2009年1月31日土曜日

選曲

ジューンコンサートの選曲が終わりました。例年の如く紆余曲折はありましたが、なんとか決めることができました。

終わったといいつつも、「一応終わった」とするのが正確な言いかたです。
我が吹奏楽団では、総会で承認を受けて正式決定となります。総会は明日あるのです。・・・そのあと新年会です・・・

総会で了承を得ても、今回は「決定しました!」と喜べないのが悲しいところ。
12月から候補曲を練習して、曲決めの参考にしていたのですが、編曲がイマイチで差し替えしなければならない曲がたくさんありました。

吹奏楽の場合、オリジナル作品(吹奏楽の作曲家が吹奏楽で演奏するために作曲したもの)以外は、すべて編曲された楽譜を演奏します。
編曲は、編曲者のセンスや力量によって、原曲とは違った色合いを帯びます。原曲に近いものからかなり違う雰囲気の曲になることもあります。演奏していて「いいな」と感じるものもあれは、「この編曲はダメだ」と思うものもあるのです。

選曲の過程として、曲のリストアップしている段階では、原曲をイメージしながら演奏会プログラムを考えていきます。音源のあればそれを聞きますが、ない曲は実際に音に出してみないとわからないので、候補曲として練習します。
そうしていくつかの候補曲をやりながら曲を絞り込んでいきます。

今回は編曲がよくない作品が多く、曲そのものを差し替えたり、曲は同じでも違う編曲版に変更しました。

「一応終わった」の“一応”としたのは、変更した曲を実際やってみて、それぞれに合格点が与えられれば、「すべて」終わることになります。

編曲がよくなければ ・ ・ ・
   ため息をつかなければなりませんね。 そうならないことを願いつつ。

楽譜は発注しました。来週からやっていきます。


12月からの練習は、視点を変えれば「初見演奏」の練習期間でもありました。一部を除き毎週違う曲を練習しました。意図せずしてそうなったわけですが、それはそれでよしと肯定的にとらえたいと思います。

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2009年1月29日木曜日

2つのピアノ協奏曲

リヒテルEMIボックスの1枚から
ドボルザーク/ピアノ協奏曲とバルトーク/ピアノ協奏曲第2番

itune でダウンロードしてディスク作成してすぐに聞いて、それから数か月たった。ケースにしまい込む前に再度聞いておこうと思った。

体調と音楽に対する感度は関係あるのだろうか?
よくわからないが、ドボルザークの方はピンとこなかった。指揮がカルロス・クライバーだというのに。同じ協奏曲でもチェロ協奏曲は好きなのだが。
そして今キーボードをたたきながら、ドボルザークのオペラ「ルサルカ」を聞いている。じっと耳を傾けているわけでもないのに初めて聞くこのオペラを「いい曲だな」と感じている。 そう考えると、曲そのものが僕の好みに合わないのかもしれない。

バルトークの2番のピアノコンチェルトを初めて聞いたのは、アバドとポリーニが組んだレコード。発売当初話題になった1枚で、FMで放送されたものをテープに録音して時折聞いた。
この印象が残っているのだろうか、マゼール・パリ管の演奏はイマイチだった。 シャープさに欠けるような気がする。

ピアノに関しては、感想を語れるだけの素養は僕にはない。

今日はさえない記事でした(苦笑)   
      
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2009年1月27日火曜日

ちょっと

ちょっと体調を崩していますので、更新が滞りがちになります。

2009年1月25日日曜日

冬の旅



一昨日の夜から今朝まで雪が降ったりやんだり、昨日も今日も昼間は晴れていることの方が多いです。
降り始めの頃の雪景色は大好きです。雪の白さと晴れた空のさわやかさが特に好きですね。
写真は今日の昼ごろ、携帯で撮ったものです。実際はもっときれいです。そして清らかです。

