最近滞っていていた読書が再開した。3つの編曲作業と演奏会の選曲(1次案)で、手一杯だったが、ようやく片がついて余裕ができた。 ふ~
今、司馬遼太郎「燃えよ剣」の下巻を読んでいる。
司馬遼太郎は自分の小節のテーマについて、「男の魅力」(昭和37年4月)という文で、次のように書いている。
「私は、作家として、一生、男の魅力とはどんなものかを考えつづけ、私なりに考えた魅力を書き続けようと思っている (途中略) 私は資料をよむとき、この男の魅力はどこか、と考える。魅力が感じられなければ、どんなにおもしろくても捨ててしまう」
こうして選ばれた男達は、すべて勝者や成功者ではない。最終的に敗者になったり、不遇のうちに終わる人もいる。
けれども司馬遼太郎が魅力を感じた男達だ。それを読者が読む。僕も読んでいる。
今は、土方歳三だ。
土方の魅力とは何だろう?それも司馬さんが感じた魅力とは?
ひとつ言えるのは、「ぶれないこと」。目的をしっかり見つめ、どんな状況になっても、ぶれが生じないこと。
このことについて、さらに詳しく書きたいし、その他の魅力もあるが、今は考えが雑然としているので、ある程度まとまったら書こうと思う。
先ほどの続きで、なぜ歴史小説を書くのかの答えになる文がある。
「男の魅力は、現代小説では表現できない。現代というのは、男が魅力を喪失した時代だからである」
続いて資料を読む楽しみについて述べている。
「私は資料を読みながら、ぼうばくとした『時代』を背景にその男の魅力を置いてみせ、美術ずきの者が美術品を鑑賞するような、舌なめずるような楽しさでさまざまに想像する。このたのしみは、病気になろうがどうしようが、やめられるのもではない」
『舌なめずるような楽しさ』という表現は、司馬さん独特のものだと思う。
そういった楽しみの中から生まれた小説だからこそ、おもしろいのではないだろうか。
司馬作品を、男の魅力について考えながら読みたいと思う。
3 件のコメント:
お久しぶりです。
「燃えよ剣」は私が初めて読んだ司馬作品です。「燃えよ剣」の土方歳三は本当にカッコイイです!!おススメの司馬作品があったら今度教えてください(^^)
笛吹きさん、こんにちは。
久しぶりですね。
土方への印象は下巻(5分の2しか読めていない)になってから違ってきています。
読み終えたときどんな感想をもつでしょうね(笑)
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