2008年12月30日火曜日

感謝の1枚

今年購入したCDの大半は、愛読しているブログの記事を参考にしました。そのほとんどに「はずれ」がありませんでした。

その中で感謝の1枚を (と言いつつ、何枚もあります)

・ 好きになれなかった曲、これから先も好きななるかどうかわからない曲。だけどこの演奏なら、ずっと聞いていけそうな1枚。いや、それ以上に慈しんで聞き続けていくと思われるもの。

ヴァントのブラームス/交響曲第3番
ブラームスの交響曲は1番2番は好きなんだが、3番、4番はなぜか好きななれない。
3番だけ単品で買うことは、まずあり得ない。
ヴァントによるブラームス/交響曲全集を、やったくんさんが勧めておられるのを読み、全集をCDで持っていなかったので検討を始める。ヴァントのものは1枚も持っていなくて、どんな演奏をするか知りたいという興味もあって購入を決める。
商品が届き、1番から順に聞く、3番は「せっかく買ったのだから、1回ぐらい聞いておかないと」と思い聞くことにする。
それが、それがである!   ・・・どう言葉にしていいかわからない・・・   とにかくよかった。

チェリビダッケのブラームス/交響曲第4番(ミュンヘン・フィル東京ライブ)
yoshimiさん絶賛のCD。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-909.html#commenttop

HMVウィッシュリストに居座っていた並みいる強豪を押しのけての購入である。

すばらしい演奏!
しかも僕にとっての、初チェリビダッケ。
記念の1枚になります。

この曲で唯一好きなのはケンぺ/ミュンヘン・フィルの1枚のみ。これにチェリビダッケが加わることになる。偶然であるがどちらもオケがミュンヘン・フィルである。教えてくださったyoshimiさん、ありがとうございます。

・ 関心はあったけれども、ブログの後押しがなければ買わなかった1枚

カラヤン/新ウィーン楽派管弦楽曲集
rudolf2006さん、その他数人の方(ちょっと思いだせない、ごめんなさい)ありがとうございます。「新ウィーン楽派」を現代音楽と言っていいかどうかわからないけれども、僕にとっては現代音楽の代表選手の一人みたいなもの。たまに聞くことがあったが、全くなじめずにいた。
これをカラヤン・ベルリンフィルが「美しく」演奏した。そう、美しいのだ。そして「いい音楽なんだ」と初めて思わせてくれた。

ズスケ・カルテットのベートーヴェン/弦楽四重奏曲全集
ベートーヴェンの3本柱、交響曲・ピアノソナタ・弦楽四重奏曲はいつか全曲聞きたいと思っていた。
思っているだけで、実現せずに時間のみが過ぎていくことが往々にしてあるが、それを思いきらせてくれたrudolf2006さん、ありがとうございます。
全曲聞き通して思うことは“ベートーヴェンはすごい” (なにを今更という感じですが・・・)

・ お勧め通り、本当に素晴らしかった1枚

ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナー/交響曲第4番、7番
ニョッキさん、ありがとうございます。僕が目にした最初の記事です。
その他のブログに絶賛記事があります。僕がこれ以上何う言うことはありません!

・ 友人から借りてとりあえず聞いてみたが、なんと!なんと!の1枚

ブーレーズのマーラー/交響曲第9番
少し前に拙ブログで取り上げました。付け加えるとすれば、1楽章が一番よかったこと。しみじみとした美しさがに取り込まれ、何度聞いたことか。


思いつくままに書きました。忘れているCDがあるかわかりません。思い出したら新年の記事に何気なく文章にしたいと思います。

購入したCDはおおよそ聞きましたが、未聴の大きな塊があります。 カラヤンのEMIボックスセットです。オペラ・声楽曲を集めた第2巻です。今年はオペラの年にしようと意気込んで春先から聞いていました。itune にお世話(?)になり始めたころから足が遠のき始めました。秋に入るとほとんどきいていません(涙) 来年はなんとか聞いていきたいですね。

