今年締めの1曲は、酒井格「おおみそか」
英語名で“New Year's Eve”
作曲者のHPによると大阪音楽大学作曲学科三回生の作品。
大学生でよくぞこんな曲が書けるのかと驚くほどの作品である。
ABA’の3部形式。聞いていてはっきりとわかる見通しのよさがある。
[A]
カッコよく始まる冒頭部分に続き、2つの主題が登場(楽譜を見ていないのではっきりわからないが・・・)
第1主題(と勝手に呼んでおく)は、シンコペーションが特徴的なメロディ。
第2主題はリズミカルなもの。
この2つもメロディを中心に音楽は進んでいく
新年を迎えようとする大みそかの夜の“そわそわ”“うきうき”した気分を表わしていると思う。
個人的なイメージでいうと、何かのイベント会場で新年のカウントダウンを前にして集まった人達の賑やかな様子を表している。
[B]
中間部は穏やかな曲調。「大仏と鹿」「七五三」の中間部と共通する雰囲気を持つ。これは酒井さん独特のもので、ずっと浸っていたくなるほど魅力がある。
ここでは静かに新年を迎えようとする様子を表しているのだろうか。
Bの真ん中あたり、たっぷり歌って盛り上がるところも申し分ない。
[A’]
Aの2つの主題をもとに音楽が進む。 はなやかな雰囲気を持ち、最後はダイナミックに終わる。
僕の大好きな作曲家の作品で今年を締めくくります。
それでは皆様、よい年をお迎えください。
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