2008年5月7日水曜日

ベートーヴェン/交響曲第5番

TAさんにお借りしているCDより

ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調作品67
指揮:シャルル・ミュンシュ
演奏:ボストン交響楽団

この記事を書くのに数日迷いました。
なぜなら、ブログを始めてまだ1年になりませんが、いろんな方のブログを読ませていただいて、自分の文章なり音楽の捉え方がいかに表面的なものかと思い知らされています。そこへお前は名曲中の名曲を書くのかと自問自答したわけです。
でもブログは匿名性があるので、恥をかいてもいいやという安直さと、ある無謀な企画を考えたので、一番大変なものを最初にもってきた方が続けやすいという2つの理由で書くことにしました。

さて、「運命」といったほうがよくわかる5番の交響曲。
初演は1808年、ベートーヴェン38歳の時。

200年前の曲なんですね。
この当時の人は、初めて聞いた時どのように感じたのだろうか?と勝手な想像をめぐらしてみました。(初演の時の様子がどうであったかというのは、調べればわかるんでしょうが、面倒なのでしていません。)

冒頭に出てくる「ダダダダーン」には、かなりビックリしたんではないかと思います。
ハイドンの交響曲(ほとんど知らないのですが・・・)やモーツァルトの交響曲(20番以降はほとんど知っています)、ベートーヴェンの4番までの交響曲にこのような始まり方をしたものがないからです。(3番「英雄」はやや例外かもしれない) 
みんなロマン派以降にない優雅さがあります。そういう曲になじんだ人たちの耳に、いきなり「ダダダダーン」と雷のような、嵐のような音が鳴り響いたからです。

そして、1楽章を聞いて奇異に思ったのではないでかと思います。
「ダダダダーン、ダダダダーン」は、はたしてメロディといえるだろうか?
「ミミミドー、レレレシー」とたった4つの音でできています。当時の人の感覚では到底メロディと認めることのできる代物ではなかったと独断で思っています。
曲解説を読むと「動機」という言葉で、この4つの音を捉えています。その当時「動機」という』概念があったかどうか知りませんが・・・

それはさておき、この動機でもって(特にリズムを使って)第1楽章のほとんどできていて、メロディといえるのは第2主題とあとわずかです。
以前の交響曲は2つの主題以外も歌に溢れています。その常識を破った革新的な、いや革命的と言っていいかもしれない曲だったと思うのです。
でも初演当時の耳にはどう聞こえたのでしょうか?ちょっとだけ想像してみました。

ミュンシュ/ボストン響の演奏ですが、恰幅のあるもので、いい音楽をきいたという満足感があります。

録音は1955年となっています。xrcd24シリーズの1枚だが同時代のものに比べ抜群に音がいいです。

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4 件のコメント:

がちゃぴん さんのコメント...

運命。

あの、初めの動機だけで、ずーっと曲が流れていってるって、本当にすごいですよね。
しかも、飽きない。

何度聞いても、感心してしまいます。

昔、小学生だったころ、誰が持ってきたか分からない学級文庫の中に、マンが版の偉人伝があって、ベートーベンのものがありました。

この「運命」の初演の様子が内容にあったのですが、耳が聞こえなくなりかけたベートーベンが、そんな不幸には負けないんだっていう強い意志で、人生には辛いことの繰り返しでも、あのダダダダーンっていう「運命の扉」を開けるのだ!!って描いてあり、それが強く印象に残っています。

観衆の様子は、全く覚えていないですが・・・

そして、マンガなだけに、ベートーベン本人の意思とは全く違うのかもしれないですが・・・

あまりにも有名すぎてベートーベンの代名詞のような曲ですが、本当に名曲ですよね。

北国タクト さんのコメント...

こんにちは。

ミュンシュのベートーヴェン、いつでも勢いを失わない、彼らしい佳演であったと思います。
この指揮者の芸風(?)が好きな方は、いつ聴いても満足されるのでしょうね。
ドヴォルザークの8番などもすばらしかったです。

私のブログでも、そのうちミュンシュを取り上げたいところです。
彼がストラスブール出身だということに、私はとても興味を惹かれます。

よんちゃん さんのコメント...

がちゃぴんさん、こんにちは。

マンガ版の偉人伝でベートーベンを読まれたんですね。おもしろそうですね。小学校では借りれないから、町立図書館にいったらあるかも?知れません。
マンガはかなり脚色があるので、そのデフォルメし具合が面白かったり、チェック入れまくりだったりします。

よんちゃん さんのコメント...

北国タクトさん、こんにちは。

恥ずかしながら、ミュンシュの指揮したものはこれまでほとんど聞いたことがありません。
TAさんが貸してくれたXRCDシリーズには、ミュンシュ盤が結構あるので、これから存分に聞けます。楽しみにしているのです。
ところがドヴォルザークの8番は、その中に入っていないのです(悲)

ストラスブール。
アルザス・ロレーヌ地方。
聞き覚えのある名称です。世界史には疎いのですが、独仏国境で領土争いがあったような・・・かすかな記憶があります。
ライナーノートには、「生まれたのは、ドイツ領ストラスブール」とあるので、当時はドイツ領だったのでしょう。
などなど、生まれや経歴を深く考察していけば面白いと思います。

コメント感謝です。
僕は北国タクトさんのような彫りの深い文章が書けるようにないたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。