シベリウスの交響曲のスコアを見てみたい。
どんな和音の組み方をしているのか、音の組み合わせ方はどうやっているのだろうか。他の作曲家にないシベリウス独特の響きの謎解きがしてみたいという誘惑にかられるときがあります。
スコアを見ればオーケストレーションの仕方に種明かしの一つのヒントがあると思っています。
弦楽器群・木管楽器群・金管楽器群・打楽器群と分けた場合、僕が聞いた感じでは、4つの楽器群の重ねあわせを極力少なくしているような感じがします。
また管楽器群で音が作られているところでも、加わる楽器数をなるべく少なくして響きを作っているように思うのです。僕の思い込みかも知れない。そこを確かめてみたい。
ぱらぱらとスコアをめくっていくと、音符の数よりも休符が多いような、音を出している楽器よりも休んでいる楽器が多いような感じになっていないだろうか、と勝手に想像します。はたしてどうでしょう。
さて2番の交響曲、いい曲ですね。これをコリン・デイヴィス指揮のボストン交響楽団で聞きました。
このコンビが作り出すシベリウスの響きが大好きです。ずっとこの響きのなかに身を置いておきたいと思うほどです。
シベリウスのCDは少ししか持っていません。そのなかではデイヴィス/BSOの響きの世界が好きです。けれどもこれが全てだとは思っていません。他にも僕が知らない素晴らしいシベリウスの響きがあると思っています。それを知っていく楽しみがありますね。
交響曲第1番でのデイヴィスは熱かったですが、この2番でも熱いです。
バルビローリも熱いのですが、違う熱さですね。特に1楽章と4楽章の熱い盛り上がりが好きです。シベリウスへの共感がもたらすものでしょうか。ぐいぐいと引き込まれていきます。4楽章の弦楽器を歌わせて盛り上げていくところはいつも鳥肌ものです。
このコンビでの3番以降はどんな演奏をしてくれるのでしょうか。この秋じっくり聞いていこうと思います。
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