2009年4月6日月曜日

ラヴェル/ピアノ協奏曲


初めて聞くラヴェルのピアノ協奏曲。
カッチェンのピアノとケルテス指揮ロンドン響による演奏。

曲の冒頭から一気にひきつけられます。
ピッコロのようなフルートのメロディで始まりますが、このメロディがいいですね。そそしてオーケストレーションが抜群にうまい。打楽器やピアノの扱いとメロディを引き継いでいく楽器の選択が絶妙だと思いました。

1楽章には、テンポを落として静かに場面でのファンタスティックな雰囲気や軽快なテンポで進む部分や聞きどころがいっぱいあります。

2楽章は美しい曲。美しいとありきたりな言葉で言うのがもったいないほどの曲。
カラヤンに「アダージョ」とかいうCDがあったと思うが、同じように「マイ・フェイヴァリット・アダージョ」を作るのであれば、必ず入れたい曲です。

3楽章はスピード感とワクワク感が魅力的。演奏者は楽しいだろうなと思いました。

初めて聞く曲で、他の演奏を知らないので比較できないのですが、カッチェンのピアノは素晴らしいと思いました。ケルテスもいいですね。ケルテスはシューベルトの交響曲と「新世界」しか持っていませんが、ここでの指揮も素晴らしいものがあります。
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4 件のコメント:

yoshimi さんのコメント...

こんばんは。ラヴェルの協奏曲は気に入られたようですね!本当に名曲なんですが、私はいつも伊福部昭のゴジラのテーマが浮かんできて困ります。

カッチェンのピアノは、テクニックが冴えて、詩情も豊かでとても良い演奏だと思います。特に第2楽章の弱音の響きの美しさとファンタジーが素晴らしく、ここはミケランジェリよりも好きな弾き方です。

この曲の昔からの名盤はミケランジェリの演奏で(リヒテルが賞賛してます)、メカニカルな精緻さと冷たい叙情が光っています。
カッチェンの弟子のロジェも、指揮者とオケを変えて2回録音してます。デュトワ指揮モントリオール響の伴奏は、色彩感と軽やかさがあって評判が良いですね。
それにアルゲリッチも名演らしいです。(私はアルゲリッチは聴かないので、どういう弾き方かはわかりませんが)

よんちゃん さんのコメント...

yoshimiさん、こんにちは。

以前にラヴェルのピアノ協奏曲を勧めておられたので、ずっと聞きたかったのです。
しかもカッチェンのピアノによるCDが入手できたので、大いに期待しながら聞きました。
もう冒頭からやられてしまいました(笑)
3つの楽章すべてが素晴らしく、いっぺんにお気に入り曲になりました。

ミケランジェリ、ロジェ、アルヘリッチなどを今後揃えてみたいです。

yoshimi さんのコメント...

こんにちは。カッチェンこのBOXセットは古い録音が多いですが、選曲にバラエティがあっていろいろ楽しめます。
この曲と同じCDに入っているラヴェルの左手の協奏曲は、右手のコンチェルトとはかなり趣きが違う曲ですが、これは名演です。この曲はカッチェンの生涯最後の録音です。
ピアノ協奏曲はいずれも素晴らしく、特に、ブリテンやプロコフィエフ、ラフマニノフは好きですね。

よんちゃん さんのコメント...

yoshimiさん、こんにちは。

ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲も聞きましたが気に入りました。趣はたしかに違いますね。違うからこそいいなと思います。
ピアノに詳しくないので、何も言われなかったら左手だけに弾いていると思いません。よくぞこんな曲を作り、ピアニストもよく演奏するなと思います。

ブリテンは変奏の仕方が面白いですね。
プロコフィエフもすごくいいです。
この2曲はいずれ機会があれば取り上げたいと思います。