2009年5月30日土曜日

春日山


ごそごそっと整理をしていたら懐かしい絵葉書が出てきた。
携帯電話で撮った画像で見にくいが「春日山 林泉寺」と書いてある。

林泉寺はNHK大河ドラマ「天地人」のおかげで、以前より知られるようになったのではないだろうか。上杉謙信ゆかりの寺で、春日山城のふもとにある。

この絵葉書は○○年前、大学生の時買ったもの。大学時代に一人旅を2回していて、3回生になる前の春休みと4回生になる前の春休みに行っている。どちらかの時に春日山城に行き、帰りに林泉寺に立ち寄り、そこで買ったものと思われる。

僕は歴史が大好き。小学校のとき図書館で上杉謙信の本を読み、それ以来謙信が好きになり、おまけに「城」が大好きだから、春日山城はなんとしても行きたかった城だった。

今はどうか知らないが、僕が行った当時の春日山城はあまり整備されていなく、普通の山に入っていく感じだった。大手道から行くのだが、本当にこの道でいいのか、どこかとんでもないところに迷い込んでしまわないだろうかと心配になりつつ登っていった。
なんとか本丸にたどりつき、春日山神社側から下りて林泉寺に行ったわけだ。


右は駅でスタンプを押したもので、謙信が馬に乗っている。これを見ると「川中島の戦い」で武田信玄に切りかかっていく様子を想像してしまう。

今日は、思わぬものが出てきたので、ちょっと思い出話をしました。

2009年5月29日金曜日

スコアについて

昨日の続きです。

ウィンズスコアから出版されている楽譜の例として「千の風になって」をあげてみましたが、ひょっとしたら楽譜サンプルがないかと検索してみたら、ありました。
http://winds-score.com/gakufu07/WSL-07-004.pdf

最初のページだけサンプルとして公開していますが、段の組み方はずっと同じで、最後のページまで31段で印刷されています。

それに対し、クラシック曲のスコア(ここでは一般の方が楽器店や書店等で購入するミニチュアスコア、ポケットスコアといった類のものをさします)は、音を出さない楽器はカットされ、音を出している楽器だけ印刷されます。
だから、どこかのページを開くと数小節又は十数小節3つのパートだけだったり、あるところでは7,8のパートが合奏している部分だけ印刷されています。
紙の無駄使いを減らすということなんでしょう。いいことだと思います。

このため演奏時間の割りにページ数が少ないこともあります。
たとえばマーラーの交響曲第5番4楽章、あの有名なアダージェットですが、11~12分の曲であるのに、たった5ページなんです。
1楽章の13~14分に44ページ使っているのと大きな違いです。


吹奏楽のスコアで省エネ印刷のタイプだったら、どうであろうかと考えました。
スコアを読むだけなら支障はないですが、練習の時には困るような気がします。今まで休んでいたパートが音を出すとき、どのタイミングでどのような役割をもって音を出すのかがわからないと、指揮者としてやりづらいと思います。
たとえ3ページほどをソロが木管楽器から金管楽器に引き継がれ、伴奏をするのが2~3パートで、その他のパートが全休符のみの印刷であったとしても、すべてのパートの動きがわかるほうがいいですね。

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2009年5月28日木曜日

A4でした

昨日の記事に間違いがありました。

吹奏楽スコアのサイズが「B5」と書いていますが、正しくは「A4」です。
すみません。

『ウィンズスコア』という吹奏楽譜(ポップスの編曲がメイン)の出版社があります。
http://www.winds-score.com/

その出版社の楽譜で、手元に「千の風になって」があります。見てみると31段です。
上から順にいくと
picc   Fl1   Fl2   
Ob   Bassoon   
Es Cl   Cl1   Cl2   Cl3   Alto Cl   Bass Cl
Alt Sax1   Alt Sax2   Tenor Sax   Bariton Sax

Trp1   Trp2   Trp3
Hr1   Hr2   Hr3   Hr4
Trb1   Trb2   Trb3 (編曲によっては Bass Trb になることもある)
Euphonium
Tuba
String Bass