今朝出かける時に、雪景色を見て取り出したのが、シューベルトの「冬の旅」。
車を運転しながら全曲聞きました。多分初めてでしょう。「菩提樹」だけなら音楽の教科書にありましたから、中学か高校で聞いています。

歌はディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ。昨年 itune でダウンロードした「シューベルト歌曲全集」からの1枚。この全集は全く聞いていなかったので、ようやくという感じです。

題して“未聴CD制覇シリーズ”第1弾  ・ ・ ・ ということにしましょう(苦笑) 
今年の目標の一つが未聴CDを減らす。その第1歩です。

歌曲はほとんど聞きません。20代の頃フォーレを中心としたフランス歌曲を聞いていた時期がありましたが、今は全くといっていいほど聞きません。だから歌曲について何もわかりません。さら歌詞も知らずに聞く“邪道聞き”です。曲の雰囲気を味わう程度だけなんですが、「冬の旅」はいい曲集ですね。どこがどうとか言えませんが、ただ素直に「いいですね」。
これならシューベルトの歌曲は続いて聞いていけそうです。


昨日「指揮者講習会」に行ってきました。これについては後日書きます。
帰りは路面が凍結していて、恐る恐るの時速30~40km走行です。なんとか無事に帰宅しました。

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2009年1月22日木曜日

ブルックナー/交響曲第4番

連想ゲームではないが、オルガンと言えば・・・

人それぞれ思い浮かぶことは違うと思いますが、オルガンを使わずオルガンのような音の世界を作り出した作曲家は?と聞かれたら、ブルックナーと答えるでしょう。

僕は金管楽器を中心とした“オルガン・トーン”は好きなんですが、今日取り上げるCDは・・・

ジャケットの写真を見たら、すぐ分かる人がかなりいるのではないかと思います。
ヘルベルト・ ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏によるCDです。(1981年録音)

演奏については言うことは何もないですね。聞いたことがない人は、まあ聞いてみて!だまされたと思って聞いてみてというほどの1枚です。

ここで言いたいのは、この演奏ほどオルガンのような響きをしている演奏は今まで聞いたことがないこと。

偉そうに言えるほどブルックナーを聞いていないし、「ブル・オタ」といわれる方からは鼻先で笑われるかもしれませんが、僕の聞いた範囲では一番オルガンに近い。

4番はオルガンっぽい響きがよく聞かれる曲だと思っていますが、作品が要求している音を作り出したという点でも素晴らしいと思います。

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2009年1月21日水曜日

トッカータとフーガニ短調

「ラ・ボエーム」にどっぷり浸かっていたので、違ったタイプの曲を聞いてクールダウンしようと思って選んだ1枚。

でも「トッカータとフーガニ短調」はクールダウンさせるような曲ではなかった(苦笑)少し考えればわかるよな・・・は、聞いた後の独り言。
「タララ~」で始まる1小節目でバッハの世界に引き込まれてしまった。ヒートアップはしないが、なぜかしら気持ち盛り上がる曲だ。

ちなみにオルガンはジグモンド・サットマリー。
オランダのズウォレ聖ミヒャエル教会シュニットガー・オルガンを弾いている。名器らしい。

他の収録曲は
・ パッサカリアとフーガハ短調
・ 小フーガト短調
・ 幻想曲とフーガト短調
シュプラー・コラールより
・ 「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」
・ 「我いずこに逃れ行かん」
・ 「ただ神の摂理にまかす者」

安物のCDラジカセで聞いていると、生のパイプオルガンが聞きたくなる。コンサートホールのオルガンでもいいが、できることならヨーロッパの教会で聞いてみたい。

トッカータとフーガニ短調に話を戻すが、この曲には吹奏楽編曲版がある。
楽譜カタログを見ているといくつか種類があるようだが、聞いたことがあるのが、パリ・ギャルドレピュブリケーヌ吹奏楽団の演奏のみ。高校生の時だったと思う、クラブの後輩がレコード持っていて聞かせてくれた。ギャルドの音の美しさは言うまでもないが、まさにオルガンを思わせる音は独壇場ではないだろうか。他団体の演奏は聞いたことがないが、ギャルドを超えるものは現れないと思う。

