2008年2月28日木曜日

ベテラン

スポーツは種類によって競技年齢が様々だ。
同じ年齢でも、ある競技ではベテランと呼ばれ、別の競技では中堅だったりする。

野球の場合は、30代後半以降は、間違いなくベテランと呼ばれるだろう。
昨夜のスポーツニュースで、横浜ベイスターズの工藤が144キロを出したと放映していたが、そんなのを見ると「頑張っているな」と思う。
清原のリハビリの様子を見ると、もうひと花とはいかなくても、そこそこ活躍してほしいと思う。
野茂や高津の様子もたまに見るが、心の中でエールを送っている。

自分と年齢が近いので、同世代意識がある。
やっぱり彼らの頑張りには勇気づけられる。

上村愛子は28歳、モーグル選手の競技年齢はわからないが、ベテランと言えるのではないかと思う。
昨夜TVにでていたが、「進化している」彼女の様子を見て、素晴らしいことだと思った。
今後の活躍を期待したい。


ひるがえって、指揮者の世界では30代40代は若手といえる世代。
まだまだ老けこんではいけない。

2008年2月26日火曜日

ニュルンベルクのマイスタージンガー(2)

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲を聞いたことがないくても、第1幕への前奏曲を聞いたことがある人は多いはず。
吹奏楽に編曲されているので、演奏したことがある人もそれなりにいるはず。
グレード(演奏難度)もそんなに高くない。ただ中低音が充実していないとしっかりとしたサウンドに仕上げることはできないと思う。

他のワーグナーの曲も吹奏楽に編曲されているが、吹奏楽に編曲しやすく、演奏効果も高いからかもしれない。
金管楽器奏者にすれば、かなりハードな面もあるが、やりがいがあるのではないかと思う。


さて、この前奏曲との出会いは、ベーム/ウィーン・フィルの来日公演での演奏か、その少し前だと思う。 それ以来この曲が好きで、そこから高じて全曲が聞きたくなった。
聞いてみて、筋がわからなくても十分楽しめる。ワーグナーの音楽表現力が抜群のものがあるからだろう。
第1幕への前奏曲に出てくるメロディが随所にでてくるし、そのメロディをうまく使って場面場面を表している。だから曲としての統一感があり、音楽の中に入り込みやすい。

折にふれ何度も聞く曲になるだろう。

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2008年2月25日月曜日

ニュルンベルクのマイスタージンガー

ワーグナー作曲
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

演奏は、カラヤン/ドレスデン・シュターツカペレその他

20年来聞きたくて仕方がなかった演奏をようやく聞くことができました。

カラヤンはオペラをたくさん録音しているが、オーケストラの多くはベルリン・フィルやウィーン・フィルである。それをわざわざ旧東ドイツ時代のドレスデン・シュターツカペレを使っている。
曲の特性やオーケストラの個性を考慮してのことだろう。(それ以上のことは僕にはわかりません)

オペラに関してはほとんど初心者みたいなもので、先日も書いたようにあらすじもわからなければ、歌詞も意味もあからない。ただ音だけを聞いている。流れてくる音楽に身を浸して・・・としたいところだが、そうもいかず、「ながら」で聞いた。

よかった!すごくよかった!
音だけでも十分楽しめると思った。満足度はかなりのものがある。

多くを書けるものを持たないが、素朴にそう思った。
かなり前にヨッフム盤をFMで聞いたことがあるが、プラシド・ドミンゴの声が異質に聞こえたことだけ覚えている。カラヤン盤は声に異質さを感じなかった。

このオペラ、もっと聞きこみ、筋や歌詞がわかるともっと良さがわわると思った。
以上、簡単な感想でした。

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2008年2月23日土曜日

2つのS

今週の練習はSを2曲ともう1曲。

2つもSを区別するため「Sy」と「Se」にします。

「Sy」は不思議な曲。
ただひたすら8分音符が続くだけ。 リズムに変化がない。
だけど何度やっても飽きない。それどころかやればやるほど味わい深くなっていく。

「Se」は1回目をしてからしばらく期間があいたのと、今回初めての人もいたので、1.5回目という感じだった。合奏はゴチャゴチャ音がなっている感じだ。
まあ、うまく交通整理をしてバランスよく響かせればなんとかなるでしょう。

明後日は日曜練習。ジューンコンサートに向けた1回目の日曜練習。
真冬並みの寒さになるらしい、天気予報通りになりませんように!

