にとっては現代音楽の代表選手の一人みたいなもの。たまに聞くことがあったが、全くなじめずにいた。
これをカラヤン・ベルリンフィルが「美しく」演奏した。そう、美しいのだ。そして「いい音楽なんだ」と初めて思わせてくれた。

ズスケ・カルテットのベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集
ベートーヴェンの3本柱、交響曲・ピアノソナタ・弦楽四重奏曲はいつか全曲聞きたいと思っていた。
思っているだけで、実現せずに時間のみが過ぎていくことが往々にしてあるが、それを思いきらせてくれたrudolf2006さん、ありがとうございます。
全曲聞き通して思うことは“ベートーヴェンはすごい” (なにを今更という感じですが・・・)

・ お勧め通り、本当に素晴らしかった1枚

ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナー/交響曲第4番、7番
ニョッキさん、ありがとうございます。僕が目にした最初の記事です。
その他のブログに絶賛記事があります。僕がこれ以上何う言うことはありません!

・ 友人から借りてとりあえず聞いてみたが、なんと!なんと!の1枚

ブーレーズのマーラー/交響曲第9番
少し前に拙ブログで取り上げました。付け加えるとすれば、1楽章が一番よかったこと。しみじみとした美しさがに取り込まれ、何度聞いたことか。


思いつくままに書きました。忘れているCDがあるかわかりません。思い出したら新年の記事に何気なく文章にしたいと思います。

購入したCDはおおよそ聞きましたが、未聴の大きな塊があります。 カラヤンのEMIボックスセットです。オペラ・声楽曲を集めた第2巻です。今年はオペラの年にしようと意気込んで春先から聞いていました。itune にお世話(?)になり始めたころから足が遠のき始めました。秋に入るとほとんどきいていません(涙) 来年はなんとか聞いていきたいですね。

さて、今年はこれが最後に記事になります。明日は大掃除その他で余裕がないので更新はしません。休憩時間にブログ巡りをする予定ですが。

それではみなさん、よいお年を。

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2008年12月29日月曜日

itune、利用しました

ふ ~  「忙」 で す

「心」が「亡」になっています。

ここ数日音楽を聞いていません(涙)

聞いた音楽を記事にすることができません。そこで、itune ネタを引き続き使います。

昨年ブログをはじめ、昨秋からHMVを利用し始めました。
今年は春ごろから itune を利用し始めました。(というよりも、itune の商売上手にうまく乗せられて、いろいろと買いました)
購入順に並べます。タイトルは独断で変えています。

① ニーベルングの指輪(レヴァイン/メト)
② バッハ/独奏曲集(ヴァイオリン:ミンツ、チェロ:マイスキー、リュート:セルシェル)
③ シューベルト/歌曲全集(フィッシャー=ディースカウ)
④ バーンスタインDG録音ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィッチ作品集
⑤ リヒテル/EMIコンプリート・レコーディングス
⑥ メシアン・ボックス

ブルックナー全集を入れて7点購入したことになります。

① 「指輪」は、いつか全曲を聞きたいと思っていた。しかしCD14~15枚を買う時間的余裕と予算がないまま、ずるずると時が過ぎてしまった。itune で購入していなければ、結局聞かずに終わっていたかもしれない。そういう意味でありがたいセットもの。「指輪」へのハードルが一気に低くなりました。
今は「ジークフリート」の途中で止まっています。来年聞きましょう。

② マイスキーの無伴奏チェロ組曲だけダブり買いで、その他は初めてのもの。ミンツのバイオリンは素晴らしい。リュート作品をギターで聞いたが、苦手だったギターが、苦にならずに聞くことができたことが嬉しい。

③ 歌曲はほとんど聞かないが、資料的価値があると思って購入。
一枚も聞いていません(冷汗) まあ、そのうち聞くでしょう・・・(?)

④ バーンスタインはあまり聞いてこなかったが、これを聞いて好きになりました。
いまいち面白みを感じなかった「火の鳥」がこんな面白い作品だったとは!
こんな楽しい「ペトルーシュカ」は聞いたことがない!
初めて聞くショスタコーヴィッチの交響曲第1番、6番、7番、9番。楽しませてもらいました。

⑤ ピアノは好きだけれども、あまり聞かないほうです。ピアノ演奏に関して詳しくないので、好きなピアニストもいなければ、嫌いなピアニストもいません。ただ、リヒテルは平均率全巻の演奏が素晴らしいので好印象を持っていました。
購入のポイントはリヒテルだったら信頼できると思ったこと。ピアノ独奏曲や協奏曲などいろんな演奏形態があり、時代もバロックから現代まで幅が広かったこと。作品名は知っているが、聞いたことない曲がほとんどだが、聞いてみたいと思う作品が多かったこと。
おおよそ聞きましたが、みな満足できるものでした。

⑥ メシアンは未知の作曲家。好奇心で購入しました。
スローペースで聞いていたところ、HMVで購入したCDやロイヤル・コンセルトへボウの交響曲10曲が割り込んできたので、完全に中断しています。
これは意識していかないとセットものの全曲は聞けないかもしれない・・・


BS2の「ラインの黄金」の録画ボタンを押しました。正月の楽しみにおいておきます。

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2008年12月24日水曜日

初 itune

itune 体験記を少し。

itune で音楽をダウンロードできることを知ったのが今年の2月頃。
僕の愛読しているブログに「itune で、アバドのマーラー/交響曲全集が1500円でダウンロードできる」という内容の記事があった。
CDにすれば10枚以上になるものが、たった1500円で売られている。信じられなかったが、間違いないらしい。じゃあ、どうすればダウンロードできるのかと調べ、一つの方法として itune カードを使うとできることがわかった。
さっそく近くにある家電量販店に行ってみると、ちょうど売り切れで、入荷まで1~2週間かかるということだった。それぐらい待って再度行ってみるがまだ入荷していなかった。さらに1~2週間待っただろうか(?)ようやく入荷していたので購入。
帰宅後PCを起動、itune のサイトを開き、itune ストアの画面までいきつく。

ところが、アバドのマーラー/交響曲全集がない・・・

販売が終了していたのです(悲)

これが僕の「初 itune 」でした。

今年いろいろと itune ストアを利用してわかったのは、超激安のセットものは期間限定であること。
だから目玉商品が出てきたら(僕の場合、いつもチェックしているわけではないので、出ているのが分かった時点で)、なるべく早く決断すること。予告なしに販売終了するから、涙をのむことになりかねないから。

そうやって初ゲットしたものが、ヨッフムのブルックナー/交響曲全集。
ベルリン・フィルとバイエルン放送響の2つのオーケストラを振り分けたもの。

大まかな感想を。
全集としての完成度は水準以上だと思う。

そして1番と2番を初めて聞くことができた。そして1番から9番まで通して、順番に聞くことができた。ここでは細かく言えないが、いろいろと感じるところがあった。

5番が「こんないい曲だったんだ」ということ発見。

久しぶりに聞いた9番は、8番までと違い、別次元の曲だと思わされた。

ベルリン・フィルはうまい。バイエルン放送響は素晴らしいオーケストラだが、うまいとは感じなかった。なぜかしら、ベルリン・フィルはオケのうまさがすごく感じられた。 聞きながら「うまいなァ」を何度連発したことか。
誤解ないように付け加えますが、ブルックナーにはオーケストラのうまさが全面にでる必要はあまりないように思います。 それからバイエルン放送響は好きなオーケストラです。このオケをクーベリックが指揮したCDは愛聴盤です。

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2008年12月23日火曜日

半額

今年夏ごろだっただろうか?
130円台だった。正確には135円前後だったような気がする。

それが先日68円だった。さて何でしょうか?

答えは灯油代です。約半分になっている!

我が田舎はオール電化はそんなに普及していないと思う。たまに「オール電化しませんか」という営業の電話がかかってくるが、すべて断っている。時流に乗るとか乗らないとか、便利だからとか、そういうことは無頓着なのだ。

というわけで我が家のお風呂とストーブは、電気ではなく灯油によっている。だから夏ごろは、このままの値段であれば冬の灯油代はどうなるのかと心配だった。
「家計逼迫」が実感としてあったのだ。
どうであろう、灯油を買いだした11月くらいからしか金額がわからないが、ほぼ毎週のように下がってきて、今や68円になっている。(この価格が地域最安値だと思う)

いやあ・・・よかった、よかった。

もっと下がれば、もっといい。


ところで、年末の繁忙期を迎えています。音楽を聞く時間があまりとれません。ブログ更新はかなりペースダウンしそうです(涙)


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2008年12月20日土曜日

日陰は冷たくて

明日21日にバレーボールをします。
ここ一週間、体を慣らしておかなくてはと思い、仕事の合間や所用で近所に出かけるときはなるべく歩くようにしました。

健康のためにウォーキング等で体をなるべく動かさなくてはならないのですが、習慣化されていないため、ついつい億劫になります。今回のようにバレーボールとか、ソフトボール、運動会といったものがあると、それに向けた準備という動機づけがあって、1~2週間前から体を動かすようになります。
だから定期的にスポーツイベントがないかな、そしたら年間それなりに体を動かせるから、と他力本願なことを思ったり・・・

体を動かす理由は、筋肉痛になりたくない。なっても少しの痛みでおさめたい。楽しんでやりたい(バテテしまって途中リタイアは面白くない)。そこそこ活躍したいなど。

ということで、1週間ほど前からウォーキングをしていますが、天気がいいので助かっています。そしてすごく気持ちがいいです。雨が降っていたらやる気が起きませんから。
それにつけても、晴天で12月にしては暖かいですね。11月に初雪が降ったときことが嘘みたい。

歩いていて太陽があたると少しばかりの熱さを感じます。ところが日陰に入ると冷たい。

夏の北海道は、木陰に入ると涼しいというのを聞いたことがありますが、先日のウォーキングでは日陰は冷たい。日によっては冷たいどころか“痛い”ですね。

この痛さは学生時代を過ごした京都を思い出させます。
冬の真っただ中、スカッと晴れた日の空気の冷たさ。肌が痛いんです。
衣類で守られず露出している顔や頭が痛い。夏にアイスキャンディやフラッペを食べて、頭が痛くなることがありますが、それを外側から冷気がやってくれるようなものかもしれません。
市バスを待っている時の寒さや、バスの中の蒸すような暑さとどんよりとした空気のこもりが思い出されます。

まあ、そんなこんなで今日も午後から時間を見つけて歩く予定。


今週のジューンコンサート候補曲。
Nはトロンボーンをフィーチャーした編曲になっていました。どういう和音をつけているのだろう?何とも言えない響きの箇所がありました。スコアを分析すればいいのですが、手書きの古いスコアなので見る気がしなくて(苦笑)

MiはJ-POPというジャンルに入るのかな。初見演奏を言うことで平板な感じになったが、いろいろと工夫していけばそれなりのものができる感じがした。

Moは大好きな曲。だけど演奏が難しい曲。
決定曲になるかどうかわからないけど、決まれば奏者に音に対する意識を常に喚起していかなければならないだろう。奏者には大変かもしれないが、この曲を通してそれなりのレベルアップが望めると思う。

2008年12月18日木曜日

ヘンデル/クラヴィア曲集

ヘンデルはあまり聞きません。聞くのは「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」「合奏協奏曲」ぐらいです。クラヴィア曲集があるなんて知りませんでした。

今回、itune でダウンロードしたリヒテルのEMIボックスに入って中から、この曲集を聞きました。
今までにボックスセット全14枚のうち10枚ほどは聞きました。未聴曲にプロコフィエフのピアノ協奏曲第5番のようにあえて聞かずにおいてあるものと、ヘンデル/クラヴィア曲集とブラームス/マゲローネのロマンスのように聞く気が起らずに取り残されたものがあります。

実はここ1~2か月リヒテルのEMIボックスは片隅に追いやられていました。ダウンロードしたころはせっせとディスク作成をして聞いたものですが、その後の itune によるメシアン、TさんにしていただいたレコードをCD化したもの、ロイヤル・コンセルトへボウの10曲の交響曲、HMVで購入したもの等にCDラジカセは占拠されてしまったのです。

リヒテルの存在を思い出させてくれたのが、yoshimi さんの前回記事のコメントです。この機会を逃すと放置されたままの状態が続くと思ったので、一気にディスク作成をしました。(yoshimiさん、ありがとうございます) これで全14枚分ディスク作成完了です。

