2008年10月31日金曜日

共有

『人々と音楽を共有することこそ、私の指揮の秘訣だと考えています』

こう述べているのはレナード・バーンスタインだ。
昨日一節を引用した「マエストロ」の202ページにある言葉だ。さらに

『なぜ私が指揮を愛するかというと、私に指揮される人々と、私たちの演奏を聴く人々を愛しているからです。これはこれで、ひとつの大いなる愛の行為なのです。 (中略)
指揮の秘訣は何かと訊かれたら、私は、それは愛だと答えます。』

音楽を共有すること、たしかにそうだと思うが、僕自身あまり意識してこなかったことだ。音符にあることをそれなりの形にすることに一生懸命で、そちらに気がまわらない。共有という感覚が僕には薄いのかもしれない。

我が吹奏楽団の最大の演奏会「ジューンコンサート」では、「お客さんに楽しんでいただく」を大切にしていうので、お客さんと音楽を共有していることを一番感じられるステージかもしれないと思ったりもする。
いやいや小学校での演奏も、客席とのやりとりで楽しいひと時を共有しているといえるぞと言えば、そのような気もしてくる。
つらつら考えてみるが、しかとした感覚がないのでなんともいえない。これから少しでも意識してみようと思う。

また、バーンスタインは指揮の秘訣が愛だと言う。
その場にいる人々が呼吸をともにし、感情を共有している、そして何か特別なことがおこりだすと、もうたまらないらしい。

「ふーん」とうならざるを得ない。好きな音楽を好きな吹奏楽をしているが、僕は奏者を愛しお客さんを愛しているのだろうかと、自分に問いかけてみると、それに対すと反応が言葉として出てこない。深いため息と低い声が同時に出てしまう。

・ ・ ・ ・ ・

考え、また物思いにふけっても、今現在ではこれ以上文が書けません。
頭に片隅に置いて、時々自分に問いかけようかなと思っています。

さて明日から3連休ですね。といっても僕は土曜日は仕事があります。
3日は町の文化祭があり、そこで演奏してきます。

「吹奏楽のための民話」 Jim Andy Caudill作曲 

「ジャパニーズ・グラフィティⅩⅡ」を演奏します。

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2008年10月30日木曜日

レニングラード(2)

2ヶ月前のことですが、ショスタコーヴィッチ/交響曲第7番「レニングラード」の第1楽章だけ書きました。今日はその続きです。
といっても第2楽章はピンとくるものがなかったのでとばして、第3楽章へいきます。

冒頭の管楽器は悲痛な響き、続く弦楽器もさらに強く訴えるものがあります。
ずっときいていると、第一印象にあった「やっぱりショスタコーヴィッチはマーラーに近い」というイメージが固定観念になりそうです。これが正しいかどうかはわかりません。両作曲家に不案内な僕にとっては安易な決めつけかもしれません。

ヘレナ・マテオプーロス著「マエストロ」第1巻に、バーンスタインについて書いてある章があります。
219ページには『マーラーとともに、ショスタコーヴィッチは彼(バーンスタイン)にとって心情的に最も近しい作曲家のようである。彼の演奏はいつも正鵠を射ており、尋常ならざる感情移入と共感が反映されている』とあります。

僕が聞いているCDは、バーンスタイン指揮シカゴ響の演奏です。バーンスタインが振るから余計にそう感じるのかもしれません。

第4楽章、ここでのシカゴ響の迫力は凄い!第1楽章も圧倒されたが、この楽章も強烈です。ライブだったらもう打ちのめされてしまうんじゃないでしょうか。

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2008年10月29日水曜日

ノストラダムス

「彼方の閃光」の各曲のタイトルを見ていると、「ヨハネの黙示録」からヒントを得て作ってある曲がいくつかあるように思われた。そして曲を聞いていてある曲がふと浮かんだ。