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2008年2月22日金曜日

邪道?

オペラを聞くのにあらすじを知らず、一つ一つのセリフの意味もわからず聞くのは邪道だろうか?

数日前からオペラを聞いている。忙しいのでじっくりと耳をかたむけることができず、「ながら」で聞いている。
あらすじはわからない、ドイツ語やイタリア語そしてフランス語もあるが、何を言っているのかさっぱりわからない。対訳本を片手に聞くのが正当な聞き方だろうなと思いつつ、「まあ、いいや」とうそぶき聞いている。
ふと「こんな聞き方は邪道かな?」と思ってしまった。

でも音だけでも結構楽しめると思う。
1曲でCD2~4枚、1日1枚ぐらいのペースでゆっくり聞いている。聞き終わったら、簡単な感想を書こうかなと思っている。

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2008年2月21日木曜日

プロコフィエフ/交響曲第6番

<1楽章>
冒頭、金管が音階を下降するメロディを吹く。これを聞いて2つのことを感じた。
1.第5番で盛り上がった気分を一気に下げてしまう、素晴らしい効果をもつ(と、皮肉を込めて書きましょう)
2.シベリウスの交響曲第7番の冒頭は弦楽器が音階を上昇していくが、これはその反対だ。

この楽章はつかみどころがない。(というよりも、僕の感性が作曲者の意図や感性をつかむことができない)
「ほの暗い」「陰鬱」「静かに物思いにふける」「激しい部分もあるが、決して激することはない」と単発的な印象を受ける。
全体的に「どよん」といる。ふと、ロシアの秋や冬の風景はこんな感じなのかなと思った。
でも交響曲の一つの楽章として「それもありかな」と思う。

<2楽章> 
一つ一つの曲想がはっきりして、メリハリもきいているので聞きやすい。
これが1楽章を違うところ。

<3楽章>
冒頭から軽快なメロディ聞こえる。
「待ってました!こういう心地よい疾走感が好きなんだよな!」
聞いていて嬉しくなる。
第1番に近い雰囲気を感じる。聞いていてすごく気分がいい。


プロコフィエフの交響曲シリーズ、未開拓の作曲家であるから、あえて予備知識なしで聞き、好き勝手に書くということにしている。とはいえ、曲を聞いて感覚的にある程度わからないと文章が書けない。
曲により、また楽章により、すんなり文が出てくるものもあれば、なかなかでてこないものもある。
そういう点で、この6番の1楽章は苦労した。

【データ】
交響曲第6番変ホ短調作品111
1楽章 : Allegro moderato [15:21]
2楽章 : Largo [14:35]
3楽章 : Vivace [12:16]
演奏:小澤征爾/ベルリン・フィル
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2008年2月20日水曜日

武満徹「カトレーン」

今日は武満徹の命日。亡くなってから12年になる。

今日取り上げる曲は

カトレーン
クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、オーケストラのための

僕が初めて買った武満作品のLPに「カトレーン」が入っている。
武満のレコードはこの1枚のみ、今はCDで持っているので、それを聞いている。

演奏は、タッシと小澤征爾/ボストン響

カトレーンについて武満徹が語っている 。
「この曲は、いわゆる起承転結のはっきりしたものではありません。それはたとえてみれば、絵巻のようなものです。絵巻物を繰り広げてゆくにしたがって、シーンは区切られることなく連続しながら変化していきます。
別の言い方をすれば、庭園とその中を逍遙する人の関係にも似ています。その庭園の中に1本の樹が聳えているとすれば、庭園の入り口で眺めるのと、近づいてふり仰ぐ様相、行きすぎて振りかえる眺めなどは、同じ庭、同じ樹がありながら景観を変えるものです。」

