ルーブル美術展シリーズ(1)
17世紀ヨーロッパ絵画をテーマに開かれている。
入館して数点の絵を見ていると、やや暗めの落ち着いた色調で描かれているという漠然とした印象を受ける。それが故に光があたっている部分は眩しいほど明るく、否が応でも強調される感じだ。
暗い部分は黒や黒っぽい色なのだが、単純な黒ではない。深いのだ、深~い黒なのだ!
そう思いながら見ていくと、思わず釘付けになった作品にぶつかった。
「農民の家族」 ル・ナン兄弟
作品解説はこちら http://www.ntv.co.jp/louvre/description/pict6.html
画面左の老婆から目を離すことができなかった。
人生の辛苦が表されているように感じたのだ。
「この人にとって人生ってなんだろう?」と問いかけつつ、じっと見ていた。
左手にワインを持ち、右手にも何かを持っていた(目を凝らして見てみたが、紙切れのようであり、布のようなものでもあった) これが何を表すのか? わからないな・・・なんだろう・・・と思いつつ見続ける。
一度離れて他の絵を見た後戻って来て見る。また離れてまた見てみる。謎は解けず、今も頭の片隅で問いかけは残っている。
またこの家族の暗い雰囲気を感じながら、この人たちに楽しいことってあるのだろうか?
ひるがえって自分にとって楽しいことは?と反問すると、「僕には音楽がある」と確たる答えが返ってきた。
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