オットー・シュワルツ「ノストラダムス」

シュワルツ (オーストラリア生まれ:1967 ~ ) による吹奏楽曲である。

ノストラダムスは「ノストラダムスの予言」で知られるが、wikipediaによると
『ノストラダムス(Nostradamus, 1503年12月14日 - 1566年7月2日)は、ルネサンス期フランスの医師、西洋占星術師、詩人。また料理研究の著作も著している』とある。

ヨハネの黙示録は神の啓示によってかかれたもので、「ノストラダムスの予言」はあくまでノストラダムスの詩集のであって、神の啓示とは違うが、短絡的にを連想したわけだ。

 ノストラダムスについては下記をクリックして下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9


さて、曲の紹介だが、
冒頭、トランペット他がファンファーレ風のメロディを吹き鳴らす。啓示を表すのだろうか?
これが4回あって、小太鼓・鍵盤楽器のリズムが堂々と始まり金管楽器がこれに応えていく。ここのところが勇壮でかっこいい!

突然静かになって、古代を思わせる雰囲気に変わり、フルートが更に聞くものを誘う。
場面が変わり、夜明けを思わせるフルートのメロディ、ホルンそしてトランペットが続く。ここのところがいいんだな!少しずつ盛り上がっていき、雄大な広がりを感じさせるところがたまらなくいい。

フルートのトレモロで場面転換。この曲は結構場面転換が多い。
小太鼓のリズムに始まり、行進曲風なところ、王の行進を思わせるところ、様々な場面が現れダイナミックに展開する。

冒頭の啓示のメロディが流れ、最後は静かに終わる。

全体のイメージとしては映画のサントラみたいな感じだ。仮に映画「ノストラダムス」があったとしたら、そのサントラをおいしいとこどりをして十数分の曲にまとめたといっても通じるだろう。
「スターウォーズ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」に近い雰囲気を持っている。

かっこいい吹奏楽曲を聞きたい、演奏したいという方にはお勧めだ。

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2008年10月27日月曜日

彼方の閃光

引き続いてメシアンの曲です。
Eelairs sur l'au-delà...  日本語タイトルは「彼方の閃光

演奏はサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル

全11曲からなっています。各曲にタイトルが付いていますが、フランス語なのでさっぱりわかりません。(ituneダウンロードはここが限界ですね)  そこでWikipediaから引用します。

1曲目 「栄光あるキリストの出現 - Apparition du Christ glorieux 」
管楽器のみコラール風に始まります。先に聞いた「トゥランガリラ交響曲」と雰囲気が違います。この後どんな展開を見せるのかと気配を伺いながら聞いていましたが、そのまま終わりました。ちょっと肩すかしです。

2曲目 「射手座 - La Constellation du Sagittaire 」
フルートが鳥のさえずりを模した感じで吹きます。何本のフルートをを使っているかわかりませんが、賑やかというか騒がしい始まり方です。いったん休止した後コラール風の部分その他が続きます。ふむふむ・・・なるほど・・・と、初めてなので曲の展開を自分なりに受け止めようとして聞いています。

3曲目 「コトドリと結婚の街 - L'Oiseau-lyre et la Ville-fiancée 」
4曲目 「刻印された選ばれし者 - Les Élus marqués du sceau 」
8曲目 「星々と栄光 - Les Étoiles et la Gloire 」
10曲目 「神の道 - Le Chemin de l'Invisible 」
これらは僕が個人的に感じる現代音楽の範疇にに入る曲です。好き嫌いはあまりありませんが、範疇にある曲はある程度安心して聞けますね。(僕の範疇を超えていたトゥランガリラ交響曲のことが、今だに尾をひいています)

5曲目 「愛にとどまる - Demeurer dans l'Amour 」
弦楽合奏です。静謐さがいいですよ。

6曲目 「7つのトランペットと7人の天使 - Les Sept Anges aux sept trompettes 」
ヨハネの黙示録第8章に「それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。」そして御使が順にラッパを吹き鳴らすと、地上に災いがもたらされると書いてあります。これに基づいた音楽なんでしょう。
金管楽器と打楽器による威厳のある音楽、というよりも威圧的かもしれない。

7曲目 「そして神はことごとく涙をぬぐい去ってくださる - Et Dieu essuiera toute larme de leurs yeux ... 」
ぬぐい去るという描写ではなく、涙をぬぐい去られたの様子なり感情を表している感じがします。

9曲目 「生命の樹にやどる鳥たちの喜び - Plusieurs Oiseaux des arbres de Vie 」
木管楽器による鳥の声オンパレード!

