2008年9月4日木曜日

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第1番

20代の一時期、弦楽四重奏曲をよく聞いたことがあった。そのなかにベートーヴェンのラズモフスキー3曲と後期の数曲があった。もう聞かないようになってどれくらいになるだろう。本当に久しぶりにベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聞いた。

僕がブログをするようになり、他の方のブログも読むようになって、刺激を受けいろんな分野に興味を持つようになった。弦楽四重奏曲もその一つ。CD購入の際も愛読するいくつかのブログをを参考にしている。今回ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲は、多少迷いつつもズスケ・カルテットの全集を買うことにした。

CDが来て「さあ!」と気合入れて(?)第1番の1楽章を聞いたところ、あまりにも無愛想な冒頭のメロディーに出鼻をくじかれてしまった。
「そんなにぶっきらぼうなメロディにしなくても」とつっこみたくなるようなメロディだ。これが第1主題。このメロディ、何回か聞くと「皇帝」第1楽章第1主題の最初の1小節目のリズムに似ている感じがする。
だがいかにも短くぶつっと切れる。この無愛想きわまりないメロディだが1回聞くと耳に残うのが不思議だ。

1楽章は、この主題を展開するしていくが、それは「運命」の「ダダダダーン」という有名な主題を展開させて1つの楽章を作り上げていくの作曲技法を予見させるもののような気がする。

2楽章は1楽章を対照的に歌が綿々と続く。悲しみと憂いが心にしみてくる。 最後のあたり出てくる慟哭にも似た叫びには圧倒されてしまった。

3楽章のスケルツォはいかにもベートーヴェンとらしい。

4楽章では4つの楽器を対等に扱い、それぞれがよく表に出てくる箇所が印象的だった。

初めて聞く第1番だった。 この曲を何回聞いただろう。
ブログに1番から書いてやろうと決めたので、なんとか忍耐強く聞いものだ。10回は聞いただろう。そうじゃなかったら2,3回聞いてあとはケースにしまってそのままになっていたかもしれない。
おかげさまで、ようやくよさがわかってきた感じがする。
演奏はズスケ・カルテット。他の演奏で聞いたことがないのでなんともいえないが、いい演奏じゃないだろうかと思っている。
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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

よんちゃんさま こんばんは

ベトベンのカルテット
ズスケ盤を聴き始められたんですね
非常に良い演奏だ、と私は思っています。何度繰り返して聴いても疲れない演奏だと思います。

1番の1楽章は、確かに素っ気ない始まり方をしますよね。それがまた味わいになっているようにも思います。
何といって、2楽章が素晴らしいですよね。ズスケ盤は、穏やかな演奏ですよね〜。

全集で、あの値段はお買い物だと思います〜。これからのレポも楽しみにしています〜。

ミ(`w´彡)

よんちゃん さんのコメント...

rudolf2006さん、こんにちは。

8月下旬から聞き始めているのですが、ようやく1番について書くことがでしました(ふ~)
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、rudolf2006さんやその他の方がブログに書いてくださらなければ、ずっと聞かないままでいたと思います。今10枚組の最初の3枚までしか聞いていませんが、弦楽四重奏曲という素晴らしい世界があったことを知りました。(20代のときはわかりませんでした)

また、物事にはタイミングというものがありますが、ちょうどベートーヴェンの弦楽四重奏曲に関心がかなり高まってきたところへ、ズスケ・カルテットの全集盤を教えてくださったわけです。
感謝しております。

2番以降はぼちぼち書いていきます。