Timp  
Percussion が 1 から 4 まで      以上31になります。

これは今の吹奏楽の標準的な編成と言っていいでしょう。

これがA4サイズにびっしりと印刷されているんです。
五線や音符、様々な記号が鮮明に印刷されていて見やすいのです。

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2009年5月27日水曜日

マーラーのスコア


Dover Miniature Scores でマーラーのスコアを買いました。

左がDover のスコアで第2番「復活」、右は全音楽譜出版社のポケットスコアで第5番(昨年春購入したもの)

サイズはDoverが縦21.5cm 横15.5cm
全音は縦18.2cm 横12.8cm

Doverの方が大きい分見やすいですね。
でも二十数段あるいは三十段を超えるとさすがに見にくくなります。音符が小さく、五線の感覚が狭くなることに加え、印刷が不鮮明になるからです。そこさえ我慢すれば、あとは合格点を与えられるでしょう。

全音はサイズが小さくため、すべてのページで小さくそして狭いので見にくい。
マーラーほどの大編成になると仕方ないのかもしれません。同じ全音のブラームスやチャイコフスキーでは不満は感じません。マーラーよりすべてが一回り大きいからです。そう思うと「ページ数増やしていいから、すべて大きく見やすくして」と言いたくなります。

印刷不鮮明については両社に不満があります。
吹奏楽のスコアで、B5サイズ(25.7 × 18.2)に30~31段をクッキリ鮮明に印刷されているものを日頃見慣れているものにとって、紙質や印刷技術の問題があるんだろうが、もうちょっとなんとかならないかと思ってしまいます。

さて価格ですが、全音は1365円。Dover の「復活」はなんと712円。
$9.95 USA とあり、アメリカでの定価9.95ドルが、為替レートその他の関係で712円。なぜその価格になるのかわかりませんが、円高の恩恵を受けているのは間違いないでしょう。

こんなに安ければ次々と買っちゃいそうです(苦笑)

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2009年5月25日月曜日

大仏と鹿


龍谷大学の吹奏楽部が創部40年を記念してCDを作りました。

「藍色の谷」というアルバムタイトルです。

先月発売されましたが、人気があったようです。予約販売があり、すこし送れて申し込んだところ品切れで、発売日以降をいくらか過ぎてようやく注文することができました。

録音は2008年12月7、8日 京都府八幡市文化センターという最新のものです。
このアルバムに入っている曲はおいおい紹介していきたいと思います。

まずは1曲目は、酒井格作曲「大仏と鹿

このブログで何回も書いているように、酒井さんは日本人吹奏楽作曲家のなかでは一番好きな人です。また酒井さんと龍谷大学は結びつきが強く、吹奏楽コンクールの自由曲は2002年から酒井さんの新曲を取り上げています。(言い方を変えれば、龍谷大学のために書き下ろしているのです)

大仏と鹿は1999年の曲で、この時点では龍谷大学とは関係ありません。
この曲については作曲者自身の解説を読んでもらうのが一番いいです。
http://ismusic.road.jp/works/deer.html

僕個人としては思い出の曲でもあります。我が母校(高校)の吹奏楽部がコンクール自由曲に取り上げたのが○年前。春休みの合宿では練習で指揮をし、6月か7月にも指導しています。

この曲の難しさのひとつがリズムにあります。3拍子であるのに8分の6であるようなリズムになっているのです。それは彼の作品の「おおみそか」にも同じようなリズムがあり、きちんと3拍子に聞こえるようにしなけばならない苦労がありました。

