今夜NHKBS2で「ロストロポーヴィッチ 人生の祭典」を放送する。
見たことのないドキュメンタリー映画なので、楽しみにしている。
ロストロポーヴィッチ(1927~2007)は、世界最高のチェリストの一人で、今年4月27日に亡くなった。
僕は彼の熱心な聴き手ではないが、常に注目はしていた。
記憶している中で、初めて聞いたのは、R.シュトラウス作曲交響詩「ドンキホーテ」(カラヤン=ベルリン・フィル)の独奏チェロ(ドンキホーテ役)だ。 FM-NHKで放送されたものをカセットテープに録音したが、今はどこにいったかな・・・
一番新しいところでは、追悼番組として放送されたもので、これも「ドンキホーテ」だ。
亡くなる数年前、映像詩として残したいという本人の希望により実現してもので、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラと共演している。リハーサル風景とインタビューもあり、中身の濃い番組だった。
ここでのロストロポーヴィッチのチェロは、スケール感にあふれ、表情豊かに弾いていた。
僕のCDを買う一つのパターンとして、お気に入りの演奏家のCDをおおよそチェックしておき、亡くなった後の追悼記念で買うことがある。
ロストロポーヴィッチの場合は、バッハの無伴奏チェロ組曲だ。
この演奏には、圧倒されてしまった。
第1番の1曲目「プレリュード」の出だしから、奔流のように流れ出るチェロの音に飲み込まれてしまった。たった1本のチェロから、これほどあふれ出す情感を表現できるのか!! そんな演奏だ。
愛聴盤の一つになりました。
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