2011年6月22日水曜日

ツァラトゥストラはかく語りき

「ツァラトゥストラはかく語りき」「ドン・ファン」「死と変容」の3曲が入った1枚。



テンシュテット/ロンドン・フィルの演奏。
どこがどう良かったか言えませんが、すごく気に入った1枚になりました。

R.シュトラウスは好きな作曲家ですが、あまり曲を聞きません。聞く数が少ない分、比較対象するものが限られてくるので、演奏についてうまく言葉で表現できないのです(悲)

「ツァラトゥストラはかく語りき」は冒頭のイメージが強すぎて、派手な大オーケストラ曲という感じがしますが、なかなかどうして、室内楽的要素がそこそこあるのです。
テンシュテット盤はそこのところを気づかせ、聞かせる演奏をしています。

「死と変容」は、何かしら心に迫ってくるものがありました。R.シュトラウスにそんなのあったっけ?と思わせる演奏でした。

「ドン・ファン」は、どうこがどうと言えないんだけど、よかったなぁ。


R.シュトラウスはケンペの全集とカラヤンのが数枚で満足していたというか、それ以上増やさなくてもいいと思っていました。けれどもテンシュテットの1枚を聞くと、この人で他の曲が聞いてみたくなりました。

・・・で、HMVで検索してみたのですが、あと1曲だけ録音があるみたいで、他はないようです。他のサイトでは探していません。
残念です。

2011年6月18日土曜日

佐渡裕を見倣え

「佐渡裕を見倣え」

というタイトルで

風のように」に

一文を書きました。

2011年6月17日金曜日

モーツァルト ― カメレオンの音楽

「モーツァルト ― カメレオンの音楽」

というタイトルで

風のように

で書きました。

2011年6月13日月曜日

勝負曲

一昨年のジューン・コンサート。演奏会当日の朝、車で会場に向かうときかけていたのが、ベートーヴェンの「英雄」。
この時はカラヤン/ベルリン・フィル(196?年録音)
スケール感があり、スタイリッシュでカッコいい演奏だった。

昨年はハチャトリアンの「仮面舞踏会」よりワルツだったと思う。演奏曲目に入っていたから。

そして今年のジューン・コンサート。
数日前から「英雄」に決めていた。演奏はテンシュテット/ロンドン・フィル。
運転しながらなので、じっくりと聞く事はできないが、スケール感は十分伝わってくる。
第1楽章と第3楽章の途中まで聞く。

まさか2楽章を聞くわけにはいかない。自分としては今年の勝負曲という位置づけだ。テンションをあげて、演奏会場に乗り込むのだ。

やっぱり「英雄」はいい!十分盛り上がった。

2011年6月7日火曜日

ブルックナー/交響曲第4番

先日、マーラーの交響曲第3番と第4番のスコアを購入しました。
これについては
風のように」に書きました。


さて、今日もテンシュテットです。

ここのところテンシュテットずいています(笑)
2つもBOXセットを買いましたから、聞かなきゃね。

関心のある指揮者であるのに、今までほとんど聞いた事なかったから、どんな演奏をするのだろうかという興味がる。
そして、買ってすぐ聞かなければ未聴CDとして、山のように積み上げられてしまう。
おもに2つの理由ですね。

ということで
ブルックナー/交響曲第4番ですが、これは素晴らしい演奏でした。
テンシュテットはブルックナーもいいと、何かで読んだ記憶がありますが、今回初めてブルックナーを聞いて納得しました。

スケール感と高揚感ですね。
4番でこんなに高揚感を感じたのは初めてではないでしょうか。そういう意味では珍しいかな?

次は8番です。どんな演奏でしょう、楽しみです。

2011年6月3日金曜日

訂正

シューマンの交響曲の演奏はベルリン・フィルでした。

テンシュテットはほとんどロンドン・フィルと思い込んでいて、初歩的な間違いをしてしまいました(恥)

2011年6月2日木曜日

シューマンの3番と4番

実はテンシュテットのBOXセットを2つ買ってまして、一つがマーラー、もう一つが交響曲・管弦楽曲セット。いろんな曲がはいっています。



マーラーの方を中心に聞いていますが、時折こちらのCDをはさむようにして聞いています。
今回取り出してきた1枚が、シューマンの交響曲第3番と第4番。演奏はロンドン・フィル。

