2011年12月21日水曜日

精神性

友人にフルトヴェングラーの「運命」と「田園」が入ったCDを借りた。

フルトヴェングラーの「運命」には、演奏日の違いだけでたくさんCDがあるらしい。だからいつの演奏なのかがマニアにとっては大事なことらしい。

フルトヴェングラーの指揮によるものは、ほとんど聞いたことがないので、そこらへんの感覚はわからない。
それはいい。
聞いてみての感想だ。
フルトヴェングラーの演奏には「精神性」というのがキーワードになるようだが、僕にはそれを感じ取ることができなかった。

俗にいう「運命の動機」は大変重苦しい扱いがされていた。わざと合奏があわないように振るらしい。何かで読んだことがある。たしかに縦の線があっていない。この合わなさは中学レベルかと思うほど。中学生あいてに指揮者がイライラするところを想像してしまった。しかし、相手は天下のベルリン・フィル、無類の合奏能力を持っている。これを合わないようにするのだから、逆の意味で ス ゴ イ 。

運命の動機以外はちゃんと縦の線はあっている。まあ、当然か・・・、そうじゃないと困るもんね。

そんなことを思いながら1楽章を聞き、ずっと最後まで聞いた。演奏はよかった。しかし、カラヤンと対比してフルトヴェングラーの「精神性」と言われものを感じ取ることができなかった。

つまり(ちょっと飛躍するけど)、僕は精神性を感受できないレベルの低い人間となる。

まあ、当たっているけどね。

2011年12月5日月曜日

ボレロ

小澤征爾/ボストン響による「ボレロ」

先日から聞いている6枚組のCDに入っていました。ボレロはフランスものを集めた1枚の1曲です。
小澤さんのフランスものは定評があるようですが、別に期待せずに聞いていました。フォーレの数曲のあとラベルの曲が続きます。
フォーレはこの組み合わせでのCDを持っているので、聞きなじみのある演奏で、特に感想らしい感想はありません。
ラベルは小澤征爾/ボストン響では初めてなので、かなり新鮮です。ブーレーズとクリュイタンスのCDを持っていますが、違うタイプの演奏です。響きとリズムの感覚が違います。結構いいですね。

そしてボレロですが、リズムが生き生きと弾んでいます。舞踏音楽色を前面に出した演奏といえるかもしれません。かなりいいです。

2011年12月2日金曜日

小澤さんの響き

TSUTAYAで「小澤征爾ベスト101」を見つけたので借りてきました。

オムニバス盤で6枚のCDに101曲入っています。
101といっても交響曲が101曲というのではありません。一つの楽章を1曲でカウントしています。

そうしないと6枚で収まりませんからね(笑)

オムニバス盤は気楽に聞けます。交響曲を1楽章から最終楽章まで聞こうとすると、それなりに気合を入れて聞きますからね。

まず2枚聞きました。
そこで思うのは、小澤サウンドという言葉はありませんが、他の指揮者とは違う響きの構造があります。

指揮者それぞれに個性があり、それが音の響きに反映されます。だから指揮者の名をとって〇〇サウンドといえないこともありません。なので取り立てて「小澤サウンド」というのでもないのですが、何かが違います。

うまく言えません。

何かが違うのです。


CDの説明です。
小澤征爾75歳記念! 人気の「101シリーズ」に小澤征爾が登場! マエストロ・オザワによる名曲・名演奏をたっぷり101曲収録した小澤征爾入門の決定盤! クラシックの人気作品101曲を、ほとんどフェード・イン/フェード・アウト無しで収録。総収録時間7時間49分! ボストン響音楽監督に就任した1973年の録音から2002年ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートまで、幅広いジャンルを指揮してきた小澤征爾の音楽の魅力を思う存分堪能できる。(録音: 1973-2002年) 日本独自企画盤。小澤征爾75歳記念キャンペーン対象商品。