2009年7月23日木曜日

OMISOKA


「OMISOKA」は酒井格(1970年生まれ)の作品

明後日の演奏会で取り上げる曲。プログラムには英語のタイトルでなく「おおみそか」と日本語読みにしたものをのせました。

酒井さんの第1作は「TANABATA」 The Seventh Night of July (通称:たなばた)
   →これについては拙ブログの7月7日の記事を見てください

そして第2作が「OMISOKA」 New Year's Eve  
   作曲にまつわる話は酒井さん自身のHPを見てください
   http://ismusic.road.jp/works/omisoka.html

De haske社から「Made in Japan」というCDが出ていて、「たなばた」「おおみそか」「大仏と鹿」等の酒井さんの作品や他の日本人作曲家の作品が収録されています。

さて「おおみそか」の話ですが、僕はベートーヴェンの交響曲第5番と第7番(のだめカンタービレで有名になった曲)に似ていると思います。

どこかというと、リズムを中心とした曲作りをしていることです。

第5番「運命」は、“タタタターン”のリズムが数え切れないくらい出てきます。
第7番は各楽章の基本となるリズムが繰り返し出てきます。それらのリズムなしには曲は成り立たないと思うほどです。

「おおみそか」では冒頭2小節のリズムが基本になっていると僕は考えています。
同じリズムの繰り返しや、このリズムが手を変え品を変え表れてきて、音楽を作り上げていきます。大学3回生の夏休みの宿題とは思えないほどの見事さです。

冒頭のリズムは演奏者にとっては難しく、3拍子なのに8分の6拍子みたいに聞こえてしまう危険があるため、注意しなければならないものです。
(酒井さんはこのようなリズムが好きなのかもしれません。大仏と鹿でも似たリズムが聞かれます)

中間部は、静かなたたずまいと感動的な盛り上がりがあり、酒井ワールドにはまっているものにはたまらない魅力があります。


昨年の演奏会で「たなばた」をやり、今年は「おおみそか」をします。2年連続で酒井作品ですが、やっていて楽しいです。曲作りの難しさと、時々振り間違いしてしまいそうな危険な箇所もあり、ヒヤヒヤしますが、ずっと練習してきて充実感があります。
明後日はいい演奏がしたい、曲の素晴らしさを表現したいと思っています。

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