11曲目 「キリスト、楽園の光 - Le Christ, lumière du Paradis 」
弦楽合奏 による演奏。神々しさを感じます。

初めて聞く曲で2回聞きましたが、結構楽しめました。さて次は何を聞こうかな(笑)

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2008年10月25日土曜日

トゥランガリラ交響曲

ituneで、メシアンのBoxセットを購入。CD14枚組がいつもの1500円でダウンロードできる。

今年はメシアンの生誕100年なので、それを記念してのセットものであろう。

僕はメシアンは聞いたことがないし、興味もなかった。ただ超激安価格なのと、ちょっと聞いてみようかな、現代音楽のレパートリーを広げようかなという軽い気持ちで購入を決めた。先日のリヒテルのセットものを「無茶苦茶ラッキー、こんなお買い得はなかなかないぞ」と思ったのと大きな違いだ。

まず聞いたのは「トゥランガリラ交響曲」。メシアンの作品で一番有名で、僕もそれぐらいしか知らないから。(ほんまにええかげんだなァと思う)

  曲については下記をクリックしてください
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2


聞いての感想は、「ん~、不思議な音楽だな・・・」「宇宙の音楽なのかな・・・?オンド・マルトノの響きがその感覚を強める。摩訶不思議な感じで、何とも言えないものがある」というもの。
僕が今まで聞いてきた音楽と違うのもだ。別次元のような、別世界の音楽に思われた。あくまで個人的主観だが・・・

クラシック音楽において、初めての曲を聞いて感じる一つのパターンに好き嫌いがある。
 「好き」
 「普通」
 「好きでない、又は嫌い」
と単純に分けたとして、普通はどれかに当てはまる。

ところが「トゥランガリラ交響曲」は、どれにも当てはまらない。
なぜだろう?
と思っても何回も聞いて突き詰めようとは思わない。「まあいいっか、14枚分を一通り聞いてからこの曲に戻ってもいいんじゃないの」と気楽に思わせるものがある。

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2008年10月24日金曜日

秋桜

先週と今週前半の天気のいい時、なんとか時間を見つけて散歩しました。そこで毎回見かけるのは「こすもす」。見るたびに♪うすべにのこすもすが あきのきの~♪と口ずさんでしまいます。
ちなみに歌詞は次の通りです。

  薄紅のコスモスが 秋の日の
  何気ない陽だまりに 揺れている
  この頃 涙もろくなった母が
  庭先でひとつ 咳をする
  縁側でアルバムを 開いては
  私の幼い日の思い出を
  何度も同じ話 繰り返す
  独り言みたいに 小さな声で
  こんな小春日和の 穏やかな日は
  あなたの優しさが 沁みてくる
  明日嫁ぐ私に 苦労はしても
  笑い話に 時が変えるよ
  心配要らないと 笑った

  あれこれと思い出を たどったら
  いつの日も一人では なかったと
  今更ながら 我儘な私に 唇噛んでいます
  明日への荷造りに 手を借りて
  しばらくは楽しげにいたけれど
  突然涙こぼし 元気でと
  何度も何度も 繰り返す母
  有難うの言葉を 噛み締めながら
  生きてみます 私なりに
  こんな小春日和の 穏やかな日は
  もう少し あなたの 子供でいさせてください

いい曲だよな~

歌うたびにジーンとくる。たまらなく好きなんだ。

この曲は山口百恵でいう人は多いだろう。だけど僕は、さだまさしだ。

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2008年10月22日水曜日

モルダウ

スメタナの連作交響詩「わが祖国」から「モルダウ」を聞く。
友人に貸していただいたCDで、カラヤン/ウィーン・フィルの演奏。録音は1985年でカラヤンの晩年のものなる。

