塩野七生「ユリウス・カエサル」P95に「37歳にして起ちはじめる」という見出しがあります。
この本を読み始めて90ページを過ぎました。カエサルの出生前から37歳までのカエサル本人に関する記述とローマの政治情勢を中心に書かれています。
しかし、カエサルの生き生きとした様子はうかがえません。読んでいても面白いのですが、のめりこむほどのものはありません。
塩野さんはぼやいています(?)
「アレキサンダー大王やスキピオ・アフリカヌスやポンペイウスのような早熟の天才タイプでなくとも、男ならせめて30歳なれば起ってくれないと困る。それなのにカエサルが「起つ」のは40歳になってからだから、伝記を書く者にとってはこれほど困る存在もない。」(P95)
でもこれからです。BC63、カエサルは37歳から起ちはじめます。
そして「『起った』とたんにローマ世界は彼を中心にしてまわりはじめるという珍しいタイプの男」(P95) だそうですから、本当に楽しみです。
37歳以前でも印象的ことがありました。
・ お洒落であったこと
・ かなりの借金をしていること
・ 読書量がすごいこと
・ 海賊の捕虜となった時、身代金をみずから釣り上げたこと
・ 困難と思える環境でもアッと言わせる行動をする。信念の強さと豪胆さを感じます。
これで幕開けを期待させる序曲が終わったという感じです。いよいよです。
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