2009年10月29日木曜日

豊臣秀長

豊臣秀長の名前を知っている人はどれくらいいるでしょうか?

秀吉、秀頼、秀次より知名度が低いですね。歴史好きの方でないと知らないのかもしれません。

僕は、1985年に出版された堺屋太一の『 豊臣秀長 ある補佐役の生涯 』を読んで、その存在を知りました。
初めて読んだのはいつか覚えていませんが、今2回目を読んでいます。

この著書によって「補佐役」「ナンバー2」の重要性を知りました。ナンバー2は、ここ数年僕にとって大切なテーマになっています。
今年NHK大河ドラマになった直江兼続ナンバー2です。石田三成もナンバー2といっていいでしょう。そして秀長は秀吉の弟で、ナンバー2として最高の存在でした。

堺屋さんの「豊臣秀長」、面白いですよ!それにちょっとだけ研究という気分を持ち合わせながら読んでいます。 

2009年10月26日月曜日

ベートーヴェン/交響曲第1番

アバド/ベルリン・フィルのライブ映像を見ました。

2001年ローマ聖チェチーリア音楽院のホールでの演奏。曲はベートーヴェン/交響曲第1番。

アバドの指揮姿は数回見たことがあります。
もし、どんな指揮でしたか?と聞かれたら「打点がはっきりしないので、奏者は演奏しづらいのでは・・・、でも合ってるから不思議なんだよな。プロでもトップクラスだからうまく合わせるんだろうな」と答えるでしょう。

今回のベートーヴェン、たしかに打点が分かりづらいのですが、小気味良い部分はわりとハッキリしているなと思いました。それから表情を細かく振り分けているが大きな発見でした。

さて演奏ですが、毎度の如く指揮者の振り方に注意が集中してあまり聞けていません(苦笑)
全体としてすっきりと明るく、小気味よい演奏だったと思いますよ。たぶん・・・

それから、こんな歌わせ方もあるんだ!という新鮮さもありました。

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2009年10月24日土曜日

一本調子

今、Infinity という曲を練習しています。

「アタシんちの男子」というドラマの主題歌で、GIRL NEXT DOOR が歌っています。ダンス・ポップ・ナンバーということでノリノリの曲になっています。

この曲に限らずJ-POPに多いのは、歌に抑揚がなく一本調子なこと。
歌唱力がその程度なのか、あえてそのように歌っているのか、また一本調子で歌うように指示されているのか。そこのところはわかりません。

人を魅了する演奏」(紙谷一衞)には、日本語は一音一音を同価値で扱うため、言葉に強弱がなく一本調子になる。西洋の言語は単語に強弱があるため、アクセントがあるリズミカルなものになる。
日常使う言語が無意識的に楽譜の読み方から演奏や歌い方に影響を与える、といったことが書かれています。

だからJ-POPの歌手達は、日本語の特性をそのまま表して歌っているのかな・・・?と思ったりします。

それはさておき、吹奏楽で演奏する時はメロディを抑揚もなく一本調子で演奏してはいけないと思っています。ハッキリとした強弱や微妙な強弱をいれていかないといけないと思っています。

シンコペーションのあるところはいいのですが、Infinity では4分音符が8個続くメロディがあります。ここをどうするかは未だに頭を悩ませています。どう処理すればダンスミュージックっぽく聞こえるか。

その他の部分もノリノリ感をだすにはどうしたらいいか。POPSをあまり聞かない僕には困った問題です(苦笑)

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2009年10月21日水曜日

シューマン/交響曲第2番

食わず嫌いをしていたシューマン。その交響曲第1番と第2番を聞きました。

第1番は以前聞いたことがありますが、まともに4楽章聞きました。なかなかいいですね。

第2番は第3楽章が素晴らしい。もう虜になってしまいました。何回も聞いています。

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2009年10月19日月曜日

風のように

「司馬氏のアイーダ」を始めて2年3ヶ月少したちました。
よく続けてこられたなと思いますが、性懲りもなくもう一つのブログを作りました。

 ブログタイトル 「風のように」

 http://4ba4a1da.blog63.fc2.com/

実は1ヶ月ほど前に作ったのですが、3日坊主に終わらず続けていけそうなので公開することにしました。(といっても先日のブルックナー/交響曲第2番のコメント欄でURLを書いていたので、いまさら何だという感じもしますが・・・)