あの有名なメロディがカラヤン節(?)で歌われる。カラヤンの弦の歌わせ方は好きだが、それにつけても、音のつながりの滑らかさはなんだろうと考えてしまう。「究極のレガート」と書くとなんとなく品がなく、安物っぽい表現になってしまう。滑るような感じで音がつながっていく。つながるというよりも流れるといった方がいいかもしれない。
どんな弾き方をしているのだろう?弦楽器のことはさっぱりわからないが、ついつい興味がわく。右手側で、弓をどう使っているのだろう?左手側にも何か秘密があるのか?
今回のオケはウィーン・フィルだが、ベルリン・フィルの時も弦楽器の歌わせ方が他の指揮者と違う。

なんなんだろう?

時々思う疑問が今日もよぎった。
あ、ごめんなさい。演奏について書いてませんね。もう文句のつけようのない極上の演奏ですよ。

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2008年10月18日土曜日

Ya小学校

明日Ya小学校で演奏してきます。
小学生向きの曲から保護者向けの曲まであります。そのうちクラシックは1曲演奏します。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」で、ジューン・コンサート以来の演奏になります。

校歌の編曲ですが、今回は対旋律を一生懸命作りました。校歌は3番まであるのですが、3番にだけ対旋律を入れています。
練習ではあまり聞こえてこないので、ちょっと残念なんですが、対旋律が入ることで曲の雰囲気がよくなる(豊かになるといったほうがいいかもしれない)ので、まあまあいいかと考えています。


最近ブログの更新が滞りがちです。考えなければならないことが多く、ブログの文章化に時間が取れないのです(涙)

でもCDはいっぱい聞いていますよ。
ituneでダウンロードした、リヒテル/EMIレコーディングス(14CD)、バーンスタイン/ストラビンスキー、ショスタコーヴィッチ作品、CDで購入したベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集とオペラ数曲がメインになっています。
この中には初めて聞く曲が多いのです。それが更新が滞る原因の一つです。初めて聞く曲を文章化するには、聞きこまないとできないので何回も聞くことと 、感動や印象に残ったことを言語化するには時間がかかってしまうためです。まだまだ修行が足りません。

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2008年10月16日木曜日

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第1番

ああ、プロコフィエフがそこにいる!
曲が始まると、すぐに感じた。

久しぶりに聞く、プロコフィエフの作品。しかも初めて聞く曲。
そこにいるのはプロコフィエフその人。「あ~、僕はプロコフィエフが好きだ。」と心の中で言う。
理屈ではない、相性がいいんだろうなと思う。

曲は、プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 作品10
演奏はアンドレ・プレヴィン指揮のロンドン響、ピアノはアシュケナージ

CD購入の決め手は、プレヴィンとロンドン響。春先にバレエ音楽「ロミオとジュリエット」「シンデレラ」のCDを買い、その演奏がよかったことと、交響曲第1番がカプリングされていて、それが最高によかった。あんな楽しい、喜びにあふれた演奏を聴いたことがなかったのだ。

今回の協奏曲第1番の演奏、いいんじゃないだろうか。他の演奏と比較してないので、何とも言えないところがあるが、「そんなことどうでもいいじゃないか」と思うほどに、プロコフィエフの世界に浸らせてくれる。
幸せなひと時だった。

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2008年10月13日月曜日

ミュージック・フェスティバルを終えて

昨日ミュージック・フェスティバルが無事終了しました。
満員のお客さんと音楽的レベルの高さで(吹奏楽はちょっと横に・・・)で、僕が思っていた予想をはるかに超えた素晴らしい演奏会でした。

1部:声楽独唱
本校OBで、プロの声楽家による独唱です。どの曲もよかったのですが、特に印象に残ったのが2曲。
まずは「ハバネラ」、耳慣れた曲ですが生で聞くのは初めてです。
「やっぱり生で聞くのはいいな!」が率直な感想。歌がストレートにこちらに届くし、細かなニュアンスや醸し出される雰囲気を感じ取ることができます。
それにしても“発声”“発音”“声のコントロール”などはさすがでした。

