2008年5月8日木曜日

シューベルト/交響曲第5番

シューベルトの交響曲第5番変ロ長調を
イシュトバン・ケルテスが指揮したウィーン・フィルの演奏を聞いたのが、高校か大学の時。朝8時か9時から放送していたFM-NHKでした。

木管の和音の後、ヴァイオリンがひらひらと舞い降りてきて第1主題を歌う。
その軽やかさと優美さが、僕の心を完全にとらえてしまいました。
いつでも頭の中で再生できるほど記憶に残っています。(それ以降の部分は全く記憶にありませんが・・・)

5番の交響曲は常に頭の片隅にあって、いつかCDがほしいなと思っていました。これまで数種類聞きましたが、僕を満足させるものがなく、もしCDを買うならケルテス盤にしようと決めました。
昨秋HMVでたまたま見ていた時に、ケルテス/ウィーン・フィルによるシューベルト交響曲全集が輸入盤で出ているのを見つけた時は、嬉しくって嬉しくって、もう躊躇なく注文をしました。

荷物が届くと、早速聞きました。
流れ出した音楽に「 ・ ・ ・ ちょっと違うな ・ ・ ・ 」
確かに軽やかだが、何か違う・・・

もう○○年聞いていないわけで、演奏の正確な記憶はなく、美化作用が起こって、頭の中だけの理想の音楽を作り上げてしまったようです。
そことのギャップがあったのだと思います。2回目以降は違和感がだんだん少なくなっています。

ここで、こだわりの冒頭1分間の聞きくらべ
・ コリン・デイヴィス盤  テンポは同じくらい、あっさりといってしまうが、爽やかさがあってイイと思う
・ ワルター盤  ゆっくりとしたテンポで、慈しんで歌っている感じ。このしっとり感もいいなと思う
・ ベーム盤  テンポはワルターと同じくらい。なんか平凡だなと思ってしまった

ということで、やっぱりケルテスが一番いいな!
チャーミングさがこの曲にあうと思う。
1楽章の続き、2~4楽章もいい演奏ですよ。

ちなみに作曲は1816年、シューベルト19歳の時。
19歳でこんな曲書くなんて、すごいね!

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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

よんちゃんさん、こんにちは。

シューベルトの交響曲全集はデイヴィス盤を持っております。

素直で美しいのですが個性はないかもしれません。ケルテス=ウィーンフィルの演奏はオケが本場だし、興味があります。

>美化作用が起こって、頭の中だけの理想の音楽を作り上げてしまったようです

小学校の桜の木が大人になってから見ると思っていたよりずっと小さかった、という感じですね。

私もそういった経験があります。
昔は新鮮に聴こえたのに今はそんなでも・・・というパターンです。

匿名 さんのコメント...

よんちゃんさま こんばんは
いつも、拙ブログにコメント、ありがとうございます。

シュベルト マイブームになっていまして
室内楽、シンフォニーも良く聴いています。5番は、2度ほど演奏したこともあります。

5番は、やはり私はヴァルター盤をLPで何でもも何度も聴いていましたので、愛着がありますね。シュベルトの全曲盤は、シュタイン盤、スィトナー盤を持っています。今、スィトナーさんの2番のシンフォニーを聴いています。

ケルテス盤も有名ですよね
私は一度も聴いたことがないような
また聴いてみたく思っています。

ミ(`w´)彡 

よんちゃん さんのコメント...

ニョッキさん、こんにちは。

桜の木のたとえは、うまいたとえですね。たしかにそんな感じです。

デイヴィス盤もいいのがあると思います。第3番の1楽章はケルテス盤よりはるかにいいです。特に第1主題のクラリネットは最高です!
このようにあくまで個人的好みですが、曲により楽章によりデイヴィス盤がいいと思うのもあります。

コメント感謝です。

よんちゃん さんのコメント...

rudolf2006さん、こんにちは。

5番を演奏したことがあるんですか!羨ましいです。吹奏楽では100%候補にあがることはありません。

ワルター盤は定評がありますね。本当にいい演奏だと思います。
シュタインやスイトナーが全曲盤を出しているのは知りませんでした。
スイトナーはN響を振っていた時分から好きな指揮者です。2番をどんな演奏しているんだろうかと考えています。
・・・それより、ブルックナーの4番やマーラーの5番が聞いてみたいです。特に「何度聞いても飽きない」5番は興味津々です。