さて、今年はこれが最後に記事になります。明日は大掃除その他で余裕がないので更新はしません。休憩時間にブログ巡りをする予定ですが。

それではみなさん、よいお年を。

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2008年12月29日月曜日

itune、利用しました

ふ ~  「忙」 で す

「心」が「亡」になっています。

ここ数日音楽を聞いていません(涙)

聞いた音楽を記事にすることができません。そこで、itune ネタを引き続き使います。

昨年ブログをはじめ、昨秋からHMVを利用し始めました。
今年は春ごろから itune を利用し始めました。(というよりも、itune の商売上手にうまく乗せられて、いろいろと買いました)
購入順に並べます。タイトルは独断で変えています。

① ニーベルングの指輪(レヴァイン/メト)
② バッハ/独奏曲集(ヴァイオリン:ミンツ、チェロ:マイスキー、リュート:セルシェル)
③ シューベルト/歌曲全集(フィッシャー=ディースカウ)
④ バーンスタインDG録音ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィッチ作品集
⑤ リヒテル/EMIコンプリート・レコーディングス
⑥ メシアン・ボックス

ブルックナー全集を入れて7点購入したことになります。

① 「指輪」は、いつか全曲を聞きたいと思っていた。しかしCD14~15枚を買う時間的余裕と予算がないまま、ずるずると時が過ぎてしまった。itune で購入していなければ、結局聞かずに終わっていたかもしれない。そういう意味でありがたいセットもの。「指輪」へのハードルが一気に低くなりました。
今は「ジークフリート」の途中で止まっています。来年聞きましょう。

② マイスキーの無伴奏チェロ組曲だけダブり買いで、その他は初めてのもの。ミンツのバイオリンは素晴らしい。リュート作品をギターで聞いたが、苦手だったギターが、苦にならずに聞くことができたことが嬉しい。

③ 歌曲はほとんど聞かないが、資料的価値があると思って購入。
一枚も聞いていません(冷汗) まあ、そのうち聞くでしょう・・・(?)

④ バーンスタインはあまり聞いてこなかったが、これを聞いて好きになりました。
いまいち面白みを感じなかった「火の鳥」がこんな面白い作品だったとは!
こんな楽しい「ペトルーシュカ」は聞いたことがない!
初めて聞くショスタコーヴィッチの交響曲第1番、6番、7番、9番。楽しませてもらいました。

⑤ ピアノは好きだけれども、あまり聞かないほうです。ピアノ演奏に関して詳しくないので、好きなピアニストもいなければ、嫌いなピアニストもいません。ただ、リヒテルは平均率全巻の演奏が素晴らしいので好印象を持っていました。
購入のポイントはリヒテルだったら信頼できると思ったこと。ピアノ独奏曲や協奏曲などいろんな演奏形態があり、時代もバロックから現代まで幅が広かったこと。作品名は知っているが、聞いたことない曲がほとんどだが、聞いてみたいと思う作品が多かったこと。
おおよそ聞きましたが、みな満足できるものでした。

⑥ メシアンは未知の作曲家。好奇心で購入しました。
スローペースで聞いていたところ、HMVで購入したCDやロイヤル・コンセルトへボウの交響曲10曲が割り込んできたので、完全に中断しています。
これは意識していかないとセットものの全曲は聞けないかもしれない・・・


BS2の「ラインの黄金」の録画ボタンを押しました。正月の楽しみにおいておきます。

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2008年12月24日水曜日

初 itune

itune 体験記を少し。

itune で音楽をダウンロードできることを知ったのが今年の2月頃。
僕の愛読しているブログに「itune で、アバドのマーラー/交響曲全集が1500円でダウンロードできる」という内容の記事があった。
CDにすれば10枚以上になるものが、たった1500円で売られている。信じられなかったが、間違いないらしい。じゃあ、どうすればダウンロードできるのかと調べ、一つの方法として itune カードを使うとできることがわかった。
さっそく近くにある家電量販店に行ってみると、ちょうど売り切れで、入荷まで1~2週間かかるということだった。それぐらい待って再度行ってみるがまだ入荷していなかった。さらに1~2週間待っただろうか(?)ようやく入荷していたので購入。
帰宅後PCを起動、itune のサイトを開き、itune ストアの画面までいきつく。