この曲は武満が語っているように、構成的にカチッとまとまった曲ではない。
音楽は移ろいゆく。そして流れゆく音と響き、それぞれが刻々と変化する情景を表しているようにも思える。
だが具体的に何かを描写しているとは思わない。音を聞いて何を感じるかはそれぞれだが、その美しさはたとえようがない。

現代音楽の中で、これほど美しい音楽を書く人がどれほどいるだろうか。
もっと長生きして、たくさん曲を書いてほしかった。

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2008年2月19日火曜日

ペレットストーブ

ペレットストーブ

昨夜報道ステーションの松岡修造コーナー(?)で紹介されていた。

◎ 環境にものすごくいい

◎ 燃料費削減になる


個人の家や会社、事務所で購入されたらいい。
(といっても、市場にまだ流通していなくて値段がちょっと高いですが・・・)

それより市役所、町役場や学校など公共の建物に使用してはどうだろうか。
環境によいというモデルになるし、なによりも経費削減になると思う。

2008年2月17日日曜日

雪、シベリウス、サッカー

今、雪が降っています。
今年は降るけど積もらないなと思っていましたが、一昨日から降り続け、結構積っています。

雪を見ていると、なんとなくシベリウスが聞きたくなってきました。
現在進行中のプロコフィエフ交響曲シリーズの残り2曲を書きあげ、シベリウス交響曲シリーズを始めようかなと思っています。

みつとみ俊郎『オーケストラの秘密』P138に
「シベリウスの音楽は、ちょうど教会の中で聴いているような静けさと荘厳な雰囲気を持っている。その主な原因は、シベリウスが通常のドレミファの音階より、中世のカトリック教会の賛美歌だったグレゴリオ聖歌時代の教会旋法(モード)という音階を頻繁に使っているせいでもある。」

2週間前(だったかな?)のN響アワーを見ていて、シベリウスの音楽を聴くキーワードに「色」「風景」「温度」があると思いました。

プロコフィエフは、僕にとって未開拓の作曲家なので、予備知識なしで好き勝手を書いています。
シベリウスは昨秋一通り聞き、上記のようなごくわずかの知識を持っていますが、僕にとってまだまだ手垢がついていない作曲家なので、新鮮に聞くことができると思います。


さて今夜は、サッカー東アジア選手権の初戦があります。
岡田ジャパンにとって、公式戦第2戦です。7時から放映なんだけど、今夜も見ることができません(悲)

2008年2月16日土曜日

今週の練習

ジューンコンサートで取り上げる「A」と「S」

「A」はなかなかのやっかいもの。CDで聞くには難しく感じないが、実際やってみるとなかなか手ごわい。皆さん苦労していました。

「S」ですが、楽譜の見た目は単純ですが、奥深い曲。
今週やってみて、来週の課題がでました。それは合奏としてきちっとそろえること。(当たり前と言えばあたりまですが)

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2008年2月15日金曜日

アトランティス

「歴史のミステリー」3号より、アトランティスを取り上げます。

P27~29を適当にピックアップすます。

タイトル:忽然と姿を消した巨大大陸 アトランティス

今から12,000年ほど前、地中海西端の「ヘラクレスの柱」(ジブラルタル海峡:スペインとアフリカ大陸のモロッコに挟まれた海峡)と呼ばれる外洋(大西洋)に、強大な軍事国家を有するアトランティス大陸があった。
そこに海神ポセイドンの子アトラスが支配する王国があった。莫大な富を有し、衣食住すべてにおいて困ることのない理想の国家だった。
この時代の世界は戦いに明け暮れ、アトランティスは豊富な経済力、強大な軍事力、高度な科学力によって、世界制覇をもくろむようになる。
これに怒ったオリンポスの主神ゼウスは、アトランティス大陸そのものを一夜にして海に沈めてしまった。

「アトランティス」という名が初めて登場するのは、ギリシアの歴史家ヘロドトス(BC485頃~420頃)の著作『歴史』。
プラトンはアトランティスについて詳細な記述を残している。

失われた大陸として、どこにあるのかという研究や調査が行われている。
「アトランティス」の候補地は様々な場所があげられていて、アトランティス伝説を否定する学者からは「候補地になっていない場所を探すほうが難しい」と言われているほどだ。