小フーガト短調は懐かしい曲。中学校の音楽の授業で初めて聞いた。その当時は退屈さを覚えてのではないだろうか。

「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」は吹奏楽編曲版があり、我が吹奏楽団も楽譜を所有している。5年くらい前に練習したことがある。いい曲なのだ。演奏会で取り上げたいが、「主よ、人の望みの喜びよ」ほど一般受けしないので、難しいかもしれない。


あっそうそう、2曲目以降はいい感じでクールダウンしましたよ(笑)

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2009年1月19日月曜日

ラ・ボエーム第1,2幕

前回「誰も寝てはならぬ」を書いた後、そういえば買うには買ったがあまり聞いていないなと思い、取りだしてきた1枚。

一昨年パヴァロッティが亡くなった時、追悼盤のつもりで購入(LPを持っていたが、CDに買い替える)したもの。
1,2回聞いてそのまま棚にしまいこまれてしまった。それぐらいのもので、このオペラは好きではないのかと聞かれたら、即座に「No」と答える。好きなオペラだけどなぜかあまり聞かなかった。

プッチーニ のオペラのCDは2つしか持っていない。
フレーニ、パヴァロッティ、ギャウロフ、パネライなど率いたカラヤン/ベルリン・フィルによる「ラ・ボエーム」
カラスと共演したカラヤン/スカラ座による「蝶々夫人」(1955年録音、カラヤンBOXセットの1枚)

全曲聞いたことがあるのは「トゥーランドット」を入れた3曲のみ。それだけだがプッチーニは好きな作曲家の一人になっている。だから、この貧弱なライブラリーを少しずつ増やしたいところ。

「ラ・ボエーム」はLPの時どれくらい聞いたかわからないが、その時から好きなオペラだった。一昨年の購入時は久々に聞いたことになるのだが、なぜ1,2回しか聞かなかったのだろう? 自問してみるが答えがでない。
ところが今回は昨日から3回は聞いている、それもCD1枚目の第1,2幕のみ。(2枚目は次の楽しみにとってある)

僕の聞き方はあらすじもセリフも知らない邪道聞き。この聞き方だと、曲によっては部分的に退屈さを感じるものもある。あらすじ等がわかればそんなこともないんだろうが。
そういう聞き方で「ラ・ボエーム」を聞いているが、なんら退屈感はない。どのようにドラマが進行しているのかわからないが、飽きさせるものがない、なぜか食い入るように聞いてしまう。

演奏について、プッチーニのスタンダードを知らないが、歌手もオーケストラもいいんじゃないだろうか。

「弦がすすり泣く」

と、小澤征爾(記憶違いでなければ)がかなり前のTVで語っていた。

この演奏では、すすり泣くような弦が聞ける。そこがたまらない!
クライマックスでは弦に金管楽器が加わるが、金管に「品」がないと雰囲気をぶち壊すと思っているが、そんなこともない。「泣き」をうまく後押ししているように思う。

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2009年1月17日土曜日

誰も寝てはならぬ

昨夜NHK教育で「トゥーランドット」をしていましたね。
少し見てあとは録画しました。

このオペラの有名なアリア「誰も寝てはならぬ」は、一昨年の我が吹奏楽団演奏会「ジューン・コンサート」で取り上げた曲。
これを選んだ理由の一つは、トリノ・オリンピックで荒川静香がこの曲を使い有名になっていたから。同じ荒川関連で「You raise me up」も演奏しました。

「トゥーランドット」には大胆な和声が取り入れてられていると何かで読みましだが、詳しいことはわかりません。

「誰も寝てはならぬ」にそれかなと思うところがあります。吹奏楽編曲版で、3拍前奏があって、トランペットとトロンボーンが「ネッスン ドルマ」とテノールが歌うメロディを吹きます。