ところが、アバドのマーラー/交響曲全集がない・・・

販売が終了していたのです(悲)

これが僕の「初 itune 」でした。

今年いろいろと itune ストアを利用してわかったのは、超激安のセットものは期間限定であること。
だから目玉商品が出てきたら(僕の場合、いつもチェックしているわけではないので、出ているのが分かった時点で)、なるべく早く決断すること。予告なしに販売終了するから、涙をのむことになりかねないから。

そうやって初ゲットしたものが、ヨッフムのブルックナー/交響曲全集。
ベルリン・フィルとバイエルン放送響の2つのオーケストラを振り分けたもの。

大まかな感想を。
全集としての完成度は水準以上だと思う。

そして1番と2番を初めて聞くことができた。そして1番から9番まで通して、順番に聞くことができた。ここでは細かく言えないが、いろいろと感じるところがあった。

5番が「こんないい曲だったんだ」ということ発見。

久しぶりに聞いた9番は、8番までと違い、別次元の曲だと思わされた。

ベルリン・フィルはうまい。バイエルン放送響は素晴らしいオーケストラだが、うまいとは感じなかった。なぜかしら、ベルリン・フィルはオケのうまさがすごく感じられた。 聞きながら「うまいなァ」を何度連発したことか。
誤解ないように付け加えますが、ブルックナーにはオーケストラのうまさが全面にでる必要はあまりないように思います。 それからバイエルン放送響は好きなオーケストラです。このオケをクーベリックが指揮したCDは愛聴盤です。

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2008年12月23日火曜日

半額

今年夏ごろだっただろうか?
130円台だった。正確には135円前後だったような気がする。

それが先日68円だった。さて何でしょうか?

答えは灯油代です。約半分になっている!

我が田舎はオール電化はそんなに普及していないと思う。たまに「オール電化しませんか」という営業の電話がかかってくるが、すべて断っている。時流に乗るとか乗らないとか、便利だからとか、そういうことは無頓着なのだ。

というわけで我が家のお風呂とストーブは、電気ではなく灯油によっている。だから夏ごろは、このままの値段であれば冬の灯油代はどうなるのかと心配だった。
「家計逼迫」が実感としてあったのだ。
どうであろう、灯油を買いだした11月くらいからしか金額がわからないが、ほぼ毎週のように下がってきて、今や68円になっている。(この価格が地域最安値だと思う)

いやあ・・・よかった、よかった。

もっと下がれば、もっといい。


ところで、年末の繁忙期を迎えています。音楽を聞く時間があまりとれません。ブログ更新はかなりペースダウンしそうです(涙)


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2008年12月20日土曜日

日陰は冷たくて

明日21日にバレーボールをします。
ここ一週間、体を慣らしておかなくてはと思い、仕事の合間や所用で近所に出かけるときはなるべく歩くようにしました。

健康のためにウォーキング等で体をなるべく動かさなくてはならないのですが、習慣化されていないため、ついつい億劫になります。今回のようにバレーボールとか、ソフトボール、運動会といったものがあると、それに向けた準備という動機づけがあって、1~2週間前から体を動かすようになります。
だから定期的にスポーツイベントがないかな、そしたら年間それなりに体を動かせるから、と他力本願なことを思ったり・・・

体を動かす理由は、筋肉痛になりたくない。なっても少しの痛みでおさめたい。楽しんでやりたい(バテテしまって途中リタイアは面白くない)。そこそこ活躍したいなど。

ということで、1週間ほど前からウォーキングをしていますが、天気がいいので助かっています。そしてすごく気持ちがいいです。雨が降っていたらやる気が起きませんから。
それにつけても、晴天で12月にしては暖かいですね。11月に初雪が降ったときことが嘘みたい。