以上のような経過で、ヘンデル/クラヴィア曲集を聞いています。
CDに収められているのは、2,3,5,8,9,12,14,16番の8曲です。

バッハの鍵盤作品に雰囲気が似ていますね。これが不思議でした。

バッハもヘンデルも1685年生まれで同い年なんですね。同じ時代を生きていたのに、管弦楽作品から受ける印象はかなり違うと感じていました。
だからクラヴィア曲集の第2番から聞き始めて「なんかバッハみたい」と漠然と感じつつ、曲が進んでいくにつれ「ほんまにバッハみたい」、「この曲はヘンデルの作品なの?」と思うにつれ不思議な感じがしたんです。

僕はバッハの鍵盤作品を多く知らないので、誰かがこの曲を「バッハの○○」と言ってきかせてくれても、なんら違和感なく受け入れるんじゃないでしょうか。
聞きこんでいって違いが見えてきたら、それはそれで面白いと思います。

似たような感じを受ける原因の一つ演奏者がリヒテルというのがあると思います。バッハの平均率クラヴィア曲集全巻をリヒテルのピアノで持っているのでが、もし持ってなかったら違った印象を持ったかもしれません。たとえばバッハをグールドのピアノでしか知らないとか。


さて、この曲集は疲れを癒してくれるのに適したもの1つになるかもしれません。特に頭を使い過ぎたとき、凝り固まりをやわらかくしてくれる感じです。 やんともいえない安らぎも感じます。

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2008年12月16日火曜日

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番


プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16 を初めて聞く。

弦のピチカートの後、ピアノが現れると。その神秘的な雰囲気にたちまちプロコフィエフの世界に取り込まれる。
作曲家との相性があるのだろう。初めて聞く曲なのに、聞いたすぐから好きになってしまった。
ゆったりとしたメロディアスな部分、独特な軽快感、スケール感などがたまらない。

でも、とっつきのよさは交響曲とピアノ協奏曲では大違い。
調べてみると22歳の作で、交響曲第1番よりも前に作られていて、34歳の時に作った交響曲第2番の荒ぶる神のような雰囲気とは違うのは頷けるかもしれない。

この曲は、ピアノがかなり前面に出ている感じがします。プロコフィエフのピアノソナタをはじめとするピアノ作品は全く聞いたことがないけれど、かなりおもしろそうだと思われます。

演奏はピアノがアシュケナージ。プレヴィン指揮のロンドン響。

全集から聞いています。3番以降は未聴です。

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2008年12月15日月曜日

昨日のフィギュア

やっぱりエキシビションは見ごたえがある。
特に気に入ったのは、男女ともに4位だったシングルの選手。

トマシュ・ベルネルのマイケル・ジャクソン・メドレー
エンタテイメントはこうでなくっちゃという見本みたいなもの。本当に楽しませてもらった。
スケートでムーン・ウォークはどんな感じになるのだろうと期待していた。時間は短かったがそれらしくできるので感心してしまった。

ロシェット、題名はメモし忘れた。
これも楽しませてくれた。フィギュアは優雅に滑るだけでなく、いろんな表現ができることを証明してくれるものだった。

それから男子3位のジョニー・ウイアーはアべ・マリアを。
男性でこんなにやわらかく優雅さを表現できるのが素晴らしい。

何気ない動作のようで、そこにいっぱい詰まったものを感じさせる選手もいた。(名前をチェックし忘れた)作られたぎこちなさはない。振り付け通りに体を動かしているのでもない。一見さらっと流してしまいそうな中に、「おおっ」と感じさせるものがあった。

指揮も(突然話が変わるが・・・)、何気なく振っているようで、そこに音楽をいっぱい感じさせるような振り方ができればいいなと思う。

次はサッカーの話。
ガンバ大阪、勝ちましたね。次はマンUと対戦だよ!

2008年12月13日土曜日

あれから6年

我が吹奏楽団に入団して6年になる。

2002年の12月に指揮者として入団した。

それに至る経緯を書くと、
同年7月(6月かもしれない)、母校吹奏楽部が定期演奏会をする際、OB合同演奏の指揮をしてもらえないかと頼まれる。
高校卒業以来、吹奏楽の演奏する現場から○○年離れていて、ブランクが大きすぎる為はじめは断ったと思う(ちょっと記憶が曖昧)。それを説得されて引き受けることにする。

練習前にスコアを持ってきてもらって準備を始める。音源のあるものは、音を聞きながらスコアを追うが、途中で見失うことが多々あり、本当に大丈夫かと不安になり、かつ焦る。

初練習は緊張した。始めの挨拶は声が震え、何度も噛みながら話す。高校以来の久しぶりの指揮で、目の前で音が出てくるのを聞きながらの練習だった。(練習中の数コマの記憶はあるが、何をどう感じながらやっていたのかは思い出せない)

そして、なんとか定演は無事に終えることができた。

そして11月、我が吹奏楽団のメンバーであり、母校吹奏楽部OB会の副会長であるSさんから、「11月の定演でY君(その当時の指揮者)がしばらく休むから、指揮者をやってくれんか」と頼まれた。
指揮者をしてくれないかというのは、それより1、2年前にも頼まれたが断っていた。今回が2度目の電話だった。

いろいろ考えた末、引き受けることにする。

そして12月、初めて練習に行く。練習会場はCだった。

それから6年という年月が経過する。

この6年、仕事やプライベートでは薄いが、我が吹奏楽団の活動は中身の濃いものだった。



話変わって、ジューンコンサート候補曲
Nはいい曲だ。しかし編曲がいまいち。もっと情念を出せるものであってほしかった。
演奏の仕方によっては心の奥底にあるものを出せるかもしれない。

Oは、以前に何度もやったことがある曲だそうだ。僕は初めてだ。颯爽とした曲だが、リズムと細かい動きは初見演奏では難しかった。ビシッときまればすごくかっこいい曲になる。
また、スタミナ的にきついとの意見あり。

来週はまた違う曲をします。

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2008年12月12日金曜日

マーラー/交響曲第1番

Radio4による、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団のライブ音源より

1987年の演奏会、レナード・バーンスタイン指揮による
マーラー/交響曲第1番

今年秋になってようやくマーラーが普通に聞けるようになりました。そしてこの1番のシンフォニー、もう4,5回聞いたでしょう。素晴らしい演奏です。

恥ずかしいことですが、バーンスタインによるマーラーはこれが初めてなんです。
いろんなブログを読んで、マーラーには様々な解釈や演奏スタイルがあることは知識としてはありますが、実際の演奏はほんのわずかしか聞いていません。バーンスタインの演奏の特徴も言葉の上では知っていますが、実際に音で聞き、比較対象するものがない現在においては、今の時点における「僕のスタンダード」です。
勿論、聞く数が増えてくればスタンダードの位置から外れることもあるでしょう。

たしかバーンスタインは「自己陶酔型」とか「没入型」といった評価があったと思いますが、これには違和感を感じています。それからブーレーズは3番、9番、大地の歌と聞きましたが、「クール」という評価に、ちょっと違うだろうと思っています。(何も知らないから言える妄言ですが)
じゃあ何か?と問われると、それに応える言葉をまだ持てえていません。


客観的なことは言えませんが、主観的なことは言えます。
まず、演奏が素晴らしいこと。もう僕の心をしっかりとらえています。

楽想の性格づけがはっきりしているように感じました。

それから先日の記事と同じことになりますが、同じオーケストラなのに作曲家と指揮者が違えば、全く違った音が出てくること。
ハイティンクのブルックナーとバーンスタインのマーラーの違いは大きい。演奏スタイルの違いか指揮者の資質なのかわかりませんが、金管楽器の音の違いが大きい。
トランペットの扱い方では、ハイティンクは控え目で咆えたりしませんが、バーンスタインはかなりの音量が出ています。
バーンスタインがショスタコーヴィッチの交響曲第7番ではシカゴ響の金管のパワーをさく裂させていたが、金管楽器にかなりの音量を要求するのだろうか。マーラーでは10曲シリーズ中、唯一トランペットが目立っているという印象が強い。


さて年末に向けて忙しさが増してきました。ブログの更新が滞りがちですが、なんとか頑張っていきたいと思います。

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2008年12月9日火曜日

コンセルトヘボウ(2)


Radio4による、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ音源10曲をあと少しで聞き終ります。

一つのオーケストラを作曲家と指揮者を変えて、続けて聞くことは初めてでした。
聞き通して感じたことは、このオーケストラの「音の美しさ」でした。

ニョッキさんは「ヴェルベット・サウンド」と命名しておられます。

なるほどと思います。いいネーミングだと思いますね。

弦楽器の美しさ、木管の上質感、金管のキラキラした派手さのない落ち着いた響きなど、聞いていて何度「音がきれい!」「たまないな!この響きの美しさ」と思ったことでしょう。
言葉で書くと月並みな表現になるのが口惜しいくらいです。実際に音を聞いてもらうより他はないですね。

それからコンセルトヘボウのホール(写真)は世界で屈指の音のいいホールだそうです。 たしか、響きのいいホールを練習会場と演奏会場にしているオーケストラは音がいいという文を読んだことがあります。そしてオーケストラ独自の音をもっているとか。(ちょっと記憶が曖昧ですが・・・)

大学時代にシカゴ響の金管が好きだから、オーケストラ曲を買う場合は全てシカゴ響のレコードにするというのは又聞きしたことがあります。その時は、そういう選択基準もあるのかと驚きました。
僕は昔も今も指揮者で決めますが、今回こうしてコンセルトヘボウ管の演奏を続けて聞くと、オーケストラもCD購入選択におけるウェイトが大きくなると感じています。

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2008年12月8日月曜日

藤原氏の正体

久しぶりの歴史ネタです。

関 裕二 著 「藤原氏の正体」 新潮文庫

先日書店で目にとまり、帯に書かれた文言に釣り込まれて購入しました。

「大化の改新は暗黒時代の幕開けだった

闇に包まれた一族の正体がついに解き明かされる」

というものです。
驚きの新説もありましたが、おおよそは納得できる内容の本でした。

まずは中臣鎌足
大化の改新の中心人物であるにもかかわらず、出自が謎に包まれた人物ですが、著者は文献と当時に朝鮮半島をめぐる情勢をふまえ、ある人物が中臣鎌足の氏名を変える前の人物であるという説を提示します。
これはネタばれになるので、ここでは言いません。著書をお読みください。・・・新潮社から一銭ももらっていませんが宣伝をしています(苦笑)

大化の改新に対する通説の否定
巨悪の存在であった蘇我入鹿を中大兄皇子と組んで倒し、大化の改新という改革を成し遂げていった。これに対し、大化の改新は本当に正義の改革であったのだろうかと疑問を呈している。むしろ暗黒時代の幕開けではないのかと。

詳しくは後日続編を書きます。

2008年12月6日土曜日

候補曲

ジューン・コンサート

このブログでは、我が吹奏楽団が毎年6月に行うコンサートを「ジューン・コンサート」と呼んでいます。通常の定期演奏会と同じと考えてもらったらいいです。

11月30日で小学校等からの依頼演奏がすべて終了したので、今週からジューン・コンサートの候補曲を練習しています。10~11月と選曲作業を進め、リストアップされた曲の中から実際に音を出してみて、選曲の参考にします。
今週は「U」と「W」をしました。どちらも英語タイトルの頭文字です。

Uは映画で使われたバラードです。デミ・ムーアが出演していました(これ以上書くとネタばれになるので、ここで止めておきます)。メロディーはすごくいいです。いい曲だなと思いますが、編曲がシンプルが単調なのが難です。

Wはジャズボーカルでよく知られた曲だと思います。僕も歌ってみるのですがうまくいきません(苦笑)
メロディは素晴らしいが、管楽器で吹くとジャズボーカルのような味が出ないのが残念なところ。ただ編曲がgoodです。どういう和音を使っているのかわからないけど(スコアを分析すればわかるのですが、実はしていないんです・・・)、和音の使い方がすごくいい。きれいにハモらせれば、うっとりするような雰囲気がでます。これは確信をもって言えますね。

さて今週は2曲しましたが、来週は別の2曲をします。楽しみです。

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2008年12月5日金曜日

8番(2)

radio4によるロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団ライブ音源より

シューベルト/交響曲第8番「未完成」

指揮:アルノンクール

1回目に聞いた時は、アクセントの強さに違和感を感じ、それ以外はまあ普通かなという印象だった。だから、もう一度聞きたいというものを感じなかった。
昨日のこと、CD-Rには「未完成」と「ブラームスの2番」が順に入れてあるが、ブラームスを聞こうと思いスタートボタンを押したところ、操作を間違えていて「未完成」がなり始めた。やり直しをしようとしたが、低弦の8小節とそれに続くヴァイオリンの刻み、第1主題が出てくるのを聞くと、「何か違うぞ」と感じ、そのまま聞くことにする。

1楽章は、こんなに切迫感のある音楽だったのか!