もう一曲は、武満徹の「小さな空」。初めて聞きました。シンプルなメロディです。彼の管弦楽作品とは一線を画するものでした。素朴なメロディが心にじわーっとしみてくる曲でした。

2部:合唱    <リハーサルを聞いての感想です>
三善晃「狐のうた」より「訓戒」
久しぶりに聞きました。聞くたびに鳥肌が立ちます。鳥肌が立ちっぱなしで、ついには寒気さえ感じました。

團伊玖磨「筑後川」より「河口」
♪フィナーレを フィナーレを      
  こんなにはっきり 予想して       
  川は  川は         
  大きくなる  (以下略) ♪

高校で聞いて以来ずっと好きな曲です。合唱曲ってぜんぜん知らないんだけど、合唱でこんなにスケールの大きさが表現できるんだと言える曲だと思っています。昨日は久しぶりに聞いて感動!感動!でした。
「河口」はyou tubeで聞けます。
 http://jp.youtube.com/watch?v=oE3wOJn3oOs

歌詞を知りたければ下記をクリックして下さい。
 http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/chikugogawa_kakou.htm

佐藤眞の「大地讃頌」
 母なる大地のふところに~ ♪    この曲も大好きなんだよな。
 http://jp.youtube.com/watch?v=fPv0NPpCCKU&NR=1


3部:吹奏楽
演奏曲は
 ・ もののけ姫メドレー
 ・ 千の風になって
 ・ パイレーツ・オブ・カリビアン
8月にあった同校吹奏楽部の定演と同じ曲です。その時の演奏より今回のほうが完成度が高かったと思います。全体的にいい感じでできて満足しています。
ホールがやや響きすぎかなと思いますが、残響の残り方がこの方がいいんじゃないと思うところもありました。

4部:スタンダード・ジャズは、後日書きます

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2008年10月11日土曜日

巨人

巨人が優勝しましたね。
僕はスポーツは好きだけど、野球ファンではないので、どこが勝っても嬉しいとか悔しいのがありません。
でも今年の首位との13ゲーム差をひっくり返しての優勝は素晴らしいと思います。阪神の失速ぶりにはどうなっているんだと首をかしげてしまいます。



ところで、この絵はゴヤ巨人という絵です。
実は「もののけ姫」と関係があるようです。

青井汎「宮崎アニメの暗号」新潮新書P120~122によると
「宮崎アニメには幾つかの隠し絵が存在しています。たとえば、ゴヤの名画『巨人』が『もののけ姫』には隠されているのです。
それは巨大化し暴走するデイダラボッチ」をタタラ場に立てこもる女たちが初めて見たカットです。山の向こうに巨人が立っているという構図だけでなく、その稜線の流れ具合も似ています。」
   以下似ている点がいくつか列挙してあります。

その他の隠し絵も紹介してあります。残念ながら他の絵を知らないので、ピンと来るものがありませんでした。いろいろと知っていると楽しみが広がるのは間違いないですね。

2008年10月9日木曜日

「もののけ姫」メドレー

10月12日のミュージック・フェスティバルに演奏する曲の一つが「もののけ姫メドレー」だ。

映画音楽を演奏するためには、サントラが吹奏楽用に編曲されていなければならない。楽譜カタログを見ると、さまざまな作品が編曲してあり、ジブリ作品も多くの種類がある。
もし、日本人に人気のある映画音楽、しかも日本人作曲家によるもので、人気ランキングをすれば、相当数の久石譲作品が上位に食い込むのではないだろうか。
人気作品はいきおい編曲も増える。久石作品もその一つだ。

今回演奏する「もののけ姫」メドレーは、今まで演奏してきたジブリ作品の吹奏楽編曲版のなかで、一番好きなものだ。
原作であるサントラがいいのは勿論のこと、編曲そのものがすごくいい!
だから、8月の定演と今回のミュージック・フェスティバルと2回も演奏できるのが嬉しくてたまらない。

