同じオーケストラでも、曲と指揮者が違えばこんなにも音が違うのか!
と驚かせてくれました。
一昨日ダウンロードしたロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(僕はアムステルダム・コンセルトへボウの方がしっくりします。以下ACOと略します)のライブ音源シリーズから、8番のものを3曲聞きました。
・ シューベルト/交響曲第8番 指揮:アルノンクール
・ ブルックナー/交響曲第8番 指揮:ハイティンク
・ ドボルザーク/交響曲第8番 指揮:ジュリーニ
「未完成」は、よくも悪くもアルノンクールの個性でしょうか。アルノンクールの音という感じでした。
ブルックナーとドボルザークは、曲の性格なのか指揮者の個性なのかわかりませんが、同じオケでこんなにも音そして響きが違うのかと驚いてしまいました。
ブルックナーでは「いぶし銀」と形容したらいいのでしょうか。
(ACOの音の特徴をこの言葉で表すことがありますが、僕自身あまりしっくりきません。ほかに形容する言葉がないので、とりあえず使います)
洗練されたいぶし銀と言っていいかもしれません。品というか格調のある音です。また、中低音の深みが素晴らしいです。
ドボルザークでは弦に明るさと艶やかさがあります。時になまめかしくもあります。2楽章や3楽章でときおりみせるヴァイオリンの瑞々しい響きには心を奪われます。木管楽器には品のある明るさと輝きを感じました。
これはジュリーニの資質から出たものでしょうか。ブルックナーの後で聞くとあまりにも音の響きの違いに同じオーケストラなのかと疑ってしまいます。
さて、この2曲の演奏は素晴らしいです。僕が拙い文でうだうだと書くより実際に聞いてみてください。ダウンロードが多少面倒くさいですが(苦笑)
テンポについて書きます。
2曲とも少し遅めです。でも感じ方が違います。ブルックナーは“ゆったり”、ドボルザークは“少し遅い”です。
ブルックナーで、ゆったりとたっぷり歌い、スケールの大きさを感じさせるのがいいです。どっぷりとつかりたくなる感覚です。
ドボルザークでは、テンポが遅めでよく歌われるのが嬉しいのですが、この部分はもう少し速めのテンポでやってくれると嬉しいなという、ないものねだりをしたくなるところが少しあるのです。贅沢な要求ですね(苦笑)
でもこの演奏はいいですよ。この曲のマイ・フェイバリットになりました。
特に気に入ったのがメロディの歌わせ方です。微妙にテンポと音量を変えながら「ああ、いいな」と感じさせる歌い方をするんです。もうとりこになってしまいそうです。
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2 件のコメント:
こんばんは。
RCOのサイト、記事を拝見し早速DLいたしました。
ちなみにシベ2から聴こうと思います(冬ですしね)。
ご紹介ありがとうございました。
ニョッキさん、こんにちは。
radio4による10曲の交響曲シリーズは驚きですね。
10曲中まだ5曲しか聞いていません。(3つの8番、ブラームス2番、イタリア)
1回聞いてケース入りさせるには勿体ほどの名演ぞろいなので、それぞれ2~3回聞いています。
だからシベリウスはまだ聞いていないんです。近日中に聞くことになると思います。
コメント感謝です。
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