と感じた。受け止めきれずにたじろぎそうになる。今までそれほど多くの「未完成」を聞いたとは言えないが、こんなに迫ってくる演奏は初めてだ。
指揮者はスコアを読み、そこから感じ取ったことをオーケストラを通して表現していくが、アルノンクールはこの曲のスコアから、やむにやまれない何かと見つけだのだろうか。

2楽章は音楽の流れと響きの美しさを十分に表したところと、管楽器とティンパニのアクセントによる激しさのコントラストをはっきりさせた演奏だ。それゆえにACOの弦と木管の音と響きの美しさが際立つような気がする。
アクセントの強さは、何かのうずきを表現しているのだろうか。(・・・と、うがった見方をしてしまいそうになる)

ボタンの操作ミスで、思わぬ名演奏に出会いました。これは時折取り出してきては聞いていくCDになるでしょう。

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2008年12月3日水曜日

8番

同じオーケストラでも、曲と指揮者が違えばこんなにも音が違うのか!

と驚かせてくれました。
一昨日ダウンロードしたロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(僕はアムステルダム・コンセルトへボウの方がしっくりします。以下ACOと略します)のライブ音源シリーズから、8番のものを3曲聞きました。

・ シューベルト/交響曲第8番 指揮:アルノンクール
・ ブルックナー/交響曲第8番 指揮:ハイティンク
・ ドボルザーク/交響曲第8番 指揮:ジュリーニ

「未完成」は、よくも悪くもアルノンクールの個性でしょうか。アルノンクールの音という感じでした。
ブルックナーとドボルザークは、曲の性格なのか指揮者の個性なのかわかりませんが、同じオケでこんなにも音そして響きが違うのかと驚いてしまいました。

ブルックナーでは「いぶし銀」と形容したらいいのでしょうか。
(ACOの音の特徴をこの言葉で表すことがありますが、僕自身あまりしっくりきません。ほかに形容する言葉がないので、とりあえず使います)
洗練されたいぶし銀と言っていいかもしれません。品というか格調のある音です。また、中低音の深みが素晴らしいです。

ドボルザークでは弦に明るさと艶やかさがあります。時になまめかしくもあります。2楽章や3楽章でときおりみせるヴァイオリンの瑞々しい響きには心を奪われます。木管楽器には品のある明るさと輝きを感じました。
これはジュリーニの資質から出たものでしょうか。ブルックナーの後で聞くとあまりにも音の響きの違いに同じオーケストラなのかと疑ってしまいます。

さて、この2曲の演奏は素晴らしいです。僕が拙い文でうだうだと書くより実際に聞いてみてください。ダウンロードが多少面倒くさいですが(苦笑)

テンポについて書きます。
2曲とも少し遅めです。でも感じ方が違います。ブルックナーは“ゆったり”、ドボルザークは“少し遅い”です。
ブルックナーで、ゆったりとたっぷり歌い、スケールの大きさを感じさせるのがいいです。どっぷりとつかりたくなる感覚です。
ドボルザークでは、テンポが遅めでよく歌われるのが嬉しいのですが、この部分はもう少し速めのテンポでやってくれると嬉しいなという、ないものねだりをしたくなるところが少しあるのです。贅沢な要求ですね(苦笑)
でもこの演奏はいいですよ。この曲のマイ・フェイバリットになりました。
特に気に入ったのがメロディの歌わせ方です。微妙にテンポと音量を変えながら「ああ、いいな」と感じさせる歌い方をするんです。もうとりこになってしまいそうです。

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2008年12月1日月曜日

コンセルトへボウ

僕の読んでいるブログの一つに「音楽雑記&四方山話」があります。
http://schunsou.blog.shinobi.jp/Entry/205/#comment

radio4で、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団のライブ音源が無料でダウンロードできるという記事が載っていました。
早速radio4にアクセスして試してみました。数十分試行錯誤しましたが、ダウンロードに成功しました。
10曲の交響曲がダウンロードできます。1曲目に選んだのはブルックナーの8番、ハイティンクの指揮で2005年のライブです。

「よっしゃ!」とこぶしを作り、意気込んでCD-Rにやこうとしました。ところが全楽章が1トラックなので演奏時間85分は1枚のCD-Rに収まりません。仕方ないのでMP3のままCDにして車で聞くことにします。(カーステはMP3に対応しています)

さて他の9曲も一気にダウンロードしました。仕事をしながら片手間です。もちろんディスク作成もしましたよ。

まず聞いたのは「未完成」。アルノンクールの指揮ですが、この指揮者のものはほとんど聞いたことがありません。アクセントの強さにやや違和感を感じながら、コンセルトへボウの音を楽しみました。

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2008年11月29日土曜日

Yo小学校

明日はYo小学校で演奏してきます。

今年最後の依頼奏です。楽しいひと時にならばいいと思います。
そして「共感」「共有」の場になればさらうれしいです。

グ  goût

    

フランス語の単語に “ goût ” というものがある。「グ」と発音するようだが、「趣き」「趣味」「趣味性」という意味らしい。

TさんにCD化していただいているレコードに、フォーレの室内楽曲集がある。20年以上前に購入したレコード6枚をすべてCD化していただいたが、曲を特定せずに数日前から聞きだしている。
このレコードのジャケットに、フォーレの音楽と「」について書いてある。

フォーレ(1845~1924)はフランスの作曲家。ドビュッシー(1862~1918)とほぼ同時代を生きている。ラベルの先生の一人である。
フランス音楽というと、ドビュッシーやラベルが有名でフォーレは影がうすい感じがある。表現の多彩さや鮮やかさ、親しみやすさという点で負けている(音楽に勝ち負けはないので、適切な表現ではないが・・・)。どうしてもやや地味な印象があるからだろう。
だが、僕にとってはこの二人以上に大切な作曲家だ。はっきり言えば、好きなのだ。

さて、そのジャケットに「グ」について書いてある文章をいくつか引用します。

「フォーレの音楽は、確かにまぎれようもない(goût)「趣き」を持っている。フランスの趣味が極度に洗練された風土なしには、彼の音楽が生まれなかったことも確かだろう。」

「フォーレの室内楽の魅力を一言でいうなら、曲のすみずみにまで行きわたった明確な(goût・・・趣味)にあるだろう」

「趣味性(goût)は、フランス音楽のエスプリを反映したものだが、それ以上に長いヨーロッパ音楽の伝統と彼自身の個性が出会うとこで醸成されたものだ」

僕は「グ」についてはよくわからない。「グ」についても論じようとは思わない。ただフォーレが好きで聞いている。フォーレの世界に浸っているわけで、聞いているうちに「グ」というものが何となくわかればいいかなと思うぐらいだ。
また個別の曲について、書けるようになったらブログにアップしようと思っている。

20年以上も前に、フォーレに凝っていた時期があって集中的にレコードを買っていた。少しずつ買い足して6枚になったわけだが、よく買ったものだと我ながら感心する。今こうしてCDにして聞けるのとは思わなかったので、技術の進歩に感謝している。

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2008年11月27日木曜日

モーツァルト/交響曲第38番

カール・ベーム/ウィーン・フィルで聞くモーツァルト/交響曲第38番「プラハ」

僕は20年以上前にレコード(輸入盤)で購入しました。買った当初はよく聞きましたが、それからずっと聞いていません。先日棚から引っ張り出してきて、TさんにCD化してもらいました。

CD化の手順は
2台あるレコード洗浄機で洗う。下洗い用と本洗い用である。2度洗いするので、こびりついたほこり等がとれて本当にきれいになる。
これをプレーヤーで再生(かなりの価格のプレーヤーとアンプである)、パソコンにつないで音声データをハードディスクに保存。
最後にCD-Rにやいていく。

こうしてできたCDを聞いています。我が家の安物CDラジカセでもいい音がします。
レコード棚に眠っていて、そのまま眠らせておくか、中古レコード店に持っていって安くで売るしかなかったものが、こうして聞けるようになるとは思いませんでした。

ベームのモーツァルト、本当に久しぶりに聞くのですが、クーベリック/バイエルン放送響と並んで僕のスタンダードであると改めて実感しました。
とはいっても、他の演奏をあまり聞いたことがないので、偉そうなことは言えません。古楽器による演奏やピリオド奏法なるものには関心が向きません。ベーム、クーベリック、パイヤールでもう満足しています。

1楽章の序奏はやや重々しく始まりますが、主部に入ってからの軽快感、爽快感、盛り上がりに見せるスケール感は素晴らしいものがあります。
2楽章は、弦楽器や木管楽器、ホルンも美しい音です。そしてメロディの歌わせ方がいいです。時折見せる憂いの表情もいいですね。
3楽章の典雅さのある軽やかさがいいんです。

いいモーツァルトが聞けたと幸せな気分になります。

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2008年11月25日火曜日

冬の海

三連休の一日、用事があって出かけ、さらに海の見えるところまで行って写真を撮ってきました。
実際の風景は写真より明るいのですが、「冬の海」というタイトルにすると、この写真の方がふさわしい感じがします。
イメージでいえば“荒涼”かな・・・

10~11月は、校歌の編曲と来年のジューンコンサートへ向けた準備が始動したことで、そちらに気が取られていてブログの方がややおろそかになっていました。
この2ヶ月間、誰かが僕の外見を観察したなら、ただボーっとしているように見えることがかなりあったのではないでしょうか。けれども頭の中のほとんどは、仕事、編曲、ジューンコンサートの3つが占拠していて、ぐるぐる堂々巡りをしていました。

ようやく校歌の編曲も終わったし、ジューンコンサートの選曲もある程度めどがつきそうだし(・・・という予定で、次回の選曲会議でなんとかまとまってほしい・・・と、切に願う)
これで音楽をもうちょっと集中して聞けそうだし、ブログの文章化にも時間が割けそうです。

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2008年11月24日月曜日

自己満足

何かと用事があってゆっくりしない三連休ですが、Yo小学校校歌の編曲がなんとか今日中に終わります。
先週の練習には間に合わず未完成版で練習しました。本番前の練習2回分は完成版でやりたいのですが、毎度毎度を仕上げることができません(悲)。失敗を何度も繰り返す学習能力のなさを感じます。

昨晩ふと、今のYo小学校で何曲目の編曲かな?と思いました。そろそろ2ケタになるような気がします。
2,3年前でしょうか、団長から「○○小学校の演奏の時、校歌を演奏してほしいと頼まれた。悪いけど編曲してもらえんか」と言われ、久しぶりに編曲を手がけることになり、毎年数曲コンスタントに続けてきました。
僕の音楽知識は高校の音楽で習う知識以上のものはありません。編曲もだれにも教わっていません。オーケストラ曲のスコアを見たり、今まで演奏してきた曲のスコアを参考に見よう見まねでやっています。まあ、見る人が見れば無茶苦茶なことや無駄なことをしているかもしれません。

実際の編曲では、取りかかっている時点で実際に練習している曲や少し前にやった曲の影響を受けることがあります。
たとえば7月のYo小学校では、ジューンコンサートで演奏した曲の一部を対旋律に借用しました。
昨年か一昨年あたりはアッペルモントの「ガリバー旅行記」、ヴァン・デル・ローストの「リクディム」の影響を受け、音色の変化を意識した編曲をしていました。

今回は「吹奏楽のための民話」の影響を受け、主旋律とリズムと対旋律の3つのからみを編曲のテーマにしています。

1番は主旋律とリズムの部分12小節と、主旋律と対旋律の部分8小節。前半と後半の音色の違い。

2番は主旋律とリズム。前半と後半の音色の違い。

3番が主旋律、リズム、対旋律の3つのからみ。

という構成です。3番では対旋律があまり聞こえませんが、そこは気にしなくなりました。前回のYa小学校編曲で、対旋律はあまり聞こえなくでも、それがあるだけで雰囲気が出て、音楽のなかみが濃くなるような気がしたのです。

Yo小学校校歌は今までよりわずかばかりレベルアップした編曲だと、自己満足しています。

さあ今週の練習ではどんな音が出てくるのでしょうか。高くなった鼻が見事にへし折られるかもしれません(笑)

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2008年11月22日土曜日

初雪

先日、初雪が降りました。
地方によっては、11月も初雪が降るのは20年ぶりとか。
僕が子供のころは11月下旬の初雪は普通のことだったような気がする。
そう思うと地球温暖化のせいなのだろうか?

