マーラーの交響曲第7番、これまで右から左へ抜けていく曲でした。
テンシュテット/ロンドン・フィル(スタジオ録音)の演奏で、初めて耳にとまりました。
前置きとして僕の7番体験を書きますと、
20代の頃にマーラー・アレルギーにかかって、マーラーから離れました。この時点で断片は知っていえも全楽章聞いたことがなかったのが7~9番。
数年前に7番の2楽章だけを聞きました。なにかのオムニバス盤です。はじめの数分は聞けたのですが、あとは散漫な気分になり、音のみが耳を通過していくだけでした。
初めて全楽章通して聞いたのは昨年。2,3枚聞いたのですが、どれも僕の中に入ってきませんでした。巨大な音の塊が虚しく通過するだけだったのです。
そうして今回テンシュテット盤を聞いて初めて僕の耳にとまりました。
音が右から左へ通過せずに僕の中にとどまったのです。
これで7番が聞けるようになるという感触を得ました。
しばらくテンシュテット盤を聞き続けるでしょう。僕の中で定着したと感じる時まで。
話が少しそれますが、
「刷り込み」という言葉をクラシックブログで使われているのを時折見かけます。
高校の生物で習った言葉が、こういうところで使われるのかと、初めて見たときは驚きました。何回かすると慣れましたが・・・・
今度は自分が使ってみるのですが、
マーラーの5番はテンシュテット盤(スタジオ録音)は僕にとっての「刷り込み」である。
そういえると思うのです。
そうして7番についてもテンシュテット盤が「刷り込み」になる。
そう予想されます。
というか、9割以上の確率でそうなりますね。
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