さてその編曲だが、映画のサントラから以下の6曲がメドレーになっている。
 1.もののけ姫
 2.アシタカとサン
 3.修羅
 4.タタリ神
 5.エボシタタラ歌
 6.アシタカせっ記

編曲者 小島里美 
出版 ミュージックエイト


昨日は武満徹の誕生日であった。すっかり忘れていた・・・

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2008年10月8日水曜日

おっと、ばらの騎士

CDの再生ボタンを押す。「ペレアスとメリザンド」のつもりが「ばらの騎士」だった。

「おっとっと」
曲の出だしの全然違うこと。ペレアスの静かなPPと思っていたところに、元気のいいホルンの音とオーケストラのトゥッティ。しばらく戸惑ってしまった。

原因はCDを入れる紙のケースが番号が違うだけで、あとはみな同じこと。
カラヤンのEMIコンプリート・レコーディングスは、CDが紙ケースに入れてあり、すべて同じデザイン。表はCD番号の数字が違うだけ、裏は曲名と演奏しているオーケストラ名が書いてあるだけで、いたってシンプルなもの。
BOXは別の部屋にあり、手元には十数枚をまとめてケースに入れている。今聞いているものとこれから聞こうとするものがある。

「ばらの騎士」はフィルハーモニア管による名盤の誉高いもので、いつか聞こうと思ってずっと手元のケースにいれてある。「ペレアスとメリザンド」は次回のクラシック・ロイヤルシートで放送されるようなので、予習として聞こうと思ったものだ。

昨日のことだが、紙ケースをバラバラとテーブルに置き、「ペレアス」を聞くつもりでCDをセットしたつもりが、「ばらの騎士」だったわけで・・・、でもそれでよかった。「いつか~」が数ヶ月も続いていたわけだから。

初めて聞くフィルハーモニア管の演奏。1956年の録音でさすがに古い感じだが、それもすぐ忘れさせる素晴らしい演奏。

愉悦と陶酔感といったらいいんだろか。今はそれしか言えない。もっと聞きこんで、いっぱい語れるようになりたい。

そのように思った。今朝は「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ペレアスとメリザンド」を流しています。仕事、雑用、PC、編曲をやり「ながら」聞いています。

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2008年10月7日火曜日

Y小学校

19日(日)にY小学校で演奏をします。

Y小学校?前もそんなこと書いてなかったかと思われた方がいると思いますが、7月のYはYo、今回のYはYaです。

只今校歌編曲中です。今週の練習に間にあるでしょうか。
前回も同じことを書きましたが、今回もです。いかに学習能力がないかですね。編曲も仕方もパターン化されてきて、自分としては発想の乏しさに歯がゆい気持ちです。
毎度毎度のぼやきでした(苦笑)

2008年10月6日月曜日

昨夜の番組から

「ハンス・トレヴァンツ」という名前はどこかで聞いた覚えがある。それがいつどこなのかはわからない。
昨夜のN響アワーで初めて見た。指揮者だったのだ。
曲はマーラーの交響曲第5番。マーラーの演奏や解釈云々について語るものを持たないが、僕個人としてはいい演奏だったと思う。

ハンス・トレヴァンツの指揮はわかりやすい。オケのメンバーも演奏しやすいのではないかと思った。


もうひとつはクラシックロイヤルシート。放送が深夜だったので録画して今朝見ている。PCをしながら音だけ聞いて入て、時々画面に目をやる程度だ。
まずは、オーケストラ・モーツァルト演奏会で、アバドが指揮をして、ブランデンブルグ協奏曲全曲をしていた。
音楽をする喜び、バッハをするのが楽しくて仕方がないというのが、音からまた画面から伝わってきた。こちらを幸せな気分にしてくれる演奏でした。
アバドのバッハは初めてだが、すごくいいですよ!