2つ作ったのは、アップする文章の内容によって掲載するブログを分けようと思ったからです。

「司馬氏のアイーダ」は音楽中心(クラシックと吹奏楽、我が吹奏楽団のことがメインになる)

「風のように」はスポーツ・歴史・読書・名言&迷言・日々の生活の中で思い考えたことやつぶやき・音楽も少々

そんな感じで考えていますが、性格がええかげんでちゃらんぽらんなので、気分のまま載せていき編集方針に反することが多々あるかもしれません(笑)
まさに風のように、気ままにです。

2009年10月17日土曜日

フラッシング・ウィンズ

今、来年のジューン・コンサートへ向けて選曲作業に入っています。

そこで浮上してきたのが、ヤン・ヴァン・デル・ロースト作曲「フラッシング・ウィンズ

正式にはヤン・フランス・ヨーゼフ・ヴァン・デル・ロースト(Jan Frans Joseph Van der Roost)、1956年生まれのベルギーの吹奏楽作曲家。長い名前ですが、ヤンが名でヴァン・デル・ローストが姓です。

3年前、生誕50年を記念してほとんどの作品を網羅したCD8枚組が発売されました。購入当時はよく聞いていたのですが、ここのところ全く聞いていませんでした。
久しぶりに「フラッシング・ウィンズ」が入っているCD「Overtures & Opening pieces」を聞くと

14曲すべてがキラキラと輝く逸品ぞろいでした。
3年前はそんなに思わなかったのに、今回は新鮮で「みんないいよ!全部演奏してみたい」と思わせるものがありました。
全曲名は以下の通りです。
  1. ファイアーワーク
  2. ザ・スワン・オン・ザ・ヒル
  3. オリンピカ
  4. メターラ
  5. コンゼンサス
  6. センテニアル・プレリュード
  7. オマージュ
  8. ネム・スザート
  9. ダイナミカ
 10. ジュビラス
 11. ポンテ・ロマーノ
 12. アルゴナ序曲
 13. フラッシング・ウィンズ
 14. シグネチャー

フラッシング・ウィンズはカッコイイ曲です。颯爽として、スタイリッシュで、ワクワクした疾走感が得られる曲です。

カッコよさというのは、オーケストラでは得られない吹奏楽の特色だと思います。

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2009年10月15日木曜日

ブルックナー/交響曲第3番

ゲネラルパウゼ(演奏者全員の休止)に大いに意味あり。

楽譜上は奏者全員休符になっているが、そこには残響という音をイメージして作曲したのではないだろうか。

もっと言えば、残響を一つの音として意識していたのではないか。そして確信をもってゲネラルパウゼにしたのではないか。

ロベルト・パーテルノストロ/ヴュルッテンベルク・フィルの演奏で、ブルックナーの交響曲第3番を聞いている中で、そんな突飛な考えが浮かんできました。聞き進むにつれて思いつきが思い込みになってきたのです。

3番は他の作品と比べ、曲中にゲネラルパウゼの多いように思いますが、大聖堂に広がる残響がその思いを持たせました。
それが頭の中をぐるぐる回りだすと、曲がしっかり聞けなくなりました(苦笑)

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2009年10月14日水曜日

魔笛第2幕

魔笛の第2幕、精神の高貴さを感じ感動しました。

これまでは音だけを聞いていた「魔笛」は、メルヘンチックな曲という印象が大半を占めていました。
それがDVDで舞台を映像ポネル演出を見て、字幕を追いつつセリフや歌を聞き、ウィーン・フィルの演奏を聞くと、何かしら魂が清められ、また高められる感じがしました。

「魔笛」は素晴らしい!