我が地方は、1週間ぐらい前から紅葉が見ごろになっている。1~2週間前の小春日和なら、外に出て満喫できるのだが、あいにく悪天候が続く。天気予報では今日と明日は晴れるようなことを言っていたが。

さて3連休ですね。
残念ながら僕は今日も月曜日も仕事です。

2008年11月21日金曜日

いい音

先日Tさんのお宅にお邪魔して、いい音を聞いてきました。

スピーカーが○○万円、真空管アンプが○○万円、その他もろもろあわせて楽々3ケタになるオーディオセットです。我が家の1ケタのCDラジカセとは比べ物にはなりません。

なんといっても弦楽器のつややかさが全然違います。管楽器の音も生に近い。
それから歌手の声が違う、ぐぐぐっと迫ってくるんです。スピーカーから音が鳴っていますというレベルではありません。こちらのハートにダイレクトに飛んでくるという感じです。思わずのけぞりそうになります。

いろいろ聞きましたが、シベリウスの交響曲第1番、2番における木管楽器が印象的でした。 CDラジカセで聞こえない音が聞こえてくるのです。しかもクリアに。

シベリウスって、こんなに細かく木管楽器を使い分けているの!

こんなところに音があったのか!

といった発見がありました。

それから、ff での迫力の違いは言うまでもありません。
ああいいな!

僕もTさんも学生だったら、間違いなく毎日入り浸りますね。

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2008年11月20日木曜日

ドーハ

「ドーハの悲劇」から15年。

そう、15年もたっているんですね。月日のたつのは速い。
僕はJリーグ発足以来のサッカーファン。と言ってもJリーグはほとんど見ません(苦笑)
一番関心が高いのがジャパンの戦いで、次はヨーロッパのリーグ戦、次にJリーグがきます。ちょっと偏っていますが、僕のサッカーファン歴も15年+α ということになります。

さてさて、カタール戦ですが、3対0で勝ちましたね!
僕は前半だけ見て、勝ってくれよと願いつつ寝ました。今朝起きてニュースをチェックすると、3対0で勝っているじゃないですか。

よかった。

試合会場のドーハは日本にとって因縁の地。ここで勝ててよかった。喜びというより安堵ですね。


校歌編曲は、3番のスコアをおおおよそ書き終えました。
パート譜も同時進行で進めています。音符を書く手が痛い・・・、今日も痛みをこらえながら書きます。

2008年11月19日水曜日

カタール戦

今夜サッカー・ワールドカップ・アジア最終予選がある。TVは20日午前0時45分から放映する。
対戦相手はカタール。
オイルマネーで稼いだお金を国家プロジェクトとしてサッカーにつぎ込み、めきめきと実力をつけている国。しかも日本は一度も勝ったことがない。
今回のアジア予選、突破はかなり難しいと感じている。アジア諸国のレベルアップもあるが、岡田ジャパンに強さを感じないのだ。

悲観的なことを書いていますが、なんとか勝ちますように!

TV見たいのだけど、3時半ぐらいまでかかるからなあ・・・
今秋に練習に間に合わせなければならない校歌の編曲。2番までスコアにしたが、3番が残っている。パート譜も少ししか書いていない。今日なんとか時間を見つけて書いては見るが、どれくらい進だろうか。
それと深夜遅くまで起きていると次の日がぼーっとしてしまって、いろいろと支障をきたす。けど、見たいなァ・・・、まあ夜まで悩むでしょう。


一昨日某番組のスポーツコーナーで見た浅田真央のエキシビションですが、すごくよかった。手足の動き、体の動きなどから表現される内容が濃く、そして多彩になったのを感じた。

2008年11月17日月曜日

ラインの黄金(2)

僕の愛読しているShushiさんのブログ「museum::Shushi Bis」 に
http://museum.projectmnh.com/

カラヤンが制作した映画「ラインの黄金」の放映について書いてありました。

絶対に録画します。

でも、年末の繁忙期で夜中の0時40分まで起きているかな・・・と一抹の不安も・・・
タイマーを使えばいいのですが、なぜか心もとなくて・・・


Yo小学校校歌は、リズムを意識して編曲しています。
「吹奏楽のための民話」中間部のリズムの活かし方にヒントを得ています。

今週の練習になんとか間にあわさなければなりません(冷汗)


友人にマーラーのCDを貸してもらって聞いていますが、なぜかしらブーレーズが重なりました。 あんまり期待しないで聞いたのですが、

!!

凄くいいです! 僕の感性に合っています。これまで狭かったマーラーへの入口でしたが、ここから中に入っていけそうです。

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2008年11月15日土曜日

ちょっとした夢

I have a dream. 

と語ったキング牧師ではないが、ちょっとした思いが浮かんで、それがすこしばかり大きくなってきました。

10月31日の記事「共有」にコメント投稿していただいた「夢雲」さんの記事を読み、そこから出てきた「ちょっとした夢」です。
コメント内容を一言でいうと、5,6歳の女の子が私達の演奏会で演奏した1曲を覚えていてくれた話です。曲の偉大さが一番の理由だと思いますが、拙い我らの演奏でも心に残ってくれたことが嬉しくて仕方ありません。

そのことが僕の心の中で静かに動いていたのでしょう、次のような思いが出てきました。

ジューンコンサート(我が吹奏楽団が行う6月の演奏会で、拙ブログのみに使ういい方)や、小学校等からの依頼演奏において、私達の演奏が子供達を音楽好きにしたり、吹奏楽を始めるきっかけになってくれたら、と。

なにを大それたことを、傲慢になるなと自戒してみますが、こんなことを思っています。

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2008年11月13日木曜日

ラインの黄金

Yo小学校校歌編曲に時間をとられているため、ブログ更新が思うようにできません。あと1週間はこの状態が続くと思います。

さて、現在車のカーステには「ラインの黄金」が常時入っていて、運転中は「ニーベルングの指輪」の世界に浸っています。
「ニーベルングの指輪」をこの夏に itune で購入して、全4曲を初めて聞くことになったわけですが、「ラインの黄金」「ワルキューレ」と聞き、「ジークフリート」へ進まず、もう一度「ラインの黄金」に戻っています。
今はこれをカーステで流れるままに流し、耳になじませている段階です。聞きどころがどこかとか、どの場面であるとか全くわかりません。当然あらすじも歌詞もわかりません。とりあえず何度も繰り返し聞き、記憶に残している段階です。

あらすじですが、「指輪」の入門書を買って読んでいますが、さっぱり頭に入ってきません(苦笑)
歌詞は対訳が手元にないので、何を歌っているのかわかりません。
ただ音だけ聞いています。でもワーグナーってすごいですね!音だけで十分聞かせてくれます。引き込まれ病みつきになりそうになります。ワーグナーの音楽には麻薬的なものがあるのかもしれません。

でも音だけではオペラを聴く意味はないですね。歌詞やあらすじがわからないことには。もっといえば生で見ないと・・・(片田舎に住む者には、これはかなり困難・・・)
その代りになるのが映像ですね。

最近読んだ本の中に、オペラの映像について興味深い文章がありました。

「マエストロ」 ヘレナ・マテオプーロス著 

105ページに、カラヤンが映画「ラインの黄金」を制作したが、これに関する話が載っています。本文をそのまま引用すると

「カラヤンは、こと≪指輪≫にかんしては、実演より映画のほうがわかりやすいと考えているからである。
『私は人生を通じて≪指輪≫を理解しようと努めてきました。この巨大な作品の核心部分は語られる言葉の中にあるのですが、歌劇場ではそれらの全てを理解してもらうのは不可能なのです。 (中略) 
ですが、もしも鑑賞者が重要なくだりで歌手をクローズアップで観、すべての言葉を本当に理解することができたら、突如として作品の全容が白日の下に浮かび上がるのです』

この映画は1982年にドイツで公開されています。それから25年以上たった今では、DVDというすぐれものがあります。映画館ではなく家で観ることができます。

今は「指輪」全曲を耳になじませ、あらすじを頭に入れ(これが難しい。かなりの忍耐が必要)、対訳本を買って音楽を聞きながら歌詞を追っていく、そしてDVDでより深い世界に入る。どうだ、この遠大な(?)計画は。あとは実行あるのみ。

・ ・ ・ と意気込んではみたものの、さてどれくらいできるでしょうか。まあ、ぼちぼちやりましょう。

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2008年11月10日月曜日

Yo小学校

今年も小学校から演奏の依頼があり、いくつか回りました。
偶然なんですが頭文字がになる小学校が3つあります。7月に演奏した小学校、10月19日に行った小学校、そして11月30日に行く小学校。

文を書いている僕ははっきり意識しているから間違えませんが、読んでいる皆さんはYがいろいろ出てきて混乱するかもしれませんね。

今、Yo小学校の校歌を編曲しています。(11月30日のほうですよ)
3番までありますが、どういうアレンジをしてやろうかと構想を練りながら、音符を書き進めています。
書きながら考えるというスタイルで編曲を進めています。さてどんな感じに仕上がるでしょか。


この前から、ルドルフ・ケンぺの指揮でブラームスとブルックナーを聞いています。

もう、素晴らしいです!

ケンぺ、最高!

と何度思ったことか。いずれ文章化できればと思っています。

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2008年11月9日日曜日

                   
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
毎年10~11月、柿を食べる時に思い浮かぶ俳句だ。
今年は柿が豊作なのだろうか?
店で柿を買ったことがない。家の周囲だったり、散歩しているときに柿の木が自然と目につくが、今年のなり具合はすごいいいように思われる。
写真を2枚携帯で撮ったが、あまりにも実のなりっぷりがいいので思わずシャッターを押してしまった。
それぞれ違う場所で撮ったものだ。
僕は果物が好き。
柿はまあまあ好きな方だが、なければ食べたいと思うほどでもなく、あれば食べるという程度のもの。
それで今年はたくさん食べました。ちょっと嬉しいですね。

2008年11月7日金曜日

T保育園

明日、T保育園で演奏をします。
朝8時前に家を出て、昼過ぎに帰宅する予定です。

昨年はそこの近くの幼稚園に行って演奏しました。小学校以外にもこうして呼んでいただけるのはありがたいことです。
明日は楽しい雰囲気のなか演奏できたらいいなと思っています。曲は「崖の上のポニョ」その他をします。

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2008年11月5日水曜日

文化勲章

今年の文化勲章は、錚々たる方々が受賞されたが、その中に小澤征爾の名前があった。
小澤さんはこういう類に賞に縁遠いと思っていたので、虚を突かれてしまった。
文化勲章と小澤さんというのは僕にとっては多少の違和感を覚えるが、まあこれまでの功績を考えると受賞されてもおかしくないので、素直におめでとうと言いたい。

日本人指揮者として海外での活躍のパイオニアとしては第一人者だと思う。若杉さん、岩城さん、コバケンさんなどもすごいが、それでも小澤さんは群のぬいていると思う。

僕は熱烈な小澤ファンです。
ただし断わっておきますが、彼の指揮した演奏がすべて気に入っているわけではありません。いまいちというのもあります。

では何が「熱烈」かというと、小澤さんの「生き様」がすごいんです。生き様に惚れるんです。

小澤さんに関しての書籍を読み、TVでのインタビューや演奏会での指揮ぶりに吸い寄せられるんです。
これについては、おいおい書くことがあると思います。今日はこのあたりで。

2008年11月3日月曜日

24

「おもしろいですよ」と大学生Tさんに勧められてみた「24」

乗り気ではなかったが、見始めると見事にハマってしまった。ちょうど2年前の今頃はシーズンⅠを真剣に見ていた。

リアルタイムで事件が同時進行し、息を見つかせぬ展開に取り込まれてしまって、1時間の話が終わると次の1時間の話が気になって仕方がなかった。
記憶も曖昧になってきたが、シーズンⅠの内容は、黒人政治家が党の大統領候補に決まる選挙当日におきた事件が24時間リアルタイムで進行する話。党でなかったかもしれない。まさに大統領選挙そのものだったかもしれない。

もうすぐアメリカ大統領選挙が始まる。2つの点で「24」と重なる。
一つは、アメリカ初の黒人大統領誕生の可能性が濃厚なこと。
もう一つは、オバマ氏暗殺の可能性があること。

どちらもアメリカにおける人種問題がからみ、非常に微妙な問題があるようだ。僕にはよく分からない。

ところで「24」の続編はどうなったのだろう?何か月前だったか忘れたが、アメリカの脚本家のストがあって、「24」は制作を中断あるいは中止したというニュースがあったが、あれ以来どうなったのであろう?

