2009年12月4日金曜日

第九


12月は「第九」の季節。

とは言っても、12月になったからといって条件反射的にベートーヴェンの交響曲第9番が聞きたくなるわけではありません。日本特有の現象だと鼻先で笑うわけでもありません。
でも意識してしまうんですね。

そこで今日は変化球を投げましょう。

ブルックナーの交響曲第9番。これをヴァント/シュトゥットガルト放送交響楽団で聞いてみました。
恥ずかしながらこれがはじめてのヴァントによるブルックナーです。

独特の艶というか光沢のある音です。どちらかというと質朴な音が好みですが、こういった音もいいなと思いました。それから分厚さのあまりないすっきりとした響きを作っていますね。

ブルックナーって不思議ですね。音や響きの好みを持たせる作曲家です。
「ブルックナーはこんな音や響きで聞きたい」というものを持たせてしまうところがあると思います。

「作曲家○○はこういった音」という好みを持たせるのは、それ以外ではシベリウスぐらいかな・・・、フランス音楽全般に言えても、ドビュッシーは△△とか、ラベルは○△というものはあまりないような気がします。

ヴァント盤の今まで聞いたことのないブルックナーの響きに聞き惚れながら、こんなことを考えていました。
そして愛聴盤が一つ増えました。

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