2009年6月9日火曜日
ブルックナー 交響曲3番
ブルックナー 交響曲3番を
テンシュテット指揮 バイエルン放送交響楽団の演奏で聞く。
これは1976年11月4,5日ミュンヘンでのライヴ録音
強く訴えかけてくるブルックナーだ。
テンシュテットの溢れんばかりの感情がオーケストラを通してこちらの伝わってくる。もう1楽章冒頭からこちらを音楽に引き込むものがある。
テンシュテットは「奏者たちの情熱を呼び覚まし、最初から一生懸命演奏してもらうようにしています」 (「マエストロ第Ⅱ巻P276) と言っている。
だから曲が始まってすぐ釘付けになるのだろう。そして最後の一音までこちらをとらえて離さない。
テンシュテットは感情の器が桁外れに大きいのだろうか?
たぶんそうであろうと思い込んでいる。でもそれだけではこのような演奏にはならない。オーケストラといい関係を作り、語った言葉のように演奏してもらっているのだろう。
さてこの3番は、ブルオタといわれる人からは、異質なブルックナーだと言われるかもしれない。一般的には「熱い」と表現されるのであろう、このライヴ録音、ただのブルックナー好きの僕は「それもよしだ」と思う。
録音は残響がよく録られていると思う。
特に1楽章第1主題で効果的だった。ブルックナーも残響をイメージして主題のメロディを書いたのだろうかと思ったりした。
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