2007年12月6日木曜日

歌う

遠藤浩一「小澤征爾」より
「<歌う>というのは、楽曲に奏者なりの解釈をほどこし、演奏に表情をつけること」(p30)

表情をつけることが大事だが、気をつけなければならないのは、独りよがりだったり、自己陶酔になったりしないこと。
オーケストラや吹奏楽の場合は、奏者が歌うことを意識しないといけないが、歌い方は十人十色なので、指揮者が歌い方の方向性を示したり、統一させていかなければならないと思う。

「オーケストラの場合は指揮者の<歌>に左右される」(P39)

あるオーケストラの例をあげて[
「自らの<歌>をしっかりと持った指揮者が振るときは、素晴らしい音楽を奏でるが、そうでもない指揮者が指揮台に立つとこれが同じオーケストラかと首を捻るくらい凡庸な演奏しか出てこない。

指揮者によって、<歌>が聞こえてくるとき、聞こえてこないときがある。」

指揮者の責任はとてつもなく重い。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「歌う」・・・奥が深いですね~

私は楽器を吹くのも好きですし、歌うのも好きです。なんていうのかな。自分のもっているものを出すっていうのが気持ちいいんでしょうか。

何でも意味付けっていうのは大切ですね。
自分なりでいいときもあるだろうけど、たくさんの人でつくっていく一つの音楽はきっとみんなの一致点が一緒じゃないとだめなんでしょうね。

指揮者の気持ちがしっかりと奏者に伝わって、その気持ちを奏者が表現できれば本当にみんなが納得できる音楽ができあがるんですね。

人とのつながりにも言えることですが、やっぱりいっぱい言葉で伝えあっていろいろとすったもんだもありながら一つずつクリアしていくことが大きな成果を生むことになるんだと私は常々思っています。

1つのことに向かうために、仲間とどれだけつながれるか・・・

難しいことだけど、やっぱり人ってつながってなんぼだと思います(^o^)v

よんちゃん さんのコメント...

ようかんやさん、こんにちは。
一つものを作り上げていく難しさと、できた時の喜びがありますね。
イメージしているのもの100%は無理でも、できるだけ近づけたいものです。