その伴奏部分の1,2,4,5,7,8小節目には、同じ和音進行が繰り返されます。そこを編曲スコアで細かくみると

1~3拍 : ヘ長調の分散和音風で、単純なⅠの和音です。

4拍 : 下から(ドイツ音名で) Des , As , B , E , As , C の和音です。(これが大胆な和声の一つなのかなと思っていますが・・・)

1~8小節はこの2種類の和音のみで構成されています。

4拍目の和音がどういうものか、僕の音楽知識ではわかりません。(和声法の勉強をしなければいけないと思うのですが、書店でこの類の本を見てもチンプンカンプンです。誰か教えてくれないかな・・・)
演奏においては、この和音の響かせ方が難しかったです。でも、何とも言えないこの響きが好きでした。

1~8小節が語り調で9小節目以降がメロディアスな部分になります。
プッチーニもメロディは素晴らしいです。何回練習していてもしびれていました。

ちょっとばかり懐かしい気分です。

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2009年1月16日金曜日

37歳にして起ちはじめる

塩野七生「ユリウス・カエサル」P95に「37歳にして起ちはじめる」という見出しがあります。
この本を読み始めて90ページを過ぎました。カエサルの出生前から37歳までのカエサル本人に関する記述とローマの政治情勢を中心に書かれています。

しかし、カエサルの生き生きとした様子はうかがえません。読んでいても面白いのですが、のめりこむほどのものはありません。

塩野さんはぼやいています(?)
「アレキサンダー大王やスキピオ・アフリカヌスやポンペイウスのような早熟の天才タイプでなくとも、男ならせめて30歳なれば起ってくれないと困る。それなのにカエサルが「起つ」のは40歳になってからだから、伝記を書く者にとってはこれほど困る存在もない。」(P95)

でもこれからです。BC63、カエサルは37歳から起ちはじめます。

そして「『起った』とたんにローマ世界は彼を中心にしてまわりはじめるという珍しいタイプの男」(P95) だそうですから、本当に楽しみです。

37歳以前でも印象的ことがありました。
・ お洒落であったこと
・ かなりの借金をしていること
・ 読書量がすごいこと
・ 海賊の捕虜となった時、身代金をみずから釣り上げたこと
・ 困難と思える環境でもアッと言わせる行動をする。信念の強さと豪胆さを感じます。

これで幕開けを期待させる序曲が終わったという感じです。いよいよです。

2009年1月15日木曜日

ロミオとジュリエット

降りますね、雪が。

いつまで降るんだろう?

今回の雪は湿気が多いです。すぐべちゃべちゃになってしまいます。早く溶けて、雪のなくなりは速いのですが、あまり好きではありません。

今日は何を思ったか、プロコフィエフのバレエ音楽「ロミオとジュリエット」を取り出してきました。
演奏はアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団。

シェイクスピアの原作は読んだことがありません。映画は3つ見たことがあります。オリビア・ハッセーが主演したもの、デカプリオが主演したもの、「恋におちたシェイクスピア」です。だからおおよそのあらすじはわかりますが、プロコフィエフのこの曲ではどのどの場面をしているのかさっぱりわかりません(苦笑)
勿論バレエも見ていません、ただ音楽を聞いています。仕事しながら、パソコンしながらetc聞いています。2枚組の1枚目ですが、BGMとしてなんとなく楽しい気分にしてくれます。

不遜ながら、作曲してくれたプロコフィエフに感謝。

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2009年1月13日火曜日

リーダー

ようやく「ローマから日本が見える」(塩野七生著、新潮文庫)を読み終えました。
ギッシリと内容が詰まっている本です。

その中からP360に次の引用があります。

「指導者に求められる資質は、次の五つである。

知力。 説得力。 肉体上の耐久力。 自己制御の能力。 持続する意志

カエサルだけが、このすべてを持っていた」

(イタリアの普通高校で使われている歴史教科書より)

