2010年1月13日水曜日

素顔のカラヤン

眞鍋圭子 著 「素顔のカラヤン」  

昨秋買って少しずつ読んでいましたが、新年になって一気に読みました。
なので前半の方はあまり覚えていません(苦笑)

コンサート開始前、非常階段での眞鍋さんとカラヤンの衝撃的な出会いから話は始まります。
そして1973年のインタビュー。それ以降カラヤンの死までの著者が身近で接した記録です。(家族についても書かれています)

「私の秘書」と言わせるほど絶大な信頼を得ていた真鍋さんは、カラヤンの素顔を知る数少ない人でしょう。
この著書を読むと、いかにカラヤンが虚像で語られているかを思い知らされました。

真鍋さんの接したカラヤンは、「人一倍シャイな人間で、他人との接触は不得意、また、言葉によるコミュニケーションもきわめて不得意」(p229)な人間でした。それゆえに誤解される事が多いと。

頭の回転があまりにも速く、それが話すスピードがついていかず、ずれてしまい、主語と述語が一致しないことがあると書いています。(ここから僕の推察ですが)聞いている人は話のつじつまが合わず理解できない。そういう事が積み重なっていくと周囲に誤解がうまれ易くなり、本人も話をするのが億劫になる。


それ以外では、人に優しく、紳士的な人柄、質素な邸宅に住み、お金には淡白であることなどのエピソードが語られています。

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