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2009年10月12日月曜日

今日は

今日は体育の日。体育の日といえば、以前は10月10日だった。

何年前からだろうか?第2月曜になったのは。他の祝日も月曜日になったものがある。 秋の祝日は月曜日でないほうが嬉しい。週の途中に休みがある方が、なんとなく好きだ。
9月15日敬老の日、10月10日体育の日だけでも元に戻らないかな~(と一人呟いても仕方ないこと)

さて今日もいい天気、散歩をしよう!昨日もしたけど今日も歩こう。気分爽快だ。


昨年の10月12日は、母校創立○○周年記念ミュージックフェスティバルだった。
思い出すな~、懐かしくなる。 紅白歌合戦のバックバンドで演奏している人が我が田舎へ来て演奏したんだから。しかもリハーサルと生で聞いたんだから。

また、この日のための練習を含め9月と10月の日曜日はほとんど詰まっていた。大変だったが充実していたなァ。
今年は日曜日がつぶれることはないが、なんとなく物足らない気もする。

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2009年10月10日土曜日

翼をください

今週から練習を始めた「翼をください」は、ニュー・サウンズ・ブラスの曲。
正確に言うなら“New Sounds in Brass ’98”にある曲だ。

編曲は宮川彬良。

どこかで聞いた名前だなと数日考えていたら、「マツケン・サンバⅡ」の作曲者だと思い当たった。
この人は編曲もする。自作の「マツケン・サンバⅡ」も吹奏楽用にアレンジしている。我が楽団も以前演奏したことがあるが、なかなかセンスのあるいい編曲だったという印象がある。

その宮川さんが「翼をください」を編曲した。副題に“バンドと合唱のための”とあるように合唱つきのものとなっている。
(11月3日の文化祭は会場にいるお客さんに歌ってもらう)

「翼をください」は宮川さんの思い入れのある曲で、それに比例して(?)かなり凝った編曲になっている。
今週練習しての感想は、「大変な曲だな(冷汗)」と。音符に込められたものを表現するには、かなりスコアを読み込む必要があること、奏者にも表現力が要求されると感じた。

ちなみに宮川さんの解説を一部要約すると
前半(イントロと歌詞の1番)のコラール風の部分は、教会の聖歌隊をイメージ。場面としては室内。
1番が終わって間奏と2番は、扉が開き、一気に大空へはばたくという演出。
また長いイントロの後半は、世の中の大袈裟で騒々しい空気から、心の中の一番大切なことへ導くためのもの。

簡単ではないが、できるだけ編曲者の意図を表現できるようにしたいと思う。

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2009年10月8日木曜日

魔笛第1幕


オペラコレクション第3巻は「魔笛」

指揮 : ジェイムズ・レヴァイン
演出 : ジャン=ピエール・ポネル
演奏 : ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ウィーン国立歌劇場合唱団
出演 : ザラストロ…マルッティ・タルヴェラ(バス) 、タミーノ…ペーター・シュライアー(テノール) 、パミーナ…イレアーナ・コトルバス(ソプラノ) 、夜の女王…エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ) 、パパゲーノ…クリスティアン・ベッシュ(バリトン) 、弁者…ワルター・ベリー(バリトン)
1982年 ザルツブルク音楽祭を収録したもの。

時間は3時間を越えているので2枚組になっています。(1990円で2枚組というのはお得感がある)

その1枚目、第1幕を見ました。やっぱり字幕を見ながら聞くのはいいですね。

今までは音のみで楽しんでいましたが、字幕を見ることで曲想の変化が納得できました。
何かのアリアで、急に曲想が変わるところがありますが、それは歌詞の内容が変わるから、それにともなって音楽も変わるのです。

当たり前と言えば当たり前ですが、それがわかりました。
たとえて言えば、大人には当たり前の事柄を、子供が実際に体験してわかった時のような新鮮な感覚ですね。

演奏の方はどうなんでしょう?僕には特上のものに思えました。
レヴァイン/ウィーン・フィルはモーツァルトの交響曲のCDを持っていますが、イマイチだったのであまり期待していなかったのですが、ここでの演奏はいいですね!