このアトランティスを題材にした吹奏楽曲を紹介します。

トーマス・ドス作曲「アトランティス」

3部(静・静・動という構成)からなる19分ほどの曲
解説がないので個人的主観を書きます

1.コール・アンド・ヴィジョン
   深海を未知なる探検をあらわしているのだろうか

2.テンプル・ミュージック
   謎めいた雰囲気をもつ 

3.ダンス・オブ・ザ・クリーチャーズ
   強引に言ってしまえば「春の祭典」に近い原始的な踊りの部分と
   ダイナミックに盛り上がる部分がある


吹奏楽には、歴史を題材にした曲が多くある。作曲家のイマジネーションを刺激するのだろう。
「歴史のミステリー」をリンクにした吹奏楽曲の紹介はしばらく続きそうである。

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2008年2月13日水曜日

交響曲「冬」

交響曲「冬」というタイトルの交響曲は僕の知っている範囲ではない。
チャイコフスキーに「冬の日の幻想」というタイトルがついた交響曲はある。
「冬」だけのタイトルはない(と思うんだけどなァ・・・)

僕が作曲家だったら

1楽章 : 冬の厳しさを表す短調の曲
2楽章 : 夜のうちに雪が積もり、朝の太陽と澄み渡った青空の神々しいばかりの雪景色を表す曲
3楽章 : スケーターズ・ワルツか、そりすべり(ルロイ・アンダーソン作曲)のような楽しい曲
4楽章 : 冬の厳しさがしだいにやわらぎ、春の予感を感じさせる曲

こんな構成で作曲するんだけどなァ。

いやはや妄想でした(笑)

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2008年2月12日火曜日

カッパドキア(2)

地底都市「カッパドキア」 - 妖精の宿る不思議な岩

という曲名。作曲者は八木澤教司(1975~)

まだ32歳という若さである。
数ヶ月前に見たあるHPでは、日本人吹奏楽作曲家の人気ランキングで、八木澤さんが1位になっていた。
恥ずかしながら、僕はこの人の名を昨年知った。
少しばかり調べたが、多作の人という印象をもった。
曲につけるネーミングに特徴がある。(八木澤さんの曲は今後取り上げることがあると思うので、ネタばれ防止の為、今は内緒にしておきます)

「カッパドキア」は世界遺産シリーズの第4作目。今後も作曲予定があるそうだから楽しみだ。

さて曲の方ですが
八木澤さんの作品集の1曲として順番に聞いたので、一切の予備知識なし、ただ純粋に音だけに耳を傾けた。(この時点でカッパドキアは言葉のみで、奇景ともいえる風景を知らなかった)

始めて聞いた時の印象を書くと、
ABA’の3部形式
A : 戦いをイメージさせるような音楽だなと感じた
B : 何やら不思議な雰囲気を持っている部分と讃美歌?(合唱が静かに歌っていて、歌詞は「キリエ・エレイソン」のように聞こえる)の部分とある
A’: Aの部分の再現だが、最後は「勝利で終わる」という感じだ。

さて作曲者の意図とずれがありました。

八木澤さんのHPには
『迫害されたキリスト教徒の心情、そして妖精が宿ると言われる地上に広がる奇岩の風景を含め描写しています』とある。
少し解説を加えると、
ローマ皇帝ネロによるキリスト教大弾圧が開始された64年以降、迫害された修道士達がカッパドキアに入植し始めた。岩山を掘って地下都市を建設し始める。
3~4世紀までにカッパドキア全体で300を超えるキリセ(洞窟修道院、聖堂)を作ったと考えられている。
そのカッパドキアに住み、迫害と戦うキリスト教徒の心情であろう。

【データ】
初演:2005年6月5日千葉吹奏楽団第17回定期演奏会

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2008年2月10日日曜日

カッパドキア

まさに奇景である。

またまた買ってしまった「歴史のミステリー」。
3号の記事より、『カッパドキア』を取り上げます。 (P16~21)