日本とイタリアの教育制度が違いますから、単純な比較はできませんが、上記の言葉は日本の高校教科書ではありえないですね。

指導者の資質の問題で、日本のビジネス誌でよく採り上げられる「決断力」「実行力」「判断力」は触れられていません。これは当然持ち合わせているべきものだからだそうです。
そうなると、日本のビジネス誌のレベルが低いのか、リーダーの資質に関するとらえ方が違うのか、と考えさせられてしまいます。

さて、塩野さんの大作「ローマ人の物語」シリーズ、第3巻の「勝者の混迷」まで読んでいます。第4巻「ユリウス・カエサル ルビコン以前」、第5巻「ユリウス・カエサル ルビコン以後」をこれから読みます。

(名作とか大作は読みたい気持ちがあっても、実際読み始められないという変な癖を持っています。自分で勝手に敷居を高くしているんです。「ユリウス・カエサル」の2冊もそうです。だから、ここで宣言して自分を追い込むことにしました)

塩野さんは『ローマから~』の7ページに
「読書とは自分一人の実際の人生では知りえないことを知り、会うこともできない人に会える手段です」と書いています。

では、これからカエサルに会ってきます。

2009年1月10日土曜日

1年半

今日でブログを始めて1年半になりました。

日記を書けば三日坊主の僕が、よくもこれだけ続いたなと思います。これは読んでくださる皆様のおかげであり、コメントを書いてくださる一人一人のおかげだと思います。ありがとうございます。

昨秋から更新ペースは落ちましたが、無理せず続けていこうと思います。
次の目標は2年です。

相変わらずの駄文ですが、「しばしのあいだ」といわず、末永くお付き合いください。


話変わって、昨夜NHK教育で、カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団の演奏で、ベートーヴェンの交響曲第7番を見ました。
聞きましたと言うより、見ました。お目当てはクライバーの指揮、じっと見ていました。
もう今さらという感じですが、クライバーの指揮は素晴らしい!
音楽を表しています。拍子とりをしているような指揮とは正反対です。拍子とりから解放された自由自在さを感じます。そして指揮棒から、左手の表情、腕の動き更に体全体から音楽があふれ出ている感じです。

あんな感じの指揮がしてみたい! あらためて思いました。今の僕には程遠いですが・・・

同じ交響曲第7番をアムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団を指揮したDVDを持っていますが、指揮の方向性は同じだと思いました。一つ一つの振りは少しずつ違う感じです。
昨夜の放送は録画しておきましたから、何回も見ます。こういう音楽の時はこういう振りというのをじっくり観察(?)します。

ちょっとずれますが、クライバーの高速回転は驚きです。f や ff で腕を高速回転でぐるぐる振り回すのです。あのスピードはすごい。野球の3塁ランナーコーチが走者を本塁へ走らせようとして腕を回しますが、そのスピードよりもっと速い。
僕もやってみましたが、まったくついていけませんでした。1楽章や4楽章のテンポで何回転もさせるのは至難の業です。だけど、これをできるようになりたいと思っています。

指揮を独学でやってきたものにとって、クライバーは先生であり、見本なんです。

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2009年1月9日金曜日

新世界

ケルテス/ウィーン・フィル、いいですね!

期待していたドボルザークの交響曲第9番「新世界」 。

1楽章は音の勢い、熱さに加え、カッコよくきまっている。
カッコよくとか、きまっているとか、クラシックにふさわしくないような言葉だが、僕にとっての「新世界」第1楽章はカッコよくなくては面白くない、キメルところをキメテもらわないとおさまりがつかない。
しかも音に熱さと勢いがある、ケルテスはやってくれました。久々に満足した1楽章でした。