第2幕が楽しみです。

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2009年10月6日火曜日

ブルックナー/交響曲第2番


何ヶ月も前からいろんなブログで取り上げられていた、ブルックナー/交響曲全集を購入しました。

指揮:パーテルノストロ

演奏:ヴュルッテンベルク・フィル

11枚組で1389円という激安価格です。こんなに安くして利益があるの?と心配してあげるほどの価格設定です。

それで演奏は“安かろう、悪かろう”ではないんですね。これはHMVのレビューにも、いろんなブログを読んでもいい評価を得ているんです。実際に聞いてみましたが(まだ2枚目ですが・・・)なかなかいい演奏ではないですか。

指揮者のロベルト・パーテルノストロは、1957年にウィーンに生まれだそうですが、聞いたことのない名前でした。(僕は情報に疎いので)

さて第2番を聞いたんですが、2楽章がすごく気に入りました。
音、響き、歌わせ方、表情その他全てにおいて素晴らしいです。

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2009年10月5日月曜日

O中学校

昨日O中学校吹奏楽部定期演奏会に行ってきました。
楽しかったですね。ステージ構成がアイデア満載で飽きさせることがありませんでした。

O中学校の定演は初めてなのですが、こうして行こうと思ったのは9月23日に行われた吹奏楽ファスティバルでの演奏を聞いたからです。
我が田舎でこれだけの演奏する中学校はなかった!! 同日同じステージに立った高校よりもはるかにいい演奏をしていると思ったからです。

その時の演奏曲は、

デイビット・R・ホルジンガー 作曲

春になって、王たちが戦いに出るに及んで

昨日のお目当てもこの曲。
昨日は鳥肌立ちまくりでした!すごかった!

曲の解説は以下をクリックしてください
http://www.bandpower.net/special/togashi_sp/00_history/10_spring/01.htm

指揮をされたF先生の特質が最大限に生かすことができる選曲であったと思います。

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2009年10月1日木曜日

ハイドン/交響曲選集

ハイドンのタイトル付きの交響曲のみを集めたセット(全11枚)があります。

英語タイトルは“HAYDN  Name Symponies”

指揮 : Adam Fischer

演奏 : Austro-Hungarian Haydn Orchestra

HMVレビューによると(交響曲全集のところをコピーしました)
『1987~2001年デジタル録音。フィッシャー兄弟の兄で、料理の達人でもある熱血漢アダムが自ら1987年に創設した「オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団」は総勢50名から成るスペシャリスト集団。メンバーはウィーン・フィルやウィーン響、ハンガリー国立響の面々で、ハイドンゆかりのエステルハージ宮殿内にある「ハイドンザール」でのコンサートやレコーディングを活動の主目的としています。 』
とある。

今年はハイドン記念の年なので、少しばかりハイドンを聞いておこうか。そうしないとずっと聞くことはないだろうから、といった動機で聞いてみた交響曲。いくつか聞いてみるとなかなかいいじゃないですか!

始めにクーベリックやジュリーニの指揮で聞いたのがよかったのかもしれない。その後他の指揮者でも聞いたが、この2人のものがかなりよかった。

そこでいろいろ聞いてみたくなったが、100曲を超えるものを少しずつ購入というのは考えられなかった。それなら全集をと考えてみたが、ドラティの全集もA.フィッシャーの全集も33枚、どちらも聞き通す自信がなかった。 じゃあ、どうしようかなと思いつつ、HMVで捜していると上記のCDを見つけ、聞かれた方のレビューを見るとよさそうだったので購入することにした。

今夏購入し、少しずつ聞いてきた。昨日と今日とですべて聞き通すことができた。
1枚のCDを2,3回(1日1回のペース)聞いて次へ行くという聞き方。

タイトル付きの交響曲は全部で31曲。すべてがいい曲だ、そして演奏が素晴らしい。だから数ヶ月楽しみを持って聞くことができた。朝のさわやかな時間帯に、仕事をしながら、PCをしながらハイドンの交響曲を聞くのが楽しみだった。そして幸せだった。

いろんな音楽があるけど、幸福感を与えてくれる音楽ってどれくらいあるだろうか?
人によって感じ方が様々だろうが、このハイドンの交響曲選集では、曲と演奏の2つが分かちがたいと感じた。数は少ないけれどもいくつか聞いたハイドン演奏から思ったことだ。

A.フィッシャーと Austro-Hungarian Haydn Orchestra の演奏は素晴らしい。
このセットは棚にしまってほこりをかぶるのではなく、常に手元において聞き続けることになるだろう。

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