2009年8月12日水曜日

直江兼続

NHK大河ドラマ「天地人」は、あまりにも脚色がひどく見ていられなくなりました。もう5月ぐらいから見ていないでしょう。

脚本家や演出家は確信犯的にやっているのか?歴史を知らずにやっているのか?
僕は後者のように思います。ゆがめ方があまりにもひどいです。

「直江兼続」の名前は以前から知っていましたが、直江について書いた本は「密謀」(藤沢 周平著)を10年ぐらい前?に読んだくらいで、それ以上の知識はありません。

僕は「ナンバー2」に関心があるので今回、

外川淳 著 「直江兼続 戦国史上最強のナンバー2」 を購入し読んでみました。  

ナンバー2のあり方について学ぼうと思って読んだ場合は不満が残りますが、上杉家の最高のナンバー2であった直江兼続その人を知るという点ではいい本ではないかと思います。

「自分なりの仮説を立てて、材料とした文献史料などを具体的に示しながら、大胆に推理を加えてみました」(P5)と著者は述べています。
たしかに驚くような解釈もありますが、それはしっかりと史料に基づいて考えられたものと感じられ、根拠のハッキリしない無茶苦茶な「天地人」の脚本とは大違いであると思いました。

著者の直江兼続の実像に迫ろうという良心的な態度を感じ、好感の持てる本だと思いました。

2 件のコメント:

やったくん さんのコメント...

おじゃまいたします。

大河の脚本については賛成票を一票投じさせていただきます。

嫁が観ているのを横から見た感じでは「スーパー直江君戦国時代劇」のように自分には感じられました。今の感じだと関ケ原まで相当引っ張りそうですね。

直江兼続という人物の魅力は実は映像にならない部分が大きいのでそういった意味では小説向きの人物であるのかもしれません。

しかしあれで原作者の火坂さんよく怒らないなあと感心。

よんちゃん さんのコメント...

やったくんさん、こんにちは。

賛成票を投じてくださりありがとうございます。

「スーパー直江君戦国時代劇」は言いえて妙ですね。
ほんとに「時代劇」みたいです。
たとえば水戸黄門のように100%フィクションなら、どんな内容であってもすべてがオーライということろがありますが、それがNHK大河ドラマではそうあってはならない、とひとり憤慨しています。

>直江兼続という人物の魅力は実は映像にならない部分が大きい<
なるほど!直江兼続に関してはまだ2冊目なのでくわしくわかりませんが、この指摘には目が開かれる思いです。
ますます直江について深く知りたくなりました。