それはさておき、「大仏と鹿」は素敵な曲であり、大好きな曲です。

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2009年5月23日土曜日

自主練

クラシックジャパンについて、ある方から貴重な指摘をいただきました。

知らぬこととはいえ恥ずかしいことです。これに関する記事は削除ないしは修正します。



さて、明日は自主練習の日です。
演奏会に向け、危機感を持って、またよりよい演奏を目指して練習することは素晴らしいことだと思います。

僕は何もすることはないのですが、ちょっと顔を出そうかなと思っています。

2009年5月22日金曜日

イギリス組曲第4番

イギリス組曲第4番 ヘ長調 をシフのピアノで聞く。

初めて聞くシフのバッハだが、演奏が始まるとすぐに僕の心をとらえた。

バッハの鍵盤作品は好きなんだけど、そんなに曲を知っているわけでもなく、持っているCDもごくわずか。リヒテルの平均律とグールドによる数曲だけ。今回これにシフが加わった。
シフの音はグールドと違う。グールドの乾いた音に対し潤いというか湿度のある音。やさしさのある音と表情は聞くたびに、いろんなニュアンスを含んでいることを教えてくれる。

曲の構成は次のようになっている
     第1曲 プレリュード
     第2曲 アルマンド
     第3曲 クーラント
     第4曲 サラバンド
     第5曲 メヌエット 1
     第6曲 メヌエット 2 及びメヌエット 1 のダカーポ
     第7曲 ジーグ 

曲そのものも4番は好き。愛聴盤が一つ加わりました。

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2009年5月20日水曜日

ブルックナー/交響曲第8番


カラヤンのライヴはいいね!

とここ数ヶ月東京ライヴ、ロンドンライヴそして今回のブル8ライヴを聞いて思うこと。
スタジオ録音もいいが、ライヴもいいと思う。
演奏の完璧さは当然スタジオ録音がいいに決まっているが、完璧な音響体がスピーカーから流れてくるが、それ以上でもそれ以下でもなく心動かされることのない経験が少しある。

それがライヴでは、アンサンブルの乱れ、バランスの崩れなどたまにあるが、それを越えて心を動かす何ものかがある。これがいいのだ。

ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)

1979年6月4日、リンツの聖フローリアン教会での演奏。
そう、ブルックナーが地下に埋葬されている聖フローリアン教会の大聖堂でのライヴなのだ。オーケストラはウィーン・フィル。

演奏に関しては、全楽章通して気迫がこもっている。ぐぐぐっとくるのだ!
2楽章スケルツォの主題がゆっくりめのテンポでレガートで弾かれるのだけ小首を傾げるが、それ以外は何ら言うことなし。

この後、9番とテ・デウムを聞くのが楽しみになった。

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2009年5月18日月曜日

マーラー/交響曲第4番


昨年あたりからマーラーがまともに聞けるようになってきた、と以前書きました。

2番と5番の交響曲だけは例外で、まともに聞けた。というよりも好きな曲で、勿論今も好き。
他の曲は、この楽章は好きだけどあの楽章は聞く気になれない、いや拒絶反応さえ起こす、という感じで全楽章通して聞く気になれなかった。

4番はというと1,3,4楽章が好き。
両端楽章はメルヘンチックな曲が好きなので、好みに合うのでしょう。
3楽章の美しさはたとえようがありません。
ゆったりした曲が好きなので、どの作曲家のものも基本的にOKですが、マーラーは格別だ。僕の好みの中では群を抜いている。
マーラーは緩徐楽章だけあって、他の楽章はいらないと思った時期もあるぐらい。あの美しい、心にしみ入る音楽をかける人が、なぜグロテスクな曲を書くのだろうと思ったわけだ。
だから2楽章はなぜかしら肌に合わない。

ところで今回聞いたテンシュテットと南西ドイツ放送響の演奏(1976年9月ライヴ録音)
マーラー演奏について語る何も持たないが、1楽章がすごくいい。録音もいいが、冒頭からいい雰囲気なのだ。
2楽章がまともに聞けた。なかなかいい曲じゃないかと思わせてくれた。
3楽章には天国的な美しさを期待するが、ちょっとイマイチ、残念だな・・・、緩徐楽章には僕の要求水準が高いからかな(涙)
4楽章もいい感じだ。


昨日は午後と夜の練習でした。ちょっとではありますが、仕上がってきました。
でもまだまだです。もっといい演奏を目指して頑張ります。

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2009年5月16日土曜日

グランドゴルフ、練習

グランドゴルフはやったことがない。
しかし明日の朝は地区のスポーツ行事なのででなくてはならない。 昨年まではソフトボールだったが、人が集まらないということで、グランドゴルフになった。
残念だけど、初めてやるグランドゴルフ、のんびりプレーさせてもらいましょう。

午後からは我が吹奏楽団の日曜練習。
日曜練習も明日を入れて、残り3回。曲の仕上がりを考えると、焦りが・・・
でも、やれるだけのことはやりましょう!