歩いていて太陽があたると少しばかりの熱さを感じます。ところが日陰に入ると冷たい。

夏の北海道は、木陰に入ると涼しいというのを聞いたことがありますが、先日のウォーキングでは日陰は冷たい。日によっては冷たいどころか“痛い”ですね。

この痛さは学生時代を過ごした京都を思い出させます。
冬の真っただ中、スカッと晴れた日の空気の冷たさ。肌が痛いんです。
衣類で守られず露出している顔や頭が痛い。夏にアイスキャンディやフラッペを食べて、頭が痛くなることがありますが、それを外側から冷気がやってくれるようなものかもしれません。
市バスを待っている時の寒さや、バスの中の蒸すような暑さとどんよりとした空気のこもりが思い出されます。

まあ、そんなこんなで今日も午後から時間を見つけて歩く予定。


今週のジューンコンサート候補曲。
Nはトロンボーンをフィーチャーした編曲になっていました。どういう和音をつけているのだろう?何とも言えない響きの箇所がありました。スコアを分析すればいいのですが、手書きの古いスコアなので見る気がしなくて(苦笑)

MiはJ-POPというジャンルに入るのかな。初見演奏を言うことで平板な感じになったが、いろいろと工夫していけばそれなりのものができる感じがした。

Moは大好きな曲。だけど演奏が難しい曲。
決定曲になるかどうかわからないけど、決まれば奏者に音に対する意識を常に喚起していかなければならないだろう。奏者には大変かもしれないが、この曲を通してそれなりのレベルアップが望めると思う。

2008年12月18日木曜日

ヘンデル/クラヴィア曲集

ヘンデルはあまり聞きません。聞くのは「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」「合奏協奏曲」ぐらいです。クラヴィア曲集があるなんて知りませんでした。

今回、itune でダウンロードしたリヒテルのEMIボックスに入って中から、この曲集を聞きました。
今までにボックスセット全14枚のうち10枚ほどは聞きました。未聴曲にプロコフィエフのピアノ協奏曲第5番のようにあえて聞かずにおいてあるものと、ヘンデル/クラヴィア曲集とブラームス/マゲローネのロマンスのように聞く気が起らずに取り残されたものがあります。

実はここ1~2か月リヒテルのEMIボックスは片隅に追いやられていました。ダウンロードしたころはせっせとディスク作成をして聞いたものですが、その後の itune によるメシアン、TさんにしていただいたレコードをCD化したもの、ロイヤル・コンセルトへボウの10曲の交響曲、HMVで購入したもの等にCDラジカセは占拠されてしまったのです。

リヒテルの存在を思い出させてくれたのが、yoshimi さんの前回記事のコメントです。この機会を逃すと放置されたままの状態が続くと思ったので、一気にディスク作成をしました。(yoshimiさん、ありがとうございます) これで全14枚分ディスク作成完了です。

以上のような経過で、ヘンデル/クラヴィア曲集を聞いています。
CDに収められているのは、2,3,5,8,9,12,14,16番の8曲です。

バッハの鍵盤作品に雰囲気が似ていますね。これが不思議でした。

バッハもヘンデルも1685年生まれで同い年なんですね。同じ時代を生きていたのに、管弦楽作品から受ける印象はかなり違うと感じていました。
だからクラヴィア曲集の第2番から聞き始めて「なんかバッハみたい」と漠然と感じつつ、曲が進んでいくにつれ「ほんまにバッハみたい」、「この曲はヘンデルの作品なの?」と思うにつれ不思議な感じがしたんです。

僕はバッハの鍵盤作品を多く知らないので、誰かがこの曲を「バッハの○○」と言ってきかせてくれても、なんら違和感なく受け入れるんじゃないでしょうか。
聞きこんでいって違いが見えてきたら、それはそれで面白いと思います。

似たような感じを受ける原因の一つ演奏者がリヒテルというのがあると思います。バッハの平均率クラヴィア曲集全巻をリヒテルのピアノで持っているのでが、もし持ってなかったら違った印象を持ったかもしれません。たとえばバッハをグールドのピアノでしか知らないとか。


さて、この曲集は疲れを癒してくれるのに適したもの1つになるかもしれません。特に頭を使い過ぎたとき、凝り固まりをやわらかくしてくれる感じです。 やんともいえない安らぎも感じます。