内容は

・ この景色がどのようにできたか

・ 空前絶後の巨大地下都市群について

・ カッパドキアの歴史について

・ カッパドキアをめぐるキリスト教とイスラム教について

・ 地下都市での生活について

・ その他

これを要約するのは不可能なので項目だけにします。


カッパドキアのいい写真がありましたので、下記をクリックして見て下さい。

http://www.geocities.jp/midokoroippai_turkey/page008.html

http://www.geocities.jp/midokoroippai_turkey_toku/page008.html

さて、次回は「カッパドキア」を題材にした吹奏楽曲を紹介します。

冬の雨

ビバルディの「四季」は春、夏、秋、冬それぞれ3つ楽章があるから、全部で12の楽章からなっている。
その中で一番好きなのは、『冬』の2楽章。

この曲を知ったのは、高校の時。音楽の教科書にのっていて、「冬の雨」というタイトルがついていた。
「四季」全曲のCDは持っていないが、この曲が入ったCDは持っている。他に入っている曲は、パッヘルベルのカノンその他。僕にとって大事なCDである。

「冬の雨」で思うのは、これはイタリアの冬のこと。
どんな様子か全く知らないが、雨が降っても、この曲のように穏やかなのだろうか。

もしビバルディが日本の四季を題材にして作曲した場合、『冬』の2楽章をどんな曲にするだろう。
ここのところの寒さを表したものになるのだろうか。それとも寒さが緩んだ晴れの日か。
「雨」にこだわるなら、みぞれ交じりの寒い雨かな・・・

イタリアは緯度でいえば、北海道や東北とそんなに変わらないのに、南国の明るい太陽というイメージがある。
冬もそんなに寒くないのだろうか。
僕は寒いのが苦手。冬だけイタリアに移住しようかな(笑)
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2008年2月8日金曜日

ノアの箱舟(2)

ベルト・アッぺルモント作曲「ノアの箱舟」  (原題はNoah’s Ark)

アッペルモントが、26歳頃にレメンス音楽院の卒業制作として作曲したもの。
4部構成で、切れ目なしに続く10分半ほどの曲。

昨日にあらすじを記していますので、それと合わせてお読みください。

第1部 「お告げ」
トランペットのソロで始まり、ユーホニュームが2拍遅れて同じメロディを繰り返すという輪唱の形を取っている。アッぺルモントの処女作(?)、独創的な出だした。
「お告げ」と訳されているが、神からの啓示であろう。「啓示」というと威厳のあるものといいうイメージがあるが、このメロディは穏やかで牧歌的な感じさえする。

第2部 「動物たちのパレード」 
完成した箱舟へ入場していく動物たちの様子であろう。楽しげに始まる行進曲風の曲。少しずつ音量をあげ、わずかな群れからだんだん大きな群れとなって進む様子を表している。

第3部 「嵐」
一転して緊迫した場面になる。
嵐を表すメロディが奏され、これを中心に展開し嵐の情景が描写される。

ここ部分にアッぺルモントの特徴が表れていると思う。
アッぺルモントの曲は全編歌にあふれている。(これがたならなく好きなんだな!)
たとえ嵐の場面でもいっぱいメロディがある。ベートーヴェンの「田園」4楽章と比べてみるとわかる。
「田園」の嵐の場面、メロディらしいメロディはあまりない。それ以外の要素で嵐を表している。

第4部 「希望の歌」
嵐が過ぎ去り、洪水がおさまる。陸が現れ、箱舟はアララトの山にとどまる。
水が完全にひいてから、ノアとその家族や動物達が箱舟を出る。
これからの素晴らしい未来を期待しての「希望の歌」であろう。まさに喜びと希望に満ちた音楽となっている。
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2008年2月7日木曜日

ノアの箱舟

「歴史のミステリー」創刊号がおもしろく、2号も記事がおもしろそうだったので買いました。
その2号からひとつ

「ノアの箱舟」

P27にあらすじが書いてあるが、さらに短くすると
天地創造の神は人間も創造したが、アダムとエバが罪を犯したため、その後の人類に悪がはびこる。
神は人間を創造したことを悔い、洪水を起こして地上にいるすべての生き物を滅ぼそうとした。
ただし、神の前に「正しい人」であったノアとその家族だけは助けようとして、ノアに箱舟を作らせた。
箱舟完成後ノアの家族と動物たちが乗り込むと、雷が鳴り雨が降り始め大洪水となった。
40日40夜続くのである。
雨がやみ水がひくと、箱舟はアララトの山にとどまった。 以下略