ディアベり変奏曲の変奏の数は33。多いなって思っていたら、「待てよ、いくつか覚えていないけど、かなりの数の変奏をしている曲があったな。なんだったかな」と数日考えていたら・・・

思い出した、ゴルドベルク変奏曲。
そうそうこの曲だ。ところで変奏の数は?と調べたら30。

ベートーヴェンはゴルドベルク変奏曲に30の変奏があることを知っていて、それを超える数にしたのかと、何の根拠もないことを考えながら、取り出してきたのがグールドのCD。
1955年のもので、久しぶりに聞いた。

グールドのバッハは好きで、この曲でも楽しませてもらった。

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2009年5月15日金曜日

1ヶ月をきった

ジューン・コンサートまで1ヶ月をきりました。

これまで何回か説明してきましたが、ジューン・コンサートはブログ上で使っている名称です。正式には違う名称がありますが、匿名性(ブログの特徴の一つ)を持たせるために使っています。

簡単に言えば「定期演奏会」です。6月にするので「ジューン・コンサート」としています。

僕は指揮者という立場で、毎年ジューン・コンサートの企画・準備・運営に携わっています。この時期になると様々な準備や手配に細かいチェックが必要になります。もれ落ちはないだろうか、大穴をあけはしないだろうかと不安になりながら進めています。

演奏に関しては、曲の仕上がり状況に対し焦りがだんだん大きくなってきます。


そういう時は音楽を聞いて心を落ち着かせましょう・・・、ということで今日は何を聞こうかな。

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2009年5月14日木曜日

ディアベリ変奏曲


何ヶ月も前になりますが、どこかのブログで「ディアベリ変奏曲」について書いてあるのを読み、いつか聞きたいと思っていました。

ようやく聞くことができました。ゼルキンのピアノです。(1969年4月25日ロンドンでのライヴ録音)

「ディアベリ変奏曲」は一つの主題から33も変奏を作っているんですね。よくぞそれだけ作れたなと、数の多さに素朴な驚きを感じます。また、それぞれ曲想が違っていることに、作曲家としての抜群の技を感じます。

この前から聞き出して、もう4、5回になりますが、完全にとりこになっています。

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2009年5月12日火曜日

ヤナーチェク/シンフォニエッタ


アバド/ベルリン・フィルの演奏が続けて聞きたくて取り出した1枚。

ヤナーチェクのシンフォニエッタ
 1. ファンファーレ
 2. 城
 3. 王妃の僧院
 4. 街頭
 5. 市役所
以上の5曲からなります。

いや~、うまいですね。天下のベルリン・フィル、当たり前といえば当たり前なんだけど、惚れ惚れするほどうまいですね。
そして輝かしい、金管の音色のすばらしさ。
1曲目と5曲目は祝祭的雰囲気が味わえます。

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2009年5月11日月曜日

ブラームス/交響曲第2番


ベルリン・フィルって本来どんな音を出すんだろう?

とアバドが振ったブラームスの交響曲第2番を聞いて思った。

僕には詳しくわからないが、没個性的な音を出すオーケストラもあれば、他のオーケストラにはない独自の音を出すオーケストラもあるようだ。ウィーン・フィルやSKDなどは他にない音を持っているのは僕にもわかる。

ところで、ベルリン・フィルは独自の音を持っているのだろうか?
ベルリン・フィルの演奏はカラヤンの指揮で聞くのがほとんどだから、そこにはカラヤンの音があってオーケストラの個性はそこにはない(ちょっと言い過ぎかな・・・) BPOはカラヤン・サウンドを奏でる一つの楽器に過ぎないと、世界最高峰のオーケストラに対し失礼なことを思ってしまった。

アバドによるブラームスの2番は1988年の録音、カラヤン最晩年である。アバドが引き出したBPOの音は明るい。カラヤンにない音だ。陽光がさしたように明るい、しかもしなやかだ。
今まで聞いた2番の中で(いまだ一桁だが)一番明るい。

ベルリン・フィルってこんな音も出せるんだ!
驚きである。曲そのものより、響きに耳を傾けた。
アバドはオーケストラの音を変える力があるのか。(ごめんなさい、アバドはあんまり聞いていないんです) BPOに指揮者の要求する音を出してみせる実力があるのか。
僕には検証できませんが、たぶん両方でしょうね。

ちなみに3楽章のオーボエはチャーミングですね。
シェレンベルガーが吹いているのだろうか?
BPOのオーボエはコッホとシェレンベルガーしか名前は知らないが、どちらも大好き。

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2009年5月9日土曜日

ラナンキュラス





ラナンキュラス、きれいに咲いていたのでデジカメで撮ってみました。
すみません、手振れがひどいです(涙) 
この画像よりもっと明るく、鮮やかです。
花言葉は「晴れやかな魅力」「名誉、名声」「あなたは魅力的、美しい人格」だそうです。

2009年5月8日金曜日

ブルックナー/交響曲第4番


ブルックナー/交響曲第4番が続きますが、今日はシノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)の演奏です。

SKDはルイージと来日して名演奏を繰りひろげたようですね。いくつかのブログで演奏会レビューを見ましたが、かなり好評のようです。

SKDは僕の好きなオーケストラの一つ、これを振ってシノーポリがどんなブルックナーを聞かせるのか。前回のリヒターといいシノーポリといい、珍しい物好きで聞いているわけでもないのですが・・・(冷汗)

曲の解釈や演奏の意図は直接本人に聞かないとわからないのですが、ここでは弱音の美しさに焦点を当てているような気がしました。

一方で4番はオーケストラが気持ちよく鳴らせる曲だと感じさせてくれました。(オーケストラのメンバーはどう感じているのかわかりませんが・・・)

ブルックナーの場合、ホルン、トロンボーン、チューバがどんな音を出し、どんな響きを作るかで僕の好みは分かれますが、SKDの金管楽器群は申し分ないですね。
冒頭のアルプスの風を思わせる弦のトレモロの上にのったホルンの音、いいですね。(ペーター・ダムだろうか?) いろんな音量での金管のハーモニーの美しさ、強奏しても決して荒くならず、余裕のffを聞かせてくれる。ホールの残響とあわせ懐の深さを感じさせてくれます。

いやぁ、素晴らしい演奏でした。

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2009年5月7日木曜日

ハイドン/交響曲第99番

これまでハイドンはほとんど聞いていません。今年は記念の年なんで、少しは聞こうかなと思ったしだいで(苦笑)

クーベリック/バイエルン放送響で、交響曲第99番を聞きました。(1981年6月22日ミュンヘンで録音)

そこに聞こえてきたのは、格調の高い音楽でした。クーベリックの振ったモーツァルト/後期6大交響曲は、すぐれて格調の高いものでしたが、ハイドンでもそのように聞こえてきました。

曲そのものが初めてなので、演奏がどのようなものになるのか予想すらしていませんでしたが、一音一音から感じられる品と香りがすばらしい。ハイドンってこんないい曲を書いているんだ、それともクーベリックの指揮がいいからなのか、いや両方だと思いながら聞きました。

1楽章のさわやかさ、2楽章の高雅な歌、優雅に舞う3楽章そして4楽章の楽しさ。 一言でいってしまいましたが、王侯貴族になって(?)、くつろいだ気分で音楽を楽しみました。

そう! 音楽を“楽しむ”

これにはハイドンは最上の部類に入るのではないだろうか・・・
そんなことを思いつつ、他の作品、特に交響曲をいろいろと聞いてみようかなという気持ちになりました。

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2009年5月5日火曜日

藤、つつじ、横断する毛虫

今の時季花が美しい。

車を運転していて山や林に目をやると、藤が新緑の中にやさしい色をしているのが見えます。藤棚で咲く花と、木々の若々しい色に混じって咲いている藤の花とではやや趣が違います。

ハンドルを握りつつ、目は藤に釘付けになります。(危ないですね・・・)
そして近くに行って愛でてやりたい気分になります。


つつじもきれいです。
ゴールデンウィークにつつじを見ると、学生時代を過ごした京都の街とつつじが咲き乱れていたボーリング場の周囲を思い出します。


道路を横断する毛虫を見たことがありますか?
いくら田舎に住んでいるといいながら、住宅地の道路にはいませんよ。農道にいるんです。
片方の田んぼや畑から道路をはさんで向こう側に、もそもそと渡っていきます。何を考え、何を求めているんでしょうね。

車を運転していると、20~30m先にこげ茶色のなにやら動くものが見えます。すぐ毛虫とわかります。轢きたくないのでハンドルを切りますが、十回以上は切っているでしょうね。もし後続車がいれば「前を走る車は、小刻みに右へ、左へ動くけど、何をしているんだろう?」と不審に思うかもしれません。

ささやかなゴールデンウィーク風物詩でした。

2009年5月3日日曜日

ベートーヴェン/交響曲第2番


ベートーヴェン/交響曲第2番を
クーベリック指揮バイエルン放送響の演奏(1971年2月1日パリでのライヴ録音)で聞きました。

1楽章はノリがいいです。(クラシックの演奏にノリがいいというのは、不相応なきがしますが・・・)

2楽章は音のなりがいいです。この楽章の美しいメロディを色・艶・響きのいい音でされるから、もうたまりません。

3楽章はリズミカルで強弱の対比が見事。

4楽章はスケール感があります。以前「ジュピター」の4楽章(ウィーン・フィルとのザルツブルク・ライヴ)で今まで聞いたことのないスケールの大きさにたじろぎましたが、ここでも他の演奏にないスケールの大きさがありました。

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2009年5月2日土曜日

ポスター

ジューン・コンサートのポスターができました。

美術的センス抜群の団員のデザインです。昨年もよかったし、今年もいい仕上がりになっています。

ゴールデンウィーク中にあちこちではり出されていきます。その後もぼちぼち増え、今月中旬には、あちこちで見ることになるでしょう。

今日の昼前、母校(高校)に行って、吹奏楽部員に宣伝し、部室にポスターをはってもらうように言ってきました。
余談ですが、今年の新入生の入部状況はイマイチらしい。ちょっと寂しい話です。

2009年5月1日金曜日

音が変わる

我が吹奏楽団の練習の話

練習前にスコアを読み、ある程度の音のイメージを持って練習にのぞみます。
「ここはこういう音、こんな響き」とはっきりイメージできている場合と、ぼやっとしていたり、どうしたらいいか決めかねている場合もあります(本当はいけないのですが・・・)

練習で実際に音が出てきて、こちらのイメージに近づけるように指示を出します。
音量やバランスのことで「もっと大きな音で」「ここは抑えて」とか、
メロディの表情をつけるために「ここはたっぷりと」「少しずつクレッシェンドして」「この音にアクセントをつけて」など
様々あります。

こちらの要求レベルを10とした時、7~8ぐらいの音として帰ってくることもあれば、5ぐらいだったり、2~3の時もあります。たまに変わらないときも ・ ・ ・ (悲)
奏者の方に要求したことが、その通り音になると嬉しいですね。
まさに「音が変わる」んです! 思っていた以上の音になると、嬉しくて顔がにやけそうになります。

一昨日の練習で、吹奏楽オリジナル曲の冒頭を「この曲ははじめの2小節のリズムは無茶苦茶大事。このリズムで曲ができているよなものだから。もっとハッキリと、リズミカルに」と言って、指揮棒を振りました。するとどうでしょう、見違えるように音が変わりました。何回も練習してきて、イマイチだなと思っていたことろが、一気に合格点をあげられる音に変わったんです。

クラリネットとアルト・サックスさん、素晴らしいよ! 

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