2楽章は遅くないテンポ、やや速めかもしれない。あっさりめかもしれないが、心にしみてくるものがあります。

3楽章も勢いがありますね。なんか熱くたぎるものがあります。穏やかに歌うところもいい感じです。

4楽章はカッコよさプラススケール感とドラマがありました。4楽章にドラマを感じさせた初めての演奏です。

新世界は好きだけれども、何回も繰り返して聞きません。ある程度の期間をおいて聞きます。
次は誰の演奏で聞くでしょうか。それが生ぬるい演奏だったら腹立てるでしょうね。そう考えると次もケルテスで聞くかもしれません(笑)

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2009年1月8日木曜日

モーツァルト/交響曲第33番

モーツァルトの交響曲第33番は今まで聞いたことがあっただろうか?
そう思いながら聞いた。
1楽章は、41番4楽章のメロディが繰り返し聞こえる。あとはどうだろう・・・ 聞いたことがあるような、ないような・・・
たぶん初めてだろうが、いい曲だ。演奏もなかなかいい。

そうして、数回聞いた。

演奏はヨッフム指揮のコンセルトへボウ管弦楽団。1986年9月17日人見記念講堂におけるライブ録音。

このCDはボーナスCDである。ボーナスはもらって嬉しいもの。Altus にありがとうと言いたい。お目当てはブルックナーの交響曲第7番だった。(名演の誉高いものです。これについては後日書けたら書きます) モーツァルトは同日の前プログラムだった曲で、ありがたいことにボーナスCDとしてついてきた。

何回か聞いているが、聞けば聞くほど曲と演奏のよさがわかってくる。僕の好きなクーベリックのモーツァルトでもなく、ベームのそれでもない。ヨッフムのモーツァルトと言えるものがあるかどうか知らないが、いいモーツァルトを聞かせてくれる。
1楽章もいいが、4楽章の軽快さが心地よい。

オーケストラは弦のふくよかさとつややかさが印象的だった。

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2009年1月6日火曜日

深く、広く

思うのだけれども、クラシック音楽を聴く喜びのひとつは、自分なりのいくつかの名曲を持ち、自分なりの何人かの名演奏家を持つことにあるのではないだろうか

と村上春樹は「意味がなければスイングはない」で述べている(P90)。さらに

それは場合によっては、世間の評価とは合致しないかもしれない。でもそのような『自分だけの引き出し』を持つことによって、その人の音楽世界は独自の広がりを持ち、深みを持つようになっていくはずだ」と

音楽は勝手気ままに聞いていて計画性などないのだが、自分なりの名曲、名演奏を深め、また増やしていきたいと思う。
自分なりの「名曲」を自分の大好きな曲と解釈し、「名演奏」を大好きな演奏ととらえることにする。これを増やしていこう。

これをブログの記事にできるかどうかはわからない。好きであればある程、それを文章化するのが難しい。たとえばパイヤールのモーツァルト、マリナーのポストホルン、ケンぺのブルックナー/交響曲第8番、ドイツ・レクイエムやフォーレのラシーヌ賛歌など。
そして昨年末の記事「感謝の1枚」で取り上げたCD。一口コメントならできるが、それなりの文章にするのは難しい。

文章化はできなくても、深いお付き合いはできるはず。そう、じっくり付き合っていこう。
そうすることで独自の世界が広がるなら、なお嬉しい。

「広く」だが、薄くても広げていきたい。それは先日に書いたことだが、未知の作曲家、未知の曲を開拓していくこと。

先日の記事の焼き直しみたいな内容になったが、村上春樹の文を読み、新たに思ったことをここに記す。

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2009年1月5日月曜日

歴史もの

お正月は音楽をほとんど聞いていません。その代りDVDとTVで「歴史もの」を堪能しました。

「太王四神記」全12巻のうち8巻まで見ました。
「太王四神記」はぺ・ヨンジュン主演の韓国の歴史ドラマ、昨年NHKか何かで放映されていたようです。

家族にヨンさま好きがいまして、正月休みに見ようということで、全12巻を一気に借りました。
正月テレビは好きではありません。面白くないし疲れます。ついていれば何となく見ますが、積極的に見ようと思ったことはありません。そういうわけでTVよりはDVDの方かがましだし、 歴史ものは好きなので苦痛にはならないだろう、そして時間をつぶすにはいいだろうという、お付き合い程度で見始めました。