僕はシーズンⅠから全部見ている。ジャンルでいうとサスペンスになるのだろうか?その類をあまり見ないので、ストーリー展開が衝撃的であり、刺激的であった。ハラハラ感やドキドキ感がたまらない。だけどそれだけの理由で全巻欠かさず見てみたわけではない。

内容が濃いのだ。いろんなことを考えさせてくる。『テロとの戦い』『アメリカ大統領の資質』『リーダー論』『組織の在り方』『組織における人間関係』『捜査におけるハイテクノロジー』『テロの手法、種類』思いつくだけでもこれだけ出てくる。再度見たらもっとテーマが出てくるだろう。

これらを僕なりに分析してブログの記事にしようかなと思ったが、今は企画倒れ状態になっている。
またシーズンⅠから見てみたいなと思い始めているので、その時に「文章にしてやるぞ」というやる気が満ちていたら書くかもしれません。  ・ ・ ・ なんとも心もとない話ですが ・ ・ ・

2008年11月2日日曜日

吹奏楽のための民話

明日演奏する「吹奏楽のための民話」について

midiかどうか知りませんが、下記サイトで試聴ができます。
http://players.music-eclub.com/?action=user_song_detail&song_id=62596

グレード(演奏難度)がやさしめなので、中学生や高校生でもやったことがある人はそこそこいるかもしれません。
聞いてもらったらわかりますが、メロディがいいですね。ダイナミックさもあり、歌わせる部分もあり(中間部の旋律は心に響きますね)、また軽快な部分もありで、変化に富んだ曲になっています。

この前の練習のとき、中間部をやっていて、ふと「ベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章」に似ていると思いました。
具体的に言うと
・ 常に刻まれる基本となるリズム
・ 主旋律
・ 対旋律
この3つがからんでいるところがあるが、そこが共通点としてあげられると思います。
ベートーヴェンはその部分がかなり長くありますが、「民話」の方はたったの16小節と短いので、注意して聞いていないとあっという間に通り過ぎてしまいます。

この共通点は個人的発見で、自分一人でひそかに喜んでいます(苦笑)

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2008年10月31日金曜日

共有

『人々と音楽を共有することこそ、私の指揮の秘訣だと考えています』

こう述べているのはレナード・バーンスタインだ。
昨日一節を引用した「マエストロ」の202ページにある言葉だ。さらに

『なぜ私が指揮を愛するかというと、私に指揮される人々と、私たちの演奏を聴く人々を愛しているからです。これはこれで、ひとつの大いなる愛の行為なのです。 (中略)
指揮の秘訣は何かと訊かれたら、私は、それは愛だと答えます。』

音楽を共有すること、たしかにそうだと思うが、僕自身あまり意識してこなかったことだ。音符にあることをそれなりの形にすることに一生懸命で、そちらに気がまわらない。共有という感覚が僕には薄いのかもしれない。

我が吹奏楽団の最大の演奏会「ジューンコンサート」では、「お客さんに楽しんでいただく」を大切にしていうので、お客さんと音楽を共有していることを一番感じられるステージかもしれないと思ったりもする。
いやいや小学校での演奏も、客席とのやりとりで楽しいひと時を共有しているといえるぞと言えば、そのような気もしてくる。
つらつら考えてみるが、しかとした感覚がないのでなんともいえない。これから少しでも意識してみようと思う。

また、バーンスタインは指揮の秘訣が愛だと言う。
その場にいる人々が呼吸をともにし、感情を共有している、そして何か特別なことがおこりだすと、もうたまらないらしい。

「ふーん」とうならざるを得ない。好きな音楽を好きな吹奏楽をしているが、僕は奏者を愛しお客さんを愛しているのだろうかと、自分に問いかけてみると、それに対すと反応が言葉として出てこない。深いため息と低い声が同時に出てしまう。

・ ・ ・ ・ ・

考え、また物思いにふけっても、今現在ではこれ以上文が書けません。
頭に片隅に置いて、時々自分に問いかけようかなと思っています。

さて明日から3連休ですね。といっても僕は土曜日は仕事があります。
3日は町の文化祭があり、そこで演奏してきます。

「吹奏楽のための民話」 Jim Andy Caudill作曲 

「ジャパニーズ・グラフィティⅩⅡ」を演奏します。

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2008年10月30日木曜日

レニングラード(2)

2ヶ月前のことですが、ショスタコーヴィッチ/交響曲第7番「レニングラード」の第1楽章だけ書きました。今日はその続きです。
といっても第2楽章はピンとくるものがなかったのでとばして、第3楽章へいきます。

冒頭の管楽器は悲痛な響き、続く弦楽器もさらに強く訴えるものがあります。
ずっときいていると、第一印象にあった「やっぱりショスタコーヴィッチはマーラーに近い」というイメージが固定観念になりそうです。これが正しいかどうかはわかりません。両作曲家に不案内な僕にとっては安易な決めつけかもしれません。

ヘレナ・マテオプーロス著「マエストロ」第1巻に、バーンスタインについて書いてある章があります。
219ページには『マーラーとともに、ショスタコーヴィッチは彼(バーンスタイン)にとって心情的に最も近しい作曲家のようである。彼の演奏はいつも正鵠を射ており、尋常ならざる感情移入と共感が反映されている』とあります。

僕が聞いているCDは、バーンスタイン指揮シカゴ響の演奏です。バーンスタインが振るから余計にそう感じるのかもしれません。

第4楽章、ここでのシカゴ響の迫力は凄い!第1楽章も圧倒されたが、この楽章も強烈です。ライブだったらもう打ちのめされてしまうんじゃないでしょうか。

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2008年10月29日水曜日

ノストラダムス

「彼方の閃光」の各曲のタイトルを見ていると、「ヨハネの黙示録」からヒントを得て作ってある曲がいくつかあるように思われた。そして曲を聞いていてある曲がふと浮かんだ。

オットー・シュワルツ「ノストラダムス」

シュワルツ (オーストラリア生まれ:1967 ~ ) による吹奏楽曲である。

ノストラダムスは「ノストラダムスの予言」で知られるが、wikipediaによると
『ノストラダムス(Nostradamus, 1503年12月14日 - 1566年7月2日)は、ルネサンス期フランスの医師、西洋占星術師、詩人。また料理研究の著作も著している』とある。

ヨハネの黙示録は神の啓示によってかかれたもので、「ノストラダムスの予言」はあくまでノストラダムスの詩集のであって、神の啓示とは違うが、短絡的にを連想したわけだ。

 ノストラダムスについては下記をクリックして下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9


さて、曲の紹介だが、
冒頭、トランペット他がファンファーレ風のメロディを吹き鳴らす。啓示を表すのだろうか?
これが4回あって、小太鼓・鍵盤楽器のリズムが堂々と始まり金管楽器がこれに応えていく。ここのところが勇壮でかっこいい!

突然静かになって、古代を思わせる雰囲気に変わり、フルートが更に聞くものを誘う。
場面が変わり、夜明けを思わせるフルートのメロディ、ホルンそしてトランペットが続く。ここのところがいいんだな!少しずつ盛り上がっていき、雄大な広がりを感じさせるところがたまらなくいい。

フルートのトレモロで場面転換。この曲は結構場面転換が多い。
小太鼓のリズムに始まり、行進曲風なところ、王の行進を思わせるところ、様々な場面が現れダイナミックに展開する。

冒頭の啓示のメロディが流れ、最後は静かに終わる。

全体のイメージとしては映画のサントラみたいな感じだ。仮に映画「ノストラダムス」があったとしたら、そのサントラをおいしいとこどりをして十数分の曲にまとめたといっても通じるだろう。
「スターウォーズ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」に近い雰囲気を持っている。

かっこいい吹奏楽曲を聞きたい、演奏したいという方にはお勧めだ。

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2008年10月27日月曜日

彼方の閃光

引き続いてメシアンの曲です。
Eelairs sur l'au-delà...  日本語タイトルは「彼方の閃光

演奏はサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル

全11曲からなっています。各曲にタイトルが付いていますが、フランス語なのでさっぱりわかりません。(ituneダウンロードはここが限界ですね)  そこでWikipediaから引用します。

1曲目 「栄光あるキリストの出現 - Apparition du Christ glorieux 」
管楽器のみコラール風に始まります。先に聞いた「トゥランガリラ交響曲」と雰囲気が違います。この後どんな展開を見せるのかと気配を伺いながら聞いていましたが、そのまま終わりました。ちょっと肩すかしです。

2曲目 「射手座 - La Constellation du Sagittaire 」
フルートが鳥のさえずりを模した感じで吹きます。何本のフルートをを使っているかわかりませんが、賑やかというか騒がしい始まり方です。いったん休止した後コラール風の部分その他が続きます。ふむふむ・・・なるほど・・・と、初めてなので曲の展開を自分なりに受け止めようとして聞いています。

3曲目 「コトドリと結婚の街 - L'Oiseau-lyre et la Ville-fiancée 」
4曲目 「刻印された選ばれし者 - Les Élus marqués du sceau 」
8曲目 「星々と栄光 - Les Étoiles et la Gloire 」
10曲目 「神の道 - Le Chemin de l'Invisible 」
これらは僕が個人的に感じる現代音楽の範疇にに入る曲です。好き嫌いはあまりありませんが、範疇にある曲はある程度安心して聞けますね。(僕の範疇を超えていたトゥランガリラ交響曲のことが、今だに尾をひいています)

5曲目 「愛にとどまる - Demeurer dans l'Amour 」
弦楽合奏です。静謐さがいいですよ。

6曲目 「7つのトランペットと7人の天使 - Les Sept Anges aux sept trompettes 」
ヨハネの黙示録第8章に「それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。」そして御使が順にラッパを吹き鳴らすと、地上に災いがもたらされると書いてあります。これに基づいた音楽なんでしょう。
金管楽器と打楽器による威厳のある音楽、というよりも威圧的かもしれない。

7曲目 「そして神はことごとく涙をぬぐい去ってくださる - Et Dieu essuiera toute larme de leurs yeux ... 」
ぬぐい去るという描写ではなく、涙をぬぐい去られたの様子なり感情を表している感じがします。

9曲目 「生命の樹にやどる鳥たちの喜び - Plusieurs Oiseaux des arbres de Vie 」
木管楽器による鳥の声オンパレード!

11曲目 「キリスト、楽園の光 - Le Christ, lumière du Paradis 」
弦楽合奏 による演奏。神々しさを感じます。

初めて聞く曲で2回聞きましたが、結構楽しめました。さて次は何を聞こうかな(笑)

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2008年10月25日土曜日

トゥランガリラ交響曲

ituneで、メシアンのBoxセットを購入。CD14枚組がいつもの1500円でダウンロードできる。

今年はメシアンの生誕100年なので、それを記念してのセットものであろう。

僕はメシアンは聞いたことがないし、興味もなかった。ただ超激安価格なのと、ちょっと聞いてみようかな、現代音楽のレパートリーを広げようかなという軽い気持ちで購入を決めた。先日のリヒテルのセットものを「無茶苦茶ラッキー、こんなお買い得はなかなかないぞ」と思ったのと大きな違いだ。

まず聞いたのは「トゥランガリラ交響曲」。メシアンの作品で一番有名で、僕もそれぐらいしか知らないから。(ほんまにええかげんだなァと思う)

  曲については下記をクリックしてください
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2


聞いての感想は、「ん~、不思議な音楽だな・・・」「宇宙の音楽なのかな・・・?オンド・マルトノの響きがその感覚を強める。摩訶不思議な感じで、何とも言えないものがある」というもの。
僕が今まで聞いてきた音楽と違うのもだ。別次元のような、別世界の音楽に思われた。あくまで個人的主観だが・・・

クラシック音楽において、初めての曲を聞いて感じる一つのパターンに好き嫌いがある。
 「好き」
 「普通」
 「好きでない、又は嫌い」
と単純に分けたとして、普通はどれかに当てはまる。

ところが「トゥランガリラ交響曲」は、どれにも当てはまらない。
なぜだろう?
と思っても何回も聞いて突き詰めようとは思わない。「まあいいっか、14枚分を一通り聞いてからこの曲に戻ってもいいんじゃないの」と気楽に思わせるものがある。

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2008年10月24日金曜日

秋桜

先週と今週前半の天気のいい時、なんとか時間を見つけて散歩しました。そこで毎回見かけるのは「こすもす」。見るたびに♪うすべにのこすもすが あきのきの~♪と口ずさんでしまいます。
ちなみに歌詞は次の通りです。

  薄紅のコスモスが 秋の日の
  何気ない陽だまりに 揺れている
  この頃 涙もろくなった母が
  庭先でひとつ 咳をする
  縁側でアルバムを 開いては
  私の幼い日の思い出を
  何度も同じ話 繰り返す
  独り言みたいに 小さな声で
  こんな小春日和の 穏やかな日は
  あなたの優しさが 沁みてくる
  明日嫁ぐ私に 苦労はしても
  笑い話に 時が変えるよ
  心配要らないと 笑った

  あれこれと思い出を たどったら
  いつの日も一人では なかったと
  今更ながら 我儘な私に 唇噛んでいます
  明日への荷造りに 手を借りて
  しばらくは楽しげにいたけれど
  突然涙こぼし 元気でと
  何度も何度も 繰り返す母
  有難うの言葉を 噛み締めながら
  生きてみます 私なりに
  こんな小春日和の 穏やかな日は
  もう少し あなたの 子供でいさせてください

いい曲だよな~

歌うたびにジーンとくる。たまらなく好きなんだ。

この曲は山口百恵でいう人は多いだろう。だけど僕は、さだまさしだ。

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2008年10月22日水曜日

モルダウ

スメタナの連作交響詩「わが祖国」から「モルダウ」を聞く。
友人に貸していただいたCDで、カラヤン/ウィーン・フィルの演奏。録音は1985年でカラヤンの晩年のものなる。

あの有名なメロディがカラヤン節(?)で歌われる。カラヤンの弦の歌わせ方は好きだが、それにつけても、音のつながりの滑らかさはなんだろうと考えてしまう。「究極のレガート」と書くとなんとなく品がなく、安物っぽい表現になってしまう。滑るような感じで音がつながっていく。つながるというよりも流れるといった方がいいかもしれない。
どんな弾き方をしているのだろう?弦楽器のことはさっぱりわからないが、ついつい興味がわく。右手側で、弓をどう使っているのだろう?左手側にも何か秘密があるのか?
今回のオケはウィーン・フィルだが、ベルリン・フィルの時も弦楽器の歌わせ方が他の指揮者と違う。

なんなんだろう?