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2008年12月16日火曜日

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番


プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16 を初めて聞く。

弦のピチカートの後、ピアノが現れると。その神秘的な雰囲気にたちまちプロコフィエフの世界に取り込まれる。
作曲家との相性があるのだろう。初めて聞く曲なのに、聞いたすぐから好きになってしまった。
ゆったりとしたメロディアスな部分、独特な軽快感、スケール感などがたまらない。

でも、とっつきのよさは交響曲とピアノ協奏曲では大違い。
調べてみると22歳の作で、交響曲第1番よりも前に作られていて、34歳の時に作った交響曲第2番の荒ぶる神のような雰囲気とは違うのは頷けるかもしれない。

この曲は、ピアノがかなり前面に出ている感じがします。プロコフィエフのピアノソナタをはじめとするピアノ作品は全く聞いたことがないけれど、かなりおもしろそうだと思われます。

演奏はピアノがアシュケナージ。プレヴィン指揮のロンドン響。

全集から聞いています。3番以降は未聴です。

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2008年12月15日月曜日

昨日のフィギュア

やっぱりエキシビションは見ごたえがある。
特に気に入ったのは、男女ともに4位だったシングルの選手。

トマシュ・ベルネルのマイケル・ジャクソン・メドレー
エンタテイメントはこうでなくっちゃという見本みたいなもの。本当に楽しませてもらった。
スケートでムーン・ウォークはどんな感じになるのだろうと期待していた。時間は短かったがそれらしくできるので感心してしまった。

ロシェット、題名はメモし忘れた。
これも楽しませてくれた。フィギュアは優雅に滑るだけでなく、いろんな表現ができることを証明してくれるものだった。

それから男子3位のジョニー・ウイアーはアべ・マリアを。
男性でこんなにやわらかく優雅さを表現できるのが素晴らしい。

何気ない動作のようで、そこにいっぱい詰まったものを感じさせる選手もいた。(名前をチェックし忘れた)作られたぎこちなさはない。振り付け通りに体を動かしているのでもない。一見さらっと流してしまいそうな中に、「おおっ」と感じさせるものがあった。

指揮も(突然話が変わるが・・・)、何気なく振っているようで、そこに音楽をいっぱい感じさせるような振り方ができればいいなと思う。

次はサッカーの話。
ガンバ大阪、勝ちましたね。次はマンUと対戦だよ!

2008年12月13日土曜日

あれから6年

我が吹奏楽団に入団して6年になる。

2002年の12月に指揮者として入団した。

それに至る経緯を書くと、
同年7月(6月かもしれない)、母校吹奏楽部が定期演奏会をする際、OB合同演奏の指揮をしてもらえないかと頼まれる。
高校卒業以来、吹奏楽の演奏する現場から○○年離れていて、ブランクが大きすぎる為はじめは断ったと思う(ちょっと記憶が曖昧)。それを説得されて引き受けることにする。

練習前にスコアを持ってきてもらって準備を始める。音源のあるものは、音を聞きながらスコアを追うが、途中で見失うことが多々あり、本当に大丈夫かと不安になり、かつ焦る。

初練習は緊張した。始めの挨拶は声が震え、何度も噛みながら話す。高校以来の久しぶりの指揮で、目の前で音が出てくるのを聞きながらの練習だった。(練習中の数コマの記憶はあるが、何をどう感じながらやっていたのかは思い出せない)

そして、なんとか定演は無事に終えることができた。

そして11月、我が吹奏楽団のメンバーであり、母校吹奏楽部OB会の副会長であるSさんから、「11月の定演でY君(その当時の指揮者)がしばらく休むから、指揮者をやってくれんか」と頼まれた。
指揮者をしてくれないかというのは、それより1、2年前にも頼まれたが断っていた。今回が2度目の電話だった。

いろいろ考えた末、引き受けることにする。

そして12月、初めて練習に行く。練習会場はCだった。

それから6年という年月が経過する。

この6年、仕事やプライベートでは薄いが、我が吹奏楽団の活動は中身の濃いものだった。



話変わって、ジューンコンサート候補曲
Nはいい曲だ。しかし編曲がいまいち。もっと情念を出せるものであってほしかった。
演奏の仕方によっては心の奥底にあるものを出せるかもしれない。

