2007年10月26日金曜日

山形交響楽団

先日、山形交響楽団(指揮:工藤俊幸)の演奏を聞きました。
文化庁の「本物の舞台芸術体験事業 オーケストラ公演」で近くの小学校に来たので、聞きに行きました。
プログラム
1.スッぺ/「軽騎兵」序曲
2.ヴィヴァルディ/「四季」より“春”第1楽章
3.楽器紹介他
4.八木節
5.さんぽ  小学生のりコーダーとの合奏
6.校歌   児童の合唱
7.ドボルザーク/交響曲第9番第4楽章
アンコール.ラデツキー行進曲

残念なのは、残響があまりなかったこと。体育館いっぱいに児童や親を含めた地域の方々がいっぱい入ったのが原因だと思われるが、残響があまりなかった。残響がないと弦楽器は厳しい。特にビオラやチェロの音が響いてこなかった。中低音がしっかり聞こえないと音楽に厚みや深みがでてこない。

ただ「春」は十数名の弦楽合奏だったが、弦楽器特有の音の広がりが聞けた。(これがいいんだな!)

楽器紹介のコーナーが一番よかった。
みんなうまい。プロだから当たり前なんだけど・・・
その中でトロンボーンが1番だった。4オクターブの音域とスライドを使って吹いたこと。そしてなによりも芸達者なこと。
楽器紹介はああでなくっちゃ。ひとつのお手本だと思った。

最後に辛口コメントを
軽騎兵と新世界の演奏だが、手堅くまとめた標準的な演奏で、それ以上でもそれ以下でもなかった。
全然熱くないのだ。日々の業務を淡々とこなしていくような演奏だった。
文化庁の事業として同じプログラムを15回もこなしていくのだから、新鮮味もなくなるだろう。
昨日もやり、明日もやる。そのうちの今日は15分の1の演奏で、ただ惰性的にやってしまう。というような印象を受けてしまった。
ここで言いたい、「あなたがたはプロなんでしょ」と。
小学生や地域の方にとっては、生涯たった一度の生のオーケストラかもしれないのだ。(田舎だから特に) もっと「熱い」演奏をしてもらわないと。

僕は「気持のこもらない演奏」は嫌いなのだ。


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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「熱い演奏」いいですね。 大好きです。自分はこのメンバーで、この聴衆の前で演奏できるのはたった一度きりなのだからと思って演奏しています。ただ、教科書どおりにひたすら忠実に演奏しなければならないときもあります。その辺の使い分けが難しいんですがねぇ…。

よんちゃん さんのコメント...

juppyさん、ようこそおいで下さいました。

当日の演奏に、児童や地域の方はそれなりに満足されたのではないかと思います。
こんな辛口の感想を持ったのは、たぶん僕一人でしょう。

書いているうちにだんだん腹が立ってきて、激しい文章になってしまいました。
熱い演奏がいいけど、熱すぎる文はだめですね。

匿名 さんのコメント...

私も行ってきました。

私はオーケストラが並んだ風景が大好きです。ワクワクします。
指揮者を要とした扇形のフォルム。正装、艶めく楽器たち。

それが見慣れた体育館の幅いっぱいに広がっていたもんですから
「オーケストラがやってきた♪!」ってだけで感動でした。

楽器紹介も勉強になりました。
特に金管チームはどこもお人柄に共通点があるような(笑)

ラデツキーは吹奏楽の方がシックリくる気がしました。マーチだからでしょうか・・・。
マーチでもいろいろあるのでしょうが。

よんちゃん さんのコメント...

ジョビジョバさん。
金管に人柄の共通点ありですか。
またくわしく聞かせて下さい。