これ、なかなかのもんです。

シューマンはほとんど聞きません。
今春ピアノ曲を聞きだして、こんなロマンチックな世界があるのか!と驚きつつピアノの調べに浸っていたのが、最新のシューマン体験。

3番の交響曲は聞いたことがありますが、ほんとに久しぶりに聞くことになりました。
テンシュテット盤はスケール感があっていいですね、それは1楽章と5楽章。一方で4楽章の暗さも印象的。


4番を全曲通して聞くのは初めてかもしれません。部分的に知っているところがありますが・・・
くすんだ音色に魅力を感じさせました。マーラーと全然音作りが違いますね。そうするのがプロなんでしょうが、そこに素直に感心します。

演奏そのものは凄く説得力があるもので、ぐいぐい惹きこまれます。

2011年5月31日火曜日

やっぱりいい!

ずっと聞いているテンシュテット/ロンドン・フィルによるマーラーの交響曲。

5番はレコードで、またそれを録音したカセットテープで何度も聞きました。
すべてが僕の中に染み付いていると言っていいでしょう。

何年ぶりになるか久しぶりに聞きました。
演奏の隅々をしっかり覚えていますね。ここはこういうテンポでこういう歌わせ方、そして音の作り方、対位法の処理等。
そうそう、これこれ!と思いながら聞きました。

「刷り込み」とはこういうのをいうのでしょうか?


それと関係はなく、やっぱりいいです。テンシュテットによる5番は。

2011年5月26日木曜日

マーラー/交響曲第7番

マーラーの交響曲第7番、これまで右から左へ抜けていく曲でした。

テンシュテット/ロンドン・フィル(スタジオ録音)の演奏で、初めて耳にとまりました。


前置きとして僕の7番体験を書きますと、
20代の頃にマーラー・アレルギーにかかって、マーラーから離れました。この時点で断片は知っていえも全楽章聞いたことがなかったのが7~9番。
数年前に7番の2楽章だけを聞きました。なにかのオムニバス盤です。はじめの数分は聞けたのですが、あとは散漫な気分になり、音のみが耳を通過していくだけでした。

初めて全楽章通して聞いたのは昨年。2,3枚聞いたのですが、どれも僕の中に入ってきませんでした。巨大な音の塊が虚しく通過するだけだったのです。

そうして今回テンシュテット盤を聞いて初めて僕の耳にとまりました。
音が右から左へ通過せずに僕の中にとどまったのです。

これで7番が聞けるようになるという感触を得ました。
しばらくテンシュテット盤を聞き続けるでしょう。僕の中で定着したと感じる時まで。


話が少しそれますが、
「刷り込み」という言葉をクラシックブログで使われているのを時折見かけます。
高校の生物で習った言葉が、こういうところで使われるのかと、初めて見たときは驚きました。何回かすると慣れましたが・・・・

今度は自分が使ってみるのですが、
マーラーの5番はテンシュテット盤(スタジオ録音)は僕にとっての「刷り込み」である。
そういえると思うのです。

そうして7番についてもテンシュテット盤が「刷り込み」になる。
そう予想されます。
というか、9割以上の確率でそうなりますね。

2011年5月24日火曜日

音が太い

テンシュテット/ロンドン・フィルによるマーラーの交響曲第4番の演奏を聞いて

「音が太い」

と感じた。


1~3番で気付かなかったことだ。
今まで聞いてきた(といってもごく少ない回数ではあるが)なかで作られた4番のイメージと違ったのだ。

比較にと思ってシノーポリ/フィルハーモニア管のCDを取り出して聞いた。

うん、確かに違う。太くない、じゃあ細いと言うのも変だ。精妙といえばいいのか・・・、うまく言葉が浮かばない。

同じロンドンにあるオーケストラだが、音が違う。響きが違う。
もともとオーケストラとしての体質の違うのか?指揮者の音づくりの違いか?録音による違いか?(東芝EMIとドイツ・グラモフォンだ)

僕にはわからないけど、個人的好みからでいえば、4番はシノーポリの方がいい。
かといってテンシュテット盤を否定するわけではない。そういう音の世界もありだと思う。

話を1番に転ずるけれども、テンシュテット盤の音の太さがかなりプラスの働いていると思う。
2,3番も同様だと思うが、加算度は1番がはるかに大きい。

では4番では?
あくまで個人的好みでいえば、マイナスに働いたことになる。



曲の解釈と音作りは不可分の関係にある

・・・と思う。
テンシュテットの4番の演奏を聞いて、いろいろな思いが浮かんでは消えている。しばらく考えよう。