2007年12月14日金曜日

フランコ・チェザリーニ


12月10日のところで書いたが我が吹奏楽団に入って5年、いまだに吹奏楽の作曲家を知らなさすぎることを感じている。
高校の頃は、ほとんど知識はゼロだった。5年前の入団当時はアルフレッド・リードとあとわずかしか知らなかった。20年近くのブランクはあまりにも大きい。以来少しずつ開拓しているところである。書籍は楽譜カタログなどで名前だけは知るようになったが、曲は聞いたことがないのがいっぱいある。

この秋、初めて聞いたのがフランコ・チェザリーニ。聞いたアルバムは「青い水平線」(Blue Horizons)。
簡単な感想を書きます。
1.セリシオ ・・・ん?コンクール課題曲?と思わせる曲の雰囲気。だけど断然こっちの方が楽しい!

2.ギリシア民謡組曲 ・・・ギリシア民謡を使ったものか、民謡風にその特徴を出して作ったものかわからないが、楽しい曲だ。こういう○○民謡組曲には弱いのだ。ぐぐぐっときてしまった。

3.ソレンニタス ・・・技法的に凝っている感じがする。副題が「スイス民謡によるバリエーションとフーガ」とあるように、テーマとなっているメロディを手を変え品を変え、いろいろと変化していく。音楽の料理の仕方がおもしろい、そして最後の盛り上がりがいい。

4.トム・ソーヤ組曲 ・・・この曲には、一発でまいってしまった。再来年以降の6月にある演奏会の候補曲にしようと思ったぐらいだ。5曲からなる組曲でそれぞれが特徴のあって、全体のまとまりもよい。なんとなく古きよきアメリカという雰囲気を感じさせ、トム・ソーヤやハックルベリー・フィンなどの登場人物が生き生きと活動している情景が目に浮かびそうな曲だ。

5.青い水平線 ・・・海の中の神秘を感じさせる1曲目、とても美しい。
2曲目はタイトルの中に「クラーケン」の文字があるが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」第2作目にでてきた、あのクラーケンのことだろうか?戦闘的でドラマチックな曲だ。
3曲目は、ゆったりと抒情的なメロディを大きく包み込んでくれる。クジラの声を真似た効果音がたまらなくいい。
マーラーの交響曲第2番「復活」の終楽章のもりり上がりや、「大地の歌」の曲の最終部分の雰囲気によく似ている。

「ああ、いい音楽聞いたな」が一番の感想。


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