2008年1月15日火曜日

アルプス



「世界の車窓から」は好きでよく見ている。昨夜は南アルプスのあたりをしていた。
ということで「アルプス」にちなんだ曲を。ここではあえて吹奏楽でいきたい。

フランコ・チェザリーニ作曲 交響詩「アルプスの詩」

吹奏楽にも交響曲や交響詩はある。このことを初めて聞く人はちょっと意外な感じを受けるかもしれないが、作曲家が表現したいものを、それに適した演奏形態と形式を用いるだけのことで、何ら不思議なことはない。

さて曲を聞きましょう。
夜明けの場面かと思われる始まり方で、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」に似ている感じがする。
(解説が手許にないので、どういう情景・ストーリーをえがいたものかわからない。)
この静けさの中にあってものが、やがて徐々に緊迫した場面へ変化していく。

この曲は場面転換がうまくできていて、緊迫した場面、雄大さを表す場面、しっとりと聞かせる場面とうまく入れ替わって出てくる。
抒情的な美しさはチェザリーニも持ち味で、美しいメロディが心にしみてくる。「ブルー・ホライズン」(青い水平線)の最終部分もいいけれど、ここも負けず劣らず美しい。
また、荘重なしらべがゆっくりと盛り上がっていくさまは、アルプスの雄大さを表しているのだろう。
スケールの大きな曲と言っておきましょう。吹奏楽でもアルプスの雄大さを表せることを証明した1曲ではないだろうか。
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