時々思う疑問が今日もよぎった。
あ、ごめんなさい。演奏について書いてませんね。もう文句のつけようのない極上の演奏ですよ。

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2008年10月18日土曜日

Ya小学校

明日Ya小学校で演奏してきます。
小学生向きの曲から保護者向けの曲まであります。そのうちクラシックは1曲演奏します。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」で、ジューン・コンサート以来の演奏になります。

校歌の編曲ですが、今回は対旋律を一生懸命作りました。校歌は3番まであるのですが、3番にだけ対旋律を入れています。
練習ではあまり聞こえてこないので、ちょっと残念なんですが、対旋律が入ることで曲の雰囲気がよくなる(豊かになるといったほうがいいかもしれない)ので、まあまあいいかと考えています。


最近ブログの更新が滞りがちです。考えなければならないことが多く、ブログの文章化に時間が取れないのです(涙)

でもCDはいっぱい聞いていますよ。
ituneでダウンロードした、リヒテル/EMIレコーディングス(14CD)、バーンスタイン/ストラビンスキー、ショスタコーヴィッチ作品、CDで購入したベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集とオペラ数曲がメインになっています。
この中には初めて聞く曲が多いのです。それが更新が滞る原因の一つです。初めて聞く曲を文章化するには、聞きこまないとできないので何回も聞くことと 、感動や印象に残ったことを言語化するには時間がかかってしまうためです。まだまだ修行が足りません。

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2008年10月16日木曜日

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第1番

ああ、プロコフィエフがそこにいる!
曲が始まると、すぐに感じた。

久しぶりに聞く、プロコフィエフの作品。しかも初めて聞く曲。
そこにいるのはプロコフィエフその人。「あ~、僕はプロコフィエフが好きだ。」と心の中で言う。
理屈ではない、相性がいいんだろうなと思う。

曲は、プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 作品10
演奏はアンドレ・プレヴィン指揮のロンドン響、ピアノはアシュケナージ

CD購入の決め手は、プレヴィンとロンドン響。春先にバレエ音楽「ロミオとジュリエット」「シンデレラ」のCDを買い、その演奏がよかったことと、交響曲第1番がカプリングされていて、それが最高によかった。あんな楽しい、喜びにあふれた演奏を聴いたことがなかったのだ。

今回の協奏曲第1番の演奏、いいんじゃないだろうか。他の演奏と比較してないので、何とも言えないところがあるが、「そんなことどうでもいいじゃないか」と思うほどに、プロコフィエフの世界に浸らせてくれる。
幸せなひと時だった。

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2008年10月13日月曜日

ミュージック・フェスティバルを終えて

昨日ミュージック・フェスティバルが無事終了しました。
満員のお客さんと音楽的レベルの高さで(吹奏楽はちょっと横に・・・)で、僕が思っていた予想をはるかに超えた素晴らしい演奏会でした。

1部:声楽独唱
本校OBで、プロの声楽家による独唱です。どの曲もよかったのですが、特に印象に残ったのが2曲。
まずは「ハバネラ」、耳慣れた曲ですが生で聞くのは初めてです。
「やっぱり生で聞くのはいいな!」が率直な感想。歌がストレートにこちらに届くし、細かなニュアンスや醸し出される雰囲気を感じ取ることができます。
それにしても“発声”“発音”“声のコントロール”などはさすがでした。

もう一曲は、武満徹の「小さな空」。初めて聞きました。シンプルなメロディです。彼の管弦楽作品とは一線を画するものでした。素朴なメロディが心にじわーっとしみてくる曲でした。

2部:合唱    <リハーサルを聞いての感想です>
三善晃「狐のうた」より「訓戒」
久しぶりに聞きました。聞くたびに鳥肌が立ちます。鳥肌が立ちっぱなしで、ついには寒気さえ感じました。

團伊玖磨「筑後川」より「河口」
♪フィナーレを フィナーレを      
  こんなにはっきり 予想して       
  川は  川は         
  大きくなる  (以下略) ♪

高校で聞いて以来ずっと好きな曲です。合唱曲ってぜんぜん知らないんだけど、合唱でこんなにスケールの大きさが表現できるんだと言える曲だと思っています。昨日は久しぶりに聞いて感動!感動!でした。
「河口」はyou tubeで聞けます。
 http://jp.youtube.com/watch?v=oE3wOJn3oOs

歌詞を知りたければ下記をクリックして下さい。
 http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/chikugogawa_kakou.htm

佐藤眞の「大地讃頌」
 母なる大地のふところに~ ♪    この曲も大好きなんだよな。
 http://jp.youtube.com/watch?v=fPv0NPpCCKU&NR=1


3部:吹奏楽
演奏曲は
 ・ もののけ姫メドレー
 ・ 千の風になって
 ・ パイレーツ・オブ・カリビアン
8月にあった同校吹奏楽部の定演と同じ曲です。その時の演奏より今回のほうが完成度が高かったと思います。全体的にいい感じでできて満足しています。
ホールがやや響きすぎかなと思いますが、残響の残り方がこの方がいいんじゃないと思うところもありました。

4部:スタンダード・ジャズは、後日書きます

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2008年10月11日土曜日

巨人

巨人が優勝しましたね。
僕はスポーツは好きだけど、野球ファンではないので、どこが勝っても嬉しいとか悔しいのがありません。
でも今年の首位との13ゲーム差をひっくり返しての優勝は素晴らしいと思います。阪神の失速ぶりにはどうなっているんだと首をかしげてしまいます。



ところで、この絵はゴヤ巨人という絵です。
実は「もののけ姫」と関係があるようです。

青井汎「宮崎アニメの暗号」新潮新書P120~122によると
「宮崎アニメには幾つかの隠し絵が存在しています。たとえば、ゴヤの名画『巨人』が『もののけ姫』には隠されているのです。
それは巨大化し暴走するデイダラボッチ」をタタラ場に立てこもる女たちが初めて見たカットです。山の向こうに巨人が立っているという構図だけでなく、その稜線の流れ具合も似ています。」
   以下似ている点がいくつか列挙してあります。

その他の隠し絵も紹介してあります。残念ながら他の絵を知らないので、ピンと来るものがありませんでした。いろいろと知っていると楽しみが広がるのは間違いないですね。

2008年10月9日木曜日

「もののけ姫」メドレー

10月12日のミュージック・フェスティバルに演奏する曲の一つが「もののけ姫メドレー」だ。

映画音楽を演奏するためには、サントラが吹奏楽用に編曲されていなければならない。楽譜カタログを見ると、さまざまな作品が編曲してあり、ジブリ作品も多くの種類がある。
もし、日本人に人気のある映画音楽、しかも日本人作曲家によるもので、人気ランキングをすれば、相当数の久石譲作品が上位に食い込むのではないだろうか。
人気作品はいきおい編曲も増える。久石作品もその一つだ。

今回演奏する「もののけ姫」メドレーは、今まで演奏してきたジブリ作品の吹奏楽編曲版のなかで、一番好きなものだ。
原作であるサントラがいいのは勿論のこと、編曲そのものがすごくいい!
だから、8月の定演と今回のミュージック・フェスティバルと2回も演奏できるのが嬉しくてたまらない。

さてその編曲だが、映画のサントラから以下の6曲がメドレーになっている。
 1.もののけ姫
 2.アシタカとサン
 3.修羅
 4.タタリ神
 5.エボシタタラ歌
 6.アシタカせっ記

編曲者 小島里美 
出版 ミュージックエイト


昨日は武満徹の誕生日であった。すっかり忘れていた・・・

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2008年10月8日水曜日

おっと、ばらの騎士

CDの再生ボタンを押す。「ペレアスとメリザンド」のつもりが「ばらの騎士」だった。

「おっとっと」
曲の出だしの全然違うこと。ペレアスの静かなPPと思っていたところに、元気のいいホルンの音とオーケストラのトゥッティ。しばらく戸惑ってしまった。

原因はCDを入れる紙のケースが番号が違うだけで、あとはみな同じこと。
カラヤンのEMIコンプリート・レコーディングスは、CDが紙ケースに入れてあり、すべて同じデザイン。表はCD番号の数字が違うだけ、裏は曲名と演奏しているオーケストラ名が書いてあるだけで、いたってシンプルなもの。
BOXは別の部屋にあり、手元には十数枚をまとめてケースに入れている。今聞いているものとこれから聞こうとするものがある。

「ばらの騎士」はフィルハーモニア管による名盤の誉高いもので、いつか聞こうと思ってずっと手元のケースにいれてある。「ペレアスとメリザンド」は次回のクラシック・ロイヤルシートで放送されるようなので、予習として聞こうと思ったものだ。

昨日のことだが、紙ケースをバラバラとテーブルに置き、「ペレアス」を聞くつもりでCDをセットしたつもりが、「ばらの騎士」だったわけで・・・、でもそれでよかった。「いつか~」が数ヶ月も続いていたわけだから。

初めて聞くフィルハーモニア管の演奏。1956年の録音でさすがに古い感じだが、それもすぐ忘れさせる素晴らしい演奏。

愉悦と陶酔感といったらいいんだろか。今はそれしか言えない。もっと聞きこんで、いっぱい語れるようになりたい。

そのように思った。今朝は「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ペレアスとメリザンド」を流しています。仕事、雑用、PC、編曲をやり「ながら」聞いています。

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2008年10月7日火曜日

Y小学校

19日(日)にY小学校で演奏をします。

Y小学校?前もそんなこと書いてなかったかと思われた方がいると思いますが、7月のYはYo、今回のYはYaです。

只今校歌編曲中です。今週の練習に間にあるでしょうか。
前回も同じことを書きましたが、今回もです。いかに学習能力がないかですね。編曲も仕方もパターン化されてきて、自分としては発想の乏しさに歯がゆい気持ちです。
毎度毎度のぼやきでした(苦笑)

2008年10月6日月曜日

昨夜の番組から

「ハンス・トレヴァンツ」という名前はどこかで聞いた覚えがある。それがいつどこなのかはわからない。
昨夜のN響アワーで初めて見た。指揮者だったのだ。
曲はマーラーの交響曲第5番。マーラーの演奏や解釈云々について語るものを持たないが、僕個人としてはいい演奏だったと思う。

ハンス・トレヴァンツの指揮はわかりやすい。オケのメンバーも演奏しやすいのではないかと思った。


もうひとつはクラシックロイヤルシート。放送が深夜だったので録画して今朝見ている。PCをしながら音だけ聞いて入て、時々画面に目をやる程度だ。
まずは、オーケストラ・モーツァルト演奏会で、アバドが指揮をして、ブランデンブルグ協奏曲全曲をしていた。
音楽をする喜び、バッハをするのが楽しくて仕方がないというのが、音からまた画面から伝わってきた。こちらを幸せな気分にしてくれる演奏でした。
アバドのバッハは初めてだが、すごくいいですよ!