Oは、以前に何度もやったことがある曲だそうだ。僕は初めてだ。颯爽とした曲だが、リズムと細かい動きは初見演奏では難しかった。ビシッときまればすごくかっこいい曲になる。
また、スタミナ的にきついとの意見あり。

来週はまた違う曲をします。

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2008年12月12日金曜日

マーラー/交響曲第1番

Radio4による、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団のライブ音源より

1987年の演奏会、レナード・バーンスタイン指揮による
マーラー/交響曲第1番

今年秋になってようやくマーラーが普通に聞けるようになりました。そしてこの1番のシンフォニー、もう4,5回聞いたでしょう。素晴らしい演奏です。

恥ずかしいことですが、バーンスタインによるマーラーはこれが初めてなんです。
いろんなブログを読んで、マーラーには様々な解釈や演奏スタイルがあることは知識としてはありますが、実際の演奏はほんのわずかしか聞いていません。バーンスタインの演奏の特徴も言葉の上では知っていますが、実際に音で聞き、比較対象するものがない現在においては、今の時点における「僕のスタンダード」です。
勿論、聞く数が増えてくればスタンダードの位置から外れることもあるでしょう。

たしかバーンスタインは「自己陶酔型」とか「没入型」といった評価があったと思いますが、これには違和感を感じています。それからブーレーズは3番、9番、大地の歌と聞きましたが、「クール」という評価に、ちょっと違うだろうと思っています。(何も知らないから言える妄言ですが)
じゃあ何か?と問われると、それに応える言葉をまだ持てえていません。


客観的なことは言えませんが、主観的なことは言えます。
まず、演奏が素晴らしいこと。もう僕の心をしっかりとらえています。

楽想の性格づけがはっきりしているように感じました。

それから先日の記事と同じことになりますが、同じオーケストラなのに作曲家と指揮者が違えば、全く違った音が出てくること。
ハイティンクのブルックナーとバーンスタインのマーラーの違いは大きい。演奏スタイルの違いか指揮者の資質なのかわかりませんが、金管楽器の音の違いが大きい。
トランペットの扱い方では、ハイティンクは控え目で咆えたりしませんが、バーンスタインはかなりの音量が出ています。
バーンスタインがショスタコーヴィッチの交響曲第7番ではシカゴ響の金管のパワーをさく裂させていたが、金管楽器にかなりの音量を要求するのだろうか。マーラーでは10曲シリーズ中、唯一トランペットが目立っているという印象が強い。


さて年末に向けて忙しさが増してきました。ブログの更新が滞りがちですが、なんとか頑張っていきたいと思います。

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2008年12月9日火曜日

コンセルトヘボウ(2)


Radio4による、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ音源10曲をあと少しで聞き終ります。

一つのオーケストラを作曲家と指揮者を変えて、続けて聞くことは初めてでした。
聞き通して感じたことは、このオーケストラの「音の美しさ」でした。

ニョッキさんは「ヴェルベット・サウンド」と命名しておられます。

なるほどと思います。いいネーミングだと思いますね。

弦楽器の美しさ、木管の上質感、金管のキラキラした派手さのない落ち着いた響きなど、聞いていて何度「音がきれい!」「たまないな!この響きの美しさ」と思ったことでしょう。
言葉で書くと月並みな表現になるのが口惜しいくらいです。実際に音を聞いてもらうより他はないですね。

それからコンセルトヘボウのホール(写真)は世界で屈指の音のいいホールだそうです。 たしか、響きのいいホールを練習会場と演奏会場にしているオーケストラは音がいいという文を読んだことがあります。そしてオーケストラ独自の音をもっているとか。(ちょっと記憶が曖昧ですが・・・)

大学時代にシカゴ響の金管が好きだから、オーケストラ曲を買う場合は全てシカゴ響のレコードにするというのは又聞きしたことがあります。その時は、そういう選択基準もあるのかと驚きました。
僕は昔も今も指揮者で決めますが、今回こうしてコンセルトヘボウ管の演奏を続けて聞くと、オーケストラもCD購入選択におけるウェイトが大きくなると感じています。

