今回は和音の話
長調は、 Ⅰの和音がドミソ、 Ⅳがファラド、 Ⅴがソシレ
短調は、 Ⅰがラドミ、 Ⅳがレファラ、 Ⅴミソ♯とシ
が基本であると学校で習った。
一般論として、多くの曲はⅠの和音で始まることが多い。またそれぞれのメロディもⅠの和音で始まる。
しかし、リクディムの1曲目と2曲目の開始8小節 (どちらも繰り返しあり) の和音進行がこれに当てはまらない。
1曲目 : ♭が2つだから、変ロ長調またはト短調
→メロディはレ (実音はC、変ロ長調読みでレの音) で始まる
和音は、長調ならばⅡの和音(レファラ) 短調ならば Ⅳ になる
2曲目 : ♭が2つで、変ロ長調またはト短調
→クラリネット3パートのハーモニーを聞かせる。
和音はⅡの和音(レファラ) 短調ならば Ⅳ になる
しかもバスクラリネット、チューバとコントラバスが7小節目を除き、ずっとレ(実音はC)の音を響かしている。
♭2つの短調はト短調。そのⅣの和音は、ハ短調のⅠの和音(実音はC・Es・G)と同じ。
ハ短調は♭が3つの時の短調。
最初から♭3つにしておけばいいのにと勝手に思う。作曲者に何らかの意図があるはずだが、今の僕にはわからない。
あと一つの特徴として、和音進行が短調→長調→短調→長調と入れ替わっていく箇所がが多い。しかも1小節の中で短調→長調と変わり、次の小節でも短調→長調となっていくところもある。
一つの調に安定していない。というよりも『安定させていない』と思う。
その中で3曲目の始めが変ホ長調(♭3つ)のⅠの和音で、落着きを感じさせてくれる。メロディもシンプルできれいだ。
だけども8分の7拍子が十分な落ち着きを与えてくれない。
あ~
細かく見ていけばいくほど謎が増す。
謎を解決できないくても、わかったことが演奏に反映できないのが悩ましいところ。
最後にため息をもらして、リクディム分析シリーズを終わりにします。
1 件のコメント:
リクディム・・・
解析を何度読んでも、謎だらけ・・・
作曲者が何かしらを意図して曲を作る。これだけ不安定で不可解な曲を、わざわざ舞曲の名前をつける。
でも、面白いですね。何を考えて作ったんでしょうね。
各パートがそれぞれ色々な動きをするから、合奏が楽しいです。
スラーとスタッカートをユニゾンでかぶせてみたり、変拍子も面白い。Ⅲの曲はなんだか変拍子のあの感じできれいなメロディだから、この時期ぷかぷか浮いてるクラゲになったみたい。
明日は本番。音楽を楽しみたいです。
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