続いてはアバド指揮によるグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の演奏で、マーラーの交響曲第9番。この曲については、今なじみつつある曲で、だんだん良さがわかってきました。
4楽章の後半に照明を暗くする演出が印象的だった。

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2008年10月4日土曜日

もののけ姫について

久しぶりに映画「もののけ姫」を見た。
僕はジブリ映画は好きだけど、熱心なファンではない。今回ミュージック・フェスティバルで取り上げる曲なので、ちょっと見ておこうと思った。
今回演奏する吹奏楽編曲版はどのシーンで使われているのか知りたかったのも理由の一つ。

少し前だったので記憶が薄れつつあるが、見ての感想をひとつ。

宮崎監督はディズニー映画を批判していたが、善悪がすっきりと分かれ、善が悪をやっつけるという単純なストーリーではないこと。(勧善懲悪が好きな人にとっては、すっきりしないものがあるかもしれない)
それぞれの立場によって善悪の基準が違うこと。言い換えれば、それぞれ自分の立場が善であって、相手側が悪である。映画を見る側からすれば単純な色分けはできない。
たとえば、サンにすればタタラ場のエボシ御前は悪の大玉でこれを倒すことに執念を燃やすが、タタラ場の者はエボシ御前に対しトップだからいやいやながら従っているのではない、むしろその逆である。尊敬を集め慕っている。特に女たちからはそうだ。それ以上にハンセン病患者からの思慕の念は「神様、仏様」級のものだ。

両方を見ているから、アシタカはサンとエボシ御前の一騎打ち時、間に入り傷を受けながら、どちらかが倒れるという決着をつけさせなかった。
「共に生きよ」というセリフが数回 (だったと思う・・・) アシタカの口から出るが、これは宮崎監督のメッセージだと思う。

映画をを見た後「虫眼とアニ眼」養老孟司、宮崎駿著を読んでいると、「もののけ姫」について宮崎監督が語った次の一節があった。
「悪い人間や殺しても惜しくないような輩をいっぱい出して、そいつらをやっつけてせいせいするような映画だけは、絶対に作っちゃいけないと思ったわけです」(P42)

もののけ姫については語りつくされているのだろうが、僕にとっては初めてのテーマなので、しばらく考えてみたい。10月12日が終わると忘れ去られるかもしれないが(笑)

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2008年10月3日金曜日

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第1番

時々「おーっ!」と声を上げたくなるようなセットものが出る itune。
今回はスヴィヤトスラフ・リヒテルの「EMIレコーディングス」、CD14枚組が1500円でダウンロードできる。初めて聞く曲が大半で、知っている曲でもCDを持っていなかったり、CDはあっても別の演奏家であったりと、一切ダブり買いのないものであった。 (ふふ・・・大満足)

ぼちぼちディスク作成してぼちぼち聞いている。
その中から1枚目の1曲目が、ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調作品2-1。

もちろん初めて聞く曲である。

いいですね!野に咲く可憐な花という感じだ。
モーツァルトに近いような、でもモーツァルトでない。たしかにそこにあるのはベートーヴェンだ。だが可憐でかわいらしく、そっと愛でていたいような曲だ。とくに1~3楽章はそう感じる。
4楽章になると激しさが加わって、この激しさはベートーヴェンだよなと思わせる。

リヒテルの演奏もいいんじゃないでしょうか。
こうしていっぱいいい音楽が聞ける。何か幸せだなあ。

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2008年10月2日木曜日

ミュージック・フェスティバル

我が母校の創立○年記念の音楽会の正式名称は

「創立○○周年記念   ○○高 ミュージック・フェスティバル

10月12日(日)午後1時半開演

プログラム
1.声楽独唱(本校OBのプロの声楽家)
2.合唱(高校生合唱部員とOBとの合同)
3.吹奏楽(高校生吹奏楽部員とOBとの合同演奏)
4.ビッグバンド(本校吹奏楽部OBのJazzミュージシャンと彼の率いるプロと地元のアマチュアによる合同バンド)

約2時間のステージとなります。

僕は吹奏楽演奏で指揮をします。曲目は8月の定演と同じ曲です。
1.「もののけ姫」メドレー
2.千の風になって
3.パイレーツ・オブ・カリビアン

5日(日)午後から練習があります。頑張りますよ!

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2008年9月30日火曜日

定演

日曜日に行った近くの高校の吹奏楽部定期演奏会の感想です。

3部構成で
stageⅠ シンフォニック・ステージ
stageⅡ ポップス・ステージ
stageⅢ ステージ・マーチング・ショー
となっていました。

stageⅠ
1曲目は「威風堂々第1番」
 難しい曲ですが、よく健闘していましたね。ただ、この曲はオーケストラの名演奏が聞きなれているので、どうしても採点が辛くなります。

2曲目は「愛のあいさつ」
 同じエルガーの曲です。ここでのクラリネットの歌い方がすごく良かった。弦楽器がメロディを奏でる編曲が好きなのだが、木管楽器が弦楽器のように歌わせるのは難しいと思っている。ところが、弦楽器のように歌わせていたのには驚いた。技術の正確さと歌心があるんだろうな。

4曲目は「星の王子さま」
 僕は作曲者の樽屋雅徳さんの曲は大好き。今回の定演の楽しみの一つでした。
 ところでM先生は樽屋さんが好きなのだろうか?一昨年の定演でも取り上げていた(マゼランの未知なる大陸への挑戦)。
「星の王子さま」は同校の演奏を6月に聞いた時、演奏の素晴らしさに目をみはったが、今回はより緻密な演奏になったように思われた。そして各楽器の音がよく聞こえる。濁ったり曖昧だったりでないはっきりとした音が聞こえてくる、そこがすごいところだ。
もちろん曲の仕上がりも素晴らしい。これをまとめたM先生は凄い!

stageⅡ
 「Free」というテーマで選曲・構成されていた。すべて高校生が考えるのだろうが、発想の柔軟さとアイデアにあふれたステージだった。若いことはいいことだ、頭が柔らかく自由な発想ができることに“オヤジ世代”の一人として羨ましく思った次第だ。
ステージ・ドリルができるバンドでないとできない舞台の使い方をしていた。うまいねェ!
踊りも立派。恥ずかしいというそぶりが少しでも感じられると見ている側は、なんとなくいやになるのだが、そういうのがなかった。一つ一つの動作がけっこうキマッテいたと思う。「ウェストサイド・ストーリー」の踊りが一番よかったな。

stageⅢ
 ステージ・ドリルは毎回楽しみにしている。同校の定演は今回で3回目だが、一昨年の感動が忘れられなくて、昨年も今年も楽しみにしていた。期待通りの素晴らしいものだった。
一番いいと思ったのは、鍵盤楽器のアンサンブル。演奏はもちろんいいが、それ以上にプログラム構成上、あそこにいれたのは絶妙の配置だと思う。
他に印象的だったのはトランペットとトロンボーンの質が高いこと。一昨年は金管楽器がやや弱いという感じだったが、今年は違った。M先生が赴任された時の1年生だ。生徒たちの頑張りもあるが、先生の指導の賜物だと思う。技術的にしっかりしている。

技術のことをいろいろ言っているが、音楽表現のためには「技術」が必要です。 (ちょっと独り言でした)

さて同校吹奏楽部のよさは真剣さと一途さだと思っている。
僕が高校生の演奏が好きなのは、一生懸命に演奏していること。なんといってもそれが一番の魅力だと思う。今回もそれが感じられてよかった。

ここでまた独り言だが、僕の指揮は独学です。よくわからずにやっているわけで、
M先生に僕の師匠になってもらえないかな・・・
合奏指導法など教えてもらえないだろうか・・・
と、たわごとを。

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2008年9月29日月曜日

銀星

思わぬご無沙汰をしました。

昨日は仕事以外のことでびっしりと予定が詰まっていました。
9時から地区のバレーボール大会。
10時半から母校吹奏楽部で練習。創立○年記念ミュージック・フェスティバルのための練習です。
午後2時から近くの高校の定期演奏会。この感想は後日書きます。
6時来客。8時からPCが不調のため、サポートセンターからの電話。
ふ~、ハードな一日だった(ため息)

バレーボールのことですが、我が地区は万年最下位争いをしているチーム。一回戦の相手は優勝争いの常連チーム、ああ今年も一試合で終わるか、まあ参加することに意義ありかな・・・という軽い気持ちで試合をします。
ちなみに言いますが、お兄さんやおじさん達のバレーボールはレベルが低いです。ママさんバレーと戦えば間違いなく負けます。少女バレーの強いチームとあたっても負けます。それぐらいのレベルです。

そんなこんなで試合をしましたが、なんと勝ってしまったのです。セットカウント2対0。相手チームにいつものうまいメンバーがいないということもありますが、まさかまさかの勝利でした。
大きな声で「金星」と言いたいところですが、レベルの低さとレクリエーション程度の軽いものなので、控えめに「銀星」にしておきます。

2008年9月24日水曜日

ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

昨日は吹奏楽フェスティバルでした。
我が吹奏楽団のメンバーの皆様お疲れ様でした。
いつもの練習会場での響き方と違って、周りの音が聞こえにくく自分だけで吹いているような感じがしてやりづらかったという感想を聞きました。奏者にとってこれは厳しいことだと思います。

僕個人としては、まあまあ良かったのではないかと思います。
・・・が、録音を聞いたら、どういう感想を持つでしょうか。 毎度のことながら怖いのです(苦笑)


さて、2か月ぶりにベートーヴェンの交響曲全集を聞いています。
演奏は、ベルナルト・ハイティンク/アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団です。

前回は4番が一番ピンときた演奏でしたが、今回は1番から順に聞いていてまだ途中ですが、6番が気に入って今日の記事として取り上げることにしました。

この全集通しての印象は、ハイティンクの解釈は楽譜に忠実に、というよりも素直なもので、それを音にしたという感じです。オケの響きはいぶし銀、そして派手に盛り上がることはありません。
だから初めて聞いた時はやや平凡という印象でした。けれども2回目となる今回は、前回より好感度が増しました。かなりのアップです。 各曲についてはいずれ取り上げることがあると思います。

第6番「田園」の演奏ですが、よかったところだけ書きます。
1楽章はオーケストラの響きの肌触りが心地よい。
2楽章がすごくいいですね。なんともいえない落ち着いた気分にしてくれます。今の言葉でいえば「癒し」なのかな?でも何か違う感じがします。「くつろぎ」「やすらぎ」といったほうがしっくりきます。

2楽章のみの僕のお気に入りランキングでは、ハイティンク/ACOが一気にトップになりました。しばらく我が家で鳴り続けているでしょう。

5楽章にとびますが、冒頭のクラリネット、ホルンに導かれてヴァイオリンが主題を奏でるところ、ここでの音量と歌わっせかたは絶妙です。 ライブだったら息をのんでいる瞬間なる、そんな感じです。

まだ続きの曲があります。どれくらい間隔をあけて聞くかは予想がつきませんが、3回目の全曲通しが楽しみです。

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2008年9月22日月曜日

吹奏楽フェスティバル

いよいよ明日に迫った吹奏楽フェスティバル。
近隣の中学校、高校、社会人バンドが一堂に会し演奏を披露します。各団体の持ち時間は15分(入退場含む)です。

朝は9時(?)から中学校のリハーサルが始まり、全演奏終了予定時刻が4時45分(間違いなく5時はすぎますけどね・・・)になります。わが吹奏楽団は昼ごろにリハーサルをして4時(予定)から演奏します。

曲は前回紹介した「コーカサスのスケッチ」

わが楽団は硬派路線を貫いておりまして、ここのところずっと吹奏楽オリジナル曲をしています。他団体はポップス系(ここではクラシック、オリジナル以外の曲という意味です)のみだったり、クラシックorオリジナルとポップス系の組み合わせだったりで、オリジナル曲のみを演奏する団体はあまりありません。そういう意味で硬派だと勝手に思い込んでいるわけです。

さあ、明日は気持ちを込め、そして楽しく演奏ができたらと思います。

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2008年9月20日土曜日

コーカサスのスケッチ

昨日に続き、チェザリーニの作品から

コーカサスのスケッチ  Caucasian Sketches Op. 36

スコアに3ヶ国語で解説が載っています。一部削除または追加し独断と偏見で訳してみました。
チェザリーニがロシア旅行中にコサックの音楽を知ることになった。(ちょっと他で調べると黒海北東岸のクバン地方から来たコサックの民族音楽グループの演奏を聞いたらしい)
馬術やサーベルやナイフを使った剣舞の技を見せるコサックの踊りや、バラライカ(ロシアの代表的な弦楽器)や管楽器、アコーディオンの合奏による多彩な響きの民族音楽に魅せられ、これがチェザリーニの作曲家としてのイマジネーションに深い印象を与えたようです。