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2008年12月8日月曜日

藤原氏の正体

久しぶりの歴史ネタです。

関 裕二 著 「藤原氏の正体」 新潮文庫

先日書店で目にとまり、帯に書かれた文言に釣り込まれて購入しました。

「大化の改新は暗黒時代の幕開けだった

闇に包まれた一族の正体がついに解き明かされる」

というものです。
驚きの新説もありましたが、おおよそは納得できる内容の本でした。

まずは中臣鎌足
大化の改新の中心人物であるにもかかわらず、出自が謎に包まれた人物ですが、著者は文献と当時に朝鮮半島をめぐる情勢をふまえ、ある人物が中臣鎌足の氏名を変える前の人物であるという説を提示します。
これはネタばれになるので、ここでは言いません。著書をお読みください。・・・新潮社から一銭ももらっていませんが宣伝をしています(苦笑)

大化の改新に対する通説の否定
巨悪の存在であった蘇我入鹿を中大兄皇子と組んで倒し、大化の改新という改革を成し遂げていった。これに対し、大化の改新は本当に正義の改革であったのだろうかと疑問を呈している。むしろ暗黒時代の幕開けではないのかと。

詳しくは後日続編を書きます。

2008年12月6日土曜日

候補曲

ジューン・コンサート

このブログでは、我が吹奏楽団が毎年6月に行うコンサートを「ジューン・コンサート」と呼んでいます。通常の定期演奏会と同じと考えてもらったらいいです。

11月30日で小学校等からの依頼演奏がすべて終了したので、今週からジューン・コンサートの候補曲を練習しています。10~11月と選曲作業を進め、リストアップされた曲の中から実際に音を出してみて、選曲の参考にします。
今週は「U」と「W」をしました。どちらも英語タイトルの頭文字です。

Uは映画で使われたバラードです。デミ・ムーアが出演していました(これ以上書くとネタばれになるので、ここで止めておきます)。メロディーはすごくいいです。いい曲だなと思いますが、編曲がシンプルが単調なのが難です。

Wはジャズボーカルでよく知られた曲だと思います。僕も歌ってみるのですがうまくいきません(苦笑)
メロディは素晴らしいが、管楽器で吹くとジャズボーカルのような味が出ないのが残念なところ。ただ編曲がgoodです。どういう和音を使っているのかわからないけど(スコアを分析すればわかるのですが、実はしていないんです・・・)、和音の使い方がすごくいい。きれいにハモらせれば、うっとりするような雰囲気がでます。これは確信をもって言えますね。

さて今週は2曲しましたが、来週は別の2曲をします。楽しみです。

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2008年12月5日金曜日

8番(2)

radio4によるロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団ライブ音源より

シューベルト/交響曲第8番「未完成」

指揮:アルノンクール

1回目に聞いた時は、アクセントの強さに違和感を感じ、それ以外はまあ普通かなという印象だった。だから、もう一度聞きたいというものを感じなかった。
昨日のこと、CD-Rには「未完成」と「ブラームスの2番」が順に入れてあるが、ブラームスを聞こうと思いスタートボタンを押したところ、操作を間違えていて「未完成」がなり始めた。やり直しをしようとしたが、低弦の8小節とそれに続くヴァイオリンの刻み、第1主題が出てくるのを聞くと、「何か違うぞ」と感じ、そのまま聞くことにする。

1楽章は、こんなに切迫感のある音楽だったのか!

と感じた。受け止めきれずにたじろぎそうになる。今までそれほど多くの「未完成」を聞いたとは言えないが、こんなに迫ってくる演奏は初めてだ。
指揮者はスコアを読み、そこから感じ取ったことをオーケストラを通して表現していくが、アルノンクールはこの曲のスコアから、やむにやまれない何かと見つけだのだろうか。

2楽章は音楽の流れと響きの美しさを十分に表したところと、管楽器とティンパニのアクセントによる激しさのコントラストをはっきりさせた演奏だ。それゆえにACOの弦と木管の音と響きの美しさが際立つような気がする。
アクセントの強さは、何かのうずきを表現しているのだろうか。(・・・と、うがった見方をしてしまいそうになる)

ボタンの操作ミスで、思わぬ名演奏に出会いました。これは時折取り出してきては聞いていくCDになるでしょう。

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2008年12月3日水曜日

8番

同じオーケストラでも、曲と指揮者が違えばこんなにも音が違うのか!

