2009年5月29日金曜日

スコアについて

昨日の続きです。

ウィンズスコアから出版されている楽譜の例として「千の風になって」をあげてみましたが、ひょっとしたら楽譜サンプルがないかと検索してみたら、ありました。
http://winds-score.com/gakufu07/WSL-07-004.pdf

最初のページだけサンプルとして公開していますが、段の組み方はずっと同じで、最後のページまで31段で印刷されています。

それに対し、クラシック曲のスコア(ここでは一般の方が楽器店や書店等で購入するミニチュアスコア、ポケットスコアといった類のものをさします)は、音を出さない楽器はカットされ、音を出している楽器だけ印刷されます。
だから、どこかのページを開くと数小節又は十数小節3つのパートだけだったり、あるところでは7,8のパートが合奏している部分だけ印刷されています。
紙の無駄使いを減らすということなんでしょう。いいことだと思います。

このため演奏時間の割りにページ数が少ないこともあります。
たとえばマーラーの交響曲第5番4楽章、あの有名なアダージェットですが、11~12分の曲であるのに、たった5ページなんです。
1楽章の13~14分に44ページ使っているのと大きな違いです。


吹奏楽のスコアで省エネ印刷のタイプだったら、どうであろうかと考えました。
スコアを読むだけなら支障はないですが、練習の時には困るような気がします。今まで休んでいたパートが音を出すとき、どのタイミングでどのような役割をもって音を出すのかがわからないと、指揮者としてやりづらいと思います。
たとえ3ページほどをソロが木管楽器から金管楽器に引き継がれ、伴奏をするのが2~3パートで、その他のパートが全休符のみの印刷であったとしても、すべてのパートの動きがわかるほうがいいですね。

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