この話は、あくまで神話であって事実でないとする説や、実際あったという説がある。
一方で世界各地に伝わる「大洪水伝説」があるのも事実。

トルコのアララト山(イラン国境に近いところにある)に、箱舟の跡らしきものが発見されている。
民間の商用画像衛星によって撮影されたものも一般公開されている。

はてさて事実はいかに。

というところで今日はおしまいです。
実は「ノアの箱舟」を題材にして吹奏楽曲があるのです。 これを紹介したいための引用です。
ではまた明日。     
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2008年2月6日水曜日

言語技術が

「『言語技術』が日本のサッカーを変える」田嶋幸三著

田嶋さんは日本サッカー協会の専務理事である。その人が「言語技術が」ときたから、思わず買ってしまった。3分の1ほどしか読んでいないが、なかなかおもしろい。

「言語技術」とはなにか
本書40ページで次のように定義している。
「情報を取り出し、解釈し、自分の考えを組み立て、判断することを養っていくこと」

この言語技術とサッカーとどう関係があるのか?

本書では日本サッカーをいかによくしていくかを主眼に書いているので、その点で要約すると
日本サッカーに足りないもの、それは自己決定力である。その基礎となるのは論理力であり言語力である。
ピッチ上では瞬時に状況が変化していく。それを分析し自分で考えて判断を下すこと(自己決定力)が必要になる。これがないと世界に通用しない。
そのための論理的思考であり、言語技術の習得であるとしている。

今まで読んだところまでで、乱暴にまとめてみました。
具体的な取り組みも報告されていて、読みやすいです。


さて今夜は、ワールドカップ・アジア地区3次予選の初戦です。
日本が勝ちますように!

2008年2月5日火曜日

プロコフィエフ/交響曲第5番

1番から順に書いていますが、確か5番は、彼の交響曲の中で一番有名だった・・・
というだけで、足がすくんでしまってなかなか文が書けませんでした。
知らないものの強みで書いてきましたが、有名曲というだけで弱気になってしまいます。
「えいっ」と思いきって好き勝手を書きますが、いろいろとご指摘いただくとありがたいです。

<1楽章>
楽章を通しての印象は音楽に余裕があるように感じた。そして音楽の内容がいっぱい詰まっていて、単一の曲としても成立するのではないかと思った。

さて冒頭のメロディ、これが穏やかなんだな。第2番1楽章冒頭の度肝を抜いた激しさから、順を追ってだんだん穏やかになってきている。2番のおかげで1楽章冒頭が常に注目になっている。
このメロディが楽章の随所に現れ、最後にも登場してこの楽章を閉じる。
そのつどオーケストレーションを変えていく、つまり表情も変わっていく。ここがうまい!

<2楽章> 
リズムにおもしろさがある。
リズミカルな伴奏部分の作り方がすごくいい。これにのる旋律側は気持ちよく演奏できるだろうなと思う。
思わずスポーツカー(その当時にはないと思うが・・・)を乗り回して、うそぶいているプロコフィエフを連想してしまった。ユーモア感覚の表れだと思う。

<3楽章>
静謐さと神秘。
悲劇的に盛り上がるところがある。そこにべっとりとした感傷がないのがいい。

<4楽章>
2楽章と同じように、リズミカルな伴奏部分の作り方がすごくいい。うまいなァと感心してしまう。

コーダのトランペットの細かいリズムを中心に盛り上がるところは覚えていた。
20年ぐらい前(?)に聞いて、それ以来聞いていない。記憶に残るというのは、やっぱりインパクトがあるという証拠だと思う。たしかに独創的だ。

【データ】交響曲第5番変ロ長調 作品100
1楽章 : Andante [11:51]
2楽章 : Allegro marcato  [8:50]
3楽章 : Adagio [11:13]
4楽章 : Allegro giocoso [9:49]

