2008年3月4日火曜日

プロコフィエフ/交響曲第7番

<1楽章>
冒頭、感傷的なメロディを弦楽器が奏でる。「郷愁」又は「哀愁」といってもいいかもしれない。乾いたイメージがあるプロコフィエフにとって珍しい。
じわっと心にしみてくる。
プロコフィエフは青春時代を思い出すときにこのような感情を持つのだろうか?
事柄によってはそういう感情もあるだろうとわが身を振り返ってそう思う。(若き日を懐かしむほどお前は年をとったか、と自分にツッコミをいれる)

この後オーボエが吹くメロディ一瞬シベリウスを思わせる。

この楽章には主要なメロディが3つ、2番目は広がりのある旋律。(この雄大さがいいんです!最近このメロディをよく口ずさみます)
3番目はシンプルなもの。どことなくかわいらしさがある。

<2楽章> 
くつろいだ楽しい雰囲気で始まり、いろいろな曲想をはさみつつ(憂鬱さのある部分とトロンボーンが活躍する部分が印象に残る)、華やいだ舞踏会で終わるというイメージだ。
そういえばプロコフィエフはバレエ音楽をいくつか書いているんだ、と気づかされる。

<3楽章>
心落ち着かせてくれる音楽。澄み切った境地を感じさせるところがある。
そう、6番までと違う。何か違う。シンプルだけど深い。
緩徐楽章では7曲中一番ではないかと思う。

<4楽章>
この楽章で6番までで耳になじんだプロコフィエフ・サウンドが聞ける。(僕が勝手に作り上げたプロコフィエフのイメージです、独特の軽快さとユーモア感覚のあるところを名付けました。)
たまらなくいい!これがプロコフィエフを聞く楽しみのひとつ。
この楽章の後半は、1楽章の主要なメロディの2番目と3番目が表れ、曲を閉じる。

【データ】
1楽章 : Moderato [9:52]
2楽章 : Allegretto – Allegro [7:58]
3楽章 : Andante espressivo [5:48]
4楽章 : Vivace – Moderato marcato [9:00]
小澤征爾/ベルリン・フィル

これで全7曲聞き終えました。一気に終わらせることができず、のらりくらりしながらなんとか最後までたどり着きました。文章にするということで、苦しいことがありましたが、しっかり聞いたという実感があります。

さてここで、聞きやすさ独断ランキング
1位 第1番
2位 第7番
3位 第5番
そして最下位は第2番

この全集CDはしばらく棚に置いておきます。
そのうち無性に聞きたくなる時がくると思います。その時は何番のシンフォニーを聞くのでしょうか?
ひょとして2番だったりして(笑)

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは。

プロコフィエフは仰るように7番聴きやすいですよね。
私も一度6番を記事にしようと思いましたが感想書きにくかったので7番にしちゃいましたし・・・・。

2番はまだ聴いたことがありません。
ある意味楽しみです。

よんちゃん さんのコメント...

ニョッキさん、こんにちは。

7番は本当に聞きやすいです。聞けば聞くほど気に入って、大好きな曲になりました。

6番は確かに感想は書きにくいです。
文章を書きやすい曲と書きにくい曲はありますよね。

2番を初めて聞いた時は、1番との落差があまりにも激しくて、啞然としたまま1楽章が終わりました。
次回聞く時は、どんな感想を持つだろうか、それが楽しみでもあります。

コメント感謝です。