「音楽の本質は、言葉で表すにはあまりに深い。
それでも、音楽について口を閉ざすのは惜しい。」
茂木健一郎「すべては音楽から生まれる」P121
ブログを始める前だったら、なるほどと簡単に頷いて通り過ぎていった言葉であろう。
今は実感をこめてそう思う。
モーツァルトの音楽の素晴らしさを言葉でどれくらい表現できるだろうか。
「美しい」と書く場合でも、それに収まりきらない思いを持って書いている。
あまりにも月並みな言葉で、他にいい表現はないのかと思いつつ、僕の持っている語彙では適切なものが見つからないため、仕方なく「美しい」という言葉を使うことがある。
また「美しい」でも、作曲家によって色合いが異なる。
「あお」といっても、漢字の「青」からカタカナの「マリンブルー」「スカイブルー」まであるようなものだ。
モーツァルトの「美しさ」やバッハ、シューベルト、フォーレ、武満徹など(その他いっぱいいるが)の「美しさ」はそれぞれ違うのだ。
それを表現するのは難しい。
いろんな作曲家の作品を聞いて、感想や曲の素晴らしさをブログに書こうと思っても、自分の表現力のなさの故に筆が止まることがよくある。
「拙文」というが、謙遜して使うのではなく、拙いから「拙文」だ。
それでも「言いたい」「書きたい」と思う。
このブログにお越しの皆様、お読みいただいて感謝です。
作家でも評論家でもない、一介のど素人ですが、音楽の素晴らしさを少しでも表現できればと思っています。
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4 件のコメント:
こんばんは。
私も同じように思っております。
音楽は言葉で表現できないものがあるから素晴らしいですよね。
私も拙い文章ばかり書いていますが、それなりに思いを込めて書くようにしてます。
好きな音楽について書くという行為自体が私は好きなのです。
まあ音楽も文章もアマチュアなので限界はありますが。(苦笑)
こんにちは
音楽を言葉で表現するのは、なかなか難しいですよね。吉田秀和さんの文章など読むと、本当に上手く表現されているなって感心ばかりしています。
楽器で演奏することで伝えようとすることの方がまだ簡単なような気もします(これとても、難しいわけですが~)
ですが、語らずにはいられないんですよね
「美しい」としか書けなくても、良いのではないかなって思ったりもしています~
ミ(`w´)彡
ピースうさぎさん、こんにちは。
茂木さんの本を読んでいて、あの言葉にぶちあたり思わず書いてしまいました。
たしかに言葉に表現できないからこそ素晴らしいのかもしれませんね。
ピースうさぎさんのブログは毎日読ませていただいてます。勉強になったり、参考になったり、いろいろと感じ取るものがあります。
これからもよろしくお願いします。
rudolf2006さん、こんにちは。
音楽を聞き感じたことを言葉で表現するのは、本当に難しいです。
でも、思っていることをうまく表現できた時は嬉しいものです。
一方で肩の力を抜いていけばいいのかもしれないと思ったりもします。
吉田秀和さんの本はかなり前に1冊読んだきりです。再読し、また購入して読んでみたいと思います。
それから、rudolf2006さんのように長い文章をスラスラ書けるようになれたらいいなと思っています。
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