演奏:小澤征爾/ベルリン・フィル   

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2008年2月4日月曜日

オリジナルとアレンジ

吹奏楽用語(?)での「オリジナル」または「オリジナル曲」は
吹奏楽で演奏するために作曲された作品のこと。

拙ブログでは当たり前のように使っていますが、吹奏楽に馴染みのない方には、何のことかわからなかったかもしれません。遅ればせながら用語の説明をさせていただきました。

吹奏楽を演奏するには、曲とその楽譜が必要です。
楽譜を大別するとオリジナルとアレンジものの2つに分けられます。

「アレンジ」「アレンジもの」とは、吹奏楽以外の曲を編曲したものです。
その範囲はすごく広く、例をあげるとクラシック、ジャズ、映画音楽、ミュージカル、TV(アニメ、ドラマなど)、POPS(J-POPや洋楽など)、ラテン音楽、イージーリスニング、民謡、演歌など。

これらが吹奏楽用に編曲されて演奏できるようになるのです。
ただ、ここで問題になるのは編曲の良し悪しです。うまい編曲もあれば下手な編曲もあります。
一つ例をあげると、昨年のジューンコンサートの候補曲にあがった「オペラ座の怪人」。
有名なミュージカルなので何種類も編曲があります。
そのうちの一つを練習でやってみたのですが、まったくよくありませんでした。メドレーなのでいいとこどりしてつなげてありますが、つなぎ方がおかしいのとやたら転調があること。その転調がおかしい感じなんです。また変に凝ってある部分もあり、いい編曲といえませんでした。当然ボツになりました。

今年大学生Tさんが所属する吹奏楽団や近くの中学校が定演で、「オペラ座の怪人」をします。どちらも我々が使用した編曲と違うようです。いい編曲なら演奏してみたいと思っています。
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2008年2月2日土曜日

 TとN

今週の練習はTの全曲通しとNの初見演奏。

Tは何とか全曲通しました。
やっぱりいい曲だね!
低音パート(チューバとバリトン・サックス)がお休みなので、音のバランスが悪かったのですが、まあまあこんなものかなと思います。

Sは、聞くにはいい曲です。たまらなく好きなんです。
でも演奏するとどうなるか・・・、スコアを見ていて「なんか難しそう」。
シンプルな編曲でなく、旋律以外にいっぱい動きがある。バランスやそれぞれの音を生かして、曲の雰囲気をつくるのは難しいのでは思いました。
実際にやってみて、
「ん~・・・、確かに難しい」
「だけど、指揮者にも奏者にも課題を与えてくれるもので、レベルアップにはもってこいかもしれない」
「この曲がしっかりできたら、情感のある音楽ができるという音楽的実力がつくかもしれない」
と思ったりしています。

さて、来週はどの曲を練習するかな。
ジューンコンサートで取り上げる大物2曲がまだ残っている。
オリジナル曲のAとクラシックのS。
そろそろとりかからなければならない。
ただ今考慮中。

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2008年2月1日金曜日

餃子

今、餃子が大問題になっている。

「そういえば」と思い出したことをひとつ。
僕が餃子をおいしい!と思ったのが、大学入学後に食べた「王将の餃子」。
(それ以前は、そんなに食べていないし、食べてもおいしいと思ったことがないと思う)

一番おいしかったのは、京都三条木屋町にある王将。
(我が吹奏楽団のNさんと意見が一致するはず)
狭い立ち食いの店で、10人入れたかどうかぐらいだった。
当時60代(?)のおっちゃんとおばちゃんが餃子を焼いていて、こだわりのある店だった。

注文は2人前か3人前以上しか受け付けない。
注文があってから焼き始める。
皮や中身はチェーン店だから同じだと思うが、焼き方が違うのだろう。他の王将の店と違う。おいしい!
そして、マヨネーズが置いてある。お好みで餃子にかける。
「えっ」と思うかもしれないが、これがおいしいのだ!

この店で、餃子にマヨネーズが合うことを知った。
以後この組み合わせにやみつきななっている。