それを彼の音楽の中に再現しようとして、2003年から2004年にかけて「コサック・フォーク・ダンシズ」作品31を、その続編として2006年に「コーカサスのスケッチ」作品36を作曲しました。どちらも4曲からなる組曲となっています。
スラヴや中央アジア、トルコ、あるいはジプシーの影響を受けたコーカサス地方の音楽の独特の雰囲気が描かれています。

「コーカサスのスケッチ」の副題に「コーカサス・フォーク・ダンシズ パート2」とあり、2曲で完全なものとしていて、理想を言えば2曲一緒に演奏することが望ましいとあります。
コサックの音楽の魅力は光り輝くような踊りと音のなかにあるメランコリックなあこがれにあります。作曲者はこうした特徴をできるだけ忠実であろうとしています。

さて曲ですが、4曲それぞれに題名がついています。

1. The Sun is Rising Behind Siberia
 荘厳さと哀しみをもつ曲です。ヘ短調。

2 Green Forest
 2拍子の楽しい曲。まさに踊りの曲です。変ホ長調

3. Oh Cherries Sweet Cherries
 優雅なワルツ。変ホ長調で始まりますが、すぐハ短調になります。
 4分の1が長調、4分の3が短調で明るさと哀調をおびたメロディが魅力的です。 

4. My Dear Husband Wants Vareniki
 僕の個人的イメージではまさにコサックダンスです。ハ短調。

実は、この曲が23日にある吹奏楽フェスティバルで演奏する曲です。1ヵ月半ひたすら練習してきました。明日も練習があります。細部まで神経を行き届かせたいことと曲のもつ雰囲気を表現していきたい。そして楽しく演奏できたらいいと思います。

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2008年9月19日金曜日

コサック・フォーク・ダンシズ

フランコ・チェザリーニ(Franco Cesarini、1961年4月18日生まれ)はスイスの作曲家。

彼の吹奏楽作品で有名なものは「ビザンティンのモザイク画」「メキシコの風景」「アルプスの詩」「ブルー・ホライズン」などがあります。

アイドル・オブ・ザ・フライズ(蠅の偶像) ~ The Idol of The Flies ~ という、チェザリーニの作品を集めたCDから
コサック・フォーク・ダンシズ」 (訳するとコサック民謡舞曲 : Cossack Folk Dances ) を取り上げます。

Wikipediaのよると。「コサック」は、ウクライナやロシアなどに生活していたコミュニティーまたは軍事的共同体の名称だそうです。
また「コサック・ダンス」は、文字通りには「コサックがする踊り」のことでありまするが、日本では特に「腰を低くして腕を組み、足を高く上げて踊る独特のダンス」というステレオタイプが定着しています。しかしコサックのダンスには、実際にはこの他にもいろいろなスタイルのものがあるそうです。

さて曲は4つの曲から成っています。
1) Kuban, our Motherland  
 堂々としていて曲のオープニングを飾るにふさわしい曲です
 
2) Dunya Ran the Ferry   
 軽快で楽しい部分とゆったりとした部分の対比がうまく作ってあります

3) I’d Take a Bandore    
 ゆったりとしたテンポで、深く物思いに沈むような曲調です

4) Unharness the Horses, Boys
 まさにダンスという曲です。コサック・ダンスとはこんな曲で踊られるものと思わせてくれます。

僕はコサック民謡は知りませんが、なんとなくこんなものという雰囲気を味あわせてくれます。

今夜10時半からNHK教育で吹奏楽の演奏を2つ放送します。
パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団と東京佼成ウインドオーケストラです。

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2008年9月18日木曜日

ショスタコーヴィッチ/交響曲第1番

作曲家は第1曲目の交響曲を書くときどんな気持ちでとりかかるのだろうか?そんなことを思いながら、ショスタコーヴィッチの交響曲第1番を聞いた。
初めて聞く曲である。あえて調べない主義だから、何歳の時の作品かわからない。何歳の時であろうと、よく書けているなと思った。

1楽章の管楽器のソロから始まりいろいろと絡んでいく様は、「ホーッ」と思うほど新鮮だった。
それからショスタコーヴィッチはファゴットが好きなのかな、結構活躍している。他の木管楽器の見せ場が多いですね。

2楽章にピアノが登場してきてびっくり、よく考えるとプロコフィエフも使っているから驚くほどでもないか・・・4楽章もピアノが出てくるけど、ちょっとピアノ協奏曲っぽいな。

1,2楽章は、チャイコフスキーの後継者と思わせるところがあるが、3,4楽章は世界が違ってくる。3楽章は緩徐楽章、静謐さと独特な深い世界がある。好きだな!この音楽。はまってしまいそう。だが時折出てくる金管楽器のリズムとメロディには不安がかきたてられる。

4楽章になると現実に戻ってしまった。3楽章がずっと続けばなとないものねだりをしてみる。
この楽章はいろんな要素を組み込んで作った感じがする。随所に見せる圧巻の盛り上がりもすごい。
最初の交響曲からこんなのを作るなんて素晴らしいと思いました。

バーンスタインのBOXものからで、シカゴ交響楽団が演奏しています。
1,2,4楽章でのffの迫力はすさまじい。特に1,2楽章はffが少ないから余計に圧倒される。
木管楽器のうまさにも舌を巻く。
まとまりのない雑感を記しました。

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2008年9月17日水曜日

ペトルーシュカ

itunrでダウンロードしたバーンスタイン/ショスタコーヴィチ & ストラヴィンスキーBOXから 「ペトルーシュカ」を聴きました。

1947年版によるもので、演奏はイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 
録音は1982年4月 録音場所:テル・アヴィヴとなっています。

バーンスタインはあまり聞かないのと彼のストラヴィンスキーは初めてなので興味津々でした。
聞き終えての感想の一言は「楽しいね」。
この曲は結構好きなんですが、たくさんの演奏を聞いているとはいえません。でも、そのなかでは群を抜いた楽しさです。
素晴らしい演奏、リズムや音色の冴え、技術的な高さ、アンサンブルのうまさ等々の感想をもつものは他にありますが、「楽しい」という感想をこの曲にもったことがなかった。

リズムも表情も生き生きとしていて、勢いがある。それに何かが加わっている。何かはわかりませんが、それらが全体となって聞いているもの楽しませてくれる。そんな感じがします。

バーンスタインも楽しくて仕方がないんでしょうね。

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2008年9月15日月曜日

詩が生まれる?

昨日の大縄跳びの結果や一昨日の稲木を見つけたときの気持ちを記事にしたが、他の人からすれば「それがどうしたの?」といわれるような、取るに足らないことだと思う。
それは、あくまでも僕の個人的なことで、日記につけるなら「自転車道から稲木を発見。久しぶりに見た。」「運動会。大縄跳びは2位」ぐらいのそっけない記述になる。

これを散文的にならず、臨場感を出してみたい。さらにその時の気持ちを正確かつ効果的に表現したい。

そうやって文章を練っていくと、説明調になったり間延びしてはいけない、「短く」「端的に」「テンポよく」「配列に気をつける」と考えている自分がいる。
ふと「ひょっとして、このような過程から詩が生まれるのか?」という考えが頭をよぎった。

小学校の国語で「詩」というものを習い、作ってみましょうと言われ作ったことを覚えている。それ以来「詩」とはなんとなくこんな感じのもので、「詩作」はそれに似せて作るものというものだと漠然と考えていた。
僕は詩を読まないし作らない。詩について考えたこともなかった。だから、詩はこのような過程を経て生まれるのだろうかと一つの考えが出てきたので、ちょっとびっくりしている。忘れないうちに記録しておこうと思いここに記す。

2008年9月14日日曜日

結果

大人の種目で午前最後が「大縄跳び」。集合場所で軽くストレッチをし始め、さあいよいよとなると軽く緊張しました。

競技開始、各地区一斉に飛び始めます。
「せ~の、・・・  ・・・  」

一回も跳べなかった。

跳んだ回数0、やばい。

2回跳んでの合計で順位を競う。2回目は1回目に少なかったところから。当然わが地区が最初に行う。
なんとか19回跳んだが・・・、他の地区が順々にやっていく。

 ・ ・ ・ 結果は2位。なんと低レベルの争いだった。

2008年9月13日土曜日

100の質問(6)

吹奏楽フェスティバルで演奏する曲を、3つのポイントで演奏をまとめようと思っています。団員の皆さんには3つの標語という形で示しました。
若干の説明をしましたが、うまくできませんでした。本番まで折にふれて言っていきたいと思います。


さて今日はしばらくご無沙汰にしていた、クラヲタに100の質問です。今日は82から99。

[いろいろ編]
Q82. お宅のオーディオ環境を教えてください。
 十数年前に勝った安物のCDラジカセ。 もっといい音で聞きた~い!

Q83. CD以外の音楽メディアとしては何をお持ちですか?
 DVDでオペラを数枚

Q84. CD・LP、楽譜、楽器以外に集めている音楽関連グッズって何かあります?
 ありません

Q85. ではここで一つ持ち物自慢をどうぞ!(誰それのサインを持ってるとか、幻のレコードを持ってるとか)
 ありません

Q86. 通勤通学時もクラシック聞いてます?
 パス
Q87. クラシックのMIDIについてどう思われますか?
 よくわかりません
Q88. あなたの知っているクラシック替え歌を教えてください。
 知りません

Q89. あなたの印象に残っている音楽マンガ・小説・映画を教えてください。
 サイモン・ラトルの「ベルリン・フィルと子どもたち」

Q90. 突然ですが、日本人であるあなたが西洋の伝統音楽であるクラシック音楽を聴くということに、何か疑問を感じたことはありますか?
 特にありません。僕にとってはごく自然なことです。
 小澤さんはこれに関して強烈な問題意識を持っていますね。

Q91. 学生時代(小中高大)の音楽の授業で印象に残っている出来事を教えてください。
 さあ、どうだろう・・・

Q92. では学校時代の音楽の成績、良かったですか?正直にお答えキボンヌ。
 小学校は並かそれ以下、中学は覚えていません。高校はよかったですよ。

Q93. クラヲタなのにやってしまったこっ恥ずかしいエピソード、あったらここでカミングアウトしてください。
 なし

Q94. それではクラヲタでよかったと思った体験はありますか?
Q95. 逆に最もひどかった体験は?
 クラヲタという言葉は今回の100の質問で初めて知りました。 まわりにクラシック好きがあまりいませんので、クラシックのことは話題にしません。

Q96. 尊敬するクラヲタいたらどんな人か教えてください。
 いません

Q97. 音楽がなくても生きていけますか、或いはその自信がありますか。
 それは絶対無理です。音楽がなければ生きていけません。 数日音楽を聞かなければ禁断症状が出て、一週間も聞かなかったら気が狂うんじゃないでしょうか。

Q98. 奥様(彼女)/旦那様(彼氏)から「あたしとクラシック音楽と、どっちがだいじなのっ!」と迫られたら、なんと答えますか?
 「同次元で比較できるものではない」と一蹴します。 と、言いつつも実際そうなったらどうしましょうね。

Q99. ズバリあなたにとってクラシック音楽とは何ですか?
 「全てです」と言ったらかっこいいのでしょうが、そうとも言い切れないですね。
 でも、僕にとってはなくてはならないものです。


明日は運動会。僕は地区の記録係をします。きょっぴさんの横で働かせていただきます。
明日は、夜元気だったら更新をします。

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2008年9月12日金曜日

稲木


ここ数日いい天気が続いていますね。
澄みきった晴天と、じとっと汗ばむことのないさわやかさが好きです。

明日は近くの中学校で体育祭があります。そして日曜日は地区の運動会があります。
僕は例年の如く「大縄跳び」にでます。昨年もこのブログでぼやきましたが、日頃あまり体を動かさない僕にとって年々苦しくなってきます。
自分が縄に引っ掛かってチームに迷惑をかけたくないので(自分が恥ずかしい思いをしたくないのも多分にある)、毎年1週間ほど前から体を動かし運動会に備えます。
たいしたことはしませんよ、仕事の合間をみつけウォーキングやサイクリングなど軽めのものをするだけ。

幸い今週は天気がいいから気持ちがいい!一年中こんな天気だったらと思うほど。
気持ちよくでき、気分転換にもなっていうことなし。

ところで、昨日自転車道を走っていたら「稲木」を見つけました。
あまりにも珍しいのと懐かしさとで思わず写真を撮りました。
僕が子供の頃は、刈り取った稲は「稲木」にかけて干していたのです。今はみな機械がやってしまいますから、稲木を組んで稲を干すことはありません。当然、稲木は見かけなくなりました。

子供のころ稲刈りや稲木にかける作業も手伝わされたことを思い出し、懐かしくなりました。