と驚かせてくれました。
一昨日ダウンロードしたロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(僕はアムステルダム・コンセルトへボウの方がしっくりします。以下ACOと略します)のライブ音源シリーズから、8番のものを3曲聞きました。

・ シューベルト/交響曲第8番 指揮:アルノンクール
・ ブルックナー/交響曲第8番 指揮:ハイティンク
・ ドボルザーク/交響曲第8番 指揮:ジュリーニ

「未完成」は、よくも悪くもアルノンクールの個性でしょうか。アルノンクールの音という感じでした。
ブルックナーとドボルザークは、曲の性格なのか指揮者の個性なのかわかりませんが、同じオケでこんなにも音そして響きが違うのかと驚いてしまいました。

ブルックナーでは「いぶし銀」と形容したらいいのでしょうか。
(ACOの音の特徴をこの言葉で表すことがありますが、僕自身あまりしっくりきません。ほかに形容する言葉がないので、とりあえず使います)
洗練されたいぶし銀と言っていいかもしれません。品というか格調のある音です。また、中低音の深みが素晴らしいです。

ドボルザークでは弦に明るさと艶やかさがあります。時になまめかしくもあります。2楽章や3楽章でときおりみせるヴァイオリンの瑞々しい響きには心を奪われます。木管楽器には品のある明るさと輝きを感じました。
これはジュリーニの資質から出たものでしょうか。ブルックナーの後で聞くとあまりにも音の響きの違いに同じオーケストラなのかと疑ってしまいます。

さて、この2曲の演奏は素晴らしいです。僕が拙い文でうだうだと書くより実際に聞いてみてください。ダウンロードが多少面倒くさいですが(苦笑)

テンポについて書きます。
2曲とも少し遅めです。でも感じ方が違います。ブルックナーは“ゆったり”、ドボルザークは“少し遅い”です。
ブルックナーで、ゆったりとたっぷり歌い、スケールの大きさを感じさせるのがいいです。どっぷりとつかりたくなる感覚です。
ドボルザークでは、テンポが遅めでよく歌われるのが嬉しいのですが、この部分はもう少し速めのテンポでやってくれると嬉しいなという、ないものねだりをしたくなるところが少しあるのです。贅沢な要求ですね(苦笑)
でもこの演奏はいいですよ。この曲のマイ・フェイバリットになりました。
特に気に入ったのがメロディの歌わせ方です。微妙にテンポと音量を変えながら「ああ、いいな」と感じさせる歌い方をするんです。もうとりこになってしまいそうです。

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2008年12月1日月曜日

コンセルトへボウ

僕の読んでいるブログの一つに「音楽雑記&四方山話」があります。
http://schunsou.blog.shinobi.jp/Entry/205/#comment

radio4で、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団のライブ音源が無料でダウンロードできるという記事が載っていました。
早速radio4にアクセスして試してみました。数十分試行錯誤しましたが、ダウンロードに成功しました。
10曲の交響曲がダウンロードできます。1曲目に選んだのはブルックナーの8番、ハイティンクの指揮で2005年のライブです。

「よっしゃ!」とこぶしを作り、意気込んでCD-Rにやこうとしました。ところが全楽章が1トラックなので演奏時間85分は1枚のCD-Rに収まりません。仕方ないのでMP3のままCDにして車で聞くことにします。(カーステはMP3に対応しています)

さて他の9曲も一気にダウンロードしました。仕事をしながら片手間です。もちろんディスク作成もしましたよ。

まず聞いたのは「未完成」。アルノンクールの指揮ですが、この指揮者のものはほとんど聞いたことがありません。アクセントの強さにやや違和感を感じながら、コンセルトへボウの音を楽しみました。

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