順番に聞くプロコフィエフ交響曲~第2弾~
初めて聞いた交響曲第3番の印象と、何回か聞き込んだ後の感想をあわせて書きます。
[1楽章] 冒頭部分、「ん!2番と同じ感じか!?」と身構える。「もう驚きませんよ。2番を聞いて免疫があるから」と予防線をはる。ところがだんだんデクレッシェンドしていく。なんか違うなと思っていると、弦楽器と木管楽器を中心とした響きに変わる。「ふーん、2番と違うな」と思ったのが第一印象。
曲の構造がわからないが、聞きこんでいくながで、ところどころ感じたことを書くと
・メロディのバックで、ヴァイオリンがハーモニクス(だと思うが)を使い、弱音で細かい動きをしているのが印象的 。
・盛り上がるところは聞いていて熱くなる。(聞く回数を重ねるごとに思わず腕が動いてしまって熱くなってくる。そういう惹きつけてやまないところがある)
・楽章の最後で、PかPP細かい動きが、やや尻切れトンボみたいに終わるのが面白い。そこは1番の3楽章の最後に似ている。
[2楽章] 穏やかに始まる。1楽章が激しい曲調なのでほっとする。そして神秘的な雰囲気を漂わせる部分にいたる。あえて言えば「春の祭典」第2部の始めの部分に似ているところがあるかな・・・
それから、メロディの後ろでいろんな動きをしている。スコアを見ながら聞くと面白いだろうなと思う。これはすべての楽章にあてはまると思う。
[3楽章] なんかグロテスクだな・・・と書きながら、やっぱり違うと思う。うまく表現する言葉が見つからないので、これ以上書けません。
[4楽章] 悲劇的な内容の劇音楽、または映画音楽としてもピッタリはまってしまう、と自信を持って言えるような曲。
激しく突進力があり、生で圧倒的迫力の演奏を聞いたら「ブラボー」と叫びたくなるだろう。
【データ】
交響曲第3番ハ短調作品44
1楽章 モデラート(13:27)
2楽章 アンダンテ(6:55)
3楽章 アレグロ・アジタート(8:25)
4楽章 アンダンテ・モッソ(6:40)
演奏:小澤征爾/ベルリン・フィル
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