2009年6月17日水曜日

6つの古代墓碑銘

ドビュッシーの「6つの古代墓碑銘」は、高校生か大学生の頃FMで聞いてたちまち好きになった曲。

タイトルにある「6つの古代碑銘」は週刊FM(当時僕がよく購入していたFM雑誌)に記されていた。今はこのタイトルが「6つの古代碑銘」や「6つの古代のエピグラフ」となっているものもある。

僕が初めて聞いたのはオーケストラ編曲版だった。オリジナルがピアノ連弾曲のだと知ったのはかなり後のこと。でも未だに連弾で聞いたことがない(涙)

曲は6つの部分よりなる
1.夏の風の神、パンに祈るために (Pour invoquer Pan, dieu du vent d'été)
2.無名の墓のために (Pour un tombeau sans nom)
3.夜が幸いであるために (Pour que la nuit soit propice)
4.クロタルを持つ舞姫のために (Pour la danseuse aux crotales)
5.エジプト女のために (Pour l'Egyptienne)
6.朝の雨に感謝するために (Pour remercier la pluie au matin)

僕が持っているCDは、アンセルメの編曲で彼自身がスイス・ロマンド管弦楽団を指揮したもの。
ドビュッシーのオーケストレーションには無知であるが、素晴らしい編曲だと思う。ドビュッシーがピアノ連弾曲を自ら編曲したといわれれば、すんなり納得すると思う。また、始めからオーケストラ曲として書かれましたと言われても疑問をさしはさまないだろう。

演奏も素晴らしいと思う。6曲それぞれの雰囲気を感じながら聞くのが好きだ。
ふわりと浮いて、ドビュッシーの響きの中にすべり込みたくなる。

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