2008年4月10日木曜日

催眠術師

今日でブログを始めて9か月になります。
ここ1ヶ月ほど、ゆっくりPCの前に座って、ブログを書くことができませんでした。例年この時期にこんなことはないのですが、ばたばたと余裕なしの日々を送っています。まだしばらく続きそうな気配です。

ということで、ブログの更新も滞りがちです。
今日と次回で「催眠術師」というタイトルで、中野雄さんの「ウィーン・フィル 音の響きの響き」から引用します。(引用というのは楽なことで、ブログの文章をあーだこーだと考えずに、手抜きをするわけです。)

P82より
カラヤンという指揮者のどこがいいのかという問いに対して、ロベルト・シャイバイン(元主席チェロ奏者)は答えている。

「彼は私達に、『自分は、この曲を、こんなふうに演奏したいんだ』という大枠を示して、その中では楽員に自由に弾かせてくれる。プレイヤーの自発性を邪魔しない。彼と一緒だと、いつも伸び伸びと、気持ちよく演奏ができる。
でも、なにもかもオーケストラまかせというわけではない。『こういうテンポで、こういう響きで』という指揮者としての要求は明快です。われわれが戸惑うなどということは一切ない。しかも、ショルティのように、メロディの端々、曲の隅々に至るまで自分の思い通りにひかせようと強制したりしないから、終演後の気分も爽快です」

練習のやり方として、すごく参考になる言葉だと思います。この通りにはできませんが、わずかでもできればと思っています。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは。

私のアマオケのマエストロはソロ部分まで細かく指示をしてきます。

最初は抵抗がありましたが、10年以上の付き合いとなるので最近は初合わせ前から、
「こういう風に吹いた方が喜ぶだろうなー」というのが判ってきました。

そういうのを指示される前に演るとちょっぴり優越感に浸れます。

よんちゃん さんのコメント...

ニョッキさん、こんにちは。

奏者側として、あれこれ細かく指示される時の気持はどうなんでしょう。
抵抗を感じる場合の方が多いのでしょうか。僕自身、奏者としての経験が少ないのと、楽器を吹かなくなってから、相当の年数がたっているので、奏者側の気持ちがあまりわかりません。

10年以上の付き合いとなると、音の好みだとか、歌わせ方などがわかるんですね。それを先取りしてやるというのは、なかなかすごいことです。

奏者としての意見は参考になります。
ありがとうございます。