2007年12月8日土曜日

第2ヴァイオリン

11月25日のN響アワーは「第2ヴァイオリン」の特集。 (2週間も前だが・・・)
第2ヴァイオリンがいかに重要かということがテーマで、ただ言葉で説明するだけではなく、実演によって示していた。

曲はモーツァルトのディベルティメントK136の一部。演奏は弦楽四重奏(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)。
同じ部分を解説を交えて3通りの演奏をする。つまり第2ヴァイオリンの弾き方のみを変え(本来の弾き方と、別の弾き方が2通り)、他の3人は常に同じ弾き方をするやり方。

わかったことは第2ヴァイオリンの弾き方で音楽が変わること。
<1楽章の出だしで>
第2ヴァイオリン元気よく音を出し過ぎると → 主旋律の伸びやかさをこわす
おとなしくすると → 全体として生き生きとした感じが出ない

<細かく動いて彩りを加える部分で>
音を大きくして出しゃばりと → 品の良さがなくなる
逆に音量を抑えてしまうと → 単調な感じになってつまらなくなる

数週間前に見たブログ(どのブログが忘れてしまった…)にも、ベート-ベンは内声が大事というないようのことが書いてあった。内声は弦楽器でいえば、第2ヴァイオリンやヴィオラになる。そこのパートがいかに演奏するかで、音楽の表情が変わってくるという内容だった。
こういったことは知識としてあっても、実演で示されると説得力が違う。目の開かれる思いがした。

中音域は大事という意識はあったが、もっと意識しなければならないことを教えてくれた番組だった。 

吹奏楽でいうと、木管ならクラリネット2nd、3rd、アルト・クラリネット、アルト・サックス、テナーサックス。金管ならホルン、トロンボーン、ユーフォニュウムあたりになるだろう。 
僕は、中音という言い方をしている。(高音域、中音域、低音域のうちの中音域のこと、またその音域を担当する楽器群のこと。)
ここをどうすか。僕にかされた課題である。
まずは、スコアの睨めっこから。


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 仕事の合間に、ちょっと休憩しにきました。
 すごく浅はかなとらえですが、高音域はどちらかというと旋律が主だし、低音はそれを支えるためになくてはならないパートなんだと、これまでに教わったり感じてきました。中音域は、対旋律だったり、伴奏であることが多いように思います。
 いろんな指導を受けてきた中で、伴奏を大事に指導される指揮者もいました。
 「歌う」ためには、伴奏がしっかりしていなければ、どんなに上手だって、気持ちよい音には聞こえないことを教わりました。和音のバランスとか、どういう持って行き方をするのか、どの小節で何をねらうのかが奏者全員でねらったとき、迫ってくるような音になっていくのだと思います。

 打楽器は、全音域を違った形で「歌う」パートだと思っています。打楽器の歌い方は、呼吸だったり、打ち方だったり、打った後の動きだったりします。好きなようにただ叩けばいい楽器ではない所が、打楽器の面白いところだと思っています。

よんちゃん さんのコメント...

松さん、こんにちは。
歌うパーカッション!いいですね。これについても何か書けたらいいかなと思っています。
松さんの演奏には表情を感じることがあります。