2008年9月30日火曜日

定演

日曜日に行った近くの高校の吹奏楽部定期演奏会の感想です。

3部構成で
stageⅠ シンフォニック・ステージ
stageⅡ ポップス・ステージ
stageⅢ ステージ・マーチング・ショー
となっていました。

stageⅠ
1曲目は「威風堂々第1番」
 難しい曲ですが、よく健闘していましたね。ただ、この曲はオーケストラの名演奏が聞きなれているので、どうしても採点が辛くなります。

2曲目は「愛のあいさつ」
 同じエルガーの曲です。ここでのクラリネットの歌い方がすごく良かった。弦楽器がメロディを奏でる編曲が好きなのだが、木管楽器が弦楽器のように歌わせるのは難しいと思っている。ところが、弦楽器のように歌わせていたのには驚いた。技術の正確さと歌心があるんだろうな。

4曲目は「星の王子さま」
 僕は作曲者の樽屋雅徳さんの曲は大好き。今回の定演の楽しみの一つでした。
 ところでM先生は樽屋さんが好きなのだろうか?一昨年の定演でも取り上げていた(マゼランの未知なる大陸への挑戦)。
「星の王子さま」は同校の演奏を6月に聞いた時、演奏の素晴らしさに目をみはったが、今回はより緻密な演奏になったように思われた。そして各楽器の音がよく聞こえる。濁ったり曖昧だったりでないはっきりとした音が聞こえてくる、そこがすごいところだ。
もちろん曲の仕上がりも素晴らしい。これをまとめたM先生は凄い!

stageⅡ
 「Free」というテーマで選曲・構成されていた。すべて高校生が考えるのだろうが、発想の柔軟さとアイデアにあふれたステージだった。若いことはいいことだ、頭が柔らかく自由な発想ができることに“オヤジ世代”の一人として羨ましく思った次第だ。
ステージ・ドリルができるバンドでないとできない舞台の使い方をしていた。うまいねェ!
踊りも立派。恥ずかしいというそぶりが少しでも感じられると見ている側は、なんとなくいやになるのだが、そういうのがなかった。一つ一つの動作がけっこうキマッテいたと思う。「ウェストサイド・ストーリー」の踊りが一番よかったな。

stageⅢ
 ステージ・ドリルは毎回楽しみにしている。同校の定演は今回で3回目だが、一昨年の感動が忘れられなくて、昨年も今年も楽しみにしていた。期待通りの素晴らしいものだった。
一番いいと思ったのは、鍵盤楽器のアンサンブル。演奏はもちろんいいが、それ以上にプログラム構成上、あそこにいれたのは絶妙の配置だと思う。
他に印象的だったのはトランペットとトロンボーンの質が高いこと。一昨年は金管楽器がやや弱いという感じだったが、今年は違った。M先生が赴任された時の1年生だ。生徒たちの頑張りもあるが、先生の指導の賜物だと思う。技術的にしっかりしている。

技術のことをいろいろ言っているが、音楽表現のためには「技術」が必要です。 (ちょっと独り言でした)

さて同校吹奏楽部のよさは真剣さと一途さだと思っている。
僕が高校生の演奏が好きなのは、一生懸命に演奏していること。なんといってもそれが一番の魅力だと思う。今回もそれが感じられてよかった。

ここでまた独り言だが、僕の指揮は独学です。よくわからずにやっているわけで、
M先生に僕の師匠になってもらえないかな・・・
合奏指導法など教えてもらえないだろうか・・・
と、たわごとを。

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