続いてはアバド指揮によるグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の演奏で、マーラーの交響曲第9番。この曲については、今なじみつつある曲で、だんだん良さがわかってきました。
4楽章の後半に照明を暗くする演出が印象的だった。

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2008年10月4日土曜日

もののけ姫について

久しぶりに映画「もののけ姫」を見た。
僕はジブリ映画は好きだけど、熱心なファンではない。今回ミュージック・フェスティバルで取り上げる曲なので、ちょっと見ておこうと思った。
今回演奏する吹奏楽編曲版はどのシーンで使われているのか知りたかったのも理由の一つ。

少し前だったので記憶が薄れつつあるが、見ての感想をひとつ。

宮崎監督はディズニー映画を批判していたが、善悪がすっきりと分かれ、善が悪をやっつけるという単純なストーリーではないこと。(勧善懲悪が好きな人にとっては、すっきりしないものがあるかもしれない)
それぞれの立場によって善悪の基準が違うこと。言い換えれば、それぞれ自分の立場が善であって、相手側が悪である。映画を見る側からすれば単純な色分けはできない。
たとえば、サンにすればタタラ場のエボシ御前は悪の大玉でこれを倒すことに執念を燃やすが、タタラ場の者はエボシ御前に対しトップだからいやいやながら従っているのではない、むしろその逆である。尊敬を集め慕っている。特に女たちからはそうだ。それ以上にハンセン病患者からの思慕の念は「神様、仏様」級のものだ。

両方を見ているから、アシタカはサンとエボシ御前の一騎打ち時、間に入り傷を受けながら、どちらかが倒れるという決着をつけさせなかった。
「共に生きよ」というセリフが数回 (だったと思う・・・) アシタカの口から出るが、これは宮崎監督のメッセージだと思う。

映画をを見た後「虫眼とアニ眼」養老孟司、宮崎駿著を読んでいると、「もののけ姫」について宮崎監督が語った次の一節があった。
「悪い人間や殺しても惜しくないような輩をいっぱい出して、そいつらをやっつけてせいせいするような映画だけは、絶対に作っちゃいけないと思ったわけです」(P42)

もののけ姫については語りつくされているのだろうが、僕にとっては初めてのテーマなので、しばらく考えてみたい。10月12日が終わると忘れ去られるかもしれないが(笑)

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2008年10月3日金曜日

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第1番

時々「おーっ!」と声を上げたくなるようなセットものが出る itune。
今回はスヴィヤトスラフ・リヒテルの「EMIレコーディングス」、CD14枚組が1500円でダウンロードできる。初めて聞く曲が大半で、知っている曲でもCDを持っていなかったり、CDはあっても別の演奏家であったりと、一切ダブり買いのないものであった。 (ふふ・・・大満足)

ぼちぼちディスク作成してぼちぼち聞いている。
その中から1枚目の1曲目が、ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調作品2-1。

もちろん初めて聞く曲である。

いいですね!野に咲く可憐な花という感じだ。
モーツァルトに近いような、でもモーツァルトでない。たしかにそこにあるのはベートーヴェンだ。だが可憐でかわいらしく、そっと愛でていたいような曲だ。とくに1~3楽章はそう感じる。
4楽章になると激しさが加わって、この激しさはベートーヴェンだよなと思わせる。

リヒテルの演奏もいいんじゃないでしょうか。
こうしていっぱいいい音楽が聞ける。何か幸せだなあ。

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2008年10月2日木曜日

ミュージック・フェスティバル

我が母校の創立○年記念の音楽会の正式名称は

「創立○○周年記念   ○○高 ミュージック・フェスティバル

10月12日(日)午後1時半開演

プログラム
1.声楽独唱(本校OBのプロの声楽家)
2.合唱(高校生合唱部員とOBとの合同)
3.吹奏楽(高校生吹奏楽部員とOBとの合同演奏)
4.ビッグバンド(本校吹奏楽部OBのJazzミュージシャンと彼の率いるプロと地元のアマチュアによる合同バンド)

約2時間のステージとなります。

僕は吹奏楽演奏で指揮をします。曲目は8月の定演と同じ曲です。
1.「もののけ姫」メドレー
2.千の風になって
3.パイレーツ・オブ・カリビアン

5日(日)午後から練習があります。頑張りますよ!

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