2008年3月11日火曜日

プッチーニ/蝶々夫人

最近はオペラをよく聞いている。

今日はプッチーニの「蝶々夫人」
長崎を舞台にしたオペラだ。

全曲は初めてで、聞いたことあるメロディは、アメリカ国歌(何度も出てくる)とアリア「ある晴れた日に」ぐらい。しかし、メロディは情感に訴えてくるものが多く、聞いていると知らず知らずに引き込まれていく。
プッチーニは各場面の情景描写ではなく、劇としての雰囲気や登場人物の感情表現がうまい作曲家だと思った。

演奏は、カラヤン/スカラ座管、マリア・カラス(S)その他

残念なのはモノラル録音(1955年)であること。
贅沢をいうべきでないと思いつつ、音に対する不満が最後までついて回った。耳慣れてしまえば、そうでもないんだろうが、数回聞いてもやっぱり駄目だった。
プッチーニには「オーケストラの雄弁さ」が重要だと思っている。それがモノラルでは伝わりきらない。またこの録音は、歌手の声を中心にとられていて、オーケストラの音量は抑え気味になっている。
カラスの歌を聞きたい人には十分なものであるが、オーケストラを中心に聞いているものには不満が残る。

弦がすすり泣く
プッチーニを聞く時は、これを堪能したいと思っている。特にカラヤンの弦楽器の歌わせ方は絶品なので、期待を大きすぎたのかもしれない。
それならばモノラルの旧盤でなく、新盤を買うべきなのだろうか。

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