昨日に続き、チェザリーニの作品から
コーカサスのスケッチ Caucasian Sketches Op. 36
スコアに3ヶ国語で解説が載っています。一部削除または追加し独断と偏見で訳してみました。
チェザリーニがロシア旅行中にコサックの音楽を知ることになった。(ちょっと他で調べると黒海北東岸のクバン地方から来たコサックの民族音楽グループの演奏を聞いたらしい)
馬術やサーベルやナイフを使った剣舞の技を見せるコサックの踊りや、バラライカ(ロシアの代表的な弦楽器)や管楽器、アコーディオンの合奏による多彩な響きの民族音楽に魅せられ、これがチェザリーニの作曲家としてのイマジネーションに深い印象を与えたようです。
それを彼の音楽の中に再現しようとして、2003年から2004年にかけて「コサック・フォーク・ダンシズ」作品31を、その続編として2006年に「コーカサスのスケッチ」作品36を作曲しました。どちらも4曲からなる組曲となっています。
スラヴや中央アジア、トルコ、あるいはジプシーの影響を受けたコーカサス地方の音楽の独特の雰囲気が描かれています。
「コーカサスのスケッチ」の副題に「コーカサス・フォーク・ダンシズ パート2」とあり、2曲で完全なものとしていて、理想を言えば2曲一緒に演奏することが望ましいとあります。
コサックの音楽の魅力は光り輝くような踊りと音のなかにあるメランコリックなあこがれにあります。作曲者はこうした特徴をできるだけ忠実であろうとしています。
さて曲ですが、4曲それぞれに題名がついています。
1. The Sun is Rising Behind Siberia
荘厳さと哀しみをもつ曲です。ヘ短調。
2 Green Forest
2拍子の楽しい曲。まさに踊りの曲です。変ホ長調
3. Oh Cherries Sweet Cherries
優雅なワルツ。変ホ長調で始まりますが、すぐハ短調になります。
4分の1が長調、4分の3が短調で明るさと哀調をおびたメロディが魅力的です。
4. My Dear Husband Wants Vareniki
僕の個人的イメージではまさにコサックダンスです。ハ短調。
実は、この曲が23日にある吹奏楽フェスティバルで演奏する曲です。1ヵ月半ひたすら練習してきました。明日も練習があります。細部まで神経を行き届かせたいことと曲のもつ雰囲気を表現していきたい。そして楽しく演奏できたらいいと思います。
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2 件のコメント:
お疲れ様です。ギャルドの演奏見ました!
あまりいい演奏ではなかったですね(><)特に「ダフニスとクロエ」はやりたい曲だっただけに…。
コーカサス、難しいですね。なんとかがんばりましょう☆
perc-mさん、こんにちは。
昨日の練習はお疲れ様でした。
「コーカサスのスケッチ」は思った以上に苦戦しました。
昨夜TVで野村監督のインタヴューがあり「組織はリーダーの力量以上にはのびない」と言っていました。氏の著作にある言葉ですが、僕にとってなんとタイミングのいい言葉かと思った次第です。
ギャルドですが、TVからPCにデータを入れてDVDにやいてみました。ところがDVDデッキでは再生不能となりました。再挑戦しますが、今のところまともに演奏を聴いていないのです。
あまりいい演奏ではなかったということは、ますます聞いてみないといけないですね。
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