今日の読売新聞の書評欄で、半藤一利著「幕末史」に対して磯田道史氏が書いた文に
「例えばペリー来航やソ連参戦には事前情報があった。しかし、日本人には、たしかな情報があっても、起きたら困ることは起きないことにする病弊があって失敗した。半藤節はこんなふうに警鐘を鳴らす」
とありました。カエサルが語った『見たいと欲することしか見ていない』の逆だなと思いました。
「見たくないものは見ようとしない。」又は「見えない」ということになるのでしょうか。
それから歴史好きと大きな顔をすることがありますが、幕末や近現代史には疎く、ペリー来航やソ連参戦には事前情報があったことは知りませんでした。 ペリー来航での江戸幕府のうろたえぶりをみると、危機管理能力が相当落ちていると思いました。
話変わって、今夜BSで「カルメン」が放映されますね。録画する予定です。
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2 件のコメント:
こんばんは。
近現代史で面白かった本は「ゾルゲ-引裂かれたスパイ」ですね。"日本軍は独ソ戦に介入せず南進する"というゾルゲの機密情報をモスクワがなかなか信じなかったという、逆の立場のお話です。
幕末ものなら、佐藤雅美の「大君の通貨-幕末「円ドル」戦争」が、通貨レートという切り口で面白い話です。
幕府にも外国と対等に渡り合える優秀な幕僚はいるのですが、大半の幕僚は通貨政策が理解できずに、結局幕末経済は大混乱し、幕府崩壊の一因になったというお話です。
yoshimiさん、こんにちは。
ゾルゲ、懐かしい名前です。
この人について興味があって、本を買って読もうと思ったことがありました。結局買いませんでしたが(冷汗)
佐藤雅美の著作は全く読んでいません。
「大君の通貨」は面白そうですね。
今、塩野七生「パクス・ロマーナ」を読んでいます。(初代皇帝のアウグストゥスが主人公です) その中に『経済人は政治がわからなくても成功するが、政治家は絶対に経済がわかっていなければならない』と書いてありました。
一冊の本との出会いにはいろいろとパターンがありますが、「大君の通貨」はあまりにもタイムリーな感じがして、素晴らしい出会いになりそうな予感がします。
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