2008年5月23日金曜日

シベリウス/交響曲第5番

「ひたっていたい」

5番の交響曲を聞いていて、ふと思う。音の流れに、響きの中にひたっていたいと。

シベリウスには独特な響きの世界があると思う。
とはいっても、昨秋交響曲全集を購入して、やっと全曲聞いたが、それまでは交響曲は1,2,5,7番と管弦楽曲のわずかしか知らなかった。その程度だから、偉そうなことは言えない。ほんとに素朴な感想だ。

響きの中にひたっていたと思わせる作曲家は?と自問したところ、ぱっと思いつくのは、シベリウスとブルックナーかな ・ ・ ・  別の作曲家でも個別の作品だったら、いろいろあるだろうなと思う。
ブルックナーはどっぷりひたらせてくれるが、シベリウスはひたらせてくれるところと、音楽が展開していくためそうではないところがある。大雑把にそんな違いがあるような気がする。

演奏に関していうと、響きの作り方で聞く方の印象は大きく変わると思う。
20年は前になるだろうか、第1番がFMで放送されたのでカセットテープに録音してよく聞いた。コリン・デイヴィス/ボストン響の演奏によるものと、昨秋購入したのはバルビローリ/ハレ管によるものの違いは大きかった。前者は涼感のある響き、後者は熱い演奏(熱い響きとはいえないので、演奏という言葉を使います。バルビローリの作りだす響きをうまく形容する言葉が見当たりません、すみません)。
クラシックCDをいろいろ買う楽しみの一つは、演奏の違いにあると思っている。いろんなタイプの演奏があり、それを聞くのが好き。また聞き比べも楽しい。ところが、デイヴィス盤とバルビローリ番はタイプの違い以上のものがあった。ギャップと言っていいかもしれない。


さて、交響曲第5番 変ホ長調 作品82は、1915年生誕50周年記念祝賀用に書かれた。 秋に完成され、予定されていた12月8日(シベリウスの誕生日)のコンサートには間に合わせることができたとある。
シベリウスの交響曲中で、今のところ5番が一番好き。
ブログに書くのに5回以上聞いているが、ますます好きになっていく。
音の流れに身をひたして「幸せだな~」と。

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