このドラマは古朝鮮の建国にまつわる「檀君神話」や他の神話にフィクションを取り混ぜて制作してあるようです。 時代は4世紀後半の高句麗、あらすじ等は公式HPをどうぞ。音楽は久石譲が担当。

僕は歴史ものが好きです。読書も半分は歴史関連、レンタルで借りてくるDVDも歴史を題材したものが多い。
でも映画やTVで放映されたものがすべて気に入るかというと、そうではない。僕なりの好みがあり、どうしても譲れない一線があります。「品」または「品格の高さ」といったあたりでしょうか。
以前のNHK大河ドラマに、安物の家族ドラマみたいなものがありました。そのようなものは見る気がしません。
歴史ものには、ある種の気品が必要だと思います。

そういう点で「篤姫」はよかったと思います。(といって、あんまり見ていませんが・・・) 昨夜の「天地人」も期待できそうです。(兼続の母の悲しみ、涙の場面に時間をとりすぎているの不満ですが、あとはなかなかいい感じです)

話を「太王四神記」 に戻しますが、かなり高得点をあげてもいい内容です。
この正月休みは音楽はほとんど聞けませんでしたが、結構満足した4日間でした。

2009年1月3日土曜日

OB会

今日は母校吹奏楽部OB会の新年会があります。
30代~50代はほぼ同じメンバーですが、20歳前後は参加者が多少入れ替わりつつ、各学年数人ずつ集まります。

毎年続けること、これが大切なことだと思います。

今日の新年会が盛り上がりますように。

2009年1月1日木曜日

謹賀新年


あけまして
 おめでとうございます。

2009年がいよいよ始まりますが、今年はどんな年になるのでしょうか。

「一年の計は元旦にあり」

我が吹奏楽団では6月に行っている「ジューンコンサート」が最大の行事です。
今年最初の選曲会議でおおよその曲が決定するでしょう。そして次の週から本格的な練習が始まります。
僕の仕事は「いかにいい音楽を作り上げるか」ということ。言葉にすれば毎年同じことの繰り返しですが、今は新たな気持ちでいます。
そして、いいステージを作っていきたい。 ジューンコンサートは、お客さんに楽しんでいただくということを大切にしてきました。今年もそのために頑張ります。

※ 写真はメインで使っている練習会場の写真です。当楽団HPより無断借用しました

音楽鑑賞では
まずは未聴のCDを消化すること。
消化というのは響きが良くないですね。そのに素晴らしい宝がたくさん埋まっているはずです。それに出会うのが楽しみです。

新しいジャンルを開拓する
一昨年からプロコフィエフが交響曲、バレエ音楽、ピアノ協奏曲ときました。次はどこにしようかな・・・
未聴のCDの中に、カラヤンが振ったオペラがあります。初めて聞くオペラがたくさんあります。
未開拓の作曲家(たとえばプーランク)やわずかな作品だけ知っている作曲家(ショスタコーヴィッチ、ヘンデルやハイドンなど)の素晴らしい作品に出会えるかもしれません。

予測できないことですが、愛読するブログに紹介されたものから新しい世界が開けるかもしれません。そう思うとわくわくします。
itune の激安セットものから思わぬ世界に導かれるかもしれません。

読書は
読むスピードが遅いのが難です。いっぱい読みたい本があるんです。積読してあるのですが、高い山になっています。これを何とかしなければなりません。

そしてブログは
昨秋から更新ペースが落ちてしまいました。2日に1回ぐらいになったでしょうか。
毎日更新にこだわらず、無理せず長く続けることを大切にしたいと思います。


ではでは、独断と偏見で好き勝手に書いているブログですが、今年もよろしくお願いします。


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