2011年5月24日火曜日

音が太い

テンシュテット/ロンドン・フィルによるマーラーの交響曲第4番の演奏を聞いて

「音が太い」

と感じた。


1~3番で気付かなかったことだ。
今まで聞いてきた(といってもごく少ない回数ではあるが)なかで作られた4番のイメージと違ったのだ。

比較にと思ってシノーポリ/フィルハーモニア管のCDを取り出して聞いた。

うん、確かに違う。太くない、じゃあ細いと言うのも変だ。精妙といえばいいのか・・・、うまく言葉が浮かばない。

同じロンドンにあるオーケストラだが、音が違う。響きが違う。
もともとオーケストラとしての体質の違うのか?指揮者の音づくりの違いか?録音による違いか?(東芝EMIとドイツ・グラモフォンだ)

僕にはわからないけど、個人的好みからでいえば、4番はシノーポリの方がいい。
かといってテンシュテット盤を否定するわけではない。そういう音の世界もありだと思う。

話を1番に転ずるけれども、テンシュテット盤の音の太さがかなりプラスの働いていると思う。
2,3番も同様だと思うが、加算度は1番がはるかに大きい。

では4番では?
あくまで個人的好みでいえば、マイナスに働いたことになる。



曲の解釈と音作りは不可分の関係にある

・・・と思う。
テンシュテットの4番の演奏を聞いて、いろいろな思いが浮